能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

スタッフブログ

インタープリター山崎の日常、スタッフブログ「ゆらりぶらり」も日々更新中です!

間もなく紅葉の季節

2010年10月27日 | 能登 旅の目
港町宇出津の様子。海だけ見てると季節感が感じられませんが、

紅葉の始まりをこのように感じることができます。

今週は急に寒くなりました。柳田の里ではまだ紅葉の一歩手前ですがもうすぐでしょう。

鉢伏山のブナ林もまだ黄葉しかかっているところです。

ところどころで始まっていますから来週には本格的に色づくでしょう。

今年のブナの葉が地面に落ちていました。

空は晩秋を予感させます。

紅葉を楽しみに能登へどうぞ。

COP10視察 春蘭の里

2010年10月25日 | 春蘭の里
10月24日にCOP10参加の一行が春蘭の里に里山視察に来ました。

COP10は生物多様性を考える締約国会議の10回目で、開催地名古屋から
約40名がやって来ました。通訳付き。お寺で農村らしい食事をすませてから・・・

きのこ山を歩き、調査と整備の状況について案内人の説明を受けながら見て回りました。

こんなに大きなきのこがありました。人の手で整備することでより多くのきのこが出てきます。
自然のままよりも手入れをした方が豊かな恵みをもたらす・・・それが日本の里山林の特徴です。

廃校を再利用した交流体験館「こぶし」では里の暮らしの文化の紹介です。

能登で特徴的なキリコがズラリ。神輿を先導する灯し火となる大きなランタンとでも訳しましょうか。

祭り太鼓を叩いたり、

蓑を着てみたり

昔の農具の使い方を教えてもらったりしました。

かけ足のスケジュールではありましたが日本の、能登の里山と里の暮らしの一端に触れた外国人の目には
何が映ったのでしょうか。

白山尾添のブナ林散策

2010年10月23日 | 能登徒然日記
白山市尾添のブナ林散策を体験してきました。
案内人は岩間山荘の女将さんです。
一里野スキー場の目の前からスタートし、いしかわの森林50選に選ばれている
尾添のブナ林遊歩道を歩きます。


途中、道路下の畑を見降ろすと、猿の群れを発見!
ガードレール脇の木はクマが登った後が残っていました。
こちらは能登と違って野生動物が身近にいて、農作物の被害などで大変苦労されているようです。
そして何を隠そう、女将さんのご主人は猟師さんで、息子さんも後を継いだばかりなんだそうです。
地域での動物との関わり方もお話してくださいました。


森に入ると、大きなブナの木やトチの木が見られました。
「大きな木は守り神として切られなかったんです」
雪崩や山崩れでふもとの集落が被害に遭わないように、大事に管理された森だったようです。


坂を登りきったところで、ちょっと休憩。
地元産の餅草あんパンとお茶をいただきました。美味しかったです。


ツアーの最後は、スキー場から山びこ大会をしました。
はっきりと答えてくれる山びこに、参加者は大盛りあがり!
なぜか各々の市町村名を叫び、山びこの答え具合で喜んでいるところです↑
私が叫んだ「能登町ー」もよく聞こえました。一安心です(笑)

白山尾添の紅葉はもう少し。
まだしばらく森歩きを楽しめそうです。 (今井)

能登 ~地産地消文化情報誌~

2010年10月22日 | おしらせ・情報
2010年秋より、季刊誌「能登」が創刊しました。
地産地消文化情報誌と銘打っています。
特集Ⅰは「塩のチカラ」 能登の塩田を総力取材。

特集Ⅱは「始まりは、ピッツァ。」、特集Ⅲは「等伯ゆかりの地を訪ねる」。
能登の昔と今を重層的に捉え、なかなか読みごたえのある内容です。

なんと鉢伏山のエコツアーも記事になっています!

ぜひ皆さん、読んでみましょう(笑)!

本屋さんや観光施設でご覧下さい。750円です。
確実に入手するなら定期購読。4回配本の個人サポーターに登録しましょう。

定期購読をご希望の方は住所・お名前・連絡先電話番号&ファックス番号をご記入の上
購読をお申し込みください。以下、編集者より。

能登半島が有する奥深い魅力を掘り起こし、地域の内外に発信することによって、
この情報誌が能登に住む人たちにはふるさとを再発見・再認識する機会になることの、
また、能登以外の人たちが能登へよりいっそう関心を抱き、足を運ぶきっかけになることの、
一助になれれば幸いです。
『能登』は発刊の趣旨に賛同していただいた個人・企業などサポーターの皆さんと共に作り上げ、
継続することで、能登の元気を増進していくことを願った情報誌です。
皆様方のご支援、ご協力をお願いいたします。

地産地消文化情報誌『能登』編集室
Fax:0768-43-1053
Tel:090-2035-0384
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〒927-2153 輪島市門前町深田24-41

能登島で体験ダイビング

2010年10月20日 | エコツアー能登
能登島ダイビングリゾートさんでダイビング体験をしてきました。
能登で人気の海のエコツアーなので視察も兼ねて、楽しんできました(笑)

まずは事務所でオリエンテーション
海に入るための予習と、見られる植物や魚を紹介していただきました。

さっそく着替えて出発です。
テンションが上がってきました!

機材を装着して海に入り、呼吸の練習をして潜りました。
機材をつけた体で泳ぐの苦労しましたが、初めてでも十分すぎるほど楽しめました。
実は初体験でしたが、サポートの方もいたので安心でした。

海中の様子は能登島ダイビングリゾートHP

地上からはよく見てきた七尾湾ですが、いざ潜ってみると想像以上の美しさに驚きました。
ツアー中はすぐそばをイワシの群れが通りました。
なんといっても3Dの世界が楽しめるのがダイビングの魅力の一つ。
角度を変えて生き物を観察できます。

特に冬場は海藻が青々してきれいなんだそうです。
冬の能登の海も楽しめそうです。 (今井)

鉢伏山 キノコ「撮って」ます

2010年10月18日 | ― キノコ撮りツアー
キノコ「撮り」ツアーはあまり歩きまわりません。
なぜならキノコはじっとしていると現れるものだからです。早足で通り過ぎては気が付きません。

見つけたキノコを写真に収めるのに数分、さらに調べながら数分はその場にうずくまります。

裂いてみたり

時には図鑑を持ち出して種類名を同定します。

探せなかったり載っていないことも多いのですが、見つかると・・・うれしい!
三人寄れば文殊の知恵?


参加者の方の「スパイク地下足袋」です。

キノコ狩りの人たちはキノコを見つけたら急斜面をもろともせずにまっしぐら。
そんな時にはこれじゃないと谷底に滑り落ちてしまうでしょう。納得の逸品です。
そんな急斜面で発見したのがアケボノサクラシメジです。群落を成していて驚きました。

いろいろなキノコが入れ替わり立ち替わり現れては消えていきます。

秋がだんだんと深まってきました。

鉢伏山 外国人記者をガイド

2010年10月16日 | ― 森びと
生物多様性条約第10回締約国会議「COP10」の開幕に合わせて世界中から識者が日本に集まっています。
名古屋で行われる全体会合の前に、スウェーデンから来日した記者の方を鉢伏山へお連れしました。

スウェーデンはノーベル賞、高福祉国家、環境への取り組みなどの強い理念で
世界をリードしている国です。
マッツさんは自然科学系の雑誌のジャーナリストで自然保護団体の会員です。
ということでヨーロッパの自然と対比しながら日本の自然の独自性を伝えるプログラムを組みました。
前職ではヨーロッパ相手の仕事だったので彼らが興味を持つことの察しがつきます。
相手に合わせたインタープリテーションを心がけるのはガイドの「いろはのい」。

例えばデータ的な裏付けを好むので事前に確認しておくなど、工夫しました。

テーマは日本の自然と里の関わり、つまり里山のありのままの姿をお見せするということでした。

その関心に沿ってナラ枯れ被害を複眼的に提示しました。これは今回の肝でした。

解説ばかりではなく、けもの道のようなところもご案内しました。

あべこべに逆取材されているところ(笑)。

多雪による特徴的な森であることを実例を以て解説します。
最後にマッツさんは笑顔で Good guide! と言ってくれました。

今回は通訳の方も付いていたので細かいところまできちんと伝えることができたと思います。
外国の記者をご案内する貴重な経験を積むことができました。

鉢伏山 キノコを写真に撮るエコツアー

2010年10月11日 | ― キノコ撮りツアー
キノコを採らずにキノコを撮ると題したエコツアーは回を重ねるごとに充実してきました。
最近はキノコもたくさん見つけられるのでひと安心です。

写真を撮ることを通してキノコの生態を捉え、存在そのものへの興味へと導くのが目的です。

「せっかくキノコが生えているのになんで採らないんだ」と嘲笑する声も聞こえないわけではありません。
しかし今日、キノコ採りのベテランの方にご参加頂き、すばらしいお言葉を頂きました。
「キノコを食べることに頭がロックしていたかもしれない」
まさに我が意を得たり。ありがとうございます。

キノコ好きな金沢の方はキノコ模様のTシャツという入れ込みようです。
アドバイスに従って一生懸命写真を撮ってくれてメキメキ上達しました。

分からないことは現場で調査。それでもわかりずらかったり未知の部分がたくさんあります。

キノコだけでなく、森のいろいろな不思議をお伝えしました。

するとオオカメノキを束ねてヒモとして利用したことなどを教えて頂きました。
このネタ、明日から使わせて頂きます(笑)。

ブナ林にはブナ林ならではのキノコが生えます。
キノコを入り口に森全体への興味へと皆さんの関心が向いたら本望です。