生物多様性条約第10回締約国会議「COP10」の開幕に合わせて世界中から識者が日本に集まっています。
名古屋で行われる全体会合の前に、スウェーデンから来日した記者の方を鉢伏山へお連れしました。
スウェーデンはノーベル賞、高福祉国家、環境への取り組みなどの強い理念で
世界をリードしている国です。
マッツさんは自然科学系の雑誌のジャーナリストで自然保護団体の会員です。
ということでヨーロッパの自然と対比しながら日本の自然の独自性を伝えるプログラムを組みました。
前職ではヨーロッパ相手の仕事だったので彼らが興味を持つことの察しがつきます。
相手に合わせたインタープリテーションを心がけるのはガイドの「いろはのい」。
例えばデータ的な裏付けを好むので事前に確認しておくなど、工夫しました。
テーマは日本の自然と里の関わり、つまり里山のありのままの姿をお見せするということでした。
その関心に沿ってナラ枯れ被害を複眼的に提示しました。これは今回の肝でした。
解説ばかりではなく、けもの道のようなところもご案内しました。
あべこべに逆取材されているところ(笑)。
多雪による特徴的な森であることを実例を以て解説します。
最後にマッツさんは笑顔で Good guide! と言ってくれました。
今回は通訳の方も付いていたので細かいところまできちんと伝えることができたと思います。
外国の記者をご案内する貴重な経験を積むことができました。