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【ネタバレ】SHERLOCK シャーロック S4「臥せる探偵」 "The Lying Detective"【その1】

2017-02-11 | TV/SHERLOCK S2〜

BBCにて1月8日に放送された「シャーロック」 S4 第2話"The Lying Detective"
今回はスティーヴン・モファットによる脚本です。
"The Lying Detective"は言わずもがな?聖典の「瀕死の探偵"The Dying Detective"」から引用したもの。
lyingという単語から「横たわる」とも「嘘をつく」とも捉えることが出来ますね。
日本で放送される時にどんな邦題になるのか楽しみです。

今回も印象に残ったところ(マイクロフト強め)で振り返ります。





メアリーを失い、彼女を救えなかったシャーロックを拒絶するジョン。
新しいカウンセラーにも通いますが、メアリーを忘れることは出来ず、
彼の目にだけ、メアリーの姿が見える様子。
自分を忘れるようメアリーに説得されますが、受け入れずにいるのでした…




一方、その約3週間前…

シャーロックは慈善家のカルバートン・スミスの娘フェイスから相談を受けていました。
父が誰かを殺したいと言っていたが思い出せないというフェイス。
しかし、シャーロックはジョンから拒絶されたショックが原因でドラッグをやりすぎたせいか、 疲弊仕切った様子。




フェイスが持つ杖を見て、ふとジョンのことを思い出し、忘れようとする場面も。
父が殺したい人物は誰なのかを知りたいフェイスを一度は部屋から追い出したシャーロックでしたが、
唐突に彼女のカバンの重さに注目し、引き止めて外へチップスを食べに誘います。
このシャーロックの久しぶりの外出は、もちろん兄の耳にも届くのでした





タキシード姿!眼福!!あーかわいい(←独り言です。)
この後のシーンでも同じことを言っていますが、やたら首相と話してたと言いたがるところがまた彼のパワーコンプレックスを感じさせます。
そして、ヘリコプター(撮影はドローンで操作していたはず)で弟の動向を監視する兄。



フェイスと一緒であることは知らないマイクロフトたち。
弟の不可解な徘徊にイラつく兄に対して、レディ・スモールウッドはメアリーを亡くしたのだから仕方ないと声をかけます。
その言葉に更にイラつくマイクロフト。



ここ、第三話という試験に出ます!(笑)
自分の非情さをアピールするかのような発言をするマイクロフト。
第一話でマイクロフトに疑いをかけられたレディ・スモールウッドは、彼の態度をたしなめます。




初めて見た時には通信状況でこの部分が途切れて見られなかったのですが、
後から見て、飲んでる紅茶を吹き出しました(笑)!
レディ・スモールウッドがマイクロフトをロックオンしてる!(笑)

一方、兄に監視されていると気づいた弟は、なかなか手の込んだ方法で兄をおちょくります。
シャーロックの歩いた後を線で繋ぐと…



弟に手を焼いてジョンに電話をかけるマイクロフト。
当然シャーロックのことだとわかっているジョンは渋々電話を取ります。
家族の問題に国家のセキュリティをかけて監視するマイクロフトに呆れ気味のジョンは電話を切ろうとしますが…




一体誰のことを言ってるんだ?ジョンが不審に思ったのに気付き、
シャーロックからの連絡が来たら知らせるように伝えて、自分から電話を切るマイクロフト。
レディ・スモールウッドはマイクロフトが心配するもう一つの対象に気づきます。




マイクロフトが連絡を取っているシェリンフォードとは何者、もしくは何なのか。
それはシャーロックとも関係するのか…

当のシャーロックはすっかり気に入ったフェイスとともにサウスバンクのベンチで朝を迎えます。
自殺願望があり、カバンに銃を隠し持つフェイス。
彼女の依頼を受けるために、その銃を報酬として受け取り、テムズ川に投げ込みます。



そして視線の先には、メアリーが銃弾に倒れたロンドン水族館が。



フェイスに言い聞かせているようでいて、
メアリーの死と自分の命に思いを巡らせているように見えるシャーロック。
そこで突然、発作のような苦痛に襲われます。
シャーロックが悶える姿を、冷静に見つめるフェイス。





「ANYONE」?

その言葉を残して、忽然を姿を消すフェイス。
一人残されたシャーロックは呆然としながらフェイスとの会話を振り返ります。
シャーロックが事件に興味を持ったのは、
彼女の父、カルバートン・スミスが殺そうとしている名前が1語であるという点でした。
名前が1語というのはありえない。シャーロック・ホームズ、フェイス・スミス、ウィンストン・チャーチル…
必ず2つ以上の組み合わせのはず。だが、何故1語なのか…

「ANYONE」
つまり…「誰でもいい」



カルバートン・スミスは無差別連続殺人犯だ!
(日本で放送される時に1語=ANYONEがなんと説明されるのか楽しみです。)
シャーロックが真相に気づくと、そこは車道の真ん中。


↑ちなみにこの中にマーク・ゲイティスの愛犬のブンスンと義理の両親がエキストラとして出演しています。

その後、221Bの部屋中にカルバートン・スミスの写真を貼り付けて射撃の的にし
荒れ放題のシャーロックに、自称後継者のビリーも逃げ出します。



ここでシャーロックが叫ぶのは、シェイクスピアの「ヘンリー4世 第1部」の一節です。
(一部省略されています。)

"Once more unto the breach, dear friends!
Once more! Or close the wall up with our English dead! Set the teeth and stretch the nostril wide!
Hold hard the breath and build up every spirit to his full height!
On! On, you noblest English Whose blood is fet from fathers of war-proof!
And you, good yeoman, Whose limbs were made in England,
Show us here The mettle of your pasture Which I doubt not For there is none of you here so mean and base
That hath not noble lustre in your eyes! I see you standing like greyhounds in the slips, Straining upon the start!
The game's afoot."


最後の「The game's afoot」は、聖典の「修道院屋敷」にも登場しますね。
数あるホームズ映像作品の中でも好んで使われるため、ホームズが出典かと思われることも多い有名なセリフ。
「忌まわしき花嫁」でもちゃんと使われていました。



そんな荒れ狂ったシャーロックの状態を知らないまま
カウンセラーを訪れていたジョンの元に、猛スピードで迫り来るアストン・マティーンが!



なんと、運転するのはハドソンさん!!(このエピソードのヒロインですね!!)
もちろん、彼女の暴走もマイクロフトは確認済みのようです。



シャーロックの様子を心配したハドソンさんは、ジョンに助けを求めますが彼は断ります。




泣いて飛び出していくハドソンさんを、追いかけて、と促すメアリー(の幻想)。
マイクロフトでもモリーでもなく、ジョンでないとダメだというハドソンさんの説得に負けたジョンが、
医者としてシャーロックの様子を見ると約束をすると、安心したハドソンさんは車のトランクを開けます。
そこにいるのは…



実は、ジョンが新しいカウンセラーに通うことも、カウンセリングの日時と場所も検討をつけていたシャーロック。
(しかし、トランクに詰め込まれることは想定外だったらしい。)

←花瓶の水を飲み干すシャーロック。

シャーロックはジョンに新たな敵、カルバートン・スミスがどんなに最悪の人物なのかわかってほしいと協力を求めます。
すでに、カルバートン・スミスとの面会も約束済みで、彼が用意した送迎の車も外で待ち受けている状態。
腕にある注射痕を見て、シャーロックが正気ではないと判断したジョンは、
モリーにセカンド・オピニオンを頼もうとしますが、連絡する前にモリーがやってきます。
全てシャーロックが2週間前に準備を立てていたのでした。

もう何が何だかわからないジョンを、ハドソンさんが励まします。




でもアストン・マーティンは貸してくれないみたい。

カルバートン・スミスの元へ向かう道中、救急車の中でモリーの診察を受けたシャーロックは、
「死体置き場にいる人の方が健康」と言われる状態。
それでも、カルバートン・スミスと対面します。



シャーロックからシリアル・キラーと疑われていることを利用して、シリアルフードのCMを撮影中のスミス。
このシリアルを買いたいと思う人が実際いるのだろうか…
スミスはさらにシャーロックとジョンを自分が出資する病院に招待します。
シャーロックファンの看護師さんは、ジョンをただの付き添いくらいにしか思っていないようで…





ジョンが書いてるのに!(涙) そりゃ微妙な顔にもなりますわな。
院内の子供達のために、事件のエピソードを披露するシャーロックとジョン。
(ここでは聖典の「入院患者」からブレッシントンと5人の容疑者が引用されています。)

「帽子をかぶらなきゃ。子供達は帽子が好きよ」

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子供達ごしに2人を見つめるメアリー(の幻想)の笑顔が優しくてつらい…

子供達へのお話の後、スミスはシャーロックに連続殺人犯をどう捕まえるのか問います。
例えば女王が殺人を命令したらどうなるのか…
金と名声と名誉ある人間を捕まえられるのか?
一同不穏な雰囲気の中、ジョンは一言。



このシャーロックの'That's my boy!'というような顔!

その後、彼らを自分のお気に入りの部屋、霊安室に連れて行くスミス。
そこで、悪名高きシリアルキラー、HHホームズがホテルで殺人を続けていたように、
殺人を続けるには病院がうってつけの場所だと語ります。
それは自分が殺人犯だと告白しているのかとジョンが問い詰めると、
スミスは逆にジョンに彼が本当に医師と言えるのか問いかけるのでした。
ドラッグで何が本当かわからない親友を見ても、自分が医者だと言えるのか?と。

そこに、響き渡る杖と足音。
シャーロックがスミスの携帯を盗んだ隙に、彼を騙って娘のフェイスに罪の告白のメールをしていたのでした。
シャーロックの予定通り、病院に駆けつけたフェイス。
彼女は父親の殺意を知っているはず。
しかし、そこにやってきた女性は、シャーロックの知るフェイスとは別人なのでした。



当然、「別人の」フェイスはシャーロックと会ったこともないと父に説明します。
フェイスと一緒にチップスを食べ、ロンドンの街を散歩し、朝まで過ごしたはず。
しかし、振り返ってみると、近くにいたはずのハドソンさんもビリーも、彼女の存在に気づいていませんでした。
シャーロックは混乱し、スミスがメスを隠し持っていると言い始め、自らも近くにあったメスを取り上げます。



スミスに刃先を向けたシャーロックを、ジョンが止めるのですが…



シャーロックをこれでもかというほどボコボコに殴り蹴るジョン。
これには目を覆いたくなります…
さすがのスミスも、この様子に驚きジョンを制止しますが、
血を垂らしながら床に這いつくばったままのシャーロックが口を開きます。



そしてジョンは…







(ノД`)・゜・。




続く。








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