能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

鉢伏山 落葉層

2009年12月01日 | 鉢伏山
ブナの実を割ってみました。綿毛のようなものが生えていました。

ブナの種はタンパク質と脂肪分で栄養分に富みエグ味もないのでそのまま食べられます。
さて、ブナの実が三角錘をしているのはなぜでしょう?

森は新しい落葉でいっぱいです。カサカサの落葉をよけると湿った落葉層になります。
ここには白い菌糸が見えます。キノコの正体、菌糸体です。落葉を分解しているのです。

ミズナラの大きなドングリはこのあたりで止まってしまいますが、ここから太い根を出しています。
目指すはもっと下にある腐葉土の層。フカフカのできたばかりの土です。
大きな種に蓄えられた栄養をふんだんに使う戦略です。

ブナの実は小さくて三角錘なので落葉層にもぐりこみやすい形です。
腐葉土の層まで実全体が達っしてから発芽します。
ミズナラに比べると省エネ型の戦略です。


腐葉土をさらに掘ると菌糸の張ったトンネルが出てきました。
森ネズミの通り道でしょうか?多くの種が小動物や虫に食べられてしまいます。

穴はずっと奥まで続いていました。意識が虫目サイズになっていたのでちょっと怖くなりました。




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