"飛んで火に入る夏の虫”を絵に描いたようなのがイスラム過激派組織「イスラム国」(ISIL)に入った日本人2名が次々、拘束され人質になった事件だ。そもそもの始まりは軍事、警察など何の経験、知識がなく、英語もろくに喋れない湯川遥菜なる人物がPKC(private military company=民間軍事会社)を設立、CEO=最高経営責任者になった。彼は知識と経験を積むといって、昨年8月頃、現在世界で一番危険な紛争地帯のシリアに入った。迷彩服姿でアサトルライフル銃を持っていてISILに捕まった。本人はカメラマンだと説明したがカメラではなく自動小銃持参では全く説得力はなくCIAの手先と見られたようだ。ISILは各国からシリアに入国する連中を拘束しては人質として、より効果的な時期を狙って道具として使う。米英などようにISILの要求を拒否すれば見せしめに殺害する。要求を呑む国には身代金をせしめる道具にして、1年間に52億円を稼いだともいわれている。11月頃、捕まった湯川を助けると無謀にも現地に入った後藤健二というフリージャーナリスト、これもISILに拘束されてしまった。文字通り、ミイラ取りがミイラ取りになった。”ISILはこの2名の日本人人質を使う時期を狙っていたようだ。タイムリーにも中東を訪問した安倍首相が過激派組織「イスラム国」と戦う周辺国に対して、2億ドルを人道支援すると演説した機会を利用、早速2名の身代金として2億ドル出せと吹っ掛けて来た。その後、湯川CEOを殺害、今度はヨルダンに収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚と後藤との交換を要求している。生活の党と山本・・の小沢はNHKの番組で「日本も敵だと捉えられても仕方ない。2億ドル支援はイスラム国には宣戦布告とも言える」「人道支援の名前で言おうが、後方支援、補給が戦争そのものだ。曖昧なごまかし話はやめるべきだ。政府はアタフタしているだけだ」と非難しているが、小沢は非軍事な人道支援と軍事的な後方支援の区別も付かぬようだ。その前に山本太郎は「2億ドルの支援を中止し、人質を救出して下さい」と安倍首相宛にツイートした。太郎の頭は”帽子をかぶるだけの部分(中身を使わない)"のようだ。人質になっている後藤氏の産みの親のようだが石堂順子なる婆さんがシャシャリ出て来て外国人特派員協会で記者会見して「健二を助けて下さい」の他に原発反対、憲法9条を守れ、などと喚いた。政府から連絡がないと話しているが、後藤氏の家族は妻と子供だ。政府は当然、妻子の方と連絡を取り合っているだろう。社民党の福島瑞穂を尋ねて安倍首相に会見を申し込んだが、拒否されたようだ。無知でオッチョコチョイな野郎が原因でヨルダン政府、国民に多大な迷惑を掛けている。また日本政府、外務省など関係省庁は後藤氏の無事救出に昼夜を問わず奮闘中だ。ISISを空爆作戦中の昨年12月に搭乗機が墜落して捕虜となったヨルダン軍パイロットの解放が日本人より先だとヨルダン国民がデモを行っている。1人の跳ね返り者の軽率な行動が原因で世界中が振り回されている。今後の動向は不明だ。