能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

スタッフブログ

インタープリター山崎の日常、スタッフブログ「ゆらりぶらり」も日々更新中です!

ノルディックウォーキング

2011年10月12日 | 研修・講習
芳珠記念病院さんで行っている「ノルディックウォーキング」を体験してきました。
ノルディックウォーキングは2本のポールを使って歩くことで、足腰の負担を軽減し、
全身の約90%の筋肉を使うことができるそうです。
消費カロリーも通常のウォーキングよりも高いとのこと。
“楽に運動できて、効果も高い”ということから注目されています。



はじめは歩きにくいですが、慣れるとスイスイ~と4.6㎞を歩破。
途中、景色を見ながらおしゃべりして歩くのも、楽しかったです。
ひとつ道具を使うことで、普段とは違うウォーキングになりました。
長い距離を楽に歩けるのは魅力です。



県内では、能美市の芳珠記念病院さん、白山市の一里野温泉
珠洲市の珠洲ビーチホテルさんで行われています。

じょんのびの里 春日先生に学ぶ

2010年08月31日 | 研修・講習
能登町の神和住の真念寺で「いしかわ自治体問題研究所」の夏季セミナーに参加しました。
講師は春日俊雄さん。新潟県高柳町では「じょんのびの里」を作り上げた観光カリスマです。
農村滞在型交流観光を学ぼうという奥能登の経営者・職人・役人たちが研究会メンバーと共に集いました。

春日先生の進めてきた地域づくりを要約すると・・・

まず住民自身が地域の場に刻まれ時に溶け込んでいる「人」「歴史・文化」「風土」「風景」を深く知り、
自然と折り合いをつけた暮らしをローカル性(都市に無いもの)として語り、外部の共感を得ること。
住民それぞれがその価値に気づき自己表現としての暮らし方を再認識し、住民が実践する事業推進で
役割を担う(参加する)こと。
行政は民意総体の前向きのエネルギーの芯がどこにあるのかをつかみその支援に徹すること。


春日先生のお話にはいくつか印象深いエピソードやキーワードがありました。
・自分の年の刻み方が大切。できるできない、成した成さないよりも。
・生きた証として和紙を作る人がいる。生き方としてパンを作る人がいる。
・ズバ抜けた個人の元気さが都会人・著名人の共感を得、交流が続く。
・スウェーデンの過疎対策はそこにいる個人が生きられるための家業支援に向けられる。
・20年ずっと地域を見てきた行政マンが合併でいなくなった。ゆえに地域自治組織が求められる。
・実践活動の中で気づく。当事者を現地に連れていくと本人のスイッチがパチンと入る。
・ローカル性(都市にないもの)とは積み上がった時間&自然と折り合った暮らしのこと。

こういう空間(お寺の中)で研修会が行われることも、私は地域価値のひとつだとと思います。

もうお一方、金沢大学の安嶋是晴先生からは輪島に伝わる「御当組(おとうぐみ)制度」について
お話がありました。初めて聞いたビックリするような話でした。またの機会にお伝えします。

地域の有名な担い手の皆さんともお会いすることができ、たいへんよい機会になりました。

さあ、自分には何ができるか?何をするのか!

森林療法研修 能登の森編

2010年06月19日 | 研修・講習
能登町で進めている自然を使ったツーリズムの創出事業で
継続的に行われている「森林療法」の研修に参加しました。
今回は山梨県清里での活動で長い実績を誇る(財)キープ協会の
増田直広さんが講師です。

「森療時間」プログラムの一端をレンジャーの”みけ”さんがガイドしてくれました。


あることばに響く自然素材を探すアクティビティでは
人それぞれで違う感性をお互いに知ることができました。


自然を使った傘アートです。

自然の中で五感を豊かにするいろいろな遊びを楽しみました。

あいにくの天気・・・というところですがもやのかかった森は涼しく快適でした。
湿度100%の心地よい湿り気が人も森も潤いで包みこみ、雨のよさ、雨の日ならではのよさを実感しました。


森の中で癒されるとは五感を瑞々しくして自分そのものに戻ることだと思います。
森で健康になることは予防医学の観点からもこれからますます重要になります。

私たちも能登の森でそのようなプログラムを始めていますよ!(笑)

エコツーリズム研修会・能登の海編

2010年05月24日 | 研修・講習
5月21日から23日の日程でエコツーリズム研修会が行われました。
能登町では3度目になる開催です。今年も地元の方を中心に県内外から個性豊かな方が集まりました。
私(今井)もびっちり3日間、参加させていただきました!


今年の講師陣は、
松本毅さん(有)屋久島野外活動総合センター(鹿児島県・屋久島)
山田桂一郎さんJTIC.SWISS(スイス・ツェルマット)
松田光輝さん(株)知床ネイチャーオフィス(北海道・知床)
楠部真也さん(株)ピッキオ(長野県・軽井沢)
横山昌太郎さん(株)ピッキオ(長野県・軽井沢)


みなさん素晴らしいプロのガイドさん、経営者さんです。
実際の現場のお話をお聞きできて、非常に中身の濃い研修会でした。


こちらはフィールドワークの風景
各グループごとに分かれて8分間のプログラムづくりを行い、発表しました。
「“つかみ”はイケ(ウケ)てたよね」。我がグループはとりあえず自己満足していました。



私は3回目の参加でしたが、毎回この研修会が終わる度に非常に清々しい気分になります。
魅力たっぷりの講師の方から語られる、実践に裏打ちされたお話はとてもわかりやすく、改めてエコツアーの魅力を感じました。
地域の自然や文化、歴史などの資源を保全・活用して、より地域の魅力を高めていくためにインタープリターの役割は重要です。
インタープリターにとって大切なこと、プログラムづくりで大切なことを教えていただきました。

さて、ここで学んだことを能登の鉢伏山で早速実践!
「能登にしかない、能登ならでは!」のプログラムを増やしていければと思います。

越後で連携を考えた

2010年03月12日 | 研修・講習
新潟県十日町市の松代(まつだい)へ視察&研修に行ってきました。
いわずとしれた雪国です。近づけば近づくほど雪深くなり、3月も半ばだというのにこの雪の壁!

峠からの眺望。ブナ林を含む落葉広葉樹林が主なる北の森です。
研修ではこの自然環境を活かした自然観察プログラムを疑似体験することができました。

インストラクターの秋山さんは年40回近く菱ヶ岳やそれに続く信越トレイルを案内しています。
創意工夫に富んだプログラムと興味を喚起するさまざまな小道具を惜しげもなく披露してくれました。

修学旅行の子供たちが小道具や謎解きによってきっと引き込まれていくありさまが
目に見えるようでした。「子供の思いや言葉はぜんぶ認めてあげるんです」という言葉には
現場の実感があふれていました。大変勉強になりました。

地元のお母さんたちを先生に、伝統食の料理教室も楽しみました。

米粉のあんぼ、五目チマキ、イッチョパ汁、ズイキの炒物など、おいしく頂きました。

「越後田舎体験」は修学旅行生たちを受け入れて10年以上も実績を上げている先進地です。
十日町市をはじめ隣接する市町村や事業体が広域連携して協議会をつくり事務局が運営し
体験型観光を行っています。
私が感心したこと。
広域連携の窓口で集客して(この場合は数百人の生徒・児童)、各所・各プログラムに配分しますが、
それぞれのプログラムはその場で一日を使う滞在型体験となっている点です。
短時間の体験をいくつもせわしなく行って移動ばかりしているのは広域連携ではないという実例です。

奥能登全域でも広く連携しながら体験観光を盛んにしていこうという動きがあります。
そうした担い手の方々と語り合って信頼関係を築けたことは私にとって有意義でした。

森林療法研修会

2010年02月21日 | 研修・講習
「森林療法研修 冬の能登編」がやなぎだ荘で2日間の日程で行われました。
新しい事業と雇用を生みだそうという能登町の試みで森林療法については2回目です。

今回は「森の八兵衛」の異名をとる高山正明さんが講師。
草津をフィールドにした自然ガイドで森林療法によるエコツアーが好評です。
まさに私が鉢伏山で行おうとしているエコツアーに直結する内容で興味深々でした。

講義は期待通り、実践的で楽しいものでした。大いに参考にさせて頂きます!

さて、森林浴だとか森林セラピーだとか、よく聞きますが・・・。
森林浴→森林セラピー→森林療法の順で医療行為としての専門性が上がります。
どれも共通しているのは「森で心身ともに健康になろう!」ということです。

増え続ける医療費を見据えて国は、
病気を治すための医療から病気にならないための予防医療を提唱しています。
そう考えた時、健康づくりに森を活用することは人々の意識変革へとつながります。

都会には高度な治療設備はあるかもしれませんが、自然の森はありません。
地方には高度な治療設備はないかもしれませんが、自然の森があります。

「健康のために森を散策すること」は地方だからこそ先を行ける強みです。

これからも能登町では森林療法に関する研修会を重ねていくそうです。
医療関係の方がたくさん参加して実践的な医療・福祉ネットワークを構築し
「森で元気になった能登町」になれば、きっとすばらしいことでしょう。

能登に生きるエネルギー

2010年02月17日 | 研修・講習
能登のそば屋「夢一輪館」のご主人・高市範幸さんの講演がありました。
夢一輪館は能登にあって全国区の人気を誇るそば屋です。

自ら能登の七不思議という山中の一軒家という不利な環境から
たかが一杯の蕎麦でも本物を、と意を決っして17年の名声です。

地元の食材にこだわり、それを作り出す人にこだわってできた食の結晶です。

私も遠来の友人をよく連れていきます。

外人も納得!(笑)

「本物を発見できる能登で、全国・世界に通ずる能登の価値を発信する。」
高市さんは地元の人(土の人)としての軸とこだわりを持ちながら、
ヨソ者(風の人)の目を持ちえている貴重な存在です。

そして「会わなきゃならない人に会いに行く」実行の人です。

そういう取り組みの中で「畑のチーズ」や「ブルーベリーワイン」などの
独創的な特産品を生み出してきました。

能登の「恵み」を受け、能登に「根づき」、能登に「留まり」、能登で「義」を交える。
能登に生きる恵根留義(エネルギー)をあなたが発信しましょう、
職(食)は自分で作るもの、能登だからできる、と結びました。

よい講演会でした。