今回もアコースティックについての動画。
https://www.youtube.com/watch?v=B-VHFamIZBc
Acoustic Fieldsという動画チャンネルで、
音楽再生側(モニター目線ではない)からの室内音響について多くの動画を載せている。
後でいろいろ見てみようと思うが、一番面白そうな動画を今日はピックアップ。
2100万円(近日レート換算)かけて作った部屋がなぜうまく鳴らなかったのか、という内容のもの。
英語のマシンガントークなのでそれなりにリスニング力がある人はここの記載など読まずに動画を見て貰った方が正確に分かると思われるが、ひとまず自分として理解した内容を以下に記載。

部屋としては一次元や二次元の拡散体が敷き詰められたかなりガチでウルトラハイエンドな音響空間というイメージ。
だがこの部屋は特定の周波数と特定のジャンルでは良好な響きを出すのだが、それ以外のジャンルでは良好とは言えないという。
QRDがボーカル録音用途のスタジオで用いられている物と同じであるがために、ボーカルの帯域に効能が偏ってしまっていると分析されている。

また、この部屋は側面の壁が拡散寄りに仕上がってしまっているのがあまり良くないとのこと。
小さな部屋で拡散は予測が難しいが側面からの反射の大きさやタイミングを管理することで部屋を大きく感じさせ、ステレオイメージを明確にできるという。
拡散にすると二次反射三次反射での挙動が読めないがために吸音する方が好ましいとのことだ。

もう一つは天井がヘルムホルツ共鳴器のようになってしまっているとのこと。
ヘルムホルツ共鳴は音の分布は広がるが、挙動は拡散とは異なるもので響きの印象としても拡散体による拡散に劣るものということである。
画像を見る限り二次元のQRDに見えるのだが、
ヘルムホルツ共鳴は聴感上の印象が良くないという言及は参考にすべきだろう。
ガチで予算注ぎ込んだのにうまく鳴らないというのはなかなか厳しいものがあるが
室内の視覚的な印象として床以外を拡散し尽くしている感じで
好みか好みじゃないか、居住空間として心地良いか悪いかなどの問題は別にしても
響きとしては全拡散という間違い無さそうな無難な設計に見える。
しかしながらうまく鳴らないという結論になってしまっているのはなかなか刺激的であり考えさせられる。
やはり考え抜かれた設計であるとしても、後々響きを調整するための可変性を組み入れておくことの重要性は再認識させられるものである。
https://www.youtube.com/watch?v=B-VHFamIZBc
Acoustic Fieldsという動画チャンネルで、
音楽再生側(モニター目線ではない)からの室内音響について多くの動画を載せている。
後でいろいろ見てみようと思うが、一番面白そうな動画を今日はピックアップ。
2100万円(近日レート換算)かけて作った部屋がなぜうまく鳴らなかったのか、という内容のもの。
英語のマシンガントークなのでそれなりにリスニング力がある人はここの記載など読まずに動画を見て貰った方が正確に分かると思われるが、ひとまず自分として理解した内容を以下に記載。

部屋としては一次元や二次元の拡散体が敷き詰められたかなりガチでウルトラハイエンドな音響空間というイメージ。
だがこの部屋は特定の周波数と特定のジャンルでは良好な響きを出すのだが、それ以外のジャンルでは良好とは言えないという。
QRDがボーカル録音用途のスタジオで用いられている物と同じであるがために、ボーカルの帯域に効能が偏ってしまっていると分析されている。

また、この部屋は側面の壁が拡散寄りに仕上がってしまっているのがあまり良くないとのこと。
小さな部屋で拡散は予測が難しいが側面からの反射の大きさやタイミングを管理することで部屋を大きく感じさせ、ステレオイメージを明確にできるという。
拡散にすると二次反射三次反射での挙動が読めないがために吸音する方が好ましいとのことだ。

もう一つは天井がヘルムホルツ共鳴器のようになってしまっているとのこと。
ヘルムホルツ共鳴は音の分布は広がるが、挙動は拡散とは異なるもので響きの印象としても拡散体による拡散に劣るものということである。
画像を見る限り二次元のQRDに見えるのだが、
ヘルムホルツ共鳴は聴感上の印象が良くないという言及は参考にすべきだろう。
ガチで予算注ぎ込んだのにうまく鳴らないというのはなかなか厳しいものがあるが
室内の視覚的な印象として床以外を拡散し尽くしている感じで
好みか好みじゃないか、居住空間として心地良いか悪いかなどの問題は別にしても
響きとしては全拡散という間違い無さそうな無難な設計に見える。
しかしながらうまく鳴らないという結論になってしまっているのはなかなか刺激的であり考えさせられる。
やはり考え抜かれた設計であるとしても、後々響きを調整するための可変性を組み入れておくことの重要性は再認識させられるものである。