ブナの森の葉が落ちると、足元にある小さな木に目が行きます。
落ち葉の地面に緑色の葉っぱの木。これは小さくなった常緑樹です。
代表的な二つの種をご紹介。
ヒメアオキ(左)とエゾユズリハ(右)。よく似ています。
まずはエゾユズリハ。ユズリハの変種(亜種)で
日本海側のブナ林の林床にこんなふうにふつうにみられます。
ユズリハは本来10メートルくらいの大きな木で縁起ものとして庭木にもなっています。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/49/66751c7bbec55f913077fe8d66b7a285.jpg)
ところが日本海側ではせいぜい1~2メートル、こんなふうにたよりなーい姿です。
ヒメアオキはどうでしょう。
アオキは緑緑した木で葉っぱで詰まったような樹形になりますが、
日本海側では小さめでスカスカでユラユラ~としてます。
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どうしてでしょう?
実はこの頼りなげなユラ~としたところが肝心要です。はい、お察しの通り雪対策なのです。
雪が降ってもいなすようにしなってあまり積もらない、
もっと雪が降ったら受身のごとく倒れて埋もれちゃう、
そして雪がとけたらしなやかに立ち上がって復活します。
柔よく剛を制す!
こうして雪の苦手な常緑樹が「柔らの道」で雪国の気候に適応したのです。