今回のゴーンの日本逃亡劇では警戒が緩いと見抜かれた関西空港で黒い音響ボックスに隠れてPJ機に搭乗したとのニュースを聞いて50年前テレビの特番で大掛かりな脱出マジックをやった引田天功のイリュージョンを思い出した。ゴーン被告は保釈保証金15億円、海外渡航禁止、パソコンの使用制限、住居への監視カメラ設置などの厳しい条件が評価され保釈を認められた。弁護団は「逃亡はあり得ないシステムを提示した」と自賛していたがその保釈の手続きを担当した高野隆弁護士はゴーン逃亡後「日本の司法とそれを取り巻く環境を考えると、密出国を全否定できない」違法に逃亡したゴーン被告を擁護している。ゴーン被告が海外の密出国協力者、レバノンや米国の旧グリーンベレーらと連絡を取り6ヶ月前から逃亡計画を綿密に練っていたと報道されている。するとゴーンは弘中弁護士事務所に通って数ヶ月に亘って熱心にパソコンで逃亡を共謀、協力した人物等と連絡していたことになる。また弁護士がゴーンの自宅の監視、警備をやめさせた12月29日、当日にゴーンは自宅を抜け出し協力者と共に新幹線で大阪に向かったと判明している。逃亡計画が判るパソコンの差し押さえを弁護士が拒否した。業務上、保管する他人の秘密に関するものについては、押収を拒むことができると規定されている。今回の逃亡には弘中等弁護士連中が消極的ながら協力していたのではないか。いわゆる見て見ぬ振りをしていた訳だ。無罪請負人を売り物にしている弘中もゴーンの無罪獲得は無理とみれば被告が国外逃亡して裁判不能となれば願ったり叶ったり、弘中も無傷で済む。不正蓄財したゴーンは22億円使って逃亡、裁判から逃れた。”地獄の沙汰も金次第”これは健在のようだ。