今の仮想リスニングルームは後方を中二階にする案を採用していた。
それを採用した理由として以下のものがある。
・音響のために採用した高天井スペースの有効利用
・寝そべって聴きながら昼寝するなど雑に使えるスペースを隔離して設置したい
・階段自体を拡散体としたり階段下に棚を設置し音響調節する
ただこの案に難点が多くて解決策を模索していた。
・中二階が有る部分の天井高が1階も2階も低くなり圧迫感が非常に強い。普通の天井高を確保しようとするとリスニングルーム自体の天井高が5m以上必要
・響きの左右対称性を考慮せねばならず階段を2つ取り入れることとなりスペース効率が悪い。
・中二階部分はリスニングポジションとして良い場所ではない。
・中二階部分が狭い。
・中二階部分に搬入の問題があり大した物を入れられない。
・中二階部分に上り下りするのが面倒
・構造的に余裕がない
そこで高天井のスペースの有効利用というのは設計してみると自分が想定している大きさのルームでは無理があると考えてみる。
中二階部分で何がしたいのかというのを整理してみると音楽を聴きながら昼寝したいということが第一になる。
横になれるスペースがないと、眠いときにこの部屋は使いづらいが、横になれる場所があるなら使う機会が増える。
では1階部分では横になれず、中二階部分でなら昼寝できるかというと、1階部分は椅子座のスペースであり、床に寝そべる使い方と相性が悪い。
横になるためのベッドを置くとプライベート性の強すぎる空間になり他人を部屋の中に通せない。そもそもリスニングのスイートスポットにベッドを鎮座させると椅子座でのリスニングに支障が出る。重量物なので毎回移動させる訳にはいかない。
ただ中二階部分もベッドを設置するのは現実的ではない。狭い階段と狭い中二階部分でベッドを搬入して設置する事は厳しいと考えておいた方がいい。
となると必然的に床に布団なりクッションなりを敷いて寝るというスタイルになる。
床に寝るということは床にも座るというスタイルも付随することになる。
丁度和風モダンでデザインで部屋のデザインを考えているので床座スペースがあっても不自然ではない。
中二階を作るより1階で布団なりクッションなりで寝そべるスタイルをする上で支障がある部分を解決させて行く方が現実的かもしれない。
椅子のある後ろで横になるのが微妙であれば、リスニングポジションまでは椅子座のスペースとし、その後方のスペースは完全に連続していない床座スペースにして、後方部分は横になっても不自然でないスペースにしたらどうかという考えになる。
LDKの一区画に和室スペースを作るときに目線を合わせるために少し高い位置にして畳を敷くということが良く行われる。
畳は敷かないにしてもリスニングルームの後方のスペースを一段高くすると一段高い部分は床座スペースとして仕切ることができるので良いのではないか。

お茶を飲むためのスペースが欲しいと以前の記事でも書いたが、床座スペースに座卓を置くとお茶を飲むスペースとして具合が良い(椅子座でお茶を飲むためのテーブルは重心が高くなるので大きめの物でないと使いづらい)。
一段高くしてあるので床座で聴いても割と良いポジションで聴けるし、横になって聴く分にもポジションが改善される。
一つ残っている懸念が昼寝布団を用意するとして、それを常設するとかなりだらしない部屋になる点である。
ただ棚に格子戸付ける案を以前に提示しており、大きめの棚に布団をしまっておけば布団を使っていない時に見た目を悪くしないし、布団自体が吸音材として使えるというメリットもある。
布団をしまうには棚の大きさが必要だが、中二階部分を不採用にするにしてもメンテナンス用の高所通路(キャットウォーク)は採用するので、キャットウォークへの階段下のスペースあたりに布団を収納すると良さそうだ。

高所通路・階段は維持するとしても、使用頻度の低い階段になるので幅が狭かったり角度を急にしても問題にならない。階段をコンパクトな物に変更するとしても左右対称性をどうするかという問題がある。
右に作ったら同じものを左で作るのはさすがに回避したい。
布団を入れる階段下収納が机と同じくらいの大きさになったので階段の左右対称となる部分に机を置いて、デスク上の壁面収納で階段と同じような形を作って、アバウトだけど左右対称性を確保するという方式とした。
まあ隅は初期反射面ではないので大体揃っていればいいのではないか。

机と椅子はデスクワークだったりミュージックサーバーの調整などの用途を想定しているが
椅子はリスニングポジションでローバックの椅子でリスニングしたいときの第二のリスニングチェアとしても使える。
そんな感じで細かいところを描写していなかったりしていた部分を作った仮想ルーム。

高所通路は高所の音響調整もできるが、それだけでなく、高所スポットライトを調整したり、高所窓の採光の部分を調整することで自然光に間接照明のような効果を与えて特別な雰囲気を持った空間にするなど光の演出調整も可能なので採用を続けている。
正面の高所窓も正面を塞ぐとスリットから漏れ出る干渉網のダウンライトとなり面白い演出効果がありそうな気がする。正面の光を上に逸らせばコーブ照明のような効果も期待できる。
高所通路は床も手すりも格子にしているのでその存在自体にもある程度の拡散効果を期待できる。
高所通路がないと高所の音響調整が困難であり、可能だとしても何度も変更することは厳しい。
高所通路があれば通路に音響調整材を置いたり、天井の格子の上に調整材を乗せたりなど、より安全かつ簡便に取り外しの可能な高所の音響調整ができる。
上方を見たとき。天井の格子はなるべく間隔や長さを変えたいところ

側面や後面。ドアのある面の左右対称性は該当部を窓とすることで同じような形を狙っている。フラッターエコー対策したいとき用に窓に扉を付けたりドアに凹凸をつけたりなどは必要だろう。



平面図(1階部分)



高所部分
それを採用した理由として以下のものがある。
・音響のために採用した高天井スペースの有効利用
・寝そべって聴きながら昼寝するなど雑に使えるスペースを隔離して設置したい
・階段自体を拡散体としたり階段下に棚を設置し音響調節する
ただこの案に難点が多くて解決策を模索していた。
・中二階が有る部分の天井高が1階も2階も低くなり圧迫感が非常に強い。普通の天井高を確保しようとするとリスニングルーム自体の天井高が5m以上必要
・響きの左右対称性を考慮せねばならず階段を2つ取り入れることとなりスペース効率が悪い。
・中二階部分はリスニングポジションとして良い場所ではない。
・中二階部分が狭い。
・中二階部分に搬入の問題があり大した物を入れられない。
・中二階部分に上り下りするのが面倒
・構造的に余裕がない
そこで高天井のスペースの有効利用というのは設計してみると自分が想定している大きさのルームでは無理があると考えてみる。
中二階部分で何がしたいのかというのを整理してみると音楽を聴きながら昼寝したいということが第一になる。
横になれるスペースがないと、眠いときにこの部屋は使いづらいが、横になれる場所があるなら使う機会が増える。
では1階部分では横になれず、中二階部分でなら昼寝できるかというと、1階部分は椅子座のスペースであり、床に寝そべる使い方と相性が悪い。
横になるためのベッドを置くとプライベート性の強すぎる空間になり他人を部屋の中に通せない。そもそもリスニングのスイートスポットにベッドを鎮座させると椅子座でのリスニングに支障が出る。重量物なので毎回移動させる訳にはいかない。
ただ中二階部分もベッドを設置するのは現実的ではない。狭い階段と狭い中二階部分でベッドを搬入して設置する事は厳しいと考えておいた方がいい。
となると必然的に床に布団なりクッションなりを敷いて寝るというスタイルになる。
床に寝るということは床にも座るというスタイルも付随することになる。
丁度和風モダンでデザインで部屋のデザインを考えているので床座スペースがあっても不自然ではない。
中二階を作るより1階で布団なりクッションなりで寝そべるスタイルをする上で支障がある部分を解決させて行く方が現実的かもしれない。
椅子のある後ろで横になるのが微妙であれば、リスニングポジションまでは椅子座のスペースとし、その後方のスペースは完全に連続していない床座スペースにして、後方部分は横になっても不自然でないスペースにしたらどうかという考えになる。
LDKの一区画に和室スペースを作るときに目線を合わせるために少し高い位置にして畳を敷くということが良く行われる。
畳は敷かないにしてもリスニングルームの後方のスペースを一段高くすると一段高い部分は床座スペースとして仕切ることができるので良いのではないか。

お茶を飲むためのスペースが欲しいと以前の記事でも書いたが、床座スペースに座卓を置くとお茶を飲むスペースとして具合が良い(椅子座でお茶を飲むためのテーブルは重心が高くなるので大きめの物でないと使いづらい)。
一段高くしてあるので床座で聴いても割と良いポジションで聴けるし、横になって聴く分にもポジションが改善される。
一つ残っている懸念が昼寝布団を用意するとして、それを常設するとかなりだらしない部屋になる点である。
ただ棚に格子戸付ける案を以前に提示しており、大きめの棚に布団をしまっておけば布団を使っていない時に見た目を悪くしないし、布団自体が吸音材として使えるというメリットもある。
布団をしまうには棚の大きさが必要だが、中二階部分を不採用にするにしてもメンテナンス用の高所通路(キャットウォーク)は採用するので、キャットウォークへの階段下のスペースあたりに布団を収納すると良さそうだ。

高所通路・階段は維持するとしても、使用頻度の低い階段になるので幅が狭かったり角度を急にしても問題にならない。階段をコンパクトな物に変更するとしても左右対称性をどうするかという問題がある。
右に作ったら同じものを左で作るのはさすがに回避したい。
布団を入れる階段下収納が机と同じくらいの大きさになったので階段の左右対称となる部分に机を置いて、デスク上の壁面収納で階段と同じような形を作って、アバウトだけど左右対称性を確保するという方式とした。
まあ隅は初期反射面ではないので大体揃っていればいいのではないか。

机と椅子はデスクワークだったりミュージックサーバーの調整などの用途を想定しているが
椅子はリスニングポジションでローバックの椅子でリスニングしたいときの第二のリスニングチェアとしても使える。
そんな感じで細かいところを描写していなかったりしていた部分を作った仮想ルーム。

高所通路は高所の音響調整もできるが、それだけでなく、高所スポットライトを調整したり、高所窓の採光の部分を調整することで自然光に間接照明のような効果を与えて特別な雰囲気を持った空間にするなど光の演出調整も可能なので採用を続けている。
正面の高所窓も正面を塞ぐとスリットから漏れ出る干渉網のダウンライトとなり面白い演出効果がありそうな気がする。正面の光を上に逸らせばコーブ照明のような効果も期待できる。
高所通路は床も手すりも格子にしているのでその存在自体にもある程度の拡散効果を期待できる。
高所通路がないと高所の音響調整が困難であり、可能だとしても何度も変更することは厳しい。
高所通路があれば通路に音響調整材を置いたり、天井の格子の上に調整材を乗せたりなど、より安全かつ簡便に取り外しの可能な高所の音響調整ができる。
上方を見たとき。天井の格子はなるべく間隔や長さを変えたいところ

側面や後面。ドアのある面の左右対称性は該当部を窓とすることで同じような形を狙っている。フラッターエコー対策したいとき用に窓に扉を付けたりドアに凹凸をつけたりなどは必要だろう。



平面図(1階部分)



高所部分
