能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

スタッフブログ

インタープリター山崎の日常、スタッフブログ「ゆらりぶらり」も日々更新中です!

農家民宿でゆるゆる能登時間 第2回モニター 2日目

2012年02月17日 | ―冬のエコツアー
2日目は発酵保存食の「かぶら寿し」づくりを行います。
地域や家庭によって少しずつ作り方が違う郷土料理ですが、ゆうか庵の味は素材を活かしたシンプルなものです。魚はサバを使います。

まずは朝食で試食していただきました。


食後には、かぶら寿しの下準備。麹とご飯を混ぜ合わせます。
麹が多いほど甘く仕上がります。これが味の決め手になることも。

麹とご飯の発酵の時間を利用して、ノルディックウォーキングを体験していただきました。調理会場になる交流施設こぶしまで約30分のウォーキングです。ポールを使うことで楽に歩けて、何より消費カロリーが高いのでおすすめです。


今朝は冷え込んだので、きれいなつららも見られました。


普段は素通りしてしまうものも、ゆっくり歩くと以外な面白さがあるようです。

交流施設こぶしに到着後、さっそく調理開始。

塩漬けしてあったかぶら(カブ)にサバをはさみ、刻んだにんじん、ゆず、赤唐辛子、麹を一緒に漬け込みます。


2~3週間程度漬けこみ、出来あがったものをみなさんのご自宅にお届けします。美味しく仕上がりますように!時間をかけて作る発酵食だからこそ、よりのんびりとした時間を感じていただけたようです。

今回のモニターツアーもみなさんから大変貴重なご意見をいただくことができました。
いよいよ、能登でゆっくり癒されて、きれいになるツアーがはじまります。
http://bunanomori.com/ecotour/tour/minshuku-1

農家民宿でゆるゆる能登時間 第2回モニター 1日目

2012年02月17日 | ―冬のエコツアー
農家民宿ゆうか庵で過ごす、「農家民宿でゆるゆる能登時間・古民家エステと発酵食づくり」の2回目のモニターツアーを実施しました。2月下旬の本格プログラム開始に向けて、ツアーを体験していただきました。

今回の体験者は里山に関心のある女性4名でした。

ゆうか庵に到着後、地元の温泉「なごみ温泉」でゆっくりしていただきました。その前にちょっと寄り道、矢波の港へご案内。能登には里山里海ののどかな風景がいっぱいあります。


宿に戻ると、夕食の時間です。


輪島塗の器でいただくお料理は、なれ寿し、大根寿し、イカの塩麹漬けなどの郷土料理から、竹の子のお団子、キノコのマリネ、きんかんのワイン煮など種類はさまざま。地元食材を使った手の込んだお料理に満足していただけたようです。


お料理は見るのも楽しいと、撮影会中のみなさんです。


お食事が終わると、エステの時間です。
好きなアロマを選んでいただき、お一人ずつ離れのお部屋でオイルトリートメントでリラックスしていただきました。


待っている時間に、女将に教わりながら押し花のハガキづくりをしました。真剣に取り組む姿…宿の羽織もいい感じです(笑)。

さてさて、今夜の女子会も盛り上がりました。
時間を忘れておしゃべりしていたので、久しぶりに携帯電話をのぞくと、もう夜中。古民家にはゆったりとした時間が流れていました。

明日はノルディックウォーキングと発酵食づくりです。

黒川地区の地域資源調査

2012年02月11日 | 観察・作業・保全の体験
金沢大学の学生さんが「能登発見エクスカーション」という企画で能登へやってきました。1泊2日で珠洲市、能登町、穴水町を訪問し、奥能登の地域活性化に取り組む人に出会うツアーです。ぶなの森は1日目の午後からの活動「地域資源調査」を担当し、能登町黒川地区の調査を一緒に行っていただきました。

オリエンテーションで、地域資源調査の意義ややり方を説明。
ヨソ者、若者の視点で地域を見て周り「これは何だろう?」「これはすごい!」と興味を持ったものを写真で撮り、地域の方にお話しを伺ってきました。

4班に分かれて調査開始。黒川地区の雪の多さにみんな驚くだろうな~と思っていましたが、以外にも反応は薄め…。金沢大学がある角間もけっこう雪があるらしく、慣れっ子のようでした。

第1村人発見!
すれ違う地域の方にもインタビュー。知らない若者にも、地域の方はとっても親切に接してくださいました。


黒川地区は集落の真ん中を川が流れています。
ここは昔から稲作が盛んに行われてきました。今では農業をする人が少なくなりましたが、それでも地域の人によってきれいな棚田が維持されています。


お宅にも訪問させていただきました。このあたりでは母屋(家)、納屋、土蔵の3つが揃っているお宅がほとんど。立派な家々が多いのです。今では珍しい囲炉裏も、昔は各部屋にあったのだとか。


農業とともにあった暮らしは、田の神さまの神事「あえのこと」(世界無形遺産)にも生きています。代々各家々で受け継がれてきたお祭りですが、近年は農業人口や人口そのものの減少に伴って減ってきています。誰かに教わったわけではなく、父親の姿を見て覚えたんだと教えていただきました。


こうして地域を回り、各班ごとに地域資源調査カードをまとめました。
学生たちが興味を持った写真、地域の人のお話、たくさんの地域資源が出されました。


地域の方に集まっていただき、発表会を行いました。
学生たちがまとめた資料をもとに、地域の方からたくさんのお話を聞かせていただきました。これが盛り上がるんです。次から次にお話しが出てきて、とっても賑やかでした。今回も皆さんのおかげでたくさんの地域資源を記録することができました。

初めは緊張気味だった学生たちが、最後には地域のおじいちゃんやおばあちゃんに自らお話を聞きにいく姿は、とっても微笑ましい光景でした。いつもあたたかい地域の方に感謝です。