キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

幇間紙は安泰

2015-12-29 16:13:20 | Weblog

一寸長いが産経新聞「新聞に渇!」ノンフィクション作家門田隆将氏の一文を引用する。”加藤達也・産経新聞ソウル支局長が朴槿恵大統領への名誉毀損裁判で「無罪判決」を勝ちとった一件以来、日韓関係にさまざまな動きが生じてきた。だが、私は今もこの判決報道に強い違和感を覚えている。毎日社説が、(事実確認を怠り風評を安易に書いたことは批判されても仕方がない。「うわさ」と断りさえすれば何を書いてもいいわけでではない)と書けば、読売社説も、(前支局長が風評を安易に記事にした点は批判を免れない)と書いた。また、朝日は夕刊「素粒子」で、(胸を張れない結末。うわさを書いた記者も、起訴した検察も、動かない大統領も、煮え切らない判決の裁判所も)と記述した。いずれも「韓国も悪いが、加藤記者も悪かった」という論調だ。だが、本当にそうだろうか。私は、これらの記事は「あのコラムを読んだ上で書いているのだろうかと思ったのだ。当の加藤氏のコラムは、インターネット上に掲載されたものだけに、特派員が伝える日々のストレートニュースとは異なる興味深いものだった。朴大統領は部下から直接、「面と向かって」報告を受けるのではなく、「書面」で受けることが多いのだそうだ。その日頃の執務ぶりが問題になり、秘書室長が国会で「一体、大統領はどこにいるのか」と追及の矢面に立たされた事実から、加藤氏はコラムを書き出している。・・・中略、しかも朝鮮日報のコラムの中身に対して(真偽不明のウワサ)と断った上で紹介していた。・・・他の特派員と比較しても加藤氏のコラムは出色だった。私が一連の他紙の報道に疑問を感じたのは、ほかにも理由がある。自らの力量不足を棚に上げて他紙を批判する”いつもの傾向”とともに、(自らの主張のために、他者の言説を歪曲ないし貶める傾向)を感じたからだ。・・・せめて検証相手のコラムぐらいきちんと読み、「歪曲」も、「貶め」もなく、読者に正確な論評を提示してほしかったと、私は思う”門田氏はずばり各紙の上滑りの論調を突いている。報道元の「朝鮮日報」はお咎めなしを糺すのでもなく、それを引用した産経加藤記者のみを起訴した検察と加藤記者ともに悪いとおきまりの喧嘩両成敗、他人事扱いだ、明日は我が身という危険性はないからだ。常日頃、媚中国、媚韓国、媚北朝鮮の紙面作りせっせと精を出して『幇間振り』を遺憾なく発揮しているので、その心配は微塵もない。中国政府のウイグル政策に批判的な記事を執筆した北京在住の仏誌女性記者ウイスラ・ゴーティエ氏が、年末の査証更新に必要な記者証の発給を中国外務省に拒否され、事実上の国外となり31日帰国すると本人が25日AFP通信に明らかにした。同記者は11月に発表した記事で、ウイグル族と中国当局が衝突する背景には政府の少数民族政策があり、パリ同時テロとは性質が異なると主張した。中国国有メディアが強く非難、外務省報道官も名指しで批判、同記者に対して、公に謝罪しない限り、記者証を更新しないと通告されたという。彼女の爪の垢を煎じて飲ませたい手合いが一杯だ。外国人記者の追放は2012年以来、初となる。翻って朝日、毎日など、”御身ご大切、長い物には巻かれよ”が社是で、提灯持ち記事を書いてご機嫌伺いの、タイコモチ腰抜け新聞には、その心配は皆無だろう。写真は箱根長安寺の五百羅漢。


まるでタツノオトシゴのオスだね・・・

2015-12-24 14:12:34 | Weblog

タツノオトシゴのオスのような衆議院議員がいる。自民党・京都3区の宮崎謙介議員34歳だ。同じ自民の新潟4区の金子恵美37歳と5月19日に結婚したが、12月23日結婚式を挙げた。その席上、来年2月に子供が生れるので『育児休暇』を取ると宣言したそうだ。「国会開会中だから親元の新潟で出産、育児は出来ぬので、産後一ヶ月、妻を助け、子供を育てる決意をした」と勇ましい。「一億総活躍社会の実現には女性の社会参加が必須です。男性の育児参加が遅々と進まず、育児を女性に押し付ける風習と対峙し、若手の国会議員だからこそ、妻が国会議員だからこそ、私はこの重たい一歩を踏み出さねばならない、誰かが勇気を持って踏み出さならぬ。国会議員が『隗より始めよ』ということで率先する」。選挙に有利か、否か悩んだようだ。理屈を付けるのはさすが議員だ、私事が国家の大事に聞こえる。披露宴で塩崎厚労相は「国民から負託を受け、最低限やるべきことを押さえ、『イクメン』を、ちゃんとやって貰わねば厚労大臣として非常に困る、前向きに、子育ては、しっかり応援するというのが安倍内閣だ。しっかり休んで貰えばよいと思う」と能天気なもの。妻の金子議員も「男性のサポートがないと共働きは難しい。育休を選択してくれて有難い」と手放しだ。派閥のボス二階総務会長は「育休を取るか、取らぬか本人次第、迷惑を掛けないよう良識的判断が欲しい」と述べている。谷垣幹事長は党内に慎重論があるので「議員は被雇用者とは違う。議論を積み重ねる必要がある。衆院規則の改正は慎重に検討すべき」と、正鵠を得ている。衆院規則は出産を理由に本会議欠席は認めているが、育児による欠席は規定がない。本会議の度に宮崎は欠席届を出す考えだが、今後規則改正を声高に主張する心算のようだ。夫婦は『共働き』と気軽に言っているが議員歳費などの年収は約3.000万円、2人で約6.000万円、議員宿舎代は一般から見ればタダに近い安さだ。選挙区の有権者何万人の代表者だから、高給を払い、議員特権を与えている。低賃金で町工場やスーパーで共働きしている若者と同列ではないだろう。先ず両人共、国会議員たる責任感が欠けているし、『隗より始めよ』とは手前味噌の御都合主義だ。自民党が多数を得ているので、こんな無責任な手合いが出て来る。夫婦揃って、落選の経験がないようだ。次の選挙で有権者のお目玉でも(お年玉ではない)頂いた方が身の為だ。第2党のイオン岡田民主党が泡沫党並みの体たらくだ、落選の懼れはない。 {タツノオトシゴのオスの腹部に育児嚢があり、繁殖期には膨らんでくる。ここにメスが産んだ卵を稚魚になるまで保護、栄養を与える。5mm程に育つとオスは海藻に体を巻き付け、体を震わせて、次々に子を産むのでオスが妊娠したと言われる}  写真は箱根の風景、箱根仙石原のススキ原。


”馬鹿は死ななきゃ治らねぇ!”

2015-12-05 16:39:24 | Weblog

他人様に罵詈讒謗を浴びせる事は平気の平左の”イラカン”こと菅直人は己が批判されるのを極端に嫌がる。メールマガジン2011年5月20日付けで、東電福島原発事故後、原子炉冷却で実施した海水注入について、『やっと始まった海水注水を止めたのは、何と菅総理その人だった』と記述した自民党安倍晋三議員のメルマガの記事で名誉(お持ちですか?)を傷つけられたとしてアキカンが謝罪記事の掲載、1100万円の慰謝料を求めた訴訟で、東京地裁水谷裁判長は3日、請求棄却の判決を言い渡した。これを不服として、カンカラは東京高裁に4日控訴した。原発事故後、東電に乗り込んだイラカンはテレビ会議でギャーギャー怒鳴り、何を言っているのか分からない状態だった。原発に無知なカンは「海水を注入すると水素爆発を起こすだろう。やめろ」「大丈夫なら、その根拠を示せ」などと意味不明な言葉を喚き散らした。東電幹部は首相命令と判断、止むを得ず吉田昌郎福島第一原発所長に海水注水を停止するよう指示した。これに対して現場責任者の吉田所長は、私が中止命令を出しても、これを無視して注水するようにと部下に伝えていたので第二次の事故を防せいだ。裁判長は『記事の重要な部分は真実だ』『記事は海水注入が継続されていた事が判明する前に発信されていた』『元首相には注入を中断させかねない振る舞いがあった』『「海水注入を決めたのは菅総理、海江田経産相の大英断だった」などと虚偽の事実を側近が流したことなどの記事は真実だった』と認定した。カンは「中断していないと認めながら、『中断した』と書いた記事が真実というのは、論理矛盾だ」と口を尖らせて控訴すると息巻いている。東工大の先輩面して横柄なカンを後輩の吉田所長はさぞ苦々しく感じていたのではないか。大英断を下したと自画自賛したカンと海江田が先の衆院選では比例順位で最下位争い、翌日未明にやっと僅差でカンの当選が決まったのは誠に皮肉、笑わせてくれた。選挙民も満更でもない。ルーピーポッポ、カンカラ揃って無能な総理振りを遺憾なく発揮して民主党の評価を下げても、何等痛痒を感じない無責任さには驚く。赤っ恥を掻いた上に、訴訟を起こして恥の上塗りをして敗訴、丁寧にも、再度、恥の上塗りをする神経が分からぬ。浪曲師広沢虎三の”森の石松”と同じで”馬鹿は死ななきゃ治らねぇ!” 写真は箱根長安寺の五百羅漢。