キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

落ちたら只の人

2014-11-21 15:25:49 | Weblog

 

安倍首相が衆院を解散した。衆院は『常在戦場』と唱えているのに解散を聞いて周章狼狽している野党議員が多い。みんなの党は渡辺代表の8億円がバレタのが祟った。アジェンダ渡辺と江田が路線で対立したが、江田は”あばよ”と後脚で砂を掛けて、さっさと維新の党に鞍替えしてしまった。その後、代表に付いた浅尾が民主よりの路線に舵を切ろうしたが党の存続を希望する渡辺と対立して両院議員総会を開き、多数決で解党を決めた。みんなが空中分解してばらばらになって、他の野党に泳ぎ着いで助けを求める。その後サッパリ人気が上がらない民主党だが”小沢の生活”よりマシだろうと”生き残り”を掛けた幹事長鈴木克昌と国対委員長小宮山泰子が、みんなの党から山内康一と中島克仁の2名もわらじを脱いだ。自前の候補者が立てられなく思案投げ首の海江田民主党にとっては”渡りに舟”だった。もっとも、この4名が選挙に強ければ心強いが、残念ながら比例当選組の連中だ。弱いのは自明の理。衆院本会議では議長が解散詔書を読み上げの途中、御名御璽を読む前に解散の万歳三唱をやらかした連中がいた。海江田に言わせると自民党若手議員が逸ってやったそうだ。全てを朗読して議長が「万歳はここでやって下さい」と苦言を呈したので2回目の万歳三唱と相成った。散会して議場を後にする1回生議員、出口で議場をつらつら眺めていた。選挙戦に勝ち抜いて戻れる自信がないのだろう。これが議場の見納めだと感慨に浸る時間はない。各党の前、元、新人が12月2日公示で選挙戦に入る。そして14日の投開票でいわゆる”選良?”が決まる。さて当選して戻れる新人議員と伝書鳩の帰巣率とどちらが高いのだろう。鳩の帰巣率は低下しているそうな。写真は餌を求める鯉(票を求める候補者)下は秋の蓮池(屍累々の選挙後の図)

 


動物園の”国会猿員”たちの図

2014-11-16 07:55:30 | Weblog

首相が外遊中に解散風が吹き出した。解散の大議が何処にと野党がワァーワァ~騒いでいるが、総理が握っている専権事項の解散権には抗しようがない。63年前吉田ワンマンが社会党右派の西村栄一が嗾けた、売り言葉に買い言葉が原因で”バカヤロー解散”をやったこともある。解散風が吹き出したとたん、野党のドタバタ劇の田舎芝居が始まるようだ。選挙に負け下野して冷や飯を食っていて、意気も上がらず、支持率も低迷している民主党に分党の動きがある。労組上がりの輿石に支配されている主流の海江田左派とこれと一線を画す前原以下の連中が維新、みんなと一部と新党結成を画策している。江田が飛び出しても浅尾と渡辺が左右にソッポを向いている”みんなの党”は空中分解するようだ。浅尾一派は民主党と合併、維新に前原民主分党とみんなの水野派が合流する図だ。地方区では勝ち目のない新人議員などの手合いは少数野党にいても比例で残る可能性がない、”寄らば大樹の陰”だと離合集散する構図と相成る。もう手回し良く選挙事務所を確保して、選挙ポスターの印刷まで依頼した立候補予定者もある。これから新党結成では正にドロナワだろう。浅尾曰く「あらゆる手段は排除されない」そうだ。これこそ大義は如何にと問われるのではないか。昔『猿は木から落ちても猿だが、議員は選挙に落ちればただの人』と言ったのは大野伴睦だ。現議員は何が何でも議席の確保が第一だ。地方区で落ちて比例区で生き返るゾンビ議員の安全牌も欲しい。形振りなぞ構っていられない。写真はオナガザル科の『アビシニアコロブス』生息地は永田町ではなく、アフリカ中央部の樹林帯。鳩首凝議する民主党、輿石、海江田、川端。そっぽを向くみんなの党の浅尾と渡辺。子分は去り、裏ガネも少なく、打つ手のない生活の党の小沢一郎。


文字通りの師走、センセイ走る、ハシル!!

2014-11-12 14:51:08 | Weblog

安倍首相が外遊前に谷垣自民党幹事長と会い、山口公明党代表とも会った。これが衆院の年内解散の風が吹く切っ掛けになったようだ。9日読売が年内解散を報じたが民主党の枝野辺りは安倍の応援紙だからと軽く受け流して取り合わなかった。これが10日夕刊、11日、12日と各紙が年内解散を報じ始めた。12月2日公示、14日投開票が有力で次が9日公示、21日投開票の案。今国会は開会早々小渕、松島両女性大臣の芝居観賞とウチワが問題になって辞任した。これで勢い付いた民主党以下の野党が、お次はと江渡防衛相、西川農水相の政治資金が問題だと、これらを追及して安倍政権を窮地に立たせようと奮闘努力、法案審議などそっちのけ、入れ替わり立ち替わり質問したが、ネタ元が週刊誌の受け売り、これでは追及も尻切れトンボ。ただ法案審議を遅延させる効果が出ただけ法案成立が数える程だ。野党議員殿、本来の職務を忘れて刑事ゴッコでは困る。7~9日に行った読売の世論調査の結果では内閣支持率41%に対して、民主党は7%維新の党は1%と低迷している。各野党は選挙協力して与党に立ち向かう前に複数の党が党内事情を抱えている。基本的な主義主張が食い違っていては大同団結も、夢のまた夢。主要各党の衆院小選挙区の候補者数(読売)自民党278人、公明党9人、民主党133人、維新の党67人、次世代の党25人、みんなの党7人、生活の党28人、社民党2人で全部合わせても262人だ。民主党海江田10日の記者会見で「どうぞ解散をやって下さい。正々堂々と受けて立ちます」と誠に威勢が良くて頼もしい限りだが、悲しいかな虚勢を張っているに過ぎない。この海江田センセイ自身は選挙にからっきし弱い。前回は弱った与謝野に勝ったが、その前は地方区で落ちて比例復活のゾンビ議員だった。12月の総選挙となれば文字通りの『師走選挙』。センセイ方が走る、ハシル。当選すれば盆と正月が一緒に来たようなものだ。落ちれば惨めな『師走坊主』と相成る。あァ~師走の寒風が身に沁みる。12月14日は赤穂義士討ち入りの日だ。写真は横浜港夜景。


不毛の党は?

2014-11-06 14:12:08 | Weblog

11月4日の参院予算委会で又もや不毛な議論を民主党の水岡俊一議員が展開した。西川公也農水相が栃木県職員時代に収賄罪で逮捕された経歴があると報じた週刊文春のスクープがネタ元。議員センセイ国政調査活動費が支給されるがそれはそれ、使い道は別にあるし、ネタを探る智慧もないし方便もない。そこで手っ取り早く、報道された記事を拝借して、”我こそ正義の士だ、相手は悪漢だ”と、大仰に質問する。西川議員が栃木県庁職員で技師だった43年前の話しだ。千振ダム汚職事件、県から工期の遅れを指摘された建設業者の主任がコンクリート打ちの不備を見逃して貰った謝礼として西川に2万円、上司にゴルフセットを贈った。西川の前に主任と上司が贈収賄で逮捕された。それぞれ執行猶予付きの有罪判決を受けた。西川は下っ端で金額も少なかった為、起訴猶予処分となった。水岡「逮捕された事があるか」西川「収賄で逮捕された。出先機関にいた43年前、28歳の時2万円貰ったが、ケガをした見舞金だった」水岡「上川法相、不起訴処分と起訴猶予処分とどう違うか」上川「起訴便宜主義で犯人の性格、年齢、境遇、犯罪の軽重及び情況・・・訴追を必要としないときは、公訴を提起しないことができる。不起訴は捜査の結果、犯罪の嫌疑・証拠が十分でないとき、事件が罪とならないとき、公訴提起要件を欠くとき不起訴処分とする」水岡「罪を認めたか。私はまだ解決していないと思う」西川「全く罪と認めていない。問題は解決している。十分終結している」水岡「あなたの名誉に関わることだから自分で宇都宮地検に出向いて確かめ委員会に報告するよう、委員長に求める」質問者の水岡議員は西川農水相には犯罪の嫌疑はあったが情状で不起訴処分になったと認めさせたい。どうせ序でだと、スカーフとウチワで法相の椅子を去った松島前法相に替わった上川法相の法知識のなさを炙りだしたい魂胆がありありだった。限られた予算委員会の貴重な時間を43年前で有罪にもなっていない事件を持ち出して質問する議員の程度の低さにはただ驚く。こんな体たらくで民主党の支持率が増えると思っているだろうか。予算委の筆頭理事にレンホウを当てる程の人材不足のようだ。現国会で上がった法案は数える程度のようだ。政府、与党の責任も重大だが野党もテレビ中継があるからと、取るに足らぬ枝葉末節、半世紀前の事件をホコリを払いながら持ち出しても、政府は何等痛痒を感じないし、見ている国民はまたかと呆れるだけだ。国会議員ならぬ”滑稽偽員”が相応しいようだ。写真はジョロウグモ(女郎蜘蛛)のメス、産卵前。下は大きいのがメス、オスは1/3程度だ。オスは交尾中にメスに食べられるのでメスが捕食中を狙うようだ。