だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

THIS'S BBC PROGRAM GOON SHOW!

2005-02-23 | movie/劇場公開作品
何を血迷ったのか、『ライフ・イズ・コメディ』の前売券を買ってしまっていたので昨日観に行きました。
さすがに二回目なので始めは気乗りしなかったのですが、意外と発見が多かったです。
たとえば『グーン・ショー』。
最近、出勤する電車の中で『グーン・ショー』を聴いています。
Pセラーズのキャリアの中で特に輝かしいものの一つであるこの番組が、どんだけ面白いのかCDを買ってみたんですが…
もちろん、字幕などないのでほとんど分かりません。
でも何度も聴いてるうちになんとか分かってきます…たぶん。
で、映画の始めからJラッシュの声がいかにPSの演じるキャラクターに似ているかがよーく分かります。
あー全部聞き覚えのある声だー!
鼻にかかった喋りのHercules Grytpype-Thynne、やる気に満ちた甲高い声の少年Bluebottleなどなど。
家に戻っても、息子のマイケルを膝の上に乗せて
Bluebottleの声でグーンごっこ?をしているのを観て、
その点においては、PSが父親っていうのが本当に羨ましかったです(笑)。
あの時代に子供だったらどんなに楽しかったろう。グーンをリアルタイムで聞きたかった。
(ウディ・アレンの『ラジオ・デイズ』を観てる時も同じように思うけど。)
そして、共演者であるスパイク・ミリガンとハリー・シーカムなんですが、
映画のなかで、要所要所に登場していることも発見。
(S・ローレンを家に招いた時、母の葬式、ピンク・パンサー3完成パーティなど…)
それに、『博士の異常な愛情』の制作中に
ピーターがスパイクとハリーに電話しているところもあって、
DVDになったら確認すりゃあよかったことだけど、妙に嬉しかったです。
(『博士の…』で水爆が投下される映像に使われている曲「また逢いましょう」は、
ピーターにエンディングをどうするべきか電話で訊かれたスパイク・ミリガンが
この曲を流せばいい、と言って決定したというエピソードがあり、
それに繋がるような場面です。
私はこのS・ミリガンのセンスが大好きです!)
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『FAWLTY TOWERS』

2005-02-19 | movie/DVD
長い足を大げさに振り上げて歩く「バカ歩き」.jpg
『モンティ・パイソン』というタイトルを聞いたことがある人でも、
『フォルティ・タワーズ』という名前は聞いたことがないかもわかりません。(興味がなければ。)

『monty python's flying circus』は、日本でもわりと有名な英国のテレビ番組です。
この実験的なコメディ番組は6人の若者が作っていたのですが、
その中で、放送開始前から比較的視聴者に名前が知られていた一人が、
ジョン・クリーズという人。
ケンブリッジ大で法学を学ぶと同時に、大学内の劇団に参加し、
それをきっかけに、すでに何本かのコメディ番組に出演ながら、
ライターとしても活躍していました。
彼が中心になって出演する番組、
という認知でBBCも『~python~』の企画を進めていたのです。
にも関わらず、J・クリーズは全4シリーズある中で
最後の第4シリーズには出演していません。
その理由として、本人は、番組のマンネリ化に飽き飽きしていたと言っていますが、
たしかに、彼のいなくなった最後の数回は
それまでの笑いのパターンを発展させたスケッチ(コント)で、
マンネリというより、番組として充分円熟した故の離脱だったと思えます。
そして、彼は『python』とは違う、新しいコメディ番組を作ります。
それが『FAWLTY TOWERS』なんです。

昨日、この『FAWLTY TOWERS』DVD-BOXを購入しました!
ビデオを借りてきて何回か見てはいたんですが、
これが本当に笑っちゃう!!
『モンティ・パイソン』は大好きだけど、大笑いはしないんです。
何故なら、ナンセンスでひねくれたギャグと、
オチのない「つなぎ」の手法
が新鮮で楽しいからであって、
笑うというより「味わう」コメディ。
『フォルティ・タワーズ』は「正真正銘の笑えるコメディ」。
J・クリースがさえないホテルの支配人・バジル・フォルティを演じています。
このバジルがどうしようもない人で、
地位のある人や権力者に弱く、それ以外の人は馬鹿にする。
奥さんには頭が上がらず、客や従業員には横柄。

ようするに強いものには弱く、弱いものには強い!
そのくせ勘違いが多くて、いつもドジをふんだり失敗ばかり。
散々媚びへつらって伯爵だと思っていた客が、実は詐欺師だったり、
未婚のカップルの部屋を探ろうとしていると、
逆にどんどん自分がゲイだと勘違いされたり。
でも、憎めないんです。
だって、あるでしょう、だれだって、人にもっとよく見られたいって欲求が。
彼は、なんとかさえない現状をよくしようとして空回りしてしまう、
それは実は悪意ではないんです。
でも人には悪意以外の何物でもないように映る。
そういう誤解されてしまう状況って、ありませんか?
なんかバジル側の人間みたいですが、私(笑)。
バジル以外のキャラクターも個性的で面白いです。
(私はいつも滞在しているマイペースな大佐みたいになりたいな…)

ばら売りしてレンタルでみんながツ○ヤとかで借りられたらいいのに。
たくさんの人に知って欲しい良質のシチュエーション・コメディです。
ちなみに、画像はおまけについていたTシャツ。
『モンティ・~』の中で発明?されたJ・クリーズお得意の「バカ歩き」(ヒットラーの真似をしている)バジルバージョン!
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2004年度オレ流ベスト10

2005-02-14 | movie/劇場公開作品
キネ旬見てたら、今回は去年のベスト映画の特集でした。
そういえば、去年のベスト映画決めてなかったなーと思ったので、
この辺で適当に決めてメモしておこうと思います。

まず次点から。
深呼吸の必要
さとうきび刈りてー!という欲求に駆られる映画。
ありがちになりそうな青春カタルシス映画を嫌味に見せないのは
監督の腕だと思いましたが、ティーチインに参加しなければ
食い込んでこなかったかも。

笑の大学
映画館で笑い死を予感した経験なんて
なかなかないですが、これはかなり笑えた。
ですがこれも元は舞台なので、
それを考えるとちょっと映画の方は弱いかなと。

次からベスト10です。
第10位!
血と骨
壮絶な人生をビートたけし主演で綴った作品ですが、
意外に笑える映画だったイメージが残ってます。
ただ小説が原作というだけあって、
映画として評価していいのか迷えるところです。

第9位!
ターミナル
これぞハリウッド映画という見事な筋書きです。
味気ない、なんて意見も聞いたりしますが、
これだけシンプル且つ突飛な設定は
普通の作家じゃ小手先で書けません。
ただ余韻はあまり残りません。

第8位!
Mr.インクレディブル
ピクサーが初めて描く人間のストーリー、
といってもスーパーヒーローだから人間離れしてます。
ヒーローを追われた後の日常生活も面白いですが、
脇役の存在感あるリアルさも見ごたえあります。

第7位!
ハウルの動く城
3回も観にいったのに一番好きというわけではありません。
やっぱり初めて観たときの割り切れない気持ちが
何度も観にいった原因であって、後で納得したとしても
素直に大好きとは言えないのでした。

第6位!
インファナル・アフェア~無間序曲
これはなめてかかってました。
二作目→一作目と順番をさかのぼって観たにも関わらず
男の複雑な関係・友情を描いていて非常に面白かったです。
3作目がとても楽しみ。

第5位!
下妻物語
これもなめてた。誘われなかったら観てなかったハズです。
主人公の冷めた思考回路と情熱が楽しいです。
イチコの純なところも予想どうりだけど泣けます。
マンガ的だけど、映画だから余計イビツで面白くなったのだと思います。

第4位!
ロスト・イン・トランスレーション
東京大好き! ネオン大好き! はっぴいえんど大好き!
それだけで十分すぎるくらい愛しい映画ですが、
異国の暮らし難さ、可笑しさが嫌味なく表現されていて
好感持てます。これ、去年の映画だったんだ…。
もっと昔かと思った。

ここまではベスト10から4まで。
以降はベスト3です!


さてさて、まず第3位!
誰も知らない
見終わった後も、主題歌である『宝石』を口ずさんでました。
現実の話なのに、なんだかメルヘンを感じてしまうのが痛々しい。
子供を愛してあげなければいけません。
子供を愛さないと自分も大人になれません。

次は第2位!!
スクール・オブ・ロック
文句なしのベスト3入りでしょう!
「天使にラブソングを…」の何番煎じかと思い込んでいたら痛い目に遭います。
J・ブラック演じる主人公みたいなダメな人間でも、一生懸命な姿をみると
スターみたいだから勇気をもらえるじゃないですか!(サンボ口調。)

そして、第1位!!
ビッグ・フィッシュ
映画としてはちょっと半端な出来かも。
それでも、私はこの父親のホラ話が愛しいです。
全てがウソというわけではないと分かる最後は
余計に夢を描く素敵さを感じさせます。
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DREAMS COME TRUE 「DIAMOND 15 TOUR」

2005-02-09 | music
200502082219.jpg
横浜アリーナにて、ドリカムのライブを観てきました!
実は小学生の頃からのファンであるにもかかわらず、
私は今までドリのライブには行ったことがなく、
(きっと行ってもちっちゃな彼らしか見えないだろうし、と思ってて。)
今回の招待は急だったのですが、
最新のアルバムがかなりよかったので
(私の中では『MAGIC』以来の名盤なのです。)
思い切って行くことにしました。

本当は友だちと「行く時は一緒にワンダーランドに行こう」と言っていたのでしたが…
裏切ってしまった…(報告済みだけど。)

ここからはネタバレます。



私と一緒に行った仕事の先輩の席は、横浜アリーナの本当に本当の最後尾。
全てのお客さんの一番後ろでした。
ステージの後ろに大画面があったので何とかメンバーの顔は拝めましたが、
あんなに遠くで見たのは初めてかも。
でも、盛り上がってる客席を見渡すのもなかなか迫力があります。

「WONDER 3」「DIAMOND 15」のテーマに続いて始まったのは「朝日の洗礼」
そして、もちろんその後は「朝日の~」の元ネタ? 原点である「決戦は金曜日」!!
彼らのレギュラー番組「うれしたのし大好き」時代からのファンとしては
声にも出ない喜び! もう最高でした。
みーさまの嬉しそうな顔を見ると、
ファンでいてよかったぁと幸せを分かち合えるんですよねー。
「ここにいる横浜ベイビーのみんなを、幸せにしてあげんかんねっ!」
を連発でした。その前から十分しやわせ気分でしたよ!
あと、私は今回またまた改めて正さんに惚れ直しました(笑)
↑なんでいつも(笑)、なんだろ…
大好きなんです、あのキャラ!
冗談を言っても笑えないのにめげない熱いキャラクター(笑)。
「ワタクシは皆さんと血縁関係はございません、
 しかし! 精神的なアニキでありたい!!」とかなんとか。
素敵です、大好きです!
美和ちゃんは
「みんなは楽しいかもしんないけど、15年も一緒にいるとさぁー…」
って言ってましたが、もう全然大丈夫!と思った(再び笑)。
私の心のアニキというか、心の旦那様だかんね!

今回は新譜のツアーということで、ほとんどが『DIAMOND 15』の中の曲。
先輩は、急な話で予習もせずに来てしまったので
知らない曲ばっかりみたいで悪い気がしちゃいました。m(>_<)m
そんな先輩をよそに、一人身を乗り出して楽しんでいた私ですが、
印象的だったのは「今も」かな。
ダイヤモンドのセットに乗ったみーさまが
白いライトの中で熱唱しているシルエットは素敵でした。
あとは正さんとS.B.V.=浦島りんちゃんの指導で
「ヒの字」を皆で歌ったり、会場を半分ずつに分けてお客さんも踊ったり。
後ろの方で見ていたら、人々が一斉に動き出してものすごい風景でした。
そして一番感動したのは「ラブレター」…!!
雪の中で歌い演奏する二人は、二人が製作・主演した「アマレット」の再会した主人公たちの幻想のように見えて、
なんだかとっても感動的で、思わず知らないうちに涙がこぼれていました。
いい曲だー、ほんとに。
他にも冬の名曲「SNOW DANCE」「WINTER SONG」、
私の十八番「LAT.43'N~」も歌ってくれたし、
今の自分のベスト盤を作ったら
このままの曲目になるんじゃないかってくらい。
アンコールには「アマレット」の映像が流れて、
物語の中の主人公のように、会場の真ん中の丸いステージに立って
ギター一本で「うれしいたのしい大好き」を歌ってくれました。
(あまりに似ているために本物の中村正人として映画出演した
肥後さん率いるダチョウ倶楽部も来ていたよ!)
その後は「正さんがこの曲しかギター弾けないから」(本当か??)、
ステージに戻って「世界を旅するハーモニー」
そして新曲「何度でも」。
彼らのストレートな音楽への愛情表現は、自然とファンの心を優しくしてくれます。
何より二人の人柄がいいんだよな。
愛されるミュージシャンってこういう人たちのことを言うんだと、
このライブで実感しました。
今度からは毎回行くようにしよう!
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映画『ネバーランド』

2005-02-03 | movie/劇場公開作品
200502021925.jpg
子供はどんな瞬間に大人の世界に旅立ってしまうのか。
実は、大人にならない少年・ピーターパンは、
誰よりもその答えを知っていたんじゃないか?

ジェームズ・バリは、たいそう子供っぽい人なんだろうと想像していましたが、
ジョニー・デップが演じる彼は、すべてを分かっているような人物でした。

子供が求めるものを理解し、大人の考えも承知しているけれど、
大人の世界なんていかほどのものか?と思っている。
ただ現実と夢の折り合いの付け方にまだ迷いを持っていて、
彼が莫大な投資を受けて書いた芝居が失敗したところで、
ピーターという少年とその兄弟、そして彼らの母に出会うのです。

『ネバーランド』は日本で上映される以前、
事実とは異なるという理由でバリの親族から訴えられたというニュースが報じられていましたが、
例え、あの息子たちが実際は違ったとしても、バリの現実を見つめる視線とは相反する、
信じれば夢は叶うというメッセージは変わらないんじゃないでしょうか。

映画としては、あまりによく出来たいい物語で、
後味のようなものがないですが、
私のような『ピーター・パン』好きにはたまらないし、
夢見がちで、現実から映画や物語に逃避したいと思っている人には
格好の作品だと思います(笑)。
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