能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

スタッフブログ

インタープリター山崎の日常、スタッフブログ「ゆらりぶらり」も日々更新中です!

柳田小学校 総合の学習「鉢伏山実習」

2012年10月31日 | 観察・作業・保全の体験
今日は地元・柳田小学校4年生が、総合の学習の時間に鉢伏山へやって来ました。



ブナ林の中で森のお勉強です。
ブナ、キノコ、葉っぱや実に班分けして、それぞれのテーマで森を散策しました。



虫めがね片手に、めざとくいろんな発見をする子どもたちに、大人は感心しきりでした。



ふわふわの腐葉土、キノコの菌糸、植物の葉痕と色々なものに興味深々。
最後は静かに寝っころがって、森の音を聞きました。



子どもたちの目線で、森のサイクルを感じてもらえたようです。
何より楽しんでもらえていたらいいな~と思っています。

それにしても、雨ガッパ姿がかわいすぎる…。

里山発見隊と大箱地区の交流会

2012年06月24日 | 観察・作業・保全の体験
◆里山発見隊HPはこちら
 http://satoyama-hakkentai.jp/torikumi/index.html
 活動報告が公開されています。

今日は大箱地区のみなさんに集まっていただき、発表会です。
学生たちは朝から集中して取り組んでいました。



地域資源調査カードをまとめ、発表の準備をする学生ら。真剣そのものです。



発表会では、学生たちの新鮮な意見や、疑問に思ったところなど、
住民のみなさんと対話しながら進みました。
「大箱に嫁に来んけ?」と学生へのラブコールもあり、終始和やかな雰囲気でした。



朝から緊張していた学生も、あたたかい反応にひと安心だったのではないでしょうか。
お疲れ様でした。
発表内容はこちら(里山発見隊)からご覧下さい。



発表の後は、餅つきをしました。
住民のみなさんとの共同作業です。
餅をつく人、丸める人、運ぶ人、番をする人、わいわいと賑やかでした。
それにしても…若者と同じくらい元気で若々しい、おじちゃんおばあちゃんが多い!



お餅は野草の「ウラジロ」入りで、美味しかったです。
これはスタッフも初体験!さわやかで上品な味でした~。



昼食には、煮しめや郷土料理の「ホウバ飯」も作ってくださっていました。
学生のために朝早くから準備してくださったそうです。ありがとうごさいました。

「若い人が来てくれて、地域も明るくなったよ」
最後に、心あたたまる言葉をかけていただきました。
学生たちも「また来たい!」という子ばかりでした。
さて、何人が嫁に来てくれるかな?(笑)

里山発見隊と大箱地区の地域資源調査

2012年06月23日 | 観察・作業・保全の体験
県内大学生の有志からなる「里山発見隊」が能登にいらっしゃいました。
里山発見隊は子どもたちに里山の魅力を伝える団体で、県内各地で活動しています。
今回は2日間かけて、能登の里山の魅力を再発見してもらいました。



まず1日目の午前中は、ぶなの森のエコツアーを体験。
今日は、鉢伏山の林道から立山連峰、北アルプスがはっきりと見ることができました。
学生さんたちの日頃の行いのよさでしょうか。特別きれいに見えました。


森の中で楽しそうに遊ぶ学生さんたち。


若いって素晴らしいですね(笑)。


目かくし木探しのペアを決めるには、お決まりのピンクの紐で。


一人でゆっくり過ごす時間。

鉢伏山のブナ林ではのびのびと遊び&休み、森を体感していただきました。
最後は森を見渡し、カシノナガキクイムシの被害を見つけ、生物多様性についても触れました。
森と人の関わりを、学生たちに感じとっていただけたでしょうか。

午後からは、いよいよ里へ繰り出して地域資源調査を行いました。
5班に分かれ、家庭にお邪魔してお話を伺ってきました。


まずは、調査の説明。地図で各班のエリアを分けます。


それぞれのエリアを歩き、学生さんが興味を持ったものを写真に撮ってきてもらいます。


家庭にお邪魔し、地元の方からお話を伺いました。真剣にお話を聞く学生さんたちです。
道中で見つけた疑問なども、質問しました。

宿に戻ると、さっそくまとめの作業をしました。
明日は地元の方に集まっていただき、発表会です。


黒川地区の地域資源調査

2012年02月11日 | 観察・作業・保全の体験
金沢大学の学生さんが「能登発見エクスカーション」という企画で能登へやってきました。1泊2日で珠洲市、能登町、穴水町を訪問し、奥能登の地域活性化に取り組む人に出会うツアーです。ぶなの森は1日目の午後からの活動「地域資源調査」を担当し、能登町黒川地区の調査を一緒に行っていただきました。

オリエンテーションで、地域資源調査の意義ややり方を説明。
ヨソ者、若者の視点で地域を見て周り「これは何だろう?」「これはすごい!」と興味を持ったものを写真で撮り、地域の方にお話しを伺ってきました。

4班に分かれて調査開始。黒川地区の雪の多さにみんな驚くだろうな~と思っていましたが、以外にも反応は薄め…。金沢大学がある角間もけっこう雪があるらしく、慣れっ子のようでした。

第1村人発見!
すれ違う地域の方にもインタビュー。知らない若者にも、地域の方はとっても親切に接してくださいました。


黒川地区は集落の真ん中を川が流れています。
ここは昔から稲作が盛んに行われてきました。今では農業をする人が少なくなりましたが、それでも地域の人によってきれいな棚田が維持されています。


お宅にも訪問させていただきました。このあたりでは母屋(家)、納屋、土蔵の3つが揃っているお宅がほとんど。立派な家々が多いのです。今では珍しい囲炉裏も、昔は各部屋にあったのだとか。


農業とともにあった暮らしは、田の神さまの神事「あえのこと」(世界無形遺産)にも生きています。代々各家々で受け継がれてきたお祭りですが、近年は農業人口や人口そのものの減少に伴って減ってきています。誰かに教わったわけではなく、父親の姿を見て覚えたんだと教えていただきました。


こうして地域を回り、各班ごとに地域資源調査カードをまとめました。
学生たちが興味を持った写真、地域の人のお話、たくさんの地域資源が出されました。


地域の方に集まっていただき、発表会を行いました。
学生たちがまとめた資料をもとに、地域の方からたくさんのお話を聞かせていただきました。これが盛り上がるんです。次から次にお話しが出てきて、とっても賑やかでした。今回も皆さんのおかげでたくさんの地域資源を記録することができました。

初めは緊張気味だった学生たちが、最後には地域のおじいちゃんやおばあちゃんに自らお話を聞きにいく姿は、とっても微笑ましい光景でした。いつもあたたかい地域の方に感謝です。



インターン学生と地域資源調査発表

2011年09月06日 | 観察・作業・保全の体験
今日も黒川地区の資源調査を行います。
学生たちが、「これぞ、地域資源!」と感じるものをカメラで撮影し、
地域のおじいちゃんやおばあちゃんにお話を聞きました。

田んぼの間を歩く学生ら(+先生)。
きれいな田園風景ですが、
実はここ、映画「不抜けども悲しみの愛をみせろ」のロケ地にもなりました。

午後から地域の方に集まっていただき、学生たちがまとめた資源調査の発表会を行いました。
ちなみに、先の映画に出演された女優さんが何人もいらっしゃいます(笑)


学生たちの発表を熱心に聞いていただき、また補足もたっぷりしていただきました。
学生たちにとって新鮮に思えるものも、地域の人には当たり前のこと。
そんな学生たちの視点が「新鮮やったわ」と、
地域を再認識していただく機会になったようでした。

それにしても、おばあちゃんたちの笑い声が響いて楽しい会でした。
当時の大変な生活を笑い飛ばすおばあちゃんたちには、頭が下がりました。
(今井)

インターン学生と地域資源調査

2011年09月05日 | 観察・作業・保全の体験
今日はインターン学生と黒川地区の資源調査を行いました。
学生たちは黒川地区の古民家にお世話なっており、
9月2日のキリコ祭りにも参加させていただきました。

まずは、黒川地区の区長さんのお宅へ。
先日のお祭はご厚意で「よばれ」に学生たちを招いてくださいました。
学生たちはお酒やお食事を頂きながら地域の方とふれあい、
いい意味でカルチャーショックを受けたようでした。

次は黒川地区の宝ともいえる「中谷家」に行ってきました。
築400年の天領屋敷は県文化財に指定されています。

奥さまの案内で朱色の総輪島塗の土蔵を見学させていただきました。
東京から嫁いで来られた奥さまはとても気品があり、魅力的な方でした。
さぞご苦労されたのだろうと思いきや、
「何もかも新鮮で楽しかった」とおっしゃったのが印象的でした。
人気の語り部だったご当主は、今年(2011年)7月にお亡くなりになられました。

今日の最後は、黒川温泉を掘った山口さんです。
当時は中谷家を見に来られるお客様でにぎわい、民宿も経営していたそうです。
男子4人組は毎日温泉につかり、肌がすべすべなんだとか。
(今井)

除草作業

2011年07月11日 | 観察・作業・保全の体験
今年は少し早めに梅雨明けしました。
いい天気です!
気温の上昇とともに、林道のイタドリも勢いを増しています。
大きいものは人間の背丈を超え、幹の太さが5cmほどになっているものも!
車道を狭め、視界のさまたげになるので、本日はイタドリの除草作業に集中して取り組みます。

山の中の気温は2、3℃低いようですが、炎天下での作業はしんどいものがあります。
ついには持ってきた水が底をついてしまい、鉢伏山の湧水をいただくことにしました。

チョロチョロと流れ出る湧水を丁寧にすくって飲むと、美味ーい!
冷たい水が体にしみわたり、生き返りました。
今日も山の恵みに感謝です。

(今井)

駒寄農場で稲刈り

2010年09月25日 | 観察・作業・保全の体験
駒寄農園では農薬・化学肥料を使わない『山田のいちばん星』を作っています。
自家製堆肥と山の水で育った稲の収穫に、オーナーとして参加しました。

手刈りはたいへんです。昔の人の苦労を体で理解します。
子供でも大助かり。

娘の祥奈はなかよしのくるみちゃんを誘って稲束運びも遊びにしながらお手伝い。

おーい、どこへいくんだー。積めるだけ積んでます(笑)。

大変だけど稔りはうれしいもの。作業の中でも明るい空気が流れます。

ハザ架けして乾燥させました。


作業後のぺこぺこの胃袋にはおいしいおはぎや煮物が用意されていました。

子供たちは自分たちでも作ってみましたが・・・結局、あんこともち米の新商品?開発となりました(笑)。


これは後日届いた「山田のいちばん星」。

能登在住の版画家 鈴木敏治さんが作ってくれたすてきなパッケージです。

作り手の思いに共感し、知り合い、共に植え収穫し、お米を手に入れる。
こうなればお米は単なる商品ではありませんね。

ANAきりこの森 下草刈り

2010年09月04日 | 観察・作業・保全の体験
昨年10月下旬に能登空港の植林イベント「私の青空 能登空港 きりこの森」へ参加しましたが、
今年のイベントは9月4日で、下草刈りの作業を行いました。植林には継続的な手入れが必要です。
奥能登農林総合事務所の皆さまのサポートの下、日本航空高校石川の生徒やボランティアが参集しました。

はじまりです。植えたはずの木が草にかくれてよく見えません。

柄の長~い草刈り鎌が驚くほどよく切れるし、たくさん人がいたので作業ははかどり、
あっという間に苗木が見えるようになりました。

短い時間でも大汗が出て体力が消耗します。熱中症に気を付けながらの作業でした。

おお、順調に育っているなあ、と眺めていたらこれはどうやら松です。
確か松は植えていませんでした。どうやら勝手に生えてきたようです。

こういうのをパイオニアプランツ(先駆的樹木)といいます。

これがアテ(能登ヒバまたはヒノキアスナロ)です。まだ小さく弱々しい。

横には枯れてしまったアテの苗木が集められていました。

種類によって木の育ち方にもずいぶん違いがあります。
アテは商用価値の高い木材ですが育てるのも簡単ではないようです。
大きくなったアテで能登の祭りに使うキリコをつくるANAの取り組み。
その日までずっと見ていきたいと思います。

笹川で生き物観察会

2010年08月24日 | 観察・作業・保全の体験
住んでいる笹川の溜水(たむしゃ)の家のすぐそばで生き物観察会がありました。
用水路の調査です。区長さんに頼まれて地区の代表のひとりとして参加しました。

水生生物に詳しい谷口正成先生が講師となって子供たちに説明します。
「ここは川がない代わりに山の水を引いて田んぼをつくったところです。
 水を溜めるという意味の集落名はそういうことを表しているんですよ。
 先祖の方々のたいへんな御苦労の末にこの立派な村ができたんです。」

もちろん水生生物のことも。「川の虫は自然の姿を現すモノサシです。」
小冊子が素晴らしい出来栄えの解説書で、子どもよりも私が得した気分です。

さて、今日もよく晴れて暑い中、20分ほど20メートルくらいの用水路で網ですくいます。

我が息子は予想通りパンツまでびしょぬれで熱中していました(笑)。

木陰で集まってどんなのが採れたかを観察します。

とにかくドジョウが多い。調査員の方も驚くほどの量です。
「もしトキが来たとしてもここなら生きてゆけるはずです。」

ほかにはコオイムシ・トンボのヤゴ・シマアメンボ・アカハライモリなどいろいろでした。

魚を捕まえて得意気です。こうやってヒゲの有無でコイかフナかを判定します。フナでした。

これから排水路の整備が行われるのですが、ここはホタルがたくさん棲んでいるので
なるべく環境に配慮した工事をするそうです。例えば表面の粗いコンクリートを使ったり、
流れに段差をつけたりわざとよどむところを作ったりするそうです。
家から近いのでこれからもたまに見てみようとと思います。