週刊文春が暴露した記事が原因で甘利経済再生相が辞任した。大臣室でとらやの羊羹の菓子折りと大きい『のし袋』入りの50万円が入った袋を気楽に受け取る、脇の甘さには驚く。献金は日常茶飯事なのだろう。大和の事務所では封筒入りの50万円、計100万円を受け取ったと認め、政治資金に計上させたと辞任会見で述べている。政治家が今や政治屋に成り下がったのが如実に現れている。千葉の片田舎の胡散臭い会社の人間を大臣室に招き入れての光景は正に『水戸黄門』でお馴染みの「お主も悪だのう~」の一シーンを彷彿させる。口利きを狙った件の薩摩興業の総務担当者の一色武(62歳)は、会話の隠し録音、渡した金はピン札を並べて紙幣番号をコピーしていたのだから、口利きの効果次第では暴露する意図は当初からあった。甘利の公設第一秘書で大和事務所長の清島健一(39歳)は以前、江田憲司の秘書だったが、江田が落選した為、甘利事務所に移った。たっぷり江田の薫陶を受けたのだろう、裏金300万をねこばばしていたのがばれた。事務所では奴に逆らえる者がいない状態だったという。政策秘書の鈴木陵允は高級車レクサスをねだったそうだ。”虎の威を借る狐”よろしく恫喝、タカリなど朝飯前の腹熟しだ。それにしても、彼等はキャバクラ、フィリッピンパブがお好きだね。政治に金が掛かるから100万や200万位、端金だと、大して気にも留めない。金銭感覚が麻痺している証拠だ。安倍に軽くいなされ続けている民主党、一泡吹かせたいと願っていたが攻め手がなかったのに”棚から牡丹餅”の甘利醜聞、欣喜雀躍、神様、仏様、文春様だ。早速予算委員会で甘利を質問攻めにし、首を取ろうと、手ぐすね引いていたが甘利は28日にさっさと辞任したから拍子抜けして予算委の先延ばしを図っている。民主党の若い連中がテレビ中継する日の予算委などで繰り広げるパフーマンスは雑誌、週刊誌、単行本の受け売り、それを恰も己で調べたような口調で居丈高に”正義の騎士”よろしく首相以下閣僚に愚問をがなり立てて、三文芝居で見得を切る、ゾンビ議員。各議員は毎月100万の政務調査費を歳費とは別に受け取っている、秘書も公費だ、議員が自分で調べ質問すべきだろう。マスコミの引用なら子供でも出来る。疑惑の説明をしていないとの理由で、甘利経再相の経済演説は聞けないと民主、維新、共産党などの議員が本会議場から抜け出したのは、議員の立場を弁えていない証左だろう。幼稚な限りだ。こんな体たらくでは支持率は回復しないし、参院選で負けるのが目に見えている。長安寺の五百羅漢。意味ありげな表情に見える。