能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

スタッフブログ

インタープリター山崎の日常、スタッフブログ「ゆらりぶらり」も日々更新中です!

雪中ジャンボかきまつり

2010年01月30日 | イベント
穴水で恒例の「かきまつり」」へ初参加です。噂に違わぬ大盛況でした。

露店「まいもん市」はどこも人だかり。
地元産のおいしそうな食材が並んでいるんだから無理はありません。

見よこの壮観を。中央のジャンボ炭火は3列合計300メートル!

絶対に炭火焼を食えるぞ、すごいっ!!!
主催:穴水町は明日も含めた2日で3万人を見込んでいます。

さて一袋11個入りのカキを1000円で購入して炭火へ直行です。

やっぱり炭火焼でしょう。”あの”珪藻土のコンロが並んでいます。

実においしそうに焼けます。

本当においしかった。まさに海そのものの味がしました。
これが新鮮なカキの味なんですね!

せっかくの炭火なのでハチメ(キンメダイ)の干物とイカの醤油漬けも焼きました。

美味でした。

花と珠洲焼こもの展

2010年01月28日 | イベント
「珠洲焼ギャラリーショップ」は珠洲の町中で珠洲焼が手に入る貴重な場所です。
珠洲市の中心地・飯田の町の真ん中、夢のと2号館にあって気軽に立ち寄れます。

珠洲焼の重鎮・中山達磨氏は珠洲焼再興の中心人物。その作品は珠洲焼のアイデンティティ。
私のお気に入り三点。自然物(岩石)のような花瓶の風格は珠洲焼の自然釉の特徴です。

急須は特に把手を握った時の掌の収まりがパーフェクト。使い込むと手放せなくなるでしょう。
徳利は左右非対称。注ぎやすさという機能とフォルムとしての美しさが両義的に併存しています。

さて、珠洲焼の窯元では女性も活躍しています。ギャラリーショップは発表の場として
「花と珠洲焼こもの展」を1月のテーマとしました。

本谷桂子さん ぶたの香台。


山田睦美さん 酒器。


濱野泰子さん 小皿。


倉指まりかさん 一輪差し花瓶


宮脇まゆみさん 


他にもいろいろなコモノが並んでいます。興味ある方はぜひお立ち寄り下さい。
http://suzuyakiya.exblog.jp/i12/

能登丼

2010年01月26日 | 食文化
先日丼ぶりサミットについて述べましたが、「能登丼」について説明していませんでした。
石川県内で能登丼は有名なのですが、いちおうこのブログは全国区のつもりですので(笑)
ご説明いたします。

能登丼はコンセプトです。
以下の定義を満たして認められたものを「能登丼」と称します。

一、能登の米、水、食材を使っていること。
二、能登の器と箸を使っていること。
三、能登の地で調理すること。

その他は提供者(お店)の自由です。よって能登丼は多種多様で旬によっても変わります。
こちらは2009年7月~2010年6月までのメニューで奥能登エリア64店舗がラインナップされています。

豊かな自然がもたらす海の幸と山の幸に支えられた食文化を地産地消の形で
楽しく旅人に提供します。能登丼をハシゴしながら能登を巡る方もいらっしゃいます。

キャッチコピーには「一食即解」とあります。
食えば分かるからこっちへこい、ということです(笑)。

丼ぶりサミットいしかわ

2010年01月24日 | イベント
「能登丼」を成功させた奥能登の丼ぶりが金沢で会しました。
関東や西日本からもご当地丼が集まって大盛況・・・だったのはいいのですが

昼前後に完売となったブースが半分以上で、ちょっと準備が少なすぎたんじゃない?と思いました。

なにはともあれ必死に並んで3種をゲット。いろんな種類を食べられるように?それぞれ小ぶりです。

あわてて食べたので「能登ガキ丼(レストラン穴水とうりゅう)」しか撮っていませんでした。

ステージでは能登ゆかりの芸術家(能登三人娘?)の「能登の魅力トークショー」がありました。

左から、梅佳代さん(写真家)・室谷文音さん(書家)・中乃波木さん(写真家)です。
三者三様でとてもおもしろかったです。
梅佳代さんの刺身や嵐の話は能登の人らしいあったかいユーモアが際立っていました。

もう一人、松波酒造の金七聖子さんは知る人ぞ知る「能登丼」の立役者。

なんと加能ガニになっていました!今度は何を仕掛けるんだろう(笑)。

あの道場六三郎さんが「奥能登ろくさん丼」と称して能登丼をふたつ作るというので大注目。

ひとつはブリ大根に香味野菜を載せた「鰤大丼サラダ付け」が合鹿椀に盛られました。
もうひとつはマグロのヅケに中島菜を刻んだ「中島菜の鮪丼」が珠洲焼に盛られました。

私は特に「鰤大丼」に拍手喝さいしました。さすがアイアン・シェフ!これは本質を突いています。
「能登丼」は能登の家庭料理にひと工夫して提供するシンプルなものでいいと思うんです。
それがこの地ならでは「丼ぶり」、旅人が求める味、語る味です。


私が北陸で初めてブリ大根を食べた時、骨まで軟らかいその旨さに驚嘆しました。
東京の居酒屋で出てくるブリ大根なんて月とスッポン、別物です。
私はその味を何度も何度も友人たちに話したものです。
「北陸に行ってホンモノのブリ大根を食べてみろ」と。

能登丼が地元の家庭料理を見つめなおす機会になればいいと思います。
それを洗練して提供することが、「能登の丼ぶり飯」のゴールではないでしょうか。

珠洲焼体験

2010年01月22日 | エコツアー能登
平安末期から400年間も庶民の日常器として使われていながら戦国期に途絶した「幻の古陶」珠洲焼。
1970年代に再興され、珠洲は古くて新しいやきもの創作・生産の場となっています。
鉄分を多く含む土は焼くと黒くなり、釉薬をかけずに焼き締めるために独特の風合いが表れます。
http://www.groovy-net.co.jp/suzu/suzuyaki.html

さて、珠洲焼づくりを珠洲市陶芸センター(りふれっしゅ鉢ヶ崎エリア内)で体験しました。

大きな壺もありました。焼く前はこんな明るい色をしています。
くるくる回るロクロ台、珠洲焼用の粘土1kg、形を整える道具一式です。

名前の他には後で何を作ったかを記入します。乾燥・焼き入れは数カ月先になります。

やきものづくりのはじめは粘土遊びのようなもの。ロクロを回しながら土を足していきます。

指導員の権左さんが見本を示してくれました。

でも実際にやってみるとムズカシイもんです。

仕上げに水をつけた布で縁をなぞるとやわらかくて均一な線を出すことができます。

この粘土を焼くとこれくらいの珠洲焼になります。

作る時は縮むことも考えて大きさを調整する必要があります。
私は平皿だったのでロクロを使わずにモチを伸すような工程でした。

珠洲焼の平皿で焼き魚や刺身を食べたら旨いだろうなっと思ったので(笑)。
体験料3000円で自分の暮らしにピッタリのお皿が手に入るのならこれはお得・納得です。

焼成して灰黒色になったらどんな感じでしょうか。
完成の連絡を楽しみに待つことも体験のうちですね。
http://www.chubu-hakkenden.com/spot/228/index.html

合鹿椀

2010年01月19日 | 能登 旅の目
能登の漆塗りは輪島だけではありません。
能登の山里の合鹿椀。質実剛健なふだん使いの器です。

能登町(旧柳田村)に在住の木彫刻家・大宮静時さんの作品です。
http://www.ne.jp/asahi/woodcarving/oomiya/
直径14cmx高さ10cmくらいのお椀で高台が大きく分厚く存在感があります。
ご飯はもちろん雑煮も汁物もどんぶりもOK。これひとつで何にでも使えます。
どっしりと手に収まりますが、木からできた器=漆器なので思ったよりも軽い感じです。

これはもう二十年以上も使いこんでいるそうです。
漆器は陶器のように割れて粉々になりませんから修理して使い続けることができます。
素朴な配色・力強い塗り。能登の人の心を映します。


合鹿椀は輪島塗の角偉三郎により評価され脚光を浴びた奥能登の生活の器です。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2007/0708/index.html

宇出津 寒ぶりまつり

2010年01月17日 | イベント
冬が旬のブリ。脂が乗った寒ブリは冬の北陸の代表的な味覚です。
能登ブリの本場・宇出津で「寒ぶりまつり」がありました。

出世魚のブリ。能登では「ツバイソ→フクラギ→ガンド→ブリ」となります。

見事に研がれた商売道具。
鮮魚店のご主人たちが手早く美しく60本のブリをさばきます。

さばかれたブリは半身・切り身にされて即時販売。大盛況でした。

お刺身があまりにもおいしそうだったのでその場で食べてしまいました(笑)。

露店で「ブリしゃぶ」や「ブリ大根」を堪能。

美味すぎます。

昼過ぎからは宇出津の「彌榮(いやさか)太鼓」や

魚さばき体験などもあって

盛りだくさんの楽しい一日でした。

雪が降る

2010年01月15日 | 能登 旅の目
「こんな降り続くがもないわ」
近年は雪が少なかった能登でしたが、今回は地元の方も驚くほどの大雪になりました。
火曜日から降り始めた雪は実質4日間降り続けています。

事務所前の窓の下の積雪は測ってみたら1.1メートルありました。

1階の窓の下まで雪が積もっています。

能登の脊梁を通る主要幹線「珠洲道路」の冬の難所は桜峠付近です。


たのもしい除雪車がフル稼働して幹線道路の交通を守っています。
事務所の前も除雪してくれます。除雪した後はとても走りやすくなります。


それでもこの雪はひたすら降り続けます。そして除雪も雪かきも続きます。

能登の正月室礼

2010年01月11日 | イベント
『抒情書家が奏でる「能登の正月室礼」展』が能登空港ではじまりました。

室谷一柊さん・朱琴さんご夫妻とイギリスから一時帰国中の文音さんの作品計22点が
能登空港の1階と2階に展示されています。2月4日までの予定です。

作品は掛け軸形式になっていて空港施設全体を会場とした大胆な試みです。

壁面に溶け込んむようなディスプレイでした。

能登の風土から紡いだ言葉・能登の人の想いがあふれます。

能登の玄関口がお正月にふさわしい空間となりました。



マンガ タコすかし

2010年01月09日 | エコツアー能登
「釣りキチ三平」 すべての釣りマンガの原点
私の世代で知らぬ人はいないでしょう。今も続いています。

さて、週刊少年マガジン特別編集1月3日増刊「平成版釣りキチ三平Vol.8」
みなさんご覧になりましたか?


この最新号には「能登のタコすかし」が出ています。


マンガの中で「能登人」が実名で登場しています。
珪藻土のコンロを生産する丸和工業代表の脇田社長や

ラブロ恋路支配人(前職)でタコすかしを指導する大瀧さん。

驚くべきはその言葉遣いや仕草・雰囲気がとてもよく表現されていて
ご本人を知る私が読んでも違和感を感じなかったことです。
そういった姿勢は能登の風景描写や観光地の紹介にも及んでいて、
情報がたいへん的確でしかも魅力的に話の筋に溶け込んでいました。

作者である矢口高雄氏のプロのこだわりと力量がうかがわれます。

釣りキチ三平が人気なのはセオリーを打ち破る独創的な主人公の魅力に他なりません。
しかしその舞台が正確な取材に基づくリアリティを丹念に積み上げられているからこそ、
架空のキャラクターが活きるのだということがよくわかりました。

現実と虚構のベストバランス。物語によって魅力を増す体験や観光。
これからの観光を考える上での大いなるヒントであります。

まだ読んでいない方、今なら間に合うかもしれません。380円持って書店へGO!

柳田のそば打ち体験

2010年01月07日 | 能登 旅の目
能登町柳田の山間部・黒川にあるセミナーハウス「山びこ」でソバづくり体験しました。
(半年前の6月下旬の話ですから半袖です)


支配人からご指導頂きました。
そば粉8・つなぎの小麦粉2の割合、二八そばです。

ここからスタートです。

そば粉に水を加えて手早くかき混ぜます。水は数回に分けて入れます。
指先にペタペタつきますが構わず素早く!

生地がまとまったらこねます。外から集めて内側へ押しつける、を繰り返します。
「空気を生地から追い出すように」こねるのは陶芸づくりもパンづくりも同じ要領ですね。

それからのします。薄く大きく、丸形から四角形へ。
長いのし棒を上手に回転させながら適度な力を加えて均一に伸ばすのが大事です。

子どもたちにはちょっと難しいので先生が仕上げてくれました。

広げた生地を四つ折りにして細く切ります。

生地を広げるところと麺を切るところは麺の味やのどごしに直結するので丁寧に。
さすが主婦の底力、上手に切りそろえました。

さてお楽しみ。打ち立てそばをその場で頂きました。
大きな漆塗りのお椀に冷たい汁と冷たいそばを入れたシンプルな食べ方。
この辺りでは「ござれそば」と言われています。ツルンとしたのどごしのおいしいおそばでした。

セミナーハウス「山びこ」でのそば打ち体験では吟味されたよい道具を使えることは評価できる点でした。


そば打ちの設備は落ち着ける十分な体験スペースがあるだけでなく製粉機まであって驚きました。
これならばプログラムを工夫して、例えば経験者向けに時間を費やした本格的なそば打ち体験なども可能です。

「ここでしかできないそば打ち体験」を皆さんとご一緒に工夫して実現できればと思いました。

五友宿の住人

2010年01月04日 | 能登 旅の目
抒情書家の室谷さんご一家が正月三賀日、和倉温泉の加賀屋で展示会を行いました。

そのためお住まいの五友宿を空けることとなり、私が代わって住人たちに「エサやり」しました。

住人の松(ショウ)と梅(バイ)です。寒い中でも犬は元気です。


ご主人さまがいなくてさみしかったようで、たいへんなじゃれつきようでした。

他にも住人がおりました。さあおたべ。

展示会は成功裏に終えられたようで何よりです。猫くんたちもひと安心です。


室谷さんご一家の展示会「正月の室礼(しつらえ)展」は引き続き能登空港にて
1月9日~2月4日まで見ることができます。
http://www.noto-airport.jp/notosypher/www/event/detail.jsp?id=762

お正月

2010年01月01日 | 能登 旅の目
あけましておめでとうございます。
今年もよい年でありますように。

さて、わたくし事ではありますが、よい家に巡り会ったので年末年始に引っ越しました。
これまでいた柳田のすぐ隣の笹川というところです。

まだ荷物が散らかっている新居ですが、お正月らしくお酒を頂きお雑煮を食べました。
お酒は「能登純米」http://www.kazuma.co.jp/product/33
宇出津にある数馬酒造の「竹葉(ちくは)」ブランドの銘柄です。
能登に来て竹葉を頂いてから心底「酒が旨い」と思うようになりました。

のし餅(丸餅)は「むらのもちや」http://www.groovy-net.co.jp/noto-omise/mochiya/index.html
素材に徹底的にこだわっていて添加物一切なしで安心、しかも杵つきです。
かわいらしいだけでなくものすごくうまいです。隠し味のかすかな塩味もよい。

やっぱりお餅は昔ながらのストーブで焼くのが一番!

おいしそうなお雑煮になりました。

いただきまーす!

能登の古民家に移ったばかりの我が家のお正月風景でした。