キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

橋下旋風が政界再編の引き金か

2012-03-02 08:13:00 | Weblog

大阪維新の会橋下が起こした旋風が威力を増して竜巻になるのではないかと中央政界も戦々恐々のようだ。野田首相と谷垣自民総裁が党首討論の前の25日にホテルで密会したと報道されたがお二人様必死に否定している、ダブル不倫を指摘されたような騒ぎだ。これも橋下旋風を両党首が警戒して対抗策をどう講じるか真剣に相談したのだろう、お互い党内基盤が弱く、反対派を抱えており一枚岩とは行かぬ。特に民主党内は獅子身中の虫、汚沢が子分石コロの数に物を言わせて一体改革、特に消費増税に真っ向から反対しており、否決して一挙に倒閣も視野に入れ虎視眈々の様相だ。一方の谷垣はお坊ちゃま風で存在感が乏しく、解散総選挙を迫る野党第一党の党首と感じさせない、持って生まれた毛並みの良さか。自民党内でも総裁交代論が沸々と滾りつつある。橋下の爪の垢でも煎じて飲ませればと思わせる程、何せ迫力不足は否めない。消費増税10%は民主、自民両党共通の公約並みだ。野田にして見れば党内の反対派汚沢に足を掬われ『不退転の決意』は否決された上、倒閣の憂き目に会ったら正に泣き面に蜂、一方谷垣も引き摺り降ろされたら身も蓋もない、安倍元首相が述べた消費増税法案絡みで『話し合い解散』をすれば汚沢封じにもなるし、橋下旋風の影響も最少に防げる。野田、谷垣共にハトポッポやカンカラと異なり、はったりはないし、常識的なのが地味に見えるから世論調査の支持率に響いているのだろう。タレントじゃないのだからミーファーのご機嫌取りは不要だ。野田は『不退転の決意』で政策実現に邁進すべきだ。出来もしないバラ撒きは国民にすっかり見抜かれている,一歩一歩政策を確実に実現させれば、その功績は歴史が証明してくれる。最近明治維新絡みが多く特に龍馬気取りが目立つ。念願の総理になれたカンカラは嬉しさの余り高杉晋作を気取り奇兵隊内閣だ、などと子供染みた戯れ言を言っていた。自民も賞味期限切れしており、民主は右から左、ピンからキリ迄の『ごった煮』だ。この辺でガラガラポンして政界再編してマトモな政権政党の誕生が望まれる。

 


『江戸の敵を長崎で討つ』

2012-03-01 11:00:58 | Weblog

安倍元首相がテレビで消費税率引き上げ関連法案への賛成と引き換えに衆院解散する『話し合い解散』を語った。これについて自民党参院幹事長溝手顕正が28日の記者会見で安倍について「もう過去の人だ。今、一所懸命リハビリ中で、主導権を取ろうと思ってああいう発言になったのだろう」とあからさまに切って捨てた。溝手顕正は参院広島選出4回当選、1942年生まれで69歳だ。さて過去の人と切られちゃった安倍普三は山口4区選出、衆院6回当選、1954年生まれで57歳だ。初当選は共に1993年だ。69歳が同じ午年で一回り下の57歳を過去の人だとは人を食った話だ。溝手は古賀派所属だ、親分古賀が総理になれない恨みもあるか。溝手は安部内閣で国家公安委員長・内閣府特命担当大臣、防災担当に任命された。防災担当として危機管理で数々失敗したり、2007年大臣に就任したのに無届で社会福祉法人理事長を務め給与を得ていた。大臣政務官規範違反したのを指摘され給与は返したが辞任しなかった。2007年3月能登半島地震の翌日防災担当だから被災地視察で輪島市を訪れた際「人命被害は幸い少なかった。1人だから」と発言、被害者が出ているのに幸いとは不謹慎だろう。と批判された。1人や2人の犠牲者など目じゃないと思っているのが図らずも口走ったに過ぎない。2007年7月台風4号が沖縄に接近したのにも拘らず本人は選挙運動の為、地元にいて東京に戻らなかったから防災担当指揮官不在だった。すっかり己の職務を忘れていた。2008年6月岩手・宮城内陸地震が発生した。溝手は自民党災害対策特別委員長として被災地の避難所を訪れた際、新潟地震と比較して「柏崎や山古志と比べ、人的被害や民家の被害が少なくて良かった。町の真ん中だったら大変だった」と発言した。この時は安倍改造内閣で解任されており、防災担当の後任は泉信也にチェンジした、引き続いて福田内閣でも泉は留任していたので即日現地入りして指揮を執った。溝手を解任していたから福田内閣は助かった。防災担当相で先の発言をしていたら今の田中防衛相並みに野党の恰好の餌食になっただろう。本人の職務怠慢や暴言、放言そして大臣規範に反した行動が原因で改造時に解任された怨みつらみがあるのだろうか。『江戸の敵を長崎で討った』心算か。また溝手は福島原発事故独立検証委員会報告書に触れ、菅は「後進国だったら裁判にかけ、死刑という話に繋がりかねない大変な話だ」とも述べている。自民にも馬齢は加えても箸にも棒にもかからぬ手合いがいるのが証明された。写真はまんさく