だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

デヴィッド・ウォリアムスが語る、リーグ・オブ・ジェントルマン

2021-08-01 | TV/リーグ・オブ・ジェントルマン

次の記事を上げるまでの閑話休題として、少し前にツイートしていた話題をまとめます。

以前、リーグ・オブ・ジェントルマンの記事で、
「リトル・ブリテン」のクリエイターであり「ブリテンズ・ゴット・タレント」の審査員、
絵本作家としても知られるデヴィッド・ウォリアムスの自伝"Camp David"から彼らの出会いの記述を引用して載せたのですが、

2012年にロンドンの書店で立ち読みした部分を抜粋したので、
その他に何が書かれていたのか気になっていました。

 Camp David (English Edition)

OGPイメージ

【今熱く語りたい】リーグ・オブ・ジェントルマン(The League of Gentlemen)とは何ぞや!【長文注意】 - だから、ここに来た!

(Hadfieldの記事の前に、)英国BBCのTVコメディ番組「リーグ・オブ・ジェントルマン奇人同盟(以下TLoG)」とそのクリエイター4人...

【今熱く語りたい】リーグ・オブ・ジェントルマン(The League of Gentlemen)とは何ぞや!【長文注意】 - だから、ここに来た!

 

もしかしたら、私の訳し間違えもあるかもしれないと思い、
改めてリーグ・オブ・ジェントルマンとの出会いの部分を探して、訳してみることにしました。

 

以下の斜体部分がその本文です。

…エディンバラ(・フリンジ)では、もうひとつの真理を悟ったショーを見に行った。
最初は、ポスターを見て気が引けた。
ディナースーツを着た3人の男がいて、1人は短剣を口に咥えている。
僕には手品ショーに見えた。マジックは嫌いだ。
しかし、それこそが史上最高のスケッチ・グループの一つであるThe League of Gentlemen(TLoG)だったのだ。

初めてのエディンバラにもかかわらず、彼らの1時間の喜劇は僕らよりもはるかに自信に満ちたものだった。
小道具や衣装を最小限に抑えたシンプルな表現が、
優れた脚本や演技と組み合わさり、見事なショーを生み出していた。

僕らと同じようにTLoGはダークなコメディーの領域に入っていったけれど、わいせつにはならないようにしていた。
僕らにはB・チャムリー卿がチャイコフスキーの『くるみ割り人形』の「金平糖の精の踊り」に合わせて
「C○○○」と繰り返し歌うネタがあった。
必ず笑いを誘ったけど、子供じみていた。

彼らのキャラやアイデアはもっと大人びていて、決定的だったのは、彼らがスケッチを演じていたことだ。
マットと僕はのちにスケッチ・シリーズで有名になったけど、
僕らのライブが基本的にはキャバレー・ショーで、
キャラが観客に語りかける類のものだったと知ったら変に思われるかもしれない。

(エディンバラの通りにはパイソンズの影響を受けた逃げ腰なグループのチラシばかり散らばっていたので)
マットと僕はスケッチをやりたくなかった。
スタンダップとしてチャムリー卿のネタを成長させてきたマットは特に。

だがTLoGは違っていた。

彼らのスケッチのほとんどはコンセプトよりもキャラを重視していて、当時としては珍しかった。
そして必要以上にメンバーがおらず、3人の演者全員が未来のスターだった。
TLoGはその年にファンの大群を育て上げ、僕らのファンは1人だけだった。

※始めはこの唯一のファンと喜んで話していたデヴィッドだけど、そのうちヤバい奴なんじゃないかと気づき、
最終的に彼がCワードを繰り返す800ページにわたる脚本を書いて渡してきたらしい(笑)。
「BBCの局長が『なんでも好きなもの作っていい』って言ったらこれ渡そうぜ」とマット(笑)。

その年、僕はリーグと多くの時間を過ごした。
彼らはみな非常に聡明で、僕はそれぞれから多くを学んだ。
マーク・ゲイティスは群を抜いてイタズラ好きなメンバーで、僕はすぐに大好きになった。

リース・シェアスミスには笑いのネタを見極める問いがあった。
『何がキモか?』…つまり『何が笑えるのか』。
これは僕にとってキャラやスケッチを考える時のマントラになった。

それぞれに原動力となる強力なネタが必要だ。
カツラをかぶってバカな声を真似てるだけじゃダメだ。

僕は蒸し暑い午後の『プレザンス』で、彼らの公演を数え切れないほど見に行った。
TLoGのショーは明らかにすぐにでもTVに移し替えることが出来た。
ローカルショップやポーリーンと求職者などの有名なスケッチのいくつかは、
ほとんど言葉を変えずに舞台から画面へと移された。

以上が、デヴィッドとTLoGの交流についてでした。

10年前に立ち読みした時の理解が間違っていなくてホッとした(苦笑)。

エディンバラ・フリンジはエディンバラ国際芸術祭の一環として開催されるイベントで、
私もいつか数日にわたって見にいくのが夢なのですが、
コメディの見本市のような存在でもあり、ここで公演をして人気を獲得し、
全国区になっていくコメディアンも多いようです。
ちなみに、TLoGがコメディ賞を受賞した時は、グレアム・ノートンもノミネートされていました。

「プレザンス」はTLoGが公演を行ったPleasance Atticという小さな芝居小屋です。

ディナージャケット姿で最小限の小道具のみというTLoGの舞台のスタイルは現在でも変わってないので、
シンプルな演出というのはすぐに想像出来ます。
スケッチをやる前のデヴィッドとマットが当時やってたネタも気になりますが、
読んだ限り、かなり下品そう。

マークが一番Naughtyっていう一文がすごく好きです(笑)。

 

ちなみにその後もデヴィッドとTLoGの関係は途切れず、

マークが作った「ドクター・フー」特番の中のショート・スケッチに出演したり、

OGPイメージ

Doctor Who Night - The Pitch Of Fear

Doctor Who Night - The Pitch Of Fear [エンターテイメント] BBC TWOの特別番組Doctor Wh...

ニコニコ動画

 

ハロウィーン・パーティーでも一緒になったり、

なんとスティーヴが倒れた時にはすぐに駆け寄り病院まで付き添ったりと、

OGPイメージ

David Walliams rushes Steve Pemberton to hospital after actor collapses during Jimmy Savile play

The BGT judge rushed his pal to hospital

Metro

 

近年も友情は変わっていないようです。

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リーグ・オブ・ジェントルマン アニバーサリースペシャル

2018-01-21 | TV/リーグ・オブ・ジェントルマン

ついに!2017年12月にリーグ・オブ・ジェントルマンのラジオ・シリーズ放送から20周年を記念した、
アニバーサリー特番がBBC TWOで放送されました! この日をどんなに待っていたことか!

え、「リーグ・オブ・ジェントルマンってなんだよ」って?
そんな方はまずこちらから読んでみてください。

これまでもメンバー4人が集まって何かやるという話は出ていましたが、
こんなにあっという間に実現するとは思ってもみませんでした。
(放送が放送されるまでについてはこちらをご覧くださいませ。)

しかし、ヒットしたコメディの再結成が必ずしも名作とは限りません。
期待したのに面白くなかったらどうしよう…という、心配も実はしていましたが、
そんな心配は全く!必要ありませんでした!
彼らは短時間で、期待に答える以上の新作を用意してくれたのです!

↓これが今回のアニバーサリー・スペシャルの予告編。

The League of Gentlemen: Trailer - BBC Two


メンバーは約20年ぶりというより、2分前にやってたことを再開するような感覚で撮影に挑んだ様子。
かつて生み出したキャラクターたちが今はどうしているのか、彼ら自身もやってみたかったようです。


インタビューでそれぞれの好きなキャラについて、
スティーヴはポーリーン、マークはジェフたち会社員、リースはレッグズ・アキンボと回答してます。
ここでは語っていませんが、ジェレミーはスティーヴの演じるポップ、
マークが演じるレス・マックイーン、リースの演じるベニースがお気に入りだとか。
YouTube版の動画はこちら
話している内容はBBCプレスオフィスのページのインタビューページに載っています。

DVDは2018年1月15日発売予定ですが、
ここで、今回のアニバーサリー・スペシャル全3話の中で描かれるキャラクターごとの物語を振り返ってみたいと思います。
◎おまけ◎のところは、私の感想と面白かったポイントを書いています。
それぞれ筋書きの途中まで説明していますが、
◎おまけ◎はさらに先のあらすじも触れる場合があるので注意してくださいね。



■デントン家■
第1シリーズと同様、ベンジャミン・デントンが電車に乗って
ロイストン・ヴェイジーにやってくるところから第一話が始まります。
歳を重ねたベンジャミンが再度この奇妙な、苦い思い出のある街をわざわざ訪れたのは、
ハーヴェイおじさんの葬儀に参列するためであると冒頭から判明します。
ヴァルおばさんは今回車内から甥っ子に同行。
デントン家に足を踏み入れたベンジャミンは、かつて土足厳禁で家の整理や清掃にうるさかったおじさん夫妻の室内が
すっかり薄汚れて暗く、整頓されていない様子に驚きます。

The Dentons Are Back - The League of Gentlemen - BBC Two


すっかり忘れていた双子の従姉妹にも再会したベンジャミン。
従姉妹お手製のグロテスクなスイーツでもてなされますが、
実はおばさんと双子たちにはある目的でベンジャミンを呼び出したのでした。
それは…


◎おまけ◎
宣材写真の中に姿が見えなかったり、遺影のようなものが写っていたのでまさかとは思いましたが、
ハーヴェイおじさんが亡くなっているのにはビックリしました。
双子がすっかり成長しているのにも驚きましたね。
でもTVシリーズは開始から15年経ってるから当然といえば当然。
デントン家を訪れたベンジャミンはハーヴェイおじさんの霊に体を乗っ取られますが、
その乗っ取られた後のベンジャミン (=リース)による"ハーヴェイおじさん"の顔がおかしくて笑っちゃいました。
↓この顔!

後はヌードデイのために全裸でベンジャミンと同行し、家に到着したヴァルおばさんが
玄関の鍵をマットの下ではなく◯から取り出した時には笑うというか、なるほどな!というか(笑)。
ひどい下ネタですね(笑)。確かに鞄持ってないもんね。
このスペシャルの最終回のエンディングはベンジャミンとヴァルおばさんの別れのシーンで終わります。
第3シリーズからの引用もあってとても美しいです。大好き。




■タクシードライバーのバーバラ■
女装タクシードライバーのバーバラも健在。車も大きめなワンボックス型に。
バーバラと再会したベンジャミンは、初めて町を訪れた時のことを振り返り、
ヴァルおばさんに「彼女」が優しく接してくれたと話しますが、
それを聞いたバーバラは「ちょっと!ヘイトはやめて!性的区別のない呼び方をしてちょうだい!」とご立腹。
ベンジャミンが「じゃあなんて呼べばいいの?」と訊くと「わからないなら降りなさい!」と面倒臭い事態に。

◎おまけ◎
20年経った現代で、性的嗜好に対する表現を突き詰めるあまりこじれちゃってるバーバラ。
この後もバーバラはLGBTと言う略語は限定され過ぎていて気に入らないと発言。
どんな略語(acronym)がいいのかと聞かれると
「ACRONYM(Actively Considering Reassignment Or Not Yet Made Your Mind Up)」が好きと言います。
訳すと「真剣に性適合手術を考えている、もしくは決心していない」と言う意味みたい。
ところでバーバラのタクシーのダッシュボードに2人の双子の写真が飾られています。
エドワードとタブスの息子デヴィッドとの間にもうけた子供の写真ですね。

↓英国北部で行われたこの特番とドクター・フー特番のプレビュー上映会に現れたバーバラのタクシーとターディス。




■獣医のチネリー先生■
相変わらず優しい笑顔で患者を迎えるチネリー先生。
今回の患者は大きく膨れたハリネズミのミトン。
先生は飼い主のデイジーとお母さんに、筋肉と皮の間に空気のポケットができてガスが溜まっていると説明します。
「小さい管を入れて優しく空気を逃せば元の大きさに戻るよ」

そして注射器片手にデイジーと一緒にミトンを安心させるためにキラキラ星を歌うチネリー先生。
しかし… 後は想像にお任せします。
パンチラインが「犬を飼おうと思ったことはある?」。

◎おまけ◎
チネリー先生にかけられた呪いは20年近くたっても健在。
優しい物腰も黄色いセーターも変わらず。
それにしてもみんなよく先生に診察お願いするよなぁ。
第1話だけでなく、チネリー先生は第2話のオープニングにも登場してます。
ドアを閉めようと猫を歩道に置いて鍵を閉める間に、猫が道路清掃車に轢かれているっていう…



■市長ベニースと秘書マリー■

2000年のクリスマス・スペシャルでサーカス団のパパ・ラザルーに誘拐され、
象の中に閉じ込められていた説教師のベニースがいつの間にか市長に。
彼女と秘書のマリーは、地元の記者から市の境界線が変わり、
ロイストン・ヴェイジーが他の隣り合う都市に吸収されるという話を聞かされます。
犯罪率・失業率・失踪者の減少が期待できるとか。
知ったこっちゃないという調子のベニース。
しかし秘書のマリーから「でも市長じゃなくなったら接待費もOddbins(酒屋)の外の駐車スペースもなくなりますよ?」
と言われた途端「プラカードを用意してサクラを集めなさい!!」と俄然やる気に。

◎おまけ◎
第1シリーズでは外部流入の為の道が出来る設定で
第2シリーズは鼻血をもたらす謎の肉の問題が発生しましたが、
今回の特番はこの境界線問題が裏テーマです。
それは置いておいて、ベニースが記者に「あんた聖書読んだことある?」って訊くところがあるんですが、
記者が「いいえ」って答えた後「あたしもない」って言っててあんた聖職者じゃないんかい!
ベニースはテレビのインタビューを受けた後の悪態も前任者譲りですね(笑)



■タブスとエドワード■

S3で列車に惹かれて死んだと思われていたタブスとエドワードも戻ってきました!
市の境界線が変わることで立ち退き命令が出ている建物に居座っている2人。
立ち退き依頼のために部屋へ侵入した市議会議員と地元の記者を拘束します。
記者の持ち物であるスマホを初めて見たタブスはよくわからない間にストリーミング撮影を開始。
拘束された議員たちの様子を見たTVの報道局は現場の中継を開始。
さらには、政府の交渉人も駆けつけて…

◎おまけ◎
やっぱり死んでなかったこの2人。腹立つけど、出てこないのも寂しい。
地元にこだわってるのはエドワードの方だから、タブスは流行を知ったらすぐに馴染みそうですね。
スマホを手にした直後にインスタ投稿始めてたし。
ところで第1話の最後に2人の住んでいる部屋の番号が扉についた数字から9号室だとわかりますが、
これはメンバーのリース&スティーヴが手がける"Inside No. 9"の引用。
(毎回9号室が舞台となるオムニバスドラマです。)
私を含む"Inside No.9"ファンは歓喜しましたよ!
ちなみにデヴィッド・モリッシー演じる交渉人に話しかけてきた子供はスティーヴの息子です。そっくり!


■職業安定所■


再就職講座の講師ポーリーンと、生徒のロス&ミッキー。
ロスを監禁したポーリーンが逮捕され、出所後はミッキーと婚約しながらもロスと体の関係を持ったりと、
この3人の関係は今までかなり複雑に発展してきましたが、
今回はなぜか振り出しに戻ってポーリーンが講師として教室にやってくるところから始まり、
ロスとミッキーも生徒として出席しています。
そして、初めて会ったかのように2人に名前を訊くポーリーン。

一体どうして…?
実は、彼女は認知症に罹っているのです。
この教室は、彼女の記憶を呼び覚ますための治療として行われていることなのでした。
ポーリーンを憎むロスはミッキーに促され、しぶしぶ治療に協力しますが…



◎おまけ◎
本当に、始めは「え、なんで名前忘れちゃってるの?」と思いましたが、まさか認知症とは。
思いもよらない展開をねじ込んできますね。
でも実際の人生も思いもよらないものですからね…
大人になると余計に納得出来るし、しんみりしちゃいます。
ロスが実はカツラ装着というのもしんみりしますね。しないか。
実はポーリーンについてはこの後も出てくるのですが、
衝撃的な展開で、驚きました。驚かされてばかりです。
彼らの筋書きは、この後の会社員3人組の話に繋がっています。
ミッキーの現在の職業についても注目!



■会社員3人組(ジェフ&マイク&ブライアン)■
ジェフはプラスチック会社の同僚だったブライアンを尋ねます。
ブライアンは現在、中小企業へのローンのアドバイザーをやっている様子。
同じく同僚だったマイクの奥さんが太って寝たきりになっている話をしているところで
マイク本人が登場し、ジェフのローン申請のためのプレゼンが始まります。

Has anything changed for Geoff, Mike and Brian? - The League of Gentlemen - BBC Two

今はガーデンセンターで水曜と金曜に働いているジェフ。
ジェフの提案はガーデンセンターにブースを設けて客からの質問の受け答えをするという内容。
質問の内容は携帯電話で確認して案内するとか。
そのブースと電話と制服と子供にあげるアイスキャンディー代を貸して欲しいと主張。
どうしても金が必要なジェフが引きとめようとしますが、いかにもジェフらしい内容に呆れたブライアンは退室。
しかしマイクは残り、金を貸す変わりにある仕事を依頼するのでした…

◎おまけ◎
ブライアンから何のローンがいるんだ?と聞かれてジェフが「ローン(芝)?」って聞き返したところがツボでした。
ジェフはかなり辛い生活を強いられているようで、
決まり文句だった「俺が拳銃を持ってるのは知ってるな!?」 の、その拳銃も売ってしまったそうです。
そのジェフにマイクが持ちかけるのが、妻のシェリルの殺害。
マイクは動けない妻を想って依頼していますが、
ジェフが計画通り実行できるはずもなく…
鈍器を買いに行った店で「これで今夜太った女を殺せるかな?」と聞くところも爆笑してしまった。
ところで私がいつも気になってるブライアンのネクタイの柄、今回は犬でした! 可愛い!



■ポップと息子たち■

ニュースエージェントのオーナーだったポップと、その息子アル。
旧TVシリーズで気まずいディナー・デートとしていたアルと看護士のトリシアはその後夫婦になり、
仕事の成功を祝うため、娘2人とともに囲む夕食を調理中。
娘たちからふと父親のことを訊かれたアル。
口を濁すアルの代わりにトリシアが商船に乗った祖父は13年前に行方不明になったと話します。
しかしその途中、玄関のチャイムが。
そこには行方知らずだったはずの父親ポップの姿があるのでした…

◎おまけ◎
トリシアは旧シリーズと同じ、シアン・ギブソンが扮しています。
彼女は今では英国で評判のコメディ"Peter Kay's Car Share"でおなじみ。(リースもゲスト出演しています。)
トリシアはこんな下品な義父がいるのによくアルとの結婚を決意しましたねー。愛が勝ったのかな。
このスケッチの時、私も彼女と同じようなジトーっとした鬱陶しい気分でポップを見てます(笑)。
実はポップは殺人罪で刑務所にいたらしく(そんなことだろうと思った…)
アルから弟のリッチーの居場所を聞き出すために訪れたのでした。
このシーンがリース&スティーヴが書いてるっぽい雰囲気だけど、実際はジェレミーが書いたキャラなんですよね。
ちょっと意外。



■女優のパメラ■
オレンジジュースのCMオーディションでパワフルな演技を披露してたパメラ。
彼女はアルの自宅のシーンで登場します。

◎おまけ◎
この特番で一番爆笑したのが彼女の「登場」シーンでした。
何度見ても最高に笑えるっ!
内容は見てのお楽しみということで(笑)
 


■レッグズ・アキンボ■

第二話の冒頭、オリヴィエ賞の授賞式で最優秀賞を受賞する夢を見るオリー。
社会派?小劇団レッグズ・アキンボはやめて、どうやら学校の教師になったようです。
演劇の授業を始めようとするオリーに生徒の一人が質問します。
「先生って俳優だったの?」
オリーが他のメンバーと劇団をやっていたことを話すと、
今では有名になったらしいフィルの名前を聞いて生徒たちはざわめきます。
そしてオリーがこんな舞台で演じてた、と言いながら振り返ると、そこにはフィルとデイヴが!
生徒から手紙を受け取った彼らは教師を辞めるオリーのために芝居をやろうと駆けつけたとか。
3人は生徒のリクエストで、小児性愛者をテーマにした芝居を披露することに。

◎おまけ◎
オリーが夢の中でオリヴィエ賞を受賞した作品が
「ハリー・スポッターとニキビ痕の囚人」と言うタイトルで笑ってしまいました。
オリーの「僕の踏み台になってくれてありがとう」とか平気で言うようなところ、変わりませんねー。
放送前にメンバー3人のプロモ写真が公開された時、
この写真のフィルのかっこよさについて語ってた海外のフォロワーさんと
「フィルは独立したかと思ってたのに、まだメンバーと付き合いあるんだね」
と話してたんですが、やっぱり夢オチで納得(笑)。
3人がやっている小児性愛者の芝居の結論が
「テレビ司会者も親父も信用出来ないから引きこもってオンラインのチャットで友達作ろうぜ」
…って、それ多分一番危ないやつ(苦笑)。
あとテレビ司会者はどう考えてもジミー・サヴィルのことでしょうね。



■レス・マックイーン■

クレームブリュレのギタリスト、レスは音楽業から身を引き、今では床清掃業を始めています。
90年代、マンチェスターの音楽シーンで活躍していたらしいティムの家で仕事を終えたレスは、
実は以前、音楽業界に身を置いていたことをティムに話します。
レスが帰った後に、彼の名前をググってみるティム。
すると、欧州の某国で伝説的な存在となっているレス・マックイーンを紹介したドキュメンタリー動画が出てきて…

◎個人的感想◎
誰にも興味を持たれていないのに、音楽業界の経歴を捨てきれずにいたレス。
とうとう音楽から離れて地に足がついた仕事を始めたのは嬉しいような悲しいような気分でしたが、
身の程を知ったレスに、今回は初めて希望が見える結末が用意されています。
ところで、レスが密かな人気を誇っているというHerzoslovakianというのは、
アガサ・クリスティの「チムニーズ館の秘密」に出てくる架空の国だそうです。
清掃の店の名前が"Top of the Mops"(BBCの音楽番組"Top of the Pops"のもじり)なのも洒落て?ますね。



■チャーリーとステラ■
チャーリーと恋人のゴードンがイタリアン・レストランでメニューを見ていると
そこに若い男が押す車椅子に乗った元妻のステラが。
わざわざ恋人を見せびらかそうとチャーリーたちの席の横を指定して座るステラ。
しかし、サングラスを外した彼女の目元には青あざが。
そしてステラの恋人が彼女に殴りかかろうとするところを目撃するチャーリー。
お互いの相手が席を外した間に、チャーリーは彼女の身を案じて声をかけますが…

◎おまけ◎
第3シリーズでトニーに振られ、ステラにも一方的に別れを告げられたチャーリー。
個人的に、チャーリーとステラの素直じゃない冷え切った(笑)関係は好きなので、姿を見られて嬉しかった…
レストランのウェイター、ルイージが当時のまま登場したのも嬉しかったですね!
チャーリーとステラだけじゃなくて、ゴードンとステラの彼氏まで加わってルイージに悩みを打ち明けて、
ルイージが見事に収拾(笑)。彼氏たちの訴えが微妙にズレてるのも可笑しいです。
(ルイージの本名はカールですけどね。)



■ビンゴ・コーラーのトディ■
マーク扮する新キャラ、トディが登場。


舞台は英国ではおなじみのビンゴ大会。
年老いた男性がビンゴの数字を読み上げながら、過去にタイで出会った少年との思い出を語り始めます…

◎おまけ◎
これは放送後、この特番の中でも特に多くの視聴者から絶賛されていたスケッチです。
マークが得意なモノローグですね。
英国でお年寄りがビンゴ大会に出向くというのは知っていたのですが、
実際の雰囲気は知らなかったので、初見ではなかなか理解出来ませんでした。
そして、改めて見た時に、どうやら数字と一緒に紹介する一文は定番のフレーズなんだなと理解出来ました。
これはビンゴ・ニックネームと言って、例えば
21歳は大人の入口だから、"Key of the door - 21" とか、
見た目が2人に見えるから、"Two fat ladies - 88"とか、
単に韻を踏んで、"Out in the sticks - 86"と読むこともあるようです。
そして、このスケッチのすごいところは、このお決まりのニックネームを、
トディが語る少年クリームの物語の合間合間に、物語を説明するフレーズとして挿入しているところ。
トディがそれまで誰かと付き合ったことがなかったことを説明した後に"Never been kissed(キスしたことがない) - 26"、
クリームがホテルの部屋まで追ってきたところで"Knock at the door(ドアをノックする) - 24"と読み上げたり。
これがうまく当てはまって、しかも2人の切ない物語も相俟って、美しくクレバーなスケッチと評判になってるわけです。




…この他にも、ドイツ人教師ハー・リップや、映画ファンのヘンリー&アリー、
家政婦のアイリス、医者にかかっていたビーズリーさんが登場します。
それに、この番組に欠かせないあの人、そう!パパ・ラザルーも。
詳しくは実際にLeague of Gentlemen Anniversary Specials [DVD] で内容を確認してもらえたら嬉しいです!
この番組が好きな人なら絶対損はしませんよ!

☟放送前にBFIで行われた第1話・第2話のプレビュー上映でのトーク。
In conversation with... The League of Gentlemen on series four and their 20th anniversary

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【リーグ・オブ・ジェントルマン】メンバー最新共演情報/2017年〜20周年まで

2017-04-24 | TV/リーグ・オブ・ジェントルマン

このページでは、
英国BBC製作のTVコメディ番組「リーグ・オブ・ジェントルマン(The League of Gentlemen、以下TLoG)」
メンバー4人の最新情報を更新しています。
原則、単独の活動ではなく、メンバー2人以上が関わった作品のみを取り上げています。

今回は新しい順から並んでいます。下に行くほど古い情報です。
同じ話題の追加情報は更新日も含めて同じ項目に記載されています。
追加情報が増えた場合には、別の記事として独立させる場合もあります。

2014年までの更新情報はこちら
2015年の更新情報はこちら
2016年の更新情報はこちら

そもそも、TLoGって誰?という方はこちらからどうぞ!
※正式には"ジェントルメン"ですが、日本版DVDタイトルにあわせて"ジェントルマン"と表記しています。



(2018年1月更新)
●アニバーサリー・スペシャル、ついに放送へ!

ついに2017年12月、ラジオ・シリーズ放送から20周年を記念した、
アニバーサリー・スペシャルが放送されました!



6月頃に執筆して9月に読み合わせ&撮影。驚きのスピードです。


撮影は地元の人やファンが見守る中、
旧シリーズと同じく英国北部ハドフィールドを中心に行われています。
おなじみのキャラクターに扮したメンバーの姿も目撃されていて、
エンタメ誌やタブロイド紙にも様子が紹介されていました。


その後、放送日も12月18日・19日・20日と発表され、


EMPIRE誌に「タイタニック」と「アメリカン・ビューティー」をイメージした独占フォトが掲載されました。

 



放送前の12月12日にはBFIにてQ&Aを含むプレビュー上映が行われています。

In conversation with... The League of Gentlemen on series four and their 20th anniversary


本編の内容についてはこちら




(2017年8月更新)
●3人がエディンバラ国際フェスティバル、コメディアワードのプレゼンターに

2017年8月27日 (日)まで開催されているエディンバラ国際フェスティバルのコメディ・アワードの受賞者を発表するため、
リース&スティーヴ&マークがエディンバラへ。



TLoGは20年前に、当時はまだペリエ・アワードと言う名称だった頃に、この賞を受賞しています。
その後、BBCでラジオ・シリーズが始まったのです。





メンバーがプレゼンターとして集うのは、2013年12月のThe British Comedy Awards以来ではないでしょうか。
その時はマークはおらず、ジェレミーとリース&スティーヴでした。



ちなみに、受賞者は珍しく2人、Hannah GadsbyとJohn Robinsで、
新人賞はNatalie Palamidesが受賞したそうです。
こちらにTLoGの姿も見られる動画があります。


(2017年8月更新)
●正式発表!TLoGアニバーサリー・スペシャルが今年中に放送!

これまでも噂やメンバーたちのインタビューの中での発言など、いろいろありましたが、
ついにリーグ・オブ・ジェントルマンのテレビ用の新作が
BBC TWOにて2017年中に放送されることが発表されました! やたー!!



新作はBBC radio 4で1997年に放送されたラジオ・シリーズから20周年を記念した特番で、全3回放送予定。
以前のシリーズと同様、ロイストン・ヴェイジーが舞台となる模様。
撮影は来月7月からマンチェスターとピーク・ディストリクト(つまりハドフィールド?)で開始とのこと。



文字どおり、待ちに待っていたこの瞬間! 楽しみです!




(2017年8月更新)
●リース&マークがオーディオドラマで共演

Bafflegab Productions製作のオーディオドラマ「鮮血!!悪魔の爪」(BLOOD FOR SATAN'S CLAW)でリースとマークが共演。
リリース日等詳細は後日サイトにて発表予定です。






(2017年8月更新)
●やっぱり再結成は2019年?

スティーヴとリースがSouth Bank Sky Arts Awardsに出席。
↓の話題で2017年にTLoGのクリスマスSPを検討していると言う話がありましたが、
現状、2019年のTVシリーズ20周年に向けてTV用の新作を予定してると語っています。
やっぱり今年は難しいかー。

Steve Pemberton & Reece Shearsmith Interview South Bank Sky Arts Awards 2017




(2017年5月更新)
●TLoG クリスマススペシャル実現か!?

5月14日に開催されたBAFTA TV授賞式で、コメディ部門にノミネートされていた"Camping"の出演者としてスティーヴが出席。
レッドカーペットのインタビューで、スティーヴは
「僕らリーグ・オブ・ジェントルマンでいくつかキャラクターの為にスケッチを書いて、
 今年のクリスマス特番が出来るか確認する」と語っています。



かなり話が具体的になっている!これは期待出来そうですね!
テレビシリーズ放送開始20周年の2019年が濃厚と噂されていましたが、
ラジオシリーズ放送開始20周年の2017年で何かしらの新作が拝めるかも!
ちなみに"Inside No.9"第4シリーズは現在撮影を終え、編集中。
スティーヴ自身は執筆の企画を2、3本抱えているようです。

Steve Pemberton: We're writing The League of Gentlemen Christmas special



(2017年5月更新)
●3人が揃ってヴィクトリア・ウッドの功績を振り返る!



5月9日にBBC oneで放送した"Our Friend Victoria"にマーク&リース&スティーヴが出演。
この番組は、昨年4月に亡くなったコメディアン、ヴィクトリア・ウッドを偲ぶ全6回のトリビュート番組で、
毎回彼女を愛した人たちが登場し、テーマに沿って彼女の仕事の数々を紹介していきます。
3人はこの第5回、"TV"をテーマにした回に出演。冒頭で、彼女とのエピソードを少しだけ明かしていました。
以下、拙訳です。



リース(以下R):こんにちは、リース・シアスミスです
スティーヴ(以下S):スティーヴ・ペンバートンです
マーク(以下M):マーク・ゲイティスです
:ヨークシャーで学生だった頃、最初に僕らを結びつけたものの一つがヴィクトリアが好きだという共通点でした
:僕らが初めてヴィクにあったのは、彼女が"Dinnerladies"で賞を受け取った、モントルー国際テレビ祭でのことです
  彼女にすぐに近づいて、そして「ハーイ!元気!?」とまるで古い友人かのように言ったのを覚えています

:もちろん、僕らの誰も彼女にあったことはありませんでした
  でもそれが彼女の魅力の一つなのです
  僕らは彼女をテレビでしか見たことがないのに、友達のように感じていました

:だから、この番組に出演するために集まることが出来て嬉しいです
:優れた作品を祝福するこの番組、僕らの友達…
:…ヴィクトリアの

:彼女は本当のテレビ中毒者でした
  ありとあらゆるものを見ていたのです
  事実、番組が最低であればあるほど、彼女は大いに楽しみました
  彼女はその全くの無意味さに笑っていたのです

:そんなわけで、今夜は彼女のテレビの見方に注目していきましょう

スタンダップで笑わせるヴィクトリアの映像とジュリー・ウォルターズのコメント

:この番組がテレビのすべてについての、そしてテレビを笑う番組ならば
  ヴィクトリアの目線から典型的なテレビの1日にチャンネルを合わせてみませんか?
  まずはお茶と、トースト一枚と、朝番組から始めましょう


リチャード・E・グラント、Duncan Prestonのコメントと、"Victoria Wood's All Day Breakfast"の映像。
Victoria Wood's All Day Breakfast (including BBC continuity)


:運良く一日中家にいられるのならば、昼の番組を見てみませんか?
:昼番組はよその町のショッピングセンターにちょっと似てますね
  必要だと思うものが目一杯詰め込まれているけれど実のところ、本当は欲しくないんです

:それでも、昼番組はヴィクにコメディを掘り下げるネタを与えたのです

"Victoria Wood as Seen on TV"の映像とジュリー・ウォルターズのコメント

:さて、午後のテレビ鑑賞です
  仕事から帰ってお茶の準備もして、体を休めてリラックスしましょう

:やたら安売りしてるソープオペラ…もしくは今でいうところの、続きものドラマに身を委ねましょう

"Victoria Wood as Seen on TV"から"Acorn Antiques"と
Kate Robbins、セリア・イムリー、マクシーン・ピークのコメント

:"話術を殺す"ことについて話すと…

  この2人はスマホでテレビの追っかけ再生を見てますが…
  ヴィクが愛し、笑わずにはいられなかったもう一つのおしゃべりに溢れたソープオペラがあります


"Victoria Wood as Seen on TV"から"Coronation Street"のパロディ・スケッチの映像
Victoria Wood - Coronation Street Spoof - Ena, Minnie and Martha


:夜になりました。一緒に起きてちょっとリアリティ番組でも見ませんか?
  ドキュメンタリー? それこそまさに彼女がやったことです
  なぜなら彼女はそういった番組の最も完璧な模倣を作ったんですから


ジョアンナ・スカンラン、ダイアン・モーガン、マクシーン・ピークのコメント
"Stacey Leanne Paige"スケッチの映像

R&M&S:これが僕らの友達、ヴィクトリアと
      彼女のテレビの楽しみ方です!

M&S:歌で終わらせるべき?


息が合わず一同、笑

:歌で終わらせる!
:わかった、よそ見してたよ(笑)
:やり直し…

:これが僕らの友達、ヴィクトリアと彼女のテレビの楽しみ方でした
:僕ら、歌で終わらせるべき?
:うーん、そうだね、そうするべきだな
:(歌おうと口を開ける)
:僕らじゃない、ヴィクトリアがやる

"As Seen On TV"より、"Marie and Clarie and Min"




(2017年4月更新)
●再結成に向けて準備中!?

RadioTimesが、2月の"Inside No.9"の放送に合わせて
毎度おなじみ「リーグ・オブ・ジェントルマン」再結成はいつ?という記事を投稿。
ラジオ放送から始まったこの番組は11月で20周年を迎えますが、テレビ放送から20周年の2019年が濃厚?と見られています。



そんな中、マークがBFIサウスバンクで行われたRadioTimes TVフェスティバルに登壇し、
リーグ・オブ・ジェントルマンの節目の年にテレビで何かをやる計画があることを明かしました。



さらに、映画「ウォークラフト」等の監督で、デヴィッド・ボウイの息子としても知られるダンカン・ジョーンズが、
米国のライター、シー・セラーノの「NBAは世界で最高のリーグだ」というツイートに
「この人はリーグ・オブ・ジェントルマンを見たことがない」と引用つきツイート。


これに喜んだマークはダンカン・ジョーンズにメンション。
リーグ・オブ・ジェントルマンのアニバーサリー・スペシャルを計画していることを喜んでもらえるかも!と伝えています。


それにリースも便乗。


そしてジェレミーもリツイートしています。
それを見た各メディアも(ダンカン・ジョーンズへのメンションであることは特に触れずに)
改めてリーグ再結成か?!と記事にしています。


これまでもあちこちでTLoGとしての企画をやりたいという意思を示してきた彼らですが、
こうやってはっきりと公に具体的な「テレビ用に」と言い始めているところを見ると、
着々と計画が進んでいるのかもしれないですね。
2年後かぁ… 2年後なのかなぁ… 早く見たいものです!


(2017年4月更新)
●後輩コメディアンからもいまだに愛されています

英国のスタンダップ・コメディアン、ジョン・リチャードソンが、
ガーディアン紙のインタビューの中でリーグ・オブ・ジェントルマンについて触れています。


今まで見た中で一番面白かったTV番組は?の質問に
「リーグ・オブ・ジェントルマンの第1シリーズ。完全に圧倒された。
 もし違うキャリアが持てるとしたら第5のジェンツになりたい。
 彼らには畏敬の念を抱いてるよ」
とのこと。

ちなみに一番面白かったスケッチは"Beyond the Fringe"の中のピーター・クックによる"One Leg Too Few"。
面白かった本はスティーヴ・クーガン扮するアラン・パートリッジの(偽)自伝"I, Partridge"だとか。


(2017年4月更新)
●"Inside No.9"第3シリーズついに放送!&第4シリーズ製作決定!

2月21日についに"Inside No. 9"第3シリーズが放送されました。
と言っても、第1話は2016年12月27日に放送済だったのですが。

予告編はこちら↓


すでに12月に放送した第一話は70年代のオーストリアの山荘を舞台にした"The Devil of Christmas"、
それに続くのが、
ゴルフの後に食事をした店で友人同士が支払いで揉める"The Bill"、
家に侵入した生徒にクロスワードパズルの解き方を教える大学教授が思わぬ運命を辿る"The Riddle of the Sphinx"
同僚の昇進祝いのカラオケパーティーで起こった一幕を描いた"Empty Orchestra"
道に落ちていた片方の革靴を拾った男が異様に靴に執着する"Diddle Diddle Dumpling"
アート・ギャラリーに招待された共通点のないはずの客が次々に殺されていく"Private View"
以上の、全6話。

個人的には、"The Riddle of the Sphinx"と"Diddle Diddle Dumpling"が好み。
"The Riddle of the Sphinx"はかなりショッキング。
"Diddle Diddle Dumpling"はベタではありますが、後から真相がわかる作りで、見直すと味わい深いエピソード。↓



"The Bill"のプレビュー上映の際のパネル・トークはこちら↓
Inside No. 9 Q&A with Steve Pemberton and Reece Shearsmith

リース&スティーヴによるQ&A

 



ツイッター上でもQ&Aが行われました。
(余裕があったら後でまとめますね。)



そして2人が語る「"Inside No.9"の9つの秘密」
Reece Shearsmith and Steve Pemberton reveal 9 secrets from Inside No. 9
①各エピソードには共通点が!
…登場人物の影に隠れて本棚やキャビネットに野うさぎの像が置かれています。これを探すのも番組を見る楽しみのひとつ。
②「リーグ・オブ・ジェントルマン」と"Psychoville"の出演者の配役は禁止!
…しかし、"The Bill"に出演しているジェイソン・ワトキンスは素晴らしいので例外だそうな。
③「ナンバー9」を考えるのはだいたい最後?
…野うさぎと同じように、「9」番がついている場所も毎回違います。
 大抵は部屋番号だけど、そうではない時も。
 どこにでもつけられるので、2人は最後に考えるようです。
④執筆は行き当たりばったり?
…書き始めた時、二人はどんな結末になるのかわかっていないんだとか。
⑤第4シリーズも製作中!
…第3シリーズはダークですが、次回はもっとライトになるようです。
⑥第4シリーズには「倒叙」エピソードも
…ストーリー展開を実験するのが好きな彼らは、
 製作中のシリーズには、映画「メメント」のような時間を遡るエピソードも予定しているとか。
⑦ミュージカル回もあり?
…映画「ララランド」スタイルのミュージカルもやってみたいようですが、
 "Empty Orchestra"ではカラオケを使う演出がぴったりきたようです。
⑧シリーズに目下終わりなし
…いくらでも続けられるけれど、2人だけで書いているために「同じことをやり始めたらやめ時」とスティーヴ。
⑨スピンオフも想定内?
…いくつかのエピソードは独立できると考えているリースにスティーヴは
 「でもそうしたら、ネタ切れだって言われるよ!」

そして(上記で触れたように)第4シリーズも製作決定!


ゾーイ・ワナメイカー、ロリー・キニア、ノエル・クラーク、エミリア・フォックスと言った豪華キャストを予定!

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【リーグ・オブ・ジェントルマン】メンバー最新共演情報/2016年

2016-03-02 | TV/リーグ・オブ・ジェントルマン

このページでは、
英国BBC製作のTVコメディ番組「リーグ・オブ・ジェントルマン(The League of Gentlemen、以下TLoG)」
メンバー4人の最新情報を更新しています。
原則、単独の活動ではなく、メンバー2人以上が関わった作品のみを取り上げています。

今回は新しい順から並んでいます。
同じ話題の追加情報は更新日も含めて同じ項目に記載されています。
追加情報が増えた場合には、別の記事として独立させる場合もあります。

2014年までの更新情報はこちら
2015年の更新情報はこちら

そもそも、TLoGって誰?という方はこちらからどうぞ!
※正式には"ジェントルメン"ですが、日本版DVDタイトルにあわせて"ジェントルマン"と表記しています。


(2016年9月更新)
●メンバー3人が同時期にウエストエンドの舞台に出演!

9月に入り、スティーヴが"Vaudeville theatreで10月より再演されるDead Funny"に出演することが報じられました。
一方、リースはすでにサリー州のRichmond Theatreで舞台「ドレッサー」"The Dresser"の地方公演が始まっており、
その後、Duke of York's Theatreでウエストエンド公演が始まる予定。
マークも同じく9月から始まる「真夜中のパーティー」"The Boys in the Band"のリハーサルとプロモーション活動に入っています。
つまり、10月は3人のジェンツが同時にウエストエンドの舞台に立っていることになります!



これは2012年から4年ぶりのことかも!


(2016年9月更新)
●"Inside No.9"

9月5日に"Inside No.9"のプレビューがBFIにて行われました。
すぐに売り切れる人気っぷりだったようです。

このティーチ・インで、番組にマークを誘おうと考えたことはあるのか聞かれたリースは
「もちろんない!」
続いてスティーヴは
「僕らは"Psychoville"にマークをキャスティングしたけど、僕らは『シャーロック』に呼ばれたことはない!」
と文句を言っていた様子(笑)。

そして、肝心の放送日ですが、
British Comedy Guideによると、来年2017年になるという話が。
そんな待てないよ!




(2016年8月更新)
●スティーヴとリースがBristol Slapstick Festivalに出演

6月9日、ブリストルで行われたスラップスティック・フェスティバルにスティーヴとリースが出演し、
"Inside No.9"S1のサイレント・コメディ"A Quiet Night in"が上映されました。






http://www.bristolpost.co.uk/league-gentlemen-return-creator-reece-shearsmit/story-29375151-detail/story.html
http://www.slapstick.org.uk/inside-no-9-a-quiet-night-in/
http://hungryman.com/21507/david-kerr-has-a-quiet-night-in-at-the-slapstick-festival/


(2016年8月更新)
●"Inside No.9"第2シリーズがゴールデン・ローズ・オブ・モントルーTVコメディ部門にノミネート!

欧州放送連合主催の第55回ゴールデン・ローズ・オブ・モントルーに"Inside No.9"がノミネートされました!


昨年はリース&スティーヴの"Inside No'9"とジェレミーの"Psychobitshes"が合わせてノミネートされて、
受賞は"Psychobitches"に軍配が上がりました。


今回は是非"Inside No.9"が取ってほしいところ!


授賞式は9月13日にドイツのベルリンで行われます。
ちなみに今年は特別功労賞としてジョン・クリーズが受賞予定。
この年に受賞出来たらファンとして文句ないです(笑)。

(2016年3月更新)
●マークがTLoGの秘話を語る

2月28日にレスター・スクエア・シアターで行われた喜劇歴史家Robert Rossとの対談で、
マークが自身の各番組の逸話を披露。
この対談はpodcastとして収録されているため、いずれ公開されるかもしれません。

ファンのレポートによると、ゴールデン・ローズ・オブ・モントルーでTLoGが受賞した時、
受賞を期待していなかったマークとジェレミーはS2を執筆中だったため、
製作者からの呼び出しを受け、ペンを落としスーツに袖を通し、着の身着のまま空港のデスクへ向かったそう。
「今夜ジェノバに行かなきゃいけないんです!」
授賞式の行われるスイスに到着すると、服しか持っておらず、お金がなかったので、
製作者からフランを受け取ったとか。

また今後の再結成のプランとして、彼らが思いついた案のひとつが
再結成でスケッチを作る彼らのモキュメンタリーだったことを明かしていたそうです。


(2016年3月更新)
●"Inside No.9"第3シリーズ最新情報!

プレビュー上映決定!するも発売後すぐに完売!(2016年8月)
http://www.bfi.org.uk/sites/bfi.org.uk/files/downloads/bfi-press-releases-september-2016-at-bfi-southbank-2016-07-22.pdf

9月5日(月)18:15よりBFIにてティーチ・インを含む"Inside No.9"のプレビュー上映があります。
リース&スティーヴと製作のAdam Tandyが登壇。

…ですが、8月に予約開始と同時に完売!早い!




"Inside No.9"シリーズ3は今年2016年秋放送予定とのこと!(2016年5月更新)



「トミーとタペンス」のジェシカ・レインや"Horrible Histories"のマシュー・ベイントンが共演。
リンク:https://www.comedy.co.uk/tv/news/1998/inside_no_9_series_3_cast_revealed/


2016年2月に第3シリーズの撮影が終わったようです。(2016年3月更新)

 


現在は編集作業の様子。


何か言えないお楽しみもあるようで。


ちなみに1月には第2シリーズが、
British Comedy Guideが主催する Comedy.co.uk AwardsのBest British TV Comedy Dramaに選ばれています!



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【リーグ・オブ・ジェントルマン】メンバー最新共演情報/2015年

2015-08-08 | TV/リーグ・オブ・ジェントルマン

このページでは、
英国BBC製作のTVコメディ番組「リーグ・オブ・ジェントルマン(The League of Gentlemen、以下TLoG)」
メンバー4人の最新情報を更新しています。
原則、単独の活動ではなく、メンバー2人以上が関わった作品のみを取り上げています。

今回は新しい順から並んでいます。
同じ話題の追加情報は更新日も含めて同じ項目に記載されています。
追加情報が増えた場合には、別の記事として独立させる場合もあります。

2014年までの更新情報はこちら
2016年の更新情報はこちら

そもそも、TLoGって誰?という方はこちらからどうぞ!
※正式には"ジェントルメン"ですが、日本版DVDタイトルにあわせて"ジェントルマン"と表記しています。


(2016年追加情報)
●"Inside No.9"撮影開始

"Inside No.9"第3シーズンが11月末から撮影開始となりました。






(2015年10月追加情報)
●"Inside No. 9"第3シリーズ製作決定!

"Inside No.9"の新シリーズが継続される噂が流れていましたが、
リースが正式に続編を執筆中であることを明かしました。



BBCも翌日に続編製作を正式に発表しています。

ロイヤル・コート劇場で上演され、ウェストエンドで12月より再開される舞台"Hangmen"に出演していたリースですが、
12月からは降板し、アンディ・ニューマンが引き継ぐことが報じられており、
おそらく、新シリーズの執筆に専念するものと考えられます。

(2015年10月追加情報)
●誕生日の再結成!

スティーヴとリースが、マーク出演の舞台"Three Days in the Country"を観劇。
この日はマークの誕生日の10月17日。誕生祝いを兼ねて集まったようです。
リースと、"Three Days in the Country"の共演者であるRoyce Pierresonが3人の写真をTwitter上で公開しています。





※実は私、この「再結成」に居合わせていました!
詳細はこちらから!



(2015年10月追加情報)
●マークが再結成について語る
10月14日に行われたAttitude Awardsにて、
マークが「リーグ・オブ・ジェントルマン』再結成の可能性についてDIgital Spyに語っています
「僕たちが初舞台を踏んで20年。来年はエディンバラの舞台出演、
 翌年はペリエ賞、その次が初の撮影、その翌年が放送開始から20年経つ。
 だから、いずれ何かやるだろうね。
 何かできるか何回かとても楽しい会合をしたけど、それ以上は言えないよ」

(2015年8月追加情報)
●ドクター・フー 第9シリーズのマーク脚本回にリースが出演!



リースが「ドクター・フー」第9シリーズのマークが執筆したエピソードに出演することが発表されました。
リースはマーク作のDW関連ドラマ"P.R.O.B.E."や、50周年記念ドラマ"An Adventure in Space and Time"に出演していますが、
本編への出演は初となります。
なんと、第9シリーズ第9話、ということで、まさに"Inside No.9"!
そこまで考えて調整したのでしょうか??

マークは、3月25日に出演した"The One Show"でも、
この回が彼のDWのエピソードでも恐ろしいもののひとつになると語っていました。

Mark Gatiss on The One Show | Doctor Who Series 9


衣装合わせ時のリースのコメント動画はこちら

リースいわく、
「マーク・ゲイティスが書いた非常に怖いエピソードの中の素晴らしい役で、ドクター・フーの撮影をするのは感激です。
 とても風変わりなエピソードへ参加することにとても興奮していますが、
 これは、今までのどの回とも似つかないものになると自信を持って言えます」
とのこと。

一方、マークは
「(12代目ドクターの)ピーターと(コンパニオン役の)ジェナのターディス・チームに再び脚本を書く事は光栄で、
 また、この特別なストーリーにゾクゾクしています。
 これは最近、僕の暗い心の奥底で醸造されてきたのです!
 また、ついに旧知の友人リース・シェアスミスを番組に迎えることになり、とても嬉しく思います。
 彼は10年間(役を)せがんできていたんですよ!」


ちなみにマークはS3の「ラザラスの欲望」と、S6の「ドクター最後の日」(声の出演は除く)、
スティーヴはS4の「静寂の図書館」「影の森」に出演しています。
リースが出演すれば、TLoGの演者3人全員がドクター・フーのキャスト経験者ということに。

ドクター・フーにおける、マークの担当回は多くが時代もので未来が舞台となるものはありませんが、
リースの公式画像を見ると、近未来っぽい服装の様に見えます。
初の宇宙ものになるのかも? 楽しみです!



(2015年9月更新)
BBC AmericaがTwitterやTumblrでマークへのドクター・フーに関する質問を募っていたので、
私もいくつか質問を投げかけてみました。
そのうちの一つが、前述の
「リースが出ている"Inside No.9"に引っ掛けて、第9シリーズ第9話にしたのか?」という疑問だったのですが、
なんと、マークではなく、リースが私の質問に答えてくれました!
彼から直接メンションを貰ったのは初めて。しかも直接質問したわけではないのにw



リース曰く、9番が並んだのは偶然とのこと。
個人的にはホントかな〜と未だに怪しんでいます(笑)。
それにしてもなんで目に止まったんでしょうね。ビックリしました。
「このyouって私のことなんだわ〜」と夢見心地で過ごした私。家宝ツイートです。

(2015年9月更新)
マークがドクター・フー・フェスティバル参加に先駆けて、
オーストラリアABCの電話インタビューに答え、
新作はやはり、彼にとって初めての、未来を舞台にした初めてのエピソードであると明かしています。
また、このエピソードが多くのルールを打ち砕き、
番組の形式を改革する試みであったと改めて語っています。


インタビューはこちらから聴取&ダウンロード可能。

(2015年10月)
"Sleep No More"のあらすじがBBCより公開されました。
「この恐ろしい物語は、ル・ヴェリエ宇宙ステーションの残骸から見つかった映像から編成されています」
とのこと。


(2015年8月追加情報)
●メンバー4人が久々の集合

7月1日(UK時間)に、リースが会食するメンバーの写真をTwitterに投稿。
再結成についての相談をしているのかも??




(2015年6月更新)
●スティーヴとジェレミーがTLoG放送までを振り返る。

スティーヴとジェレミーがガーディアン紙サイトでのインタビューで、
TLoGが放送されるまでの経緯を振り返りました。

スティーヴは4人で立ち寄ったブライトンの小さな店に入った際に、
驚いた女性店員にあたかも「やだ!私、襲われるわ!あんたたち全部盗んで行く気でしょう!」
といった様子で見られ、爆笑してしまったことから、
リースがタブスのキャラクターを思いついたという誕生秘話を明かしています。

また、第1シリーズのロケハン中にプロデューサーが電話に出るためにメンバーから離れていたのは、
BBCのコントローラーによって打ち切られる寸前だったためだと後で知ったことや、
衣装は殺人者と同じで、トイレに行くのにも一苦労、
シリーズが進むに連れて、倉庫から出されたボディスーツにカビが生えていたため、
第3シリーズが終わった後は「もう絶対に着ないからな!」と廊下で蹴飛ばしたことを話しています。

スティーヴが30歳の時にチームはペリエアワードを受賞。
30歳で成功していなかったら別のことをしようと考えていたスティーヴは、
「レッグズ・アキンボのような劇団をやっていたかも」と振り返っています。

一方、友人のゴードン・アンダーソンからマークに会うよう強くせがまれていたジェレミーは、
始めは断ったものの、結局会った時は(想像力豊かに言うと)一目惚れだったと語っています。

ジェレミーは「従来の喜劇と辛うじて知り合っている」と評したある劇評を大事にして、
勲章のように使っていると語っていますが、
これはインディペンデント紙のJames Rampton氏の劇評のようです。



「ようこそ、モンティ・パイソンと残酷劇が入り交じる奇怪なTLoGの世界へ!」で始まるこの評は、
ジェレミーの上げたコメントを添えて、洞窟案内人ミックのスケッチや、
「ベスト・スケッチは我々に喜劇は愚かさと同時に悲しみであることを思い出させる」と
チャーリー&トニー&ステラの会話を紹介しています。



●リース&スティーヴが脚本・出演する'Inside No. 9'シリーズ2放送決定!

(2015年3月更新)
ついに放送日が3月26日と発表!もうすぐだ!



Wrong bed - Inside No. 9: Series 2 Episode 1 Preview - BBC Two


(2015年5月更新)
シリーズ2は3月26日から4月29日まで全6話が毎週放送され
DVDが5月4日に発売されました。
特に第二話がオススメ!怖いと思わせて、悲しく美しいエピソードです。
Happy New Year - Inside No. 9: Series 2 Episode 2 Preview - BBC Two


(2015年8月更新)
SoundcrowdのページでリースとスティーヴによるS2全話のコメンタリーが聞けます!
こちらからどうぞ。

またS1の第一話'Sardines'、第二話 'A Quiet Night In'、
S2の'The 12 Days of Christine'の脚本をウェブ上で見る事が出来ます。
以下リンクからダウンロードも可能です。
Inside No. 9 - Series 1 & 2 - 3 Episodes - Steve Pemberton & Reece Shearsmith

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BBC版"Mapp and Lucia" 〜 女の戦い、最後に笑うのは誰だ?!

2015-01-14 | TV/リーグ・オブ・ジェントルマン

我らが敬愛するマーク・ゲイティスの現時点での最新出演作、
"Mapp and Lucia"が2014年12月29・30・31日にBBC Oneにて放送されました。

おそらく日本ではソフト化も放送もされない気がするこの作品。
コミュニティーの中心人物の座を巡る、女と女の血なまぐさい(笑)バトルが繰り広げられます!

この記事では、一話ごとのあらすじと、簡単な見所を紹介します。
(どこかで放送されたら一番いいのですが、)UK版DVDの購入等を検討されている方は参考になさってください!
まずは"舞台裏"について簡単に紹介。


■BBCによる再ドラマ化■
E. F. ベンソン原作のこの物語は、1980年代に一度Channel 4でドラマ化され、
「ミス・マープル」等で知られるジェラルディン・マクイーワンが主演しました。
BBC版では、マクイーワンが演じたファッショナブルで見栄っ張りなエミリン・"ルチア"・ルーカスを
「フォー・ウェディング」のアナ・チャンセラー、
ルチアと張り合い、激しく火花を散らすエリザベス・マップを
「ハリー・ポッター」シリーズや「ブラックアダー」のミランダ・リチャードソンが演じています。
脚色を担当する「ホワイトチャペル」「リーグ・オブ・ジェントルマン」のスティーヴ・ペンバートンが
ルチアの親友ジョージィー役で出演。
スティーヴとは久々のドラマ共演となるマーク・ゲイティスが
英領インド軍を退役したベンジィ少佐に扮しています。


(左からアナ・チャンセラー、スティーヴ・ペンバートン、ミランダ・リチャードソン)

■舞台■
"Mapp and Lucia"は原作が出版された1920年を舞台に主にアッパー・ミドル・クラスの人々の交流を描いています。
劇中に登場する町、ティリング(Tilling)は、作家のBensonが実際に住んだイースト・サセックスにあるライ(Rye)という町がモデル。
またベンソンが暮らした家、通称「ラム・ハウス(Lamb House)」も「マラーズ(Mallards)」という名に変わっています。
今回のドラマ化では、このナショナル・トラストに管理されている文化財「ラム・ハウス(Lamb House)」で撮影が行われました。

Meet the stars of the BBC's Mapp and Lucia on location


撮影中の写真あれこれ。


source:http://www.ryenews.org.uk/culture/rye-stars-television-jewel, http://www.dailymail.co.uk/

■"ジェンツ"、久々の共演作■
脚本家であるスティーヴ・ペンバートンはこのシリーズの大ファンで、
脚色を担当するだけではなく、キャストとして参加出来ることになり、
毎日自分をつねって現実であることを確認していたそうです。

Steve Pemberton on adapting the scripts - Mapp and Lucia - BBC One Christmas 2014


スティーヴは、学生時代からの友人で「リーグ・オブ・ジェントルマン」の"同僚"でもあるマークと
Bretton Hall Collegeで初めて出会った時を回想。
彼の本棚にある"Mapp and Lucia"シリーズを見つけたマークが
僕もこのシリーズ好きだよ、と言ったことが2人の間を繋ぐ「瞬間接着剤」になったと語っています。
つまり、"Mapp and Lucia"がなければ「リーグ・オブ・ジェントルマン」もなかったかもしれません!
2人は撮影現場で毎日「僕らが30年後に"Mapp and Lucia"を作ってるなんて、信じられる?」と
お互いに言い合っていたそうです。


"Mapp and Lucia"の中でのスティーヴ&マークと、Bretton Hall College時代のスティーヴ&マーク。


それでは、それぞれのエピソードを紹介しましょう。


Mapp & Lucia: Trailer - BBC One Christmas 2014



■第一話■
1年前に夫を亡くしたルチアは、住み慣れた町ライゾーム(Riseholme)を離れ、
親友のジョージィーと共に、新天地としてサセックスにある海辺の町ティリングに向かっていました。
そこには、以前ライゾームを訪れに来た女性、エリザベス・マップが
クイーン・アン様式の美しい家「マラーズ」に住んでおり、
夏の間、ルチアへ自宅を貸してくれることになったのです。

静養地での新生活に胸踊らせるルチアでしたが、
屋敷の主人であるエリザベスは、「ティリングの女王」の如く振る舞うことを好み、
洗練された有閑マダムのルチアたちを見せびらかして、自慢の種として利用しようと考えていました。

エリザベスが、Riseholmeでのルチアたちのあいさつ"Au reservoir"を盗んで、我が物顔で町の人々に広めていたことが判明し、
彼女の行動を警戒し始めるルチアとジョージィー。
「マラーズ」を借りている間も、気ままに家の中を行き来し、
庭の手入れにうるさく口出しをしてくるエリザベスに、
ルチアは彼女の行動を封じ込めるための作戦をジョージィーに打ち明けます。

町の人々がルチアの夕食会に毎晩招待される中、ひとりだけ除け者にされたエリザベス。
苛つきながら来客の様子を観察していたある日、
ルチア主催の慈善イベントが開かれることを知ります。

「マラーズ」に乗り込んで、自慢の庭を祝宴に使うことに反対するエリザベスに、
まったく怯まないルチアは、自分が館の主人である間はしたいようにするつもりだと言い放ちます。
言いくるめられて引き下がったエリザベスは、
ルチアのイベントに対抗して、病院への寄付金集めのガラクタ市を開くのですが…。



《見所》
"Au reservoir"というのは、実はフランス語では全く通じず、
"au revoir"の聞き間違えで、単に「貯水池」という意味。
つまり、上品なフランス語を気取って使っている言葉が、
実は自分の無知さを晒している、という皮肉な挨拶なのです。
エリザベスが盗んだこの挨拶が、すっかり町に浸透しているので笑ってしまいます。

大きな買い物かごを抱えてハイストリートを行き交う、町の人々もうわさ話が大好き。
エリザベスの親友ダイヴァ(「コンフェッティ!」のフェリシティ・モンタギュー)、
ボーイッシュな芸術家アイリーン(「ゲーム・オブ・スローンズ」のジェマ・ウィーラン)や、
牧師館の夫妻ケネス(「ヴェラ 信念の女警部」のポール・リッター)とエヴィー(ポピー・ミラー)も、
ルチアとエリザベスが庭のストリベリーを巡って諍いをすれば、すぐに仲間内で情報を共有します。
小さなコミュニティ独特の、流されやすい彼らの性質も滑稽に描かれています。

ルチアが滞在中は、エリザベスはダイヴァの家へ、ダイヴァはアイリーンの家へ、
アイリーンは漁師の家へ、漁師家族は海辺の小屋に移り住みます。
ビリヤードの玉のようにそれぞれの住まいを変えたため、
エリザベスが無断でガラクタ市を開くと、家の持ち主であるダイヴァも同じように激怒。
エリザベスは腹いせに、ルチアに打ち負かされた時と同じ言葉をダイヴァに言い放つのでした。

ルチアの親友ジョージィーは、当初は渋りながらも、
ルチアとの友好関係を守って共にティリングに滞在。
お洒落なジョージィーの出で立ちは、軍人的な隣人を求めていたベンジィ少佐をガッカリさせるのでした。



■第二話■
ルチアの慈善イベント成功の後、
エリザベスは隣人たちをトランプ・ゲームのための夕食会に招きます。
しかし、招待客は早々に席を立ち、ルチアの夕食会の方に向かってしまうのでした。
「夕食会の名ホスト」の座を奪われたエリザベスはすっかり意気消沈。

そんな中、アルジャーノン&スーザン夫妻の提案で、ルチアとジョージィーがティリングの美術展覧会に展示する絵を描くことに。
絵を完成させた2人は、審査委員のひとりであるエリザベスに作品を送りますが、
彼女は飾るスペースがないという理由をつけて、無断で絵を2人の元に送り返してしまいます。

不審に思ったルチアは、自分の絵を夫妻の目に止まる場所に置き、審査委員会に送った絵が返されて来たと告白。
アルジャーノンたちは絵を見た事がなかったため、エリザベスの仕業であることが皆にバレてしまいます。
結局、ルチアたちの作品は展覧会に出品されることになり、
エリザベスの絵をルチアが、ルチアとジョージィーの絵をエリザベスが購入することになるのでした。

冷たい視線に晒された上、またしても思惑が外れてしまったエリザベス。
彼女が家で寂しく食事の支度に取りかかっていると、そこに謎のインド人がやってきて…


The Guru teaches yoga - Mapp and Lucia: Episode 2 Preview - BBC One Christmas 2014


《見所》
回を重ねるごとに、エリザベスの意地悪はエスカレート。
一方のルチアも、上手く立ち回ってはいますが、実は絵が得意ではないために反則技を使っているのでした。
見栄っ張りの2人は、振る舞いは違えど、似ているところがありそう。

この回はジョージィーの妹、ハーマイオニーとウルスラも登場。
兄とは違ってデリケートさに欠けるゴルフ好きの妹たち。
彼女らをもてなすため、ジョージィーはベンジィ少佐にゴルフ指南を受けます。
お互いに苦手そうにしていた2人が、これを期に距離を縮めているのが嬉しい変化です。

そして、突如町に出現した"グル"を名乗る怪しいインド人ヨガ講師を利用して、
またしてもエリザベスは町の主役に返り咲こうとしますが、
ルチアと争っている場合ではなくなる、予想外の展開に。



■第三話■
ルチアはピアノ演奏会を企画し、町の人々を「マラーズ」に招待します。
「月光」の第一楽章をウットリと演奏するルチア。
ところが、エリザベスが第一楽章よりも難易度の高い、第二楽章も続けて演奏するようリクエストすると、
雰囲気が合わないからと受け流して、練習済みの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」を演奏するのでした。

ルチアが見せかけだけの演奏家であることを確信するエリザベスは、
なんとか彼女の化けの皮を剥がそうと躍起になっていると、
アルジャーノンの妹で、カプリの伯爵夫人であるアメリアがティリングに滞在することを知ります。
しかも、アメリアがルチアとイタリア語で話したがっていると知って大喜び。
見せかけのイタリア語を話すルチアが、アメリアと会話することで恥をさらす事になると考えたのです。

Mapp tests Lucia's Italian - Mapp and Lucia: Episode 3 Preview - BBC One Christmas 2014


その頃ルチアは、エリザベスの予想通り、アメリアの来訪に危機感を覚えていました。
イタリア語が話せないと分かれば、町中の噂になることは間違いありません。
苦肉の策で、ルチアはインフルエンザに罹ったと仮病を使って家に籠ることに。
エリザベスはルチアの仮病の証拠をなんとか掴もうとします。

一方、町ではプリンス・オブ・ウェールズがティリングに立ち寄るという噂が流れていました。
皆、平静を装って野次馬にはならないと誓い合うのですが…



《見所》
今回登場するアメリアは「Silk 王室弁護士マーサ・コステロ」等のフランシス・バーバー。
恐怖を覚える程の豪快な高笑いと、
実はベンジィ少佐がエリザベスに好意を寄せている、なんていう、
町の人でも突っ込まないようなネタも把握しているアメリアのティリング事情通っぷりにビックリ。

エリザベスのルチアに対する執着具合が痛々しく思えてくる最終話。
でもなんだかんだ言って、本気で怒ってくれるダイヴァや不器用ながらも気にしてくれる少佐がいて幸せですね。
(少佐はエリザベスの一体どこが好きなんでしょうか…)

ダイヴァのファッションは、郵便ポストそっくりだったり、ソファーと全く同じ柄だったり、
エリザベスと服の色が被って姉妹のようになるところはアメリアでなくても笑ってしまいます。
(エリザベスがダイヴァの真似をしているようですが。)

ルチアに惹かれていて、ライゾームへ帰る彼女との別れを悲しむアイリーンも応援したくなります。

今回に限らず、一番機転の利くのに損な役回りなのはジョージィーでは…。
お宝を盗まれたり、お気に入りのお手伝いさんに失恋したり、妹たちに振り回されたり…。
絵もピアノも刺繍も上手いジョージィーは皆の中で一番センスもいいはずなのに、
ルチアを引き立てるべく献身的な所が健気です。



■DVD情報■(2015年1月5日にUKで発売。)
BBC Shop, amazon.co.uk

■原作本■(BBC版ドラマに合わせて出版された、3作分のオムニバス。スティーヴの前書き付。)
Mapp and Lucia Omnibus: Queen Lucia, Miss Mapp and Mapp and Lucia (Mapp & Lucia) by E F Benson
amazon.co.ukamazon.co.jp(kindle版もあります。)

■参考資料■
・BBC MEDIACENTRE Media packs…作品概要、キャラ紹介、出演者インタビュー掲載。 (2014年11月リリース)
・BBC MEDIACENTRE シノプシス 第一話第二話第三話。(2014年12月リリース)
Mapp and Lucia - behind the scenes(動画)
Rye News Mapp and Lucia関連
Miranda Richardson on new adaptation of Mapp And Lucia: 'These characters are timeless' - Express, 29 November, 2014
Mapp and Lucia, BBC1, review: Proof that middle-aged women can be interesting - The Independent, 29 December 2014

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【リーグ・オブ・ジェントルマン】メンバー共演情報/2012年11月〜2014年

2014-11-29 | TV/リーグ・オブ・ジェントルマン

このページでは、
英国BBC製作のTVコメディ番組「リーグ・オブ・ジェントルマン(The League of Gentlemen、以下TLoG)」
メンバー4人の最新情報を更新しています。
原則、単独の活動ではなく、メンバー2人以上が関わった作品のみを取り上げています。

古い順から並んでいますが、
同じ話題の追加情報は更新日も含めて同じ項目に記載されています。
追加情報が増えた場合には、別の記事として独立させる予定です。

2015年の最新情報はこちら

TLoGについて、詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ!
※正式には"ジェントルメン"ですが、日本版DVDタイトルにあわせて"ジェントルマン"と表記しています。


(2012年11月追加情報)
●リース&スティーヴが脚本・出演する'Inside No. 9'の撮影が開始。
 やはりお得意のダーク・コメディとなる様子。
 放送は2013年秋頃?
 → 2014年2月に放送されました。全6話、一話完結のシリーズです。力入ってます!
  分かりやすく言うと、世にも奇妙な物語のReece&Steve版といった感じ。
  TLoGファンなら楽しめると思いますよ! ゲストも豪華だしオススメです。amazon uk


A canine inconvenience - Inside No. 9: Episode 2 Preview - BBC Two

↑これ、声出して笑ってしまったw

(2014.4更新)
続編も製作予定とのこと!

(2014年6月更新)
'Inside No.9'の第2話'A Quiet Night in'が
カナダのBANFF World Media Awardsで賞を取ったらしい!
彼らが特に推してた上述のサイレント・コメディ回です。やったね!
スティーヴ曰く「劇中では絵画を盗めなかったとしても、カナダから賞は盗んだぞ!」

(2014年9月更新)
リースとスティーヴはInside No.9の新シリーズの執筆に取りかかっているようです。



(2014年11月更新)
ついにS2が新年に放送されるようです!全6話!



(2014年12月更新)
読み合わせも行われた模様。



…続きは2015年以降の更新記事参照



●リース&スティーヴ&マークが"Horrible Histories"のスケッチ'Movie Pitch'を新たに撮影したらしい!
 


5/28から5本のスケッチが放送されました!(2012. 6/1更新)
↓↓↓
Horrible Histories Movie Project Mary Shelly



(Horrible HistoriesはS5で終了とのこと。
 英国の歴史がコメディで学べて楽しかったのに残念…。)



(2012年12月追加情報)
●ジェレミーが監督・脚本を担当するコメディ'Psychobitches'にリース&スティーヴ&マークが出演!
 ある意味、4人揃った再結成かも。
 ↓こちらで'Psychobitches'に登場するマークとJulia Davisの姿が見られます。
 TLoGで培った'女装力'をここでも発揮していますw
Playhouse Presents Season 2 (Promo Trailer)


(6/1更新)
5/30に放送されました!
↓↓↓
Mark Gatiss as Joan Crawford in Psychobitches


(2014年11月更新)
"Psychobitches"シリーズ2にリースが再び出演するようです。

マーガレット王女としてエリザベス皇太后と共にカウンセリングを受けているようです。

Psychobitches: Queen Mother and Princess Margaret




(2013年2月追加情報)
●マークが製作総指揮&脚本を務めるドクター・フー50周年記念のドキュメンタリー・ドラマ
 'An Adventure in Space and Time'にリースが出演

(2014年2月更新)
2013年11月21日に放送されました。これは傑作です!
ドクター・フー好きもそうでない方も楽しめるドラマなはず!
リースは確かに少しだけの出演でしたが、
切ない気分になっている視聴者を少し楽にさせてくれる、
彼らしい役割を担っていて嬉しかったです。
マークのスクリプトの中でも抜きん出ている作品ではないでしょうか。
作品紹介はこちらから!

↓2代目ドクター姿のリースと、(劇中には登場しませんが)3代目ドクター姿のマーク。



(2013年10月追加情報)
●Adelphi Theatreでのチャリティー・ギグに出演!
リースがtwitter上でこんな予告をしていたのですが、


なんとリース&スティーブ&マークの3人がチャリティーでロンドンのAdelphi Theatreの舞台に立つそうです!
詳細はこちら(英文)
彼らが一緒の舞台に立つのは2005年以来??
とにかく、3人が生で出揃う貴重な機会です。
ミスター・ビーンでおなじみのローワン・アトキンソンや、「リトル・ブリテン」のマット・ルーカス、
「おーい、ミッチェル! はーい、ウェッブ!!」のミッチェル&ウェッブも登場します。
チケットはこちらから。
(私、筆者は「コリオレイナス」を見に、同じ12月に渡英しますが、このGigは日程的に見られず。
 悔しくて発表された日の晩は泣き続けました。悔しくて死にたいっ!)
  ↓↓↓
(2014年2月更新)
そしてTLoGが久々の共演を果たしました。
サラリーマンコンビが登場する"マウマウ"と、リース扮する演技派?女優・パムと、
ローカル・ショップのタブス&エドワードのスケッチを披露したようです。


舞台での彼らの"定番衣装"=タキシード姿!
"マウマウ"スケッチでは、ちょうど当時発売されていたモンティ・パイソンの復活ライブに引っ掛けて、
「新しいネタやると思うか?」
「いや、疲れた老人がやるのは同じネタだろ」
というやりとりがあったとか(笑)。
でもこの3人も同じスケッチを演じてるわけで、自虐とも取れなくもないです(笑)。
ああ、生で見たかったー。

(2014年9月更新)
未公開だったチャリティ・ライヴのリハーサル&本番画像が公開されました!

これはほんの画像の一部。ソースはこちら



(2014年4月更新)
●2013年12月12日に行われた"The British Comedy Awards"の授賞式にリース&スティーヴ&ジェレミーが出席。

"Best Sitcom"部門のプレゼンターとして登場しました。
マークはおそらく「コリオレイナス」出演中のため欠席。
4人が揃うチャンスだったのに、惜しいっ!



(2014年4月更新)
BBC TWOがジェンツに再結成を持ちかけていたとか。
マーク曰く、
「BBCは(2014年4月の)BBC TWOの50周年で何かやらないかと僕らに依頼してきたけど、時間をくれなかった。
 もし僕らがやるとしたら、きちんと徹底的にやりたいんだ」

ジェレミー曰く、
「(今回の再結成は)ありえないけど、僕らはずっとグループとして一緒にいるし、実現出来たら楽しいよねと言ってる。
 だから、将来どこかで何かが起こってもおかしくはないよね」

リース曰く、
「2019年には、リーグ・オブ・ジェントルマンがテレビで放送開始して20周年になる。
 で、たぶん、なにかやるとしたらその時かな」

そしてスティーヴ曰く、
「たぶん20周年は、僕ら4人がただ家にいて、DVDボックスを持ってきて、
 ソファーに座り、自分たちでそれを見るんじゃないかな!」


4人の言葉を並べたら不思議と起承転結(笑)。

(2014年6月更新)
前述のスケッチショーは実現しませんでしたが、
BBC Twoの特集番組"50 Years of BBC Two Comedy"にReeceとSteveが出演。
TLoGについて語りました。



リースの子供時代、流浪の民が家を訪れてトイレを貸してくれと聞かれる事があり、
お母さんは彼らを入れるのを嫌がったけど、実際迎え入れたらどうなっていたか…という想像が、
パパ・ラザルーのスケッチに生きているとか。

Tubbsが豚にお乳あげてるシーンを振り返ったスティーヴは、
「リハーサルして本番が来て、偽の乳首にバターミルクを塗って、それを豚が嘗めるよね。
 "僕ら何やってんだ…"ってただ思うよ」
と苦笑。(笑)

3人で演じ分けたキャラクターについては、
リース「僕らそれぞれ何役演じた? 20?」
スティーヴ「いや、30。」
リース「30。ばかげてる。僕らまだインタビューされてるよ。
    "新しいキャラクターは?"って。それって冗談やめてくれ!って感じ」

と語り合っていました。


(2014年5月更新)
スティーヴが脚色&出演するBBC Oneのドラマ"Mapp And Lucia"にマークが出演

EF Benson原作で80年代に映像化もされているコメディ"Mapp And Lucia"をスティーヴが脚色。
出演もするとのことですが、このドラマにマークも出演するそうです。
スティーブはAnna Chancellor演じるLuciaの忠実な親友Georgie Pillson、
マークはBenjy大佐を演じるとのこと。

(2014年6月更新)
Benjy少佐に扮したマークの自撮り。


Quai Hai!というのは大佐のお決まりのかけ声みたいです。

↓以下に撮影中の様子や、あらすじ・概要をまとめました!
BBC版"Mapp and Lucia" 〜 女の戦い、最後に笑うのは誰だ?!

source:http://www.ryenews.org.uk/culture/rye-stars-television-jewel, http://www.dailymail.co.uk/


(2014年4月更新)
●"Theatre of Blood"のUKブルーレイ版特典にTLoGのコメンタリーが収録


Vincent Price主演の"Theatre of Blood"(邦題は「シェークスピア連続殺人!! 血と復讐の舞台」)の
5月19日に発売されるUKブルーレイ版にジェンツのコメンタリーが収録されています。
彼らのライヴ盤に収録されているような会話が楽しめるそう。
そして、今後もコメンタリー企画があるのか、リースや発売元のArrow Filmsがこんなツイートをしています。



(2014年6月)
"The Abominable Dr. Phibes"と"Dr. Phibes Rises Again"
(邦題は「怪人ドクター・ファイブス」「怪人ドクター・ファイブスの復活」)のブルーレイBOX

ジェンツの映像特典が入るとのこと。
コメンタリーではないので、映像での語り下ろしのよう。
上述の写真はおそらくこの時のものですね。



(2014年6月更新)
Robert Aickman生誕100年イベントにジェレミー&リースが出席

ロンドンのThe Freud Museumで行われた、イギリスを代表する怪奇小説家、
ロバート・エイクマンの朗読&ディスカッションイベントに、ジェレミーとリースが参加しました。



ロバート・エイクマンは6月27日がちょうど生誕100年だそうで、
それに合わせて、3年前にジェレミーがエイクマンについて取り上げたラジオ・ドキュメンタリーが再放送されています。
併せて、ジェレミー&マークが脚色し、マークが出演したラジオドラマ"Ringing the Changes"も放送されます。
これは2000年放送だと思うのですが、サイトには初放送と書かれていますね…。
ジェレミーの項で前述した短編映画"The Cicerones"は、このエイクマンの短編を元にしています。
The Cicerones (short film)




(2014年9月更新)
●BBC Fourの番組でマークがTLoGの舞台を振り返る。
TLoGが注目されるきっかけとなった芸術祭、エディンバラ・フリンジを紹介する番組"Edinburgh Extra"
マークが出演し、当時を振り返りました。





TLoGはエディンバラ初出演時、Pleasance Atticという小屋でパフォーマンスしたそうです。
確かにこの場所は記録映像か何かで見たことあります。
Atticは「屋根裏」という意味ですよね。客席がパイプ椅子。

1996年の初出演後、ペリエアワードを受賞した1997年には、彼らはすでに評判になっていて、劇場の外に長蛇の列が出来ていたとか。
その中にはスコットランド出身の俳優でコメディアンのRonnie Corbettもいて
「ロニー・コルベットだぁ~!」と列を指差して感激したらしい。
そして、同じ年にすぐにラジオ番組が作られたんですね。




(2014年9月更新)
●20年の年に何かある?
ドラマ"Chasing Shadows"に出演しているリースがBBCのインタビューに答え、TLoGの再結成について語りました。
Edinburgh International Television Festivalに再結成のオファーをされたものの、
プランはなく、何かやるか話してもいないとのこと。
コメディ界のレッド・ツェッペリンみたいですね、と振られると、
リースが考えるTLoGは、誰もが知っていてタクシーの運転手の話題に上がるようなものではなく、
カルトでエリート主義的な強い好みによるもので、
時が経つに連れて神秘的になってくると。

とはいえ、TLoGを見た若い世代が「マイクロフトが女装してる!」と、
シャーロック以前のマークがこんな頭のおかしいことをやってたと知り、
今もそれが生かされ続けているということは素晴らしい、と語っています。
ちなみに、リースは自分の子供に、スティーヴとマークと一緒に出演したHorrible Histories以外、
自分の出演作を見せていないらしいです。30くらいになったら見せると。
ちょっと遅すぎませんか(笑)。



(2014年9月更新)
●10月に4人が集まり"再結成"の話し合いをするかも?


9月5日、reddit.comにて、マークがファンからのQ&Aに答えました。


その中で、来月(10月)にTLoGのメンバー4人全員でランチをする予定があると明かしました。
というのも、マークにはあるアイデアがあるのだとか。
「長い道のりになると思うけど、僕たちにとっていいプロジェクトになるだろう、と思う。
 だから、おそらく将来何かやるという話をするはずだよ」

とのこと。
ちなみに、このQ&Aで一番好きなTLoGのキャラクターはミッキーだと答えています。



「信じられないことに、彼は実在の人間をモデルにしている。
 メイクしたり、歯やかつらを付ける楽しみがあるって素晴らしい。変装を楽しむことはめったにない特権だよ。
 彼を演じるのはいつも大好きだったんだ」

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【今熱く語りたい】リーグ・オブ・ジェントルマン(The League of Gentlemen)とは何ぞや!【長文注意】

2012-08-20 | TV/リーグ・オブ・ジェントルマン

(Hadfieldの記事の前に、)英国BBCのTVコメディ番組
「リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟(以下TLoG)」
とそのクリエイター4人について改めて触れておきます。


(知らない人にとってはTLoGの舞台となったHadfieldの景色を見ても、
 どんな場所なのか全くわからないと思うのでw)
意外と紹介しているブログ記事がないようですし。
※正式には複数形の"ジェントルメン"ですが、日本版タイトルにあわせてジェントルマンと表記しています。

TLoGは、簡単に言えば "ダーク・コメディ"
コメディと言っても、全3シリーズ(各6回)+クリスマス・スペシャルとある番組の中で、
観客を入れた笑い声が挿入されてるのは始めだけで、
後半になるに従い、スケッチ(コント)というよりは、
ドラマのようなストーリー性のある番組になっていきます。

物語は、ベンジャミンという青年が、
友達とハイキングをするために英国北部にある"ロイストン・ヴェイジー"を訪れるところから始まり、
潔癖性の叔母夫婦(とその娘である双子)、
訪れたよそ者は必ず行方不明になってしまう雑貨屋(ローカル・ショップ)、
怪しげな"特別なもの"を売る肉屋、性転換希望の女装運転手等、
ロイストン・ヴェイジーの不気味で個性的な人々の日常と、町に起こる事件を描いていきます。


とにかくたくさんのキャラクターが出てきて、
そのほとんどを出演者である3人が男女関係なく演じ分けています。
この番組の魅力は、コメディであっても出演者の演技がリアルで真実味があり、
だんだんとキャラクターに愛着が湧いて来る
ところではないでしょうか。
そして「ウィッカーマン」「赤い影」「シャイニング」等の
映画ファンならニヤリとさせられるオマージュが含まれている点も忘れられません。
(また、3人だけで役を回しているとは思えない程、メイク技術が素晴らしいです!)

とりあえず1話でも見て、この記事を読んでいただければグッと身近なコメディになること間違いないですw
TSUTAYAの在庫はここから、
GEOの宅配レンタルはここをクリックして確認してね。

リーグ・オブ・ジェントルマン "Welcome to Royston Vasey" その1



※ココからは長いので時間と興味のある方だけどうぞ!

【中の人たちについて】
以前も書きましたが、TLoGは(写真左から)
作家&出演者のスティーヴ・ペンバートン
作家のジェレミー・ダイソン
作家&出演者のリース・シェアスミス
作家&出演者のマーク・ゲイティスの4人組です。

彼らは出演の3人が演技を学んでいた
Bretton Hall College時代に知り合い、
1995年に"The League of Gentlemen"のチーム名でCanal Café Theatre等のヴェニューで公演します。
(4人で組むまでは、リースは職探し、
 スティーヴは別の劇団を立ち上げていて、
 マークはドクター・フーの小説を執筆、
 ジェレミーは本屋で働いていたらしい。)
チーム名は映画"The League of Gentlemen(1960)"にちなんで、
スケッチの内容と反する気取った名前をとマークが名付けたものだそう。
オックスブリッジ(オックスフォード&ケンブリッジ大)出身が多い英国コメディ界への反骨精神の表れとも言えます。

舞台でテレビ・シリーズの元祖となるキャラクターを生み出してきた彼らは
1997年、世界的芸術祭Edinburgh Festival Fringeで最高の賞"Perrier Awards"を受賞します。
そして同年11月にラジオ番組"On The Town with The League of Gentlemen"が製作され、
こちらもラジオ番組向けの賞を2つ受賞。
(ラジオでは町の名前が「ロイストン・ヴェイジー」ではなく「スペント」という名前になっています。)

同じくBBCの大ヒットコメディ番組「リトル・ブリテン」の出演者&クリエイターであるデヴィッド・ウォリアムズは、
2012年に出版された自身の自伝でこんなことを書いています。
「史上最も偉大なコメディのひとつはTLoGだ。
 彼らはそれぞれが強烈な知性を持っていて、僕は多くを学んだ。
 スケッチはコンセプトというよりはキャラクターで成り立っていて、当時では異例のもの。
 要求に黒字で答えるだけでなく、3人の役者は潜在的なスターだった。
 うだるような暑さの中、エディンバラの劇場に数えきれないほど彼らのショーを見に行った。
 それは明らかにすぐにTV番組に出来そうなものだった。」

(ちなみにマーク・ゲイティスは「リトル・ブリテン」にスクリプト編集者として関わっています。)

舞台&ラジオの成功を経た後、ついにTLoGのテレビ版が製作され、
英国アカデミー賞(BAFTA)ベスト・コメディや、
モントルーで行われる"テレビ界のカンヌ"、ゴールデン・ローズでGolden Rose of Montreuxを受賞するに至ります。
(ちなみにロンドン五輪開会式を湧かせたR・アトキンソンの「ミスター・ビーン」も
 1990年にGolden Rose of Montreuxを受賞しています。)


それでは、出演者ごとにそれぞれの役柄を紹介しましょう。

【リース・シェアスミス(Reece Shearsmith)】


コミカルな動きと様々な声色を駆使し、
"ザ☆コメディ俳優"としての圧倒的なオーラのあるリース!
このチームの中でも、"戦隊ものの赤色"のような存在感を放ちます。

●演じるキャラクター●
叔母の家を訪問するベンジャミンのような、人の良さそうな男の子を演じることもあれば、
自分の思い通りに事が運ばないとすぐ銃を取り出して周囲を脅す会社員のジェフ(写真右)、
社会問題を取り上げた演目を上演しているにも関わらず偏見に満ちている
アマチュア小劇団"レッグズ・アキンボ"のリーダー=オリー
ギャンブル好きのあばずれ主婦、ステラ等、
男女問わず、強気で強引な怒りんぼキャラを演じています。

中でもシリーズ2から登場するサーカスの団長"パパ・ラザルー"(写真中央)は、
英国コメディ界に名を残す特異なキャラのひとつとして知られています。
何故か誰に対しても「デイブ」と呼びかけ、
夫が留守の主婦や未亡人の結婚指輪を奪って無理矢理妻にしてしまいます。
そしてサーカスのテントに連れていって…
ちなみに、黒塗りしたピエロのように見えますが、これは地肌なようですw

【スティーヴ・ペンバートン(Steve Pemberton)】


リースと執筆でコンビを組むスティーヴ。役柄でもコンビを組むことが多いです。
こんな不気味な番組のキャラクターなのに、彼が演じると、
チャーミングな個性と優れた演技で視聴者は親近感を抱くようになってしまいます。

●演じるキャラクター●
とにかくスティーヴの演じる女性は皆魅力的!
よそ者を怖がる世間知らずなローカル・ショップのタブス(写真中央)、
求職者いびりが喜びで、"ペン"だけが友達な職業訓練所の先生=ポーリーン(写真右)、
煙草と酒と、ゲイの男友達と遊ぶのが好きな自己チュー女のティッシュ等々。
まさに"ジェンツ界のテリー・ジョーンズ"(=女装がハマり役)
それぞれイラっとくるキャラクターなのに、嫌いになれません。
むしろ可愛く思えて来るのが不思議。

若い男の子に積極的なモーションを掛けるゲイのドイツ人教師ハー・リップも、
始めのうちはキモいのですがw、見ているうちにだんだん好きになってきます。

【マーク・ゲイティス(Mark Gatiss)】


温厚そうな人柄に見えてダークなものを好んで書くマークの嗜好は、
そのまま役柄に反映されています。
無垢な心を持った青年と悪巧みをする邪悪な大人の役を見事に両立させる、稀少な演じ手です。

●演じるキャラクター●
一番インパクトがあるキャラクターは、肉屋のヒラリー・ブリス(写真中央)。
でも間違いなく一番笑えるのは、獣医のチネリー先生です。
とても優しくて動物大好きなのに、最後には治療に失敗して必ず殺してしまいます
いい人だけに気の毒で気の毒で笑えて仕方ないw
職業訓練所のポーリーンを慕うミッキーも、不潔でおバカですがファンに愛されています。

愛嬌のある役の一方で、
子供を事故に遭わせて以来、暗闇に死んだ子供の顔を見るようになった
と、ネクラな案内しかしないストンプ・ホール洞窟の案内人ミックや、
かつてロックスターだった?ことを心の支えに生きる元バンドマン
レス・マックイーン(写真右)のような悲哀に満ちた役もお似合い。
ジョーク屋のランスを主人公にしたシリーズ3の2話目は
短編ホラーのようでTVコメディの枠を超えた一編です。


【ジェレミー・ダイソン(Jeremy Dyson)】


スケッチの執筆はマークとコンビを組んでいるジェレミー。
演技を学んでいた他の出演者と違い、リーズ大で哲学を学んでいた彼は、
TLoGが舞台で活躍していた時代に、出演はしないと決めたそうです。
2005年に作られた映画でも、自分の役を別の役者(「クイーン」でブレア首相を演じたマイケル・シーン)に演じさせています。

ですが、実はエキストラとしていくつか出演しているのです。
例えば、レス・マックイーンから使用済みライターを買い取る人(写真)や、
クリスマスSPでチネリー先生の手術を息をのんで見守る男性、
リースが他の役を演じている間に別のリースの役の扮装で出演していたり。
ジェレミーがどこにいるのか?を探しながら見ると楽しいかもしれません。

【テレビ以外のTLoG】
この番組はシリーズ1、シリーズ2、クリスマス・スペシャル、シリーズ3と作られていますが、
2001年、クリスマス・スペシャルの後に行われたツアーの模様をおさめた"Live at Drury Lane"
2005年に"パント・ショー"(クリスマスの子供向け舞台)をテーマにした"The League of Gentlemen Are Behind You"
2000年代は2つの舞台がDVD化されています。
The League Of Gentlemen - Live At Drury Lane: Special Edition [DVD] by Steve Bendelack
残念ながら日本発売はされていませんが、探せば某Tubeにあるので、個人の判断でお試しください。

それと、2005年には映画も製作されています。
タイトルは"The League of Gentlemen's Apocalypse"
これも日本発売はされていませんが、リアルな世界(つまり番組の作家がいる世界)に
ロイストン・ヴェイジーのキャラクターたちが入り込んでしまう
という珍妙な映画です。
ライトなファンにはオススメしませんが、
TLoGが好きでたまらない方は↓↓↓で注文してみてください。
The League of Gentlemen's Apocalypse [Region 2]


【TLoG後のジェンツたち(主な関連作を紹介)】(2021年5月更新

●リース&スティーヴ●

リース&スティーヴはこの番組の後、
コンビで2009~2011年の間にBBC2で放送されたコメディ・シリーズ"Psychoville"
オムニバス・ドラマ「9から始まる奇妙な物語」"Inside No. 9"を製作し、成功させています。
("Psychoville"シーズン1ではマークがカメオ出演。)
「9から始まる奇妙な物語」についての記事はこちらをご覧ください。

その他、リースが出演している(日本国内でも見られる)映画は、
ベン・ウィートリー監督の「ハイ・ライズ」
エドガー・ライト監督の「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」ショーン・オブ・・デッド
ジョン・ランディス監督のバーク アンド ヘア等。
日本で見られるドラマには「嘆きの王冠 ホロウ・クラウン」の『ヘンリー四世 第二部』、「ドクター・フー」の『もう眠らない』、
「アガサ・クリスティー ミス・マープル」無実はさいなむに出演。
舞台作品は、ミュージカル「プロデューサーズ」"Betty Blue Eyes"で主演("Betty..."ではオリビエ賞にもノミネートされました。)
ストレート・プレイはマーティン・マクドナー作の「ハングマン」やアラン・エイクボーン作の"Absent Friends"等。

スティーヴの方は、映画ミスタービーン カンヌで大迷惑や、「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方
ウディ・アレンのマッチポイントに出演しています。(マークもちらっと出演。)
TVドラマは「キリング・イヴ」第3シリーズ、「ハッピーバレー」第1シリーズや
「名探偵ポワロ」の『ナイルに死す、「ドクター・フー」の静寂の図書館/影の森の他、
ホワイトチャペル 終わりなき殺意では猟奇殺人事件研究家の役も。
舞台ではウエストエンド版ミュージカル「スペリング・ビー」など。

●マーク●

マークはTVシリーズシャーロック」「ドラキュラ伯爵の企画者&製作者&出演者、
ドクター・フーの脚本家&出演者として知られています。
映画はアンソニー・ホプキンスがアカデミー主演男優賞を受賞したファーザー
実写ディズニー映画「プーと大人になった僕」、ヨルゴス・ランティモス監督の「女王陛下のお気に入り」などに出演。
テレビドラマでは「ゲーム・オブ・スローンズ」の銀行家ティコ・ネストリス役、
ベン・ウィショー主演の「ロンドン・スパイ」でリッチ役、
マーク・ライランス主演ウルフ・ホールでスティーブン・ガーディナー役などなど。
舞台は日本で映画館上映され、トム・ヒドルストンと共演したシェイクスピアの悲劇コリオレイナス
病気による奇行で周囲を困惑させるジョージ3世を演じた「英国万歳!」のほか、
ツルゲーネフの戯曲を脚色した"Three Days in the Country"でオリヴィエ賞最優秀助演男優賞を受賞しています。

●リース&スティーヴ&マーク●

3人揃って出演していて且つ日本で見られる作品で必見なのはグッド・オーメンズ」第3話!
リースがシェイクスピア(!)役、スティーヴとマークが謎の書籍ディーラーを演じています。
(オープニングで3人の名前が揃って出てきて感無量!)
あとカメオ的出演作品として銀河ヒッチハイクガイド」。
たくさん出てくるヴォゴン星人の声を担当しているので、誰がどの声か、聞き耳を立ててみましょう。
(スティーヴは"地球上の"バイパス工事の責任者?としても出演してます。)
またニコール・キッドマンが出演している「バースデイガール」にも3人揃って出演しています。
それぞれが短い出演時間(マークに至っては5秒程度)なので、
CSで放送された際には注意深くチェックしてみてください。(レンタルするほどではないのでw)

●ジェレミー●

ジェレミーは英国アカデミー賞にノミネートされた"Funland"で企画&脚本を担当。
これにはマークがレギュラーで出演。
舞台ではマジシャンで俳優のアンディ・ナイマンと組んだ"Ghost Stories"
作&演出を手がけて成功させ(舞台版にはリースが出演)、
ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談」のタイトルで映画化。
テレビでは脚本を手がけリース&マーク&スティーヴ3人ともそれぞれ出演した"Psychobitches"
国際テレビ祭ローズ・ドール(Rose d'Or)を受賞。
ロバート・エイクマンの短編を映画化した"The Cicerones"にはマークが主演しています。


【再結成!】(2021年5月更新
映画が製作された2005年以後、4人組での作品は作られていませんでしたが、解散したわけではありません。
2012年にはリース&スティーヴ&マークが3人揃って子供向け歴史コメディ番組"Horrible Histories"に出演。
歴史上の人物が映画の企画をアメリカ人映画プロデューサー役の3人にプレゼンしますが、
"ハリウッド映画"らしく作り替えて、茶化しながら史実をねじ曲げようとするので、
どの著名人も最後にはむくれて立ち去ってしまうというスケッチ。

The League of Gentlemen in Horrible Histories Sketch - The Olympics Project

このスケッチと同じ時期に放送されたインタビューでマークはこう語っています。(以下意訳。)
「いつ会っても僕らは楽しく過ごすんです…ちょうど"Horrible Histories"を撮り終えたばかりで。
 僕らの公式な再結成。素晴らしい番組に呼ばれて誇りに思った。
 みんなで一日中笑ってたし、もちろん、全てが蘇りました」
「(番組の出演者は)僕らに神経質なほど、うやうやしかった。
 スティーヴに言ったんです。"僕らは長老になったらしい"
 …いつからそんなことになったんだろ?(笑)」

その後、2013年には"Royal Free Rocks With Laughter"というチャリティイベントに4人揃って参加。
TVシリーズでの定番スケッチを再び演じました。

そして、ファンが新作を待ち焦がれる中、
2017年12月にはついにラジオ・シリーズ放送20周年を記念したアニバーサリー・スペシャルが放送され、
続く2018年8月・9月には、13年ぶりとなる全英ライヴツアーも決行。

ファンに熱狂的に迎えられた特番とツアーを振り返り、リースとスティーヴはこう語っています
まるでスーパースターみたいな気分だった。
 番組やキャラクターへの愛を感じることが出来て、とても感動しました。
 僕らはみんなが大事にしているものを作れたんだと感じられた」
「観客とライヴで繋がるのは最高だし、恋しいからこそツアーをやった。
 たぶんまたライヴをやるでしょう。他では得られない本物の喜びがあるから」



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ここまでお読みいただいてありがとうございました。
こんなにダラダラ長くて…読んだ人なんているのかな?!

最後に、彼らや番組に興味を持った方は、以下のリンクもどうぞ。

●●●TLoG関連記事リンク集●●●(2021年5月更新

【メンバーの共演情報(2012年11月〜2017年)】
こちらからどうぞ

【再結成ツアー(2018年)】
■ブライトン公演、ロンドンO2公演、ロンドン・ハマースミス公演(9月27日9月28日9月29日)
■DVD発売記念サイン会

【「9から始まる奇妙な出来事」Inside No.9関連】
■エピソード・リスト:第1シリーズ第2シリーズ第3シリーズ、第4シリーズ、ハロウィーン特番、第5シリーズ
■Twitter Q&A企画まとめ:第3シリーズ、第4シリーズ 
■放送前の最新情報:〜第4シリーズ第6シリーズ
■上映イベント:BFI、フェニックス劇場
■BAFTA 2019 レッドカーペット

【リーグ・オブ・ジェントルマンのロケ地巡り(2012年)】
【マンチェスター編】ハドフィールド aka ロイストン・ヴェイジーへ… その1
【マンチェスター編】ハドフィールド aka ロイストン・ヴェイジーへ… その2

【リーグ・オブ・ジェントルマンと出会った!(2015年)】…マーク出演舞台を見に行った時にメンバーと出会った話。
マーク・ゲイティス氏の誕生日を祝うの巻:その1
マーク・ゲイティス氏の誕生日を祝うの巻:その2「TLoGと一緒に!」

 

【マーク・ゲイティス関連】
出演舞台観劇日記:
 "The Recruiting Officer""55 Days"「コリオレイナス」"Three Days in the Country"
 "The Boys in the Band"「英国万歳!」
出演舞台"The Recruiting Officer" トーク・イベント
短編映画 "Cleaning Up" 上映会@イズリントンリリース決定
2012年 BAFTA TV賞に出席
トーク・イベント"The Game is On: An Afternoon with Mark Gatiss and friends at the Criterion Theatre"
出演舞台「コリオレイナス」 入待ち&出待ちレポート
 (12月14日) (12月14日) (1月28日)(1月31日)(2月1日)
2014年 オリヴィエ賞とBAFTA TV賞にノミネート
Esquire Townhouse 2018(カールトン・ハウス・テラス) トーク・イベント
"Dead Room"プレビュー上映
RadioTimes TV Fest 2019
「SHERLOCK」振り返り:
 第1シリーズ「ピンク色の研究」&「大いなるゲーム」、第2シリーズ以降

【リース・シェアスミス&スティーヴ・ペンバートン関連】
出演舞台"Absent Friends" 観劇日記
出演舞台"The Dresser" 観劇日記
Queen's Park Book Festival
リース・シェアスミスが「ブリティッシュ・ベイクオフ」GBBO有名人大会で優勝した!の巻
出演舞台"She Stoops to Conquar" 観劇日記
出演舞台"Dead Funny" 観劇日記

【ジェレミー・ダイソン関連】
戯曲"Ghost Stories"サイン会
舞台"Ghost Stories"観劇日記


よろしければ他の記事も覗いていってくださいね!

コメント (5)
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