能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

スタッフブログ

インタープリター山崎の日常、スタッフブログ「ゆらりぶらり」も日々更新中です!

中 十七波(なかとなみ)さん

2010年12月01日 | ひと
柳田在住の陶芸家中十七波さんのアトリエ「眠兎(みんと)」へおじゃましました。
いつも寄ろう寄ろうと思って1年が過ぎてしまいました(笑)が、初めての訪問です。
小高い丘にある広い敷地はかつて牧場として作られたところで、周辺を旦那さんがご案内してくれました。

ほだぎにはナメコが出ていました。たくさん食べることができたそうです。

畑は日当たりのよい好適地です。

ここが入り口です。

アトリエはこんな感じ。


十七波さんの陶芸はプリミティブで力強い造詣が魅力です。


薪もたっぷりありました。家は別のところにあるのですが冬は主にこちらで過ごしているそうです。

だるまストーブがいい感じです。

お二人のおもてなしが心地よくすっかりごちそうになり長居してしまいました。


フラッと寄ったら話しが尽きずあっという間に日が傾き出す・・・能登ならではののんびりとした時間でした。

のとで生きる① 二三味珈琲

2010年08月13日 | ひと
二三味珈琲(にざみコーヒー)
能登で世界から厳選したコーヒー豆を焙煎しています。
風光明媚な海に面した舟小屋というロケーションがまず圧倒的説得力を持ちます。
場所は珠洲の外浦にある木ノ浦海岸。舟小屋はかつておじい様が使っていたところだそうです。

オーナーである二三味葉子さんが地元に戻って舟小屋を改装してお店にしてから
もう10年経ちました。今では珠洲の飯田に開店した喫茶店の経営も軌道に乗っています。

焙煎の最中にお邪魔したにも関わらず丁寧に応対して下さいました。仕事する姿がかっこいい!
VWゴルフのオーナーである点は私と一緒、親近感がわきます。


店内には田んぼで使う「ゴロ」がぶら下がり、

手前にはブラジル・コロンビア・パプアニューギニアから来たコーヒー豆の麻袋が無造作に並んでいます。

店内の雰囲気も能登らしさとコーヒー豆=熱帯の物産が不思議な融合をして独特の雰囲気です。

ローカルでありながらインターナショナルでもある=地域に根差しながら世界につながるという
21世紀型ライフスタイルの難題を「舟小屋でコーヒー豆の焙煎」という解でひらりと乗り越えて
しまいました。ここは来るべき新しい世界への扉です。

狼煙で在来種の大浜大豆を作っている意欲的な農家に生まれ育った葉子さんは
一度都会に出て焙煎の技術を極める中でこの地へ戻ってきました。
今では二児の母となってしっかりとこの地で生きています。

都会に出た地元の人が技術を持って帰り志を持って新たな生き方を始める、
というのは地域の理想的な将来像です。しなやかさを秘めた若き「のとの生きかた」の大先輩が
それを示してくれました。
憧れます。

講演 ケロン村の上乗さん

2010年08月04日 | ひと
ふれあい農園「ケロンの小さな村」で村づくりをする上乗りさんの講演がありました。
能登町中斉を通る珠洲道路沿い、サルビアロードの先にあります。
ご自分で作った米粉を挽いて米粉パンづくりから。参加者全員で生地の形を整えました。

三種類のパンをおいしく頂きました。

パンが焼き上がるまでの間、上乗さんの講演をお聞きしました。

前職の教員時代から農業に強い関心を持ち、大工仕事も好きな上乗さんの理想の村づくり。
ここは三者健康農業(食べる人・つくる人・自然がともに健康になる農業)の実践の場です。

10年計画を3期に分けてひとつひとつご自身の力で地道にこの「村」作っています。
思わぬ協力者やあたたかい励まし、耕作の再開などよいことも周りに起こっているそうです。

一人の男の夢の王国を散歩しました。小さな苗木が大きくなるには10年以上かかるでしょう。

「焦らず、力まず、諦めず」をモットーになさっています。逆にいえば焦ってしまうし力んでしまうんでしょう。
それに気が付いたら「力を抜いて自然体に」なるという智恵です。

この村はゆっくりと成長し、多くの人を引き寄せることでしょう。