能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

スタッフブログ

インタープリター山崎の日常、スタッフブログ「ゆらりぶらり」も日々更新中です!

鉢伏山 ブナの芽吹き

2010年04月28日 | 鉢伏山
ついにブナが芽吹きました。
森にある他の木々よりも一足早く葉が開きます。
これはブナの優位性を示す戦略のひとつといえるでしょう。

ふさふさの産毛に包まれたような葉が開いていきます。
うまれたばかりのやわらかい葉です。

芽吹きのエネルギーはいったいどこから来るのか不思議に思いませんか?
長い冬を過ごした木のどこにそんな力が残っていたんでしょうか。

これは「マロングラッセの誘惑」

「森の燭台」

様々な芽吹きの姿です。

第四回 竹取物語

2010年04月25日 | ― 竹取物語
昨年は3回行った「奥能登 竹取物語~鉢伏山の宝みがき~」。
今年はより深まったテーマを抱きながら本格的に始動します!
今回の新機軸はブナのたねまき。百年後の森づくりへの第一歩です。

まずは山主の坂下さんの「穴とお宝伝説」のお話。
初めて聞く人は驚きます。何度聞いても興味深いものです。

そしていつも通り竹取物語メインプログラムの開始です。

老いも若きも世代を超えて無心になって一緒にネマガリタケを刈り倒します。

また見晴らしがよくなり広場も少し広がりました。ありがとうございました。

さて、今回はブナのたねまきがあります。雪解け直後にまくのがよいそうです。
寒かった春先のおかげでたねまきにギリギリのタイミングで間に合いました。

ネマガリタケは浅い地中に縦横無尽にはびこっています。まずはこれを撤去。

落葉をよけた一坪ほどの「畑」に等間隔でブナの種をまきました。
これは去年近くのブナ林で拾っておいた種です。
地元の種を育てたい環境にまけば、その地に合った本来の植生が蘇るはずです。

鉢伏山頂上のネマガリタケを刈った跡に失われたブナの森を再生する取り組みです。
世代が携えながら作業をし、世代を超えた森を作ります。

頂上の未来の姿を感じるために、保全されたブナ林で休みました。

いよいよ新緑が芽吹きだしたブナ林はやはり気持ちの休まるところです。深呼吸をして、

ごろ寝しました。

この写真の中に3人が眠っています・・・。

これからも竹取物語をよろしくお願いします。

柳田の春

2010年04月22日 | 能登徒然日記
当ブログに新カテゴリ「能登徒然日記」を追加しました。
このカテゴリでは、スタッフ今井が穏やかな能登の様子をご紹介していきます。

*   *   *   *   *   *   *   *   *   *

もう4月も終わりだというのに、春らしい陽気になったと思えば、
また冬に戻ったような寒ーい日もあり、体調管理が難しいこの頃です。

能登の中でも特に寒い柳田ですが、よい点もあります。…それは、
1 桜の開花が遅いので、花見が長く楽しめます!
2 「しまった!食べ忘れたー」と悔やんだ旬の食材が、まだ食べ頃だったりします。



ようやく雪が溶けだした鉢伏山では、まだふきのとうが食べ頃です。
ふきのとうは一番早くに出てくる山菜と言われ、その独特の香りとほろ苦さで春を感じさせてくれます。
個人的には最近食べられるようになったので、大人の味だと思っています。

先日も、この大人の味を目当てにたくさん採取。家に帰って天ぷらにしていただきました。
雪の下から顔を出したばかりのふきのとうは、格別な味でした(^^)


鉢伏山 新芽の仕組み

2010年04月20日 | 鉢伏山
これから新緑の爆発を始める前の嵐の前の静けさのブナ。

枝先の新芽が今まさに芽吹くところです。

待ちきれないのでブナの新芽の仕組みを探ってみることにしました。

この新芽の長さは2.5cmと伸びています。冬芽の時はもっと短かった。
茶色いのは芽鱗(がりん)で20枚以上も重なって外気から新芽を守っていました。

これから一枚一枚が鱗片となってはがれて落ち葉の上に降ります。
新芽はたくさんの絹毛に覆われています。寒さや凍結から防いでいました。

折りたたまれた緑を試しに広げてみると、まぎれもないブナの若葉が登場です。

葉や茎がコンパクトに収まっていましたが、養分や水分を吸って大きくなることでしょう。

樹木は春から初夏にかけて一斉に伸び、枝の先端や葉のわきに芽をつくってその年の伸長を終え、
また翌年同じことを繰り返します。それが春のエネルギーの秘密です。

鉢伏山 ブナ林にて

2010年04月18日 | 鉢伏山
車で行けるようになった鉢伏山のブナ林。久しぶりにゆっくり過ごしてみました。

森はまだ早春の装いです。ショウジョウバカマの花があちこちで咲いています。

水源地のせせらぎは雪解けの水も合わせて落ち葉の上にあふれるほど流れていました。

なんと川へ向かう狭いルートに雪。谷の雪が集まったなごりです。

近づいて覗いてみると中は空洞です。せせらぎの水が溶かしたのでしょう。
とけ残った雪は固く締っていて頑丈でした。端の上を歩いていけそうです。

今年は寒くて新緑の芽吹きももう少し先になりそうです。

それでも気候が緩む日は春の森らしいくつろいだ時間を楽しむことができます。

鉢伏山 除雪&林道開通

2010年04月17日 | 鉢伏山
鉢伏山林道が能登森林組合により除雪され開通しました。

途中から歩いて入るしかなかった山の稜線に再び車で入ることができます。

ブナ林は冬のままの装いですが、枝先には芽吹き直前のふくらみが出ています。

林道沿いのブナの女王・クイーンと久しぶりの対面です。
多雪でしたが枝折れもなく美しいままの姿でした。

大箱から入る鉢伏山林道は鉢伏山山頂入り口まで完全除雪されていました。

一方ここから分岐する北河内林道はそのままで依然通行できません。ご注意ください。

鉢伏山 YA!YA!YA!

2010年04月13日 | 鉢伏山
LONG TIME NO SEE! ブナ林に足を踏み入れました。
やあ、久しぶり。この冬は雪が多かったけど元気だったかい?

能登の屋根にもいよいよ春の気配です。

北斜面には最後の雪が残っています。

この下は夏でも枯れない水源地の谷があります。なっとく。

うすむらさき色のショウジョウバカマが咲き始めていました。

雪が融けたらすぐです。

ヤドリギの子どもも黄色い花を咲かせていました。

一年で一節ずつ伸びます。継続的に観察中です。

みんな元気そうでした。今年もよろしくね!

鉢伏山 眺望  

2010年04月12日 | 鉢伏山
4ヶ月振りに入った鉢伏山の山域です。
所々雪の残る林道をテクテク歩きながら眺望を楽しみました。

七尾湾をのぞむ。


北アルプスをのぞむ

うねうねと続く丘の彼方に海の一文字の青いライン、その上に雲のような白い峰。

これが鉢伏山。その名の通り、鉢を伏せたようなかたちの山。

あの杉がちょっと邪魔者です(笑)。

そして見えてきた道沿いの「一番ブナ」と

見慣れたブナ林のシルエット。なんだかホッとします。

鉢伏山林道の雪

2010年04月09日 | 鉢伏山
先日、鉢伏山林道の残雪で車を止めた地点から先を歩いてみました。

林道に雪がはりついている感じです。
最も雪が分厚い地点は周りの斜面から雪がずれて堆積した様子です。日陰で融け残りました。

新スタッフの今井さんをスケールにしてみると、ずいぶん雪が残っているのが分かります。

その先の稜線付近はひなたなのできれいさっぱり雪は融けています。

またしばらく歩くと残雪が道をふさぎます。

遠望すると山には雪がなくても林道にこそ残っている状況が分かります。

去年の今頃はもう車で林道を走れました。年によって全く様変わりしてしまうんですね。
今年はいつのことになるやら。今後の気温と融雪に有効な温かい雨次第です。

途中の山の斜面が残雪でおもしろい模様でした。

エコツアー用WEBページ開設

2010年04月08日 | エコツアー能登
間もなく鉢伏山のエコツアーを開始します。そのためにWeb.ページを作りました。

風土と旅人をむすぶ 能登のエコツアー MUSUBI

一期一会の「ご縁」を”むすび”、楽しく学ぶ場をつくること。
ご縁は五円(五つの円=能登の風土、旅の人、能登の人、地の食、能登の時間)に通じます。
舞台は奥能登・鉢伏山、3つのテーマでプログラムをご用意しました。
           1.森をさぐる
           2.森ですごす
           3.森にかかわる
なんだろう?と思われた方は、ぜひ、Web.ページでご確認ください!

本日の鉢伏山。4ヵ月ぶりにブナと再会しました。

新スタッフのご紹介

2010年04月06日 | おしらせ・情報
私が能登事務所に着任してから1年。この地でエコツアーを立ち上げるべく
フィールド観察や試行ツアーの実施、能登の情報発信などを行ってきました。

さて、いよいよエコツアーを本格的に始動するために金沢本社からスタッフがやってきました。
これから共に「鉢伏山のエコツアー」を展開していきます。それでは自己紹介、どーぞー!

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春から能登のスタッフになりました今井です。
エコツアーのスタッフとして働くことになりました。

私は能登で生まれ、能登の自然の中で育ちました。
私のお気に入りの能登を少しでも知っていただけるように、
能登にどっぷりつかって情報発信していきます。
どうぞよろしくお願いします。
 
只今、こちらの田んぼや畑では農作業が急ピッチで始まっています。
あたたかい陽気の中で、せっせと仕事をするおじいちゃんやおばあちゃんの姿を見ると
春だな~と季節を感じます。そしてついつい目を奪われ、よそ見運転に・・・。
そういった能登の暮らしぶりもご紹介できればと思っています(^^)

春とは言え積雪が多い能登 柳田です。
こちらの桜はもうちょっとかかりそうです。

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鉢伏山 積雪による林道行き止まり

2010年04月02日 | 鉢伏山
鉢伏山林道は生活道路ではないために冬季は除雪されず進入不可となります。
建設会社が山の作業に入るために除雪することにより徐々に奥へ入ることができます。

今年の能登は例年よりも雪の量が多かった。林道に沿った渓谷はまだずいぶん雪があります。

それでも3月14日にレポートした積雪による行き止まり地点は楽々突破。

渡瀬建設さんが作業のために除雪してくれたおかげです。

さらに進むと林道の枝線の分岐のところで再度、積雪による行き止まりとなりました。
ここは例年残雪が残るところでブナ林まで1キロ手前、鉢伏山登山道まで3キロ弱のところです。

末端で40cmくらいは残っています。

さらにその先は1メートルを超える積雪が牛の舌のように道路に寝そべっていました。

ここから先は除雪の予定はなく自然の融雪を待つのみです。
温かい雨が一番効き目がありますが4月いっぱいまでは残りそうです。

それまではここで車を置いて歩いて上ることになるでしょう。