能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
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筋状の雲

2009年12月19日 | 能登 旅の目
冬の日本海で生まれて雪をもたらす「筋状の雲」とはいかなるものか。
これがその正体です。

輪島の沖から能登半島の山へ龍のように横たわる雲の列、

横一直線に連なる積乱雲です。
それが証拠に「一発雷」というどでかいカミナリを落としていきます。

これができるわけはシベリア高気圧の寒気の吹き出しと日本海の存在です。
日本海の海面温度は冬でも15℃~10℃位あり、その上をマイナス数十度の寒気が吹くと
海の上で湯気が立ちます。

それが雲となり大陸から連なる雲の帯となったのが「筋状の雲」なのです。

この湿った重い雲は中部山岳を越えられません。
そこでたっぷり雪を落とし、乾いた風だけが山を越えて吹き下ろします。
太平洋側の空っ風(からっかぜ)がそれです。

雪の日本海側と晴れの太平洋側。冬の気候はまるで別の国のようです。