かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

足立東高校のとりくみ

2011年01月24日 | 教育・子ども
足立東高のある関係者から「共産党の区議さんにぜひ学校を見に来て知ってほしい」「18日に発表があるから」といわれ、
「文教委員だし、就労支援としても実態を知りたい」との気持ちから、日程を変更して足立東高校に足を運びました。
写真は、入口からみた東高の風景です。

その内容は素晴らしく、今まで自分に認識がなかったことが恥ずかしく思うような内容でした。
足立東高校は、都立高校で初めての「エンカレッジスクール」という学校指定を受けている学校です。

エンカレッジスクールとは
既設の全日制都立高校から中退率・生徒指導上の課題状況・地域バランスを勘案して指定した、可能性を持ちながらも力を発揮できない状態の生徒を積極的に受け入れ支援するための施策を実施する高校。エンカレッジ(encourage)とは、勇気付けるという意味。
 その特徴は
入学選抜に学力検査を実施しない。
定期考査は一切実施しない。
1年次における30分授業の実施。
国語、数学、英語を中心とした習熟度別学習と少人数授業で「集中」と「繰り返し」を大切にし、基礎基本を確実に身につけさせる。
二人担任制によるきめ細かな指導を実施する。
午後は週1日、体験的学習を実施する。

都の政策で、都立校を差別化することには、私は批判の部分もあります。でも、このとりくみは素晴らしい!


渡り廊下を横切り体育館へ


研究発表の内容は「高校における発達障害支援モデル事業」で、参加者の多くは学校関係者でした。

 
まずは生徒による太鼓のアトラクションでお出迎え。さすが高校生。迫力がありました。

続いて学校の紹介がありました。

この取組みをすすめてから、入学倍率が上がり、都内有数の2倍近くになったそうです。

内容をウェブ上でご紹介します



体験学習で、文化的・体育的内容から一つ選んで、また資格取得などにつながる講座から一つ選んで、それぞれ単位が取得できるのです。今までの普通校では全くなかったことです。自分の興味がある文化や体育、ボランティアや体験を学び身につけることは、本当に生きる力になると実感しました。先生達の準備・ご苦労も大変なことと思います。


この取組みによって、高校の中途退学者が激減しました。


このモデル事業を行うことになったきっかけです。





続いて校長先生のご挨拶。
「社会で必要となるカリキュラム」「何とか社会に必要とされる人間として送り出したい!」「全員が通い、卒業する」との力強い言葉。「全ての生徒にきめ細やかな教育。モデル事業を通して進路も探求」の話。
ある意味でカルチャーショックでした。私の中での都立高校のイメージは「自己責任」こぼれる者も放置され、自己責任で頑張らなければ先に進めない、自分の都立高校時代のイメージが、完全に覆されました。息子の通う都立高校でも、私たちの高校時代とは違い、進学指導など手厚くなっているとは思っていましたが、「一人一人に目を配り伸ばそう」強い決意を感じました。
まさに「こんな高校があったとは!」という感じです。

メインの研究発表。
タイトルは「気づく・支援する・つなげる」~社会的自立に向けた高等学校での具体的支援~。
まずは東高の「特別支援教育コーディネーター、高松教諭」の発表です。

様々な期間と連携をとり、就労に結びつける取組みの中で浮かび上がった課題です


保護者の感想。同じ高校生の親として、気持ちが痛いほどわかります。


続いてうめだ・あけぼの学園の臨床発達心理士、竹谷先生が、東高の巡回相談のとりまとめを行っていたとのことで、報告です。


臨床発達心理士会の東京の代表でもあるそうです。


とりくんでいることの紹介。


報告の最後はハローワーク足立の専門援助第二部門の宮本統括職業指揮官です。
実際に連携して発達障害の高校生を就業につなげた取組みの報告がありました。


最後に校門前で記念撮影。

足立の若者サポートステーションや様々な機関と連携していて「つなぐ」の意味の深さを感じて、また区役所控室に戻りました。

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