ブナは雪に最も強い樹木です。
寒さに強い樹木は他にもありますが、雪に対する強さはブナがピカイチです。
実際に豪雪の菱ヶ岳の真っ白な森はブナの純林でした。
雪の女王の宮殿をのぞいてみましょう。
見上げれば、夏には緑の天蓋となる光景が冬には白いシャンデリアです。
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枝の一部がレースのカーテンのように下に垂れさがっています。
雪の重みに耐える材の柔軟さがブナの強さの秘密です。
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日中に融けた雪が夜の寒さで氷となって枝に付着します。
幾何学模様の抽象芸術に見えるか、あみだくじに見えるか。
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毎日毎日、数か月の間続く寒さと雪で枝がツララと化し冬芽が氷漬けされています。
吹雪いた時はその上に雪が付着します。白いつばさのような自然の造形です。
想像を絶する過酷な環境ですが、ブナは負けません。
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冬芽の中には春に伸びる枝や葉がしまわれていますがブナの葉の裏には絹毛が生えています。
また冬芽を覆う芽鱗がブナには20以上もあり、たくさん毛布をかぶっている状態です。
幹にも氷がついていますが、ブナの内部は決して凍ることはありません。
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それでも時々大きな音がしていました。
さすがのブナでさえ折れたり裂けたりすることもある重い信越の雪なのです。
知識で理解していたその強さを実際に目の当たりにした感動は大きかったです。
冬だからこそ感じることができた貴重な体験となりました。
セッチュウカワゲラを捕まえました。生態は謎につつまれています。
もし研究すればすぐに博士号をとれるでしょうとはガイドさんの弁。
ただその観察フィールドはこの通り過酷な冬山です(笑)。
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ノウサギがかじった痕です。雪が融けたら4~5メートルの高さの枝のはずです。
夏に訪れた人がノウサギの食痕だと聞いたら不思議に思うでしょうね。
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ノウサギがいました。真っ白でした。
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すばらしいスノーシュートレッキングを企画して頂いた越後田舎体験のスタッフとガイドさん、
どうもありがとうございました。