都知事選で緑の風を起こして大勝した緑のメダヌキ小池百合子、その余勢を駆って『都民ファーストの会』を立ち上げ都議会選挙に打って出た。この緑の風に乗って生き残りを画策した公明党は30年間共に戦った自民党をいとも簡単に袖にし、小池に乗り換えた。その小池も、抜け目なく公明党婦人部の力を借りようと、口当たりの良い『消費増税凍結』『原発ゼロ』の公約を掲げた。公明山口と小池両者の思惑が一致して、この作戦がまんまと成功、公明党は22議席を23議席と1議席増えた。それに対して都議会自民党はベテラン議員さえ蹴散らされ落選の憂き目に会い、57議席が23議席と34議席も失う破天荒の負けっぷり。その後安倍の『衆院抜き打ち解散』の衆院選では小池ミドリカエルが大きく腹を膨らました『希望の党』は神通力を失い、腹は破裂、大惨敗を喫した。都議選でご相伴に与った公明党も竹箆返しを喰い35議席から29議席と6議席減らした。比例選では5議席減らし21議席に、地方区では神奈川6区上田勇が青柳陽一郎(民主から立民党)に議席を奪われた。青柳の得票86.291、上田82.788、たった3.503票の差だった。
公明党は全国県代表協議会を開き、衆院選の総括を行った。議席を失った要因として①急な衆院解散による準備不足②野党再編の影響で埋没③不祥事で不信感。だと斉藤鉄夫選対委員長が述べている。その不祥事とは、比例近畿ブロックで公認されていた樋口尚也(46歳、当選2回)が突如離党し、出馬辞退した。妻帯者の樋口は赤坂のホテルで『ハニー』『姫』などと呼ぶ女性と2ヶ月間に少なくとも6回利用していた。不倫を口先だけで否定、大事にならぬ内にと党は出馬を断念させた。その前には復興副大臣の長沢宏明参院議員(59歳、比例北関東、当選1回)が、愛人を議員宿舎に宿泊させていた件で9月26日に議員辞職した。公明党も”意馬心猿”立民党と同類項で『好き者』が多いようだ。広辞苑では『好き者』①風流な人②好色な人、とある。ここでは勿論②の助平な方だ。
"勝ち馬に乗る""内股膏薬"が公明党の代名詞だ。憲法改正にも、のらりくらり掴まえ所のないウナギ、教育無償、保育園無償、国民手当て配布などの”ばら撒き”は得意中の得意、創価学会の票欲しさに、党の綱領さえ遠慮しているのでは不健全だ。物事には潮時がある。都議選で豹変した公明党、国会でも何時寝首を掻かれるかも判らない。宗教団体創価学会の政治部である公明党との”腐れ縁”を自民党は切るべきだろう。
写真は衆院選、10月10日二俣川駅前で街頭演説中、下はワニ。