能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

スタッフブログ

インタープリター山崎の日常、スタッフブログ「ゆらりぶらり」も日々更新中です!

ノトノブナバヤシ 新緑!

2011年04月29日 | 鉢伏山
ブナ林が新緑に輝き始めました。

ブナは他の広葉樹に先がけて芽吹くのでブナ林は一足先に新緑を楽しめます。
まだ枝ばかりの山で今、緑に見えるのはブナ。山のどこにあるか分かりやすいです。

それにしても晴れた日のブナ林の新緑はとても気持ちがいいものです。
これは理屈抜き。とにかくこの自然の中に身を置いてみることです。
新芽の愛らしさ。木の肌の感触。土のにおい。鳥のさえずり。
風の音と木立のざわめき。太陽のぬくもりと空の色。ブナのみどり。
心が洗われ癒される場です。

木登りすることもできます(笑)。

鉢伏山 林道開通

2011年04月25日 | 鉢伏山
鉢伏山林道の鬼門の雪をどかし、開通しました。

ブナ林にはもちろんのこと、鉢伏山登山口&林道分岐点まで車で進入可能です。
そのまま高洲山と日本海が見える見晴らしのいいところまで行ってみました。

でも北河内まではまだ途中に雪が残っていて行き止まりになってしまいます。

ブナ林の底の方の水源地は残雪に覆われていました。


そういえば先日、4月20日の記事でブナの雌花と思っていたかたまりは雄花でした。
今日見たらくずれながら伸びていて、こうなると見覚えがあります。間違ってしまいました。

地面には去年の雌花の殻斗があり表面にキノコが生えつつありました。
今年の雄花がその横に落ちて並んでいました。

雄花を持って帰って観察すると、太いトゲのような小さなかたまりが割れて花粉が出てきました。

とても小さな黄色い粉で、これがあの大きなブナの元とは不思議な気がします。

ノトノブナバヤシ ショウジョウバカマ

2011年04月22日 | 鉢伏山
雪がすっかり消えて、フワフワの落ち葉に覆われたブナ林の地面が表れました。

下をみると・・・ありました! 春花火たちが花盛りです。いつも楽しみな花です。
といってもこの名前は私が命名したロマンチックネームで本名はショウジョウバカマ、
まあ、化け物の袴というところです。葉の形からだそうですが味気のない標準名で嫌いです。
この美しさに対して失礼です(笑)。

と思ってカメラを近付けるとかわいらしいニホンミツバチが花の中に埋もれていました。
見えますか? 鉢伏山にもいるんだ!

ショウジョウバカマの花の変遷。

つぼみが開いて

満開!

きれいで小さな花火が春の地面に打ち上がりました。

こっちは木に咲くマンサクの花。
雪の中では縮こまって咲いていましたが、今は花びらがのびのびしてます。

体操のお兄さんみたいです。

これはなんだろうか?

春の新芽は後で調べてみるとよく知っている木だったりしてビックリすることも多いです。

ノトノブナバヤシ 芽吹き

2011年04月20日 | 鉢伏山
関東生まれの私は「ブナ林」をブナリンと読んでいましたが、能登の人はブナバヤシと読みます。
ブナリンは熱帯雨林とか保安林とか、科学用語・専門用語的な響きがしますが
ブナバヤシは雑木バヤシや杉バヤシのように生活に密着している感じがします。
そこで愛情を込めて能登にあるブナ林を「ノトノブナバヤシ」と呼びたいと思います。

鉢伏山のノトノブナバヤシは今、まさに芽吹きの時を迎えています。

芽吹きは一年のうちで最も大きな楽しみのひとつです。

植物が再生するエネルギーが枝いっぱいに満ちています。

できたてほやほやの新芽はよく見るとこんなふうになっています。

葉っぱの横にあるのはその形から雌花のようです。→後で雄花だと分かりました。
ブナは雄花の花粉が風にのって雌花に届いて受精する風媒花です。
数年に一度しか実をつけないブナですが今年は期待できるかも! 楽しみです。

二週間もするとこの空はブナの輝く若葉に覆われてしまいます。

まだ見通しのいい森は一見冬のようですが気温が確実に高く晴れの日はポカポカのんびりできます。

座って休んでいると、そばに鳥の巣が落ちているのを見つけました。

カラの群れをはじめ野鳥が活発に動き出し、さえずりも聞こえ始めました。キツツキのドラミングも森にこだまします。すでに小鳥たちは恋の季節、これから6月まではバードウォッチングに最適の季節ですが、特にGWまでの時期は葉が少ないので鳥がよく見えますよ!

雪が消えた落ち葉の地面には、冬の間ブナの新芽を守っていた殻(芽鱗)が
その役目を終えて散っていました。

ブナ林も春です。

鉢伏山 林道雪解け中

2011年04月18日 | 鉢伏山
最近は暖かい日も多くなっておかげで鉢伏山へ続く林道も雪がなくなってきました。
しかし雪が運んで置いてった大きな岩が道に転がっているので注意を要します。
できるだけ取り除くようにしています。

それでも、どうしても融けにくい「鬼門のカーブ」にはまだこれだけの雪が残っていました。

ブナ林まであと2kmの地点で車を足止めせざるを得ず、ここから歩いて上ります。

その先から上までは所々雪は残るにしても4月初旬に比べれば無いに等しく、
スノーシューは要りませんでした。まさに鬼門のカーブとその周辺数百メートルだけです。


道の真ん中に枝が落ちていました。雪が融けてそのままなのでしょう。

よく見ると表側の樹皮がはがされ、裏返して見ると樹皮が残っていました。
これは耳の長いピョンピョン跳ねる生きものの仕業でしょう。

杉の植林地がなんだかいつもと違います。枝葉を含めた幹全体が斜めになって谷側に傾いています。
みんな揃って・・・。これはいうまでもなく雪の影響です。

この植林間もない小さな杉が雪の下に埋もれ、その後の融雪で斜面の積雪が谷側へ向けてずれたせいで一度倒れたようです。それが今起き上って復活しているところです!

杉は日本固有種で多雪に適応した針葉樹です。
雪国の杉に根曲がりが多いのは幼樹の時に多雪にあい、冬の間雪に埋もれたせいです。
柔軟なのです。他の針葉樹、例えば松は直立するのみですから斜面にあったら折れてしまうでしょう。

雪のない風景に雪を見るインタープリテーションです。

ノトノハナノミサキ 雪割り草満開

2011年04月11日 | エコツアー能登
子供たちを連れて春のお散歩、猿山岬遊歩道に連れて行きました。スイセンもスミレも咲いていますが

なんといっても今、能登の雪割り草が満開でした!斜面一面が花畑!!!

1ヶ月半にわたり観察してきましたが、ついに猿山岬の雪割り草群生地の真価を見ることができました。

花の遊歩道を歩きます。

一番多い白い花で粉雪が降ったように見えます。

白い花も薄紅の花も紫の花も雪割り草です。


あらら、子供にとっては花より団子でしょうか、おやつ大会です。

それでも子供たちなりにお花畑の美しさを感じて楽しんでいました。


「今日はすっごい楽しかった!」よい思い出として心に残ることでしょう。

雪割り草ではないのですが同じ頃に咲くキクサキイチゲも満開でまさに”花を添えて”いました。

大振りの白い花が一面に咲いていると星のように見えます。たまーに青い花も混じっていました。

ノトノハナノミサキ・猿山岬でした。