かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

西新井小改築工事 大幅な遅れで子どもたちに支障が

2011年01月12日 | 教育・子ども
工事は遅れ、入学式に間に合わず
経費は1・7億円も増加


 現在行われている西新井小学校の改築工事は、今年度で終了し、卒業・入学式はきれいな校舎で迎えられる予定でした。しかし、工事が遅れ、新校舎使用も大幅に遅れ、夏休み明けでないと使えないことになりました。西新井小学校は、敷地の旧校庭側に建物を建設しています。そのため、全く校庭が使用できません。子どもたちや学校関係者に多大な迷惑が及ぶ期間がさらにのびてしまうのです。しかも、このことにより工事契約料金も当初16億9千万円余(EV・ガス・電気・空調を除く)だったものが、契約変更で18億7千万円余に膨れ上ってしまいました。

あり得ないような初歩的なミス

 これは、杭径の変更、杭の本数の変更などきわめて、初歩的な部分でのやり直しが必要になり、工事期間の延長を行い、仮囲いや重機などのリース料や現場管理費(人件費)などが追加で必要になったために2回の契約変更という異常な(前代未聞の)事態になってしまったのです。しかし、やり直しと工事遅延の原因、責任は設計会社側にあり、生じる費用負担は本来設計会社側が負うべきものです。こうした初歩的な誤りを事前にチェック、是正できなった区の責任も重大です。

何故こんなことに?
ー原因は官から民への市場化に
 何故こんな事態になってしまったのでしょうか。実は、西新井小の改築工事は、今までの学校改築と決定的に違う点が一つあります。それは、従来は専門の区技術系職員が行っていた企画調査から発注、施工に至るまで工事進行管理を、民間に丸投げし、設計会社に任せるプロジェクトマネージメント・PM的手法をとったことで、チェックが適切に行なかったことにあります。ですから一番最初の杭の口径を見誤って、発注のし直しまで行われ、工事を中止する期間が長くあったのです。
 区が市場化の流れにのってPM的手法で、本来区の職員が行なうべき進行管理まで設計会社に任せてしまった問題があり、区は深く反省すべきです。


ダンピングにより下請企業が倒産
※この部分は、「もう解決したのだから削除してほしい」との業者側からの要望を受け、3月に入って変更しています。
 さらに、西新井小の改築工事は、請負業者が予定価格を大幅に下回る値段で落札し、工事を行いました。ダンピング(価格切り下げ)を行えば、どこかにしわ寄せが出ます。国税を滞納しているような会社に一次下請けをし、区民の税金(工事代金)を国税に押えられて事実上の倒産をしました。
 市場原理主義的「構造改革」の流れにのって職員を減らし、公務労働の役割を投げすてたり、「安ければよい」とばかりに、単価切り下げに走る区の姿勢がさまざまな問題を引き起こしたのです。
 日本共産党はこの問題を最終本会議の討論で明らかにし、改善を求めました。
 私、ぬかが和子は、区が今回の事態から深く教訓を引き出し、西新井小学校のこれ以上の遅れは2度と起こさないことと、学校への対応や子どもたちへのケア、未払い賃金の年内解決、そして入札制度の改善を強く求めました。

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