能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

スタッフブログ

インタープリター山崎の日常、スタッフブログ「ゆらりぶらり」も日々更新中です!

雪割草ガイドウォークと里海ノルディックウォーキング

2012年04月08日 | エコツアー能登
ようやく春らしい日和になりました。
輪島市の猿山岬では雪割草が見頃を迎えています。

昨年の土砂崩れにより、今年は猿山岬遊歩道の一部区間が通行止めになっています。コースが短縮したことにより、猿山岬と外浦の集落をノルディックウォーキングでご案内しました。


まずは猿山岬へ。真っ青な海には七ツ島が見えました。


雪割草。今年も凛と咲いていました。
寒さの影響で開花が遅れているので、もう少し楽しめそうです。


猿山岬を後にし、地元の中学生ガイド「たっちゃん」と合流しました。ノルディックウォーキングで山側にあるのどかな集落を歩きました。


昼食は地元のお母さんグループ「ましらの会」が作った「里海おむすび弁当」をいただきました。彩りがきれいな5色のおむすびは、サザエご飯、ゆず味噌、古代米、岩のりなど。全て自家製です。


笹舟にのっているからし和え。素敵な演出もあり、お客様に大変喜んでいただきました。とっても美味しかったです。
今回は自宅を開放してくださったお母さんのご厚意で、“ズメ”という貝のお味噌汁や行者ニンニクの天ぷらもいただきました。嬉しいサプライズにスタッフも大はしゃぎでした。


食事の後は、たっちゃんの家がある吉浦の漁師町を歩きました。

雪割草を見に来られたお客様は、地域の暮らしぶりやお料理にも興味をもたれたようでした。たっちゃんやお母さんたちの地元愛も感じていただけたようです。


◎こちらもご覧下さい。
北陸中日新聞:ガイドは地元中学生 門前の里山里海エコツアー
スタッフブログゆらりぶらり:「中学生ガイド」

ノトノハナノミサキ 雪割り草満開

2011年04月11日 | エコツアー能登
子供たちを連れて春のお散歩、猿山岬遊歩道に連れて行きました。スイセンもスミレも咲いていますが

なんといっても今、能登の雪割り草が満開でした!斜面一面が花畑!!!

1ヶ月半にわたり観察してきましたが、ついに猿山岬の雪割り草群生地の真価を見ることができました。

花の遊歩道を歩きます。

一番多い白い花で粉雪が降ったように見えます。

白い花も薄紅の花も紫の花も雪割り草です。


あらら、子供にとっては花より団子でしょうか、おやつ大会です。

それでも子供たちなりにお花畑の美しさを感じて楽しんでいました。


「今日はすっごい楽しかった!」よい思い出として心に残ることでしょう。

雪割り草ではないのですが同じ頃に咲くキクサキイチゲも満開でまさに”花を添えて”いました。

大振りの白い花が一面に咲いていると星のように見えます。たまーに青い花も混じっていました。

ノトノハナノミサキ・猿山岬でした。

ノトノハナノミサキ 雪割り草ツアー

2011年03月26日 | エコツアー能登
「ノトノハナノミサキ・猿山岬遊歩道の雪割草ツアー」を実施しました。
金沢大学の伊藤先生や宇都宮先生をはじめ、里山マイスター4名を合わせ総勢6名様のご参加を頂きました。
先生方の専門は植物学。マイスターの面々も草花には興味津々です。

もう3月末だというのに昨日の雪で季節外れの雪景色です。それにかなり寒い。雪割草は大丈夫か?!

まさに雪「わり」草です。いや雪「かぶり」草状態。寒くてつぼみがふくらんだ状態のままです。

雪に埋もれてよく見えない!雪が白すぎて花が分からない!目を凝らせばポツリポツリと。

ところがしばらく歩くと寒さも緩んで緑のところもあります。植生がグルグル変わる。
冬の間いつも北西からの季節風が吹くので風が当たるところと当たらないところで
それぞれ植生が固定されています。

みなさん熱心です。細かな草花に目をやり、わずかな変化にも敏感で、疑問にはすぐ先生が答えてくれます。

アラゲヒョウタンボク(スイカズラ科)

オウレンソウ

フユノハナワラビ

トキワイカリソウ・キヅタ・タチツボスミレ・ギョウジャニンニク・オオユリワサビ・ヤマネコノメソウ・・・
たくさんありました。インタープリターとしては絶好のお勉強の機会です。

よく分からないものもありました。たとえばこれはどうやらキノコのようです。

チャワンタケの仲間のようですが、今日は残念ながらキノコ博士は参加していませんでした。

帰り道に雪割草群落地を見ると、雪が融けてお花畑が見え始めていました。

みなさんも「見れてよかった」と喜んでくれています。

よかった、よかった。

最大の謎は雪割草の名前。スハマソウなのかオオミスミソウなのか。
花粉に詳しい宇都宮先生が解明してくれる(?)かもしれません。

「インタープリターの解説は、ただ目の前にあるものの解説だけでなく、
海からカヤックで見た様子や、違う季節の様子、猿山に関わるいろんな人(盗掘者)の話なども聞くことができ、
想像力をかきたてられるものでした。」
伊藤先生からそんな評を頂きました。ありがとうございました。
これからノトノハナノミサキを目玉ツアーに仕上げていきたいと思います!

たこすかし

2010年11月08日 | エコツアー能登
能登で最も人気のある体験プログラムのひとつが「たこすかし」です。
能登町の赤崎海岸でたこすかし名人の大滝信男さんにご指導頂きました!

道具はふたつ。赤いカニの疑似餌とカギ針をそれぞれ竹のサオの先に付けます。

疑似餌にだまされてからみついてきたタコをカギ針でひっかけて捕ります。
タコをだまして捕るから「たこだまし=たこすかし」です。

こんなふうにしてカニのふりをします。

ドウナガ(胴付長靴)を着て浅い磯でタコを探します。石・岩・海藻のかげが狙い目。

あっという間に名人ゲット。大滝さん曰く「タコと目があった。」さすがです。

子供の手にわたって・・・タコ受難。

参加者も次々とタコを捕まえます。

驚き!地元の人はタライに乗って沖まで行ってたこすかしをしています。


海で「遊び仕事」。遊びといえば仕事のような、仕事といえば遊びのような・・・。

無中でいたら、いつの間にか詩情ある一刻を迎えていました。


実は鉢伏山の竹取物語が終わったその足で内浦の海岸まで行って「たこすかし」楽しみました。
山と海で精一杯過ごした一日でした。能登はいいなあ。
都会の方にもそんな能登の過ごし方を提案できるようにしたいです。

能登島で体験ダイビング

2010年10月20日 | エコツアー能登
能登島ダイビングリゾートさんでダイビング体験をしてきました。
能登で人気の海のエコツアーなので視察も兼ねて、楽しんできました(笑)

まずは事務所でオリエンテーション
海に入るための予習と、見られる植物や魚を紹介していただきました。

さっそく着替えて出発です。
テンションが上がってきました!

機材を装着して海に入り、呼吸の練習をして潜りました。
機材をつけた体で泳ぐの苦労しましたが、初めてでも十分すぎるほど楽しめました。
実は初体験でしたが、サポートの方もいたので安心でした。

海中の様子は能登島ダイビングリゾートHP

地上からはよく見てきた七尾湾ですが、いざ潜ってみると想像以上の美しさに驚きました。
ツアー中はすぐそばをイワシの群れが通りました。
なんといっても3Dの世界が楽しめるのがダイビングの魅力の一つ。
角度を変えて生き物を観察できます。

特に冬場は海藻が青々してきれいなんだそうです。
冬の能登の海も楽しめそうです。 (今井)

シーカヤック 海の自然

2010年09月08日 | エコツアー能登
海を楽しむならシュノーケリングは最も簡単で効果の高い道具です。
シーカヤックがあれば沖の岩礁へ渡って潜ったりもできます。

よく岩礁がコンクリートで埋められてベタっとなっているところがあります。
あれはいったいなんでしょう?

答えは「ノリ畑」。冬になると荒波が洗い岩ノリがかじり付きます。
夏ならなーんにもありませんが、冬は地元の人とトラブルにならないように気をつけましょう。

海の中は一面海藻ばかり、というのが能登。

たくさん穴が開いていて、全部ウニ(ムラサキウニ)で埋まっています。
岩礁のアパートは空き部屋なし、といったところでしょうか。

仲良しのシマダイ(イシダイの幼魚)。

かわいいのですが人を襲い(?)ます。人を恐れず、まとわりついて突いてきます。
けっこうしつこいので一度気に入られてしまうと追っ払うのに一苦労。

貝が岩場にビッシリ。なんというんでしょうか。海のことはまだまだ知らない私です。


日頃、自然案内人として能登の森で活動していますが、能登の海もいつかは深めたいと思っています。
自然とはすべて、海も山も区別はありませんから。

シーカヤック 木ノ浦編

2010年09月06日 | エコツアー能登
このブログの2月に季節外れではありましたが能登のシーカヤックの魅力をお伝えしました。
今回はタイムリーに夏の終わりの外浦をご紹介します。
能登の外浦(日本海側)でも先の方にある珠洲市「木ノ浦」海岸から堂ガ崎へ、折り返し戻って木ノ浦からシャク崎を通って折戸まで、そして木ノ浦へ再び帰着というコースです。

木ノ浦から南側へ。まず岬をまわりこみます。この瞬間はいつも期待でワクワクします。

外浦らしい入り組んだ岩場や入り江がありました。ややこじんまりした印象。

ここ上の方には「岬自然遊歩道」が通っています。海の見える自然観察路です。

奥は徳保の千本ツバキと言われているヤブツバキの大木が残る自然林です。

進路を北へ向け、シャク崎へ向かいます。遠くから見ると滝のような白い筋。
海鳥のコロニーかとも思いましたが、そばで確認すると岩の成分の色でした。

シャク崎にも大きな洞窟がありました。

漂流ゴミが散乱しているのはムード台無しですが、奥の方がよほど広くなっているようでちょっと不気味でした。

シャク崎と三十三広という大きな岩礁の間は水路になっていて、ここを通って折戸へ向かいました。

帰りは三十三広をぐるりと回って木ノ浦へ。


木ノ浦・・・ここは岩場・波磯・洞窟・水路などがこじんまりと全部揃っていました。
陸上からのアクセスがよいのでエスケープするのも容易で安心度が高いです。
能登外浦の入門コースとして特に初心者や初級者には最適の場所だと思います。

ここでシーカヤック・インストラクターとなって海の男になるのも悪くないなあ(笑)。

石動山ツアー

2010年07月23日 | エコツアー能登
石動山は標高565メートル、能登半島で3番目に高い山。七尾市の南・中能登町にあります。

山頂を取り囲むように14haのブナ林が広がり見事な大木もたくさんありました。

この山はかつて五社権現と呼ばれ北陸における山岳宗教の一大拠点でした。
衆徒3,000人を擁した天平寺院坊は戦国時代に前田家によって攻め滅ぼされ
全山が灰塵と帰しました。
歴史の痕跡。なにげない石ですが実はお堂の遺構です。山頂に至る道も石の階段になっていました。

今のブナ林は400年の歳月で再生した森です。
そのため下層植生はササに覆われ単調でしたが、それだけ明るく歩きやすい道ともいえます。

一度再興された石動山でしたが、明治の廃仏毀釈で廃され、今では礎石が残るのみとなりました。
伊須流岐比古神社拝殿の横には樹齢400年の杉の大木がありました。

ボランティアガイド「いするぎ夢案内」の女性ガイドにご案内頂きました。
山岳宗教と抗争の歴史、それに回復した自然が織りなす多様な側面が石動山の魅力です。

ガイドたちは乱獲で途絶えてしまった「石動山ユリ」の復活も試みています。

長野大学の学生さんをお迎えして 

2010年06月27日 | エコツアー能登
長野大学環境ツーリズム学部の学生さんと先生方総勢29名に講義する機会がありました。
場所は輪島市三井の福島邸。能登半島内陸のかやぶき屋根が今も点在するところです。

はじめに当社エコツアー生みの親の高峰がエコツアーを始めるに至った理由とその経緯を語りました。
エコツアーは地域や経済に貢献する仕組みですが事業として運営することの課題にも触れました。

私の番ではインタープリター(エコツアーガイド)としてプログラムをご紹介しました。
「森をさぐる・森ですごす・森にかかわる」がテーマの3本柱をスライドでお見せしました。

それから現場を担う者の「想い」を率直にお話ししました。
若い彼らには体温を感じる体験談が心に響くだろうと考えたからですが、少々熱かったかな(汗)。

エコツアーのキラーコンテンツはそれを伝えたいという愛をもつ人間が関わっている場所であること。
「エコツアーは愛」が原動力であります(笑)。

本当は皆さんを鉢伏山へお連れして「竹取物語」のプログラムを行う予定でした。
しかし前日からの強い雨により、中止するという判断を下さざるを得ませんでした。
事前準備をする中でよいプログラムになりそうな確信があったのでたいへん残念でした。
自然派のエコツアーが天気に左右されてしまうのは仕方がありませんね。

今回の中止と講義の余韻が若い学生の内面で醸成されて、一層の興味でいつか
能登の山へ回帰してくれることを信じたいと思います。

鉢伏山 別ルート探索

2010年05月14日 | エコツアー能登
先日、柳田の佐野さんがGPSでのルート探しを教えてくれました。
その情報を頼りに自分なりに新ルートを探索してみました。

鉢伏山で私が感じたり知っていたりすることをより多くの方に見て頂くためには
年齢や体力に応じた様々なルートの開発が必要なことを痛感していました。

違うルートに分け入り開拓するのはいつもワクワクします。

太いツタが狭い谷をわたっていました。違う水源には違う姿があるのでしょう。
この先はどうなっているんだろう?

大きなエンレイ草もありました。初めての遭遇です。

鉢伏山の多様な森をより多くの方に見て頂けるように、もっとルートを作っていきます。
それが魅力を高めることになるでしょう。

鉢伏山 ちょっと寒い森

2010年05月12日 | エコツアー能登
今日はちょっと特別な人をたちと鉢伏山へ。
遠島山公園での展示会に参加している内外のアーティストたちです。
一度鉢伏山に来てもらいたかったのでお誘いしました。

それにしてもどうしたことでしょう、季節外れの寒波でまるで3月の気候。
じっとしていると寒い寒い。

曇っていて残念ながら今の時期本来の輝くような明るさはありませんでした。

それでも感性の鋭い彼らのことですからその時ならではの何かを感じとってくれたはずです。
日本の自然はヨーロッパのそれとはずいぶん違うのですから。

いつかそれが彼らの作品に反映されるといいです。

エコツアー用WEBページ開設

2010年04月08日 | エコツアー能登
間もなく鉢伏山のエコツアーを開始します。そのためにWeb.ページを作りました。

風土と旅人をむすぶ 能登のエコツアー MUSUBI

一期一会の「ご縁」を”むすび”、楽しく学ぶ場をつくること。
ご縁は五円(五つの円=能登の風土、旅の人、能登の人、地の食、能登の時間)に通じます。
舞台は奥能登・鉢伏山、3つのテーマでプログラムをご用意しました。
           1.森をさぐる
           2.森ですごす
           3.森にかかわる
なんだろう?と思われた方は、ぜひ、Web.ページでご確認ください!

本日の鉢伏山。4ヵ月ぶりにブナと再会しました。

能登半島地震から3年

2010年03月25日 | エコツアー能登
3年前の今日、9時42分に震度6強の能登半島地震が発生しました。
私は当時、大宮の家で大きな揺れを感じ、直後のニュース速報で能登が震源だと知らされ驚きました。
すぐに電話で親戚の安否を確認し合ったことを覚えています。

暮らしの再建は着実に進みました。優先されるべきことであり喜ばしいことです。
一方で自然や観光の被害はなかなか回復されていません。今日の北國新聞の記事にも
ヤセの断崖そばの「関野鼻」の復興が難航しているとありました。
(関野鼻の被害状況は2月3日のアップをご覧ください。)

外浦にはすばらしい自然遊歩道がいくつもありました。しかし・・・
猿山自然歩道は年々荒れていて、特に夏季は放置状態です。
荒磯遊歩道は多数箇所で深刻な崩壊が確認できました(写真の通り)。
曽々木の垂水の滝~八世の洞門への自然歩道も崩落が激しく復旧されていません。


能登の海岸美を楽しめる、特に外浦の名所が復旧しないことは地域観光の大きな損失です。
しかしこの見えない損失は地域の利害関係や行政の硬直性の中で矮小化されてしまうのが現状です。

私はこれらの要所でエコツーリズムに基づいた人数制限と保全の仕組みを取り入れた
本格的なガイドツアーの実施を考えています。
新しいアプローチと価値観を創出する担い手の事業活動が、地域利害を超えた視点を
生みだしえるのではないかと考えるからです。

そのためにはまだまだ経験と力をつけなければなりません。

酒蔵体験 櫻田酒造

2010年02月19日 | エコツアー能登
「酒蔵見学とマイラベルづくり」の体験プログラムで櫻田酒造へ行ってきました。
「櫻田酒造」は能登半島の先端珠洲の蛸島にある小さな酒蔵で「初桜」の銘柄があります。
ほとんど地元で消費されてしまうため「幻の酒」といわれることも。
http://www.okunotoseishu.com/html/shuzou/sakurada_01.html
内部は昔のまま。家族や近所の方に手伝ってもらいながら機械に頼らず作っています。

古い道具も現役です。
タンクは昭和の中ごろから使っているホーロー製。

2階からはタンクを上からのぞけます。もろみをかき回して(櫂入れ)発酵を管理します。

地獄底といった様相です。

松尾神社が祭られていました。仕事場に神様がいるんですね。

酒蔵には「蔵付き酵母」というのがあって、もし蔵を作り替えてしまったら
全く同じ工程で酒造りしたとしても、同じ味にはならないそうです。
酒造りの難しさと人知を超えた発酵の不思議さに、今も杜氏たちは神を見ているのかもしれません。

櫻田博克さん。若い四代目当主で杜氏。たったひとりですべてをこなしています。
とても気さくな方で、酒蔵全体に彼の陽気なパーソナリティが感じられました。
笑いが絶えない楽しい体験になりました。

洗米。冷水で手がかじかむ重労働。でも昔のままのやり方です。
「先代に教えられた通りにやっています」との言葉が印象的でした。

酒蔵から直接ご主人が発酵している途中のもろみを持ってきてくれました。
体験者自身が濾したしぼりたてがこのにごり酒、この時期ならではの幸運です。

にごり酒のそろい踏み。囲炉裏のある部屋で思い思いのラベルを作りました。

ほとんど機械化されず一人でできるヒューマンサイズの酒蔵はほんとうの酒造り体験の場として
貴重に思えます。櫻田さんも交流としての体験観光に積極的なのでこれからも訪れてみたいと思いました。

シーカヤック 能登金剛 後編

2010年02月04日 | エコツアー能登
能登金剛は第一級のシーカヤック・フィールドです。
特に笹波・前浜から琴が浜までは断崖が続き陸から容易に近寄れません。
探検しながら進んでいく感じがして充実感・達成感は大きいです。

波と岩の侵食の最前線。
いろいろな性質の岩が複雑に混ざり合ってまるでパレットをひっくり返したかのようでした。

前浜の北側の岬・北脇崎は自然のいたずらか、象、特にマンモスの顔にみえます。

エジプト神殿。斜めに傾く地層は鮮やかな黄色で美しかった。

海の怪物クラーケン。石灰岩の岩はため息するように不気味に吠えます。

多分空洞があって波が入ると空気が圧縮されるのでしょう。
まだアンドロメダ姫を探しているのでしょうか。

たくさんある洞窟。真っ暗な中へ勇気を出して進んでいくと・・・あっ!
エメラルドグリーンとサファイアブルーに満ちた光の中に浮かんでいました。

幻想的な美しさ。やさしげに反響する波の音だけが耳に届く静かな空間。
まさに「青の洞窟」です。

日本海沿岸で最大のカルスト地形・関野鼻。

真っ白な石灰岩が侵食されて独特の造形を作り上げています。
カヤックで上陸してちょっと散歩。それから素潜り。だからシュノーケルは必携です。
能登の海は海藻が繁茂していてカラフル。波にあわせて大きくゆれていました。

黒崎は岩礁だらけ。船なら避けて通る難所ですが身の軽いカヤックなら遊び場に変身です。

ひと遊びした後、そばに洞窟があったので入ってみました。
上陸してひとやすみ。ロビンソンクルーソーの気分。
ひんやりした空気が火照ったカラダに心地よく・・・動と静、満ちたりた時。

そして目的地・海水浴場の琴ケ浜に到着。小さな冒険からの帰還です。

車で眺めて通り過ぎていた観光地が、カヤックによって冒険フィールドとなり、
その未知と豊かさを心に深く刻みました。

皆さんも能登半島で「シーカヤック・エクスペディション」を楽しんでみませんか?
能登のカヤックの拠点 カヌーあいらんど
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/canoe-island/index.html