ずっと関東地方で育ってきた私にとって、冬は毎日晴天でした。
対照的に北陸など日本海側の冬は雲りが多いことを知っていましたが、
能登で暮らしてそれを生活実感しています。確かに11月半ば過ぎから曇る日が多くなりました。
晩秋の内浦。能登町の恋路海岸と羽根。
曇りの日もまた、自然は美しい。
冬の外浦。輪島市の袖ヶ浜。
海の彼方からやってきた北西の季節風がはじめて陸にぶつかるのが外浦です。
風の強い日は痛いほど冷たい。
冬の内浦。能登町の波並。
海からもうもうと水蒸気が立ち上る「けあらし」が見られます。
北陸の冬は関東のそれと比べてはるかに人の心に密接に影響します。
北陸の人は天候をより敏感に意識しながら暮らしています。
それは自然への感受性を高めているに違いありません。
晴天ばかりであまり制約を感じさせない冬を過ごしている都会の人に、ぜひ北陸へ来て頂きたいと思います。
北陸の自然や暮らしを通して「冬」の多様で豊かな価値に気づく体験となるでしょう。