だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

舞台版「阿修羅城の瞳」をスクリーンで見た!

2005-04-23 | stage
最近は芝居の映像を撮るのも凝るようになってきて、
音響や視覚的にも生に近い演出を採用しているものが出てきています。
それにあわせて、映画館で舞台の映像を上映したり、なんてことも。
一番記憶に新しいのは東劇で上映していた「野田版・鼠小僧」。
現・勘三郎さんの新しいものを取り入れる趣向にあった企画でしたが、
私は時間の関係で見に行けなかったのです…。
それで、今日は「阿修羅城の瞳」を最新の音響システムの中で見てきました。
映画化され、先週公開になった、劇団☆新感線の有名な作品です。
新感線の舞台は、どうも昔は敬遠していて、
何故だかは分からないのですが、見に行くことはありませんでした。
どうしても天邪鬼な性格が出てしまって、
「人気がありすぎるから見ない」などと勝手に決めていたんでしょうが。
そんな私が「阿修羅城~」を見たらどうなったか…

号泣。
…とまでは行かないまでも、マスカラ取れるくらいになってました。
最高です。これぞエンターテイメント。
音楽(ロックが中心)も気持ちいいし、殺陣もハデでかっこいい。
壮大な世界観で、クライマックスまでの持っていき方もツボを得てる。
笑いもあるし、なにより、ビジュアルが美しい! それだけで涙がこぼれてくる。
なんていいもの見てるんだろうってことで泣けてくる。
とにかく芝居のあるべきポイントを全部おさえてる。
それに、市川染五郎がかっこいいんだよな! 伊原剛志さんもすごくよかったけど。
今まで気付かなかったけど、あんなにいい男だったんだ彼! 
声が艶っぽくて素敵です。それで着物姿で刀構えられちゃあね。たまんねえ。
天海さんも、ああいう「手の届かない強い女」演じさせたら一番何じゃ?と思うくらいピッタリだった。
「パンドラの鐘」と「阿修羅城の瞳」は私の中で殿堂入り。
もしかしたら、天海さんが両方出てるからなんじゃ…という疑惑もあり。
これを見て、映画もますます見たくなったけど、がっかりしそうな気もするから、あんまり期待しないで行くことにします。
舞台版では、近藤芳正さんが安部晴明をやっていたけど、映画を撮ったのは「陰陽師」の滝田洋二郎監督なんだね。そのままだな!
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三木聡監督『イン・ザ・プール』試写会

2005-04-21 | movie/試写会・映画祭など
突然ですが、私が初めてテレビで共演したのが「シティ・ボーイズ」の三人です。
そして私は、斉木さんに抱かれたこともあります。

…4歳の頃のことですが。

と、いうのも。
今じゃなんだか信じられないですが、およそ子供とは縁がなさそうな彼らが、当時子供番組に出演していて、そこに知り合いのコネで出ることになったのでした。
私は斉木班で(きたろう班と、ふたつのグループに分かれたんですね)大竹さんが行司で紙相撲をやったりしたのです。
あの頃の彼らはかなり若かったんでしょうが、幼い私には三人のおじさんとしか思っていなくて、
でも、ちょっとポンキッキほど健全な感じでもなく、怪しげな三人組に導かれたのにもかかわらず、
妙にその番組や彼らは好印象だったのです。
そんなわけで、どうもあの三人には親しみを感じていたのですが、
その後、10年ほど経って彼らのライブを見に行った時には、
子供の頃の思い出なんてどうでもよくて、ひたすらコントの面白さに感動したのでした。
コントのつなぎ・伏線、キャラクター、音楽、セリフ…
あのおじさんたちはこんなにかっこよかったのか!という感激もあって、
テレビの笑いしか知らなかった私にとっては、全てが新鮮で刺激的でした。
その、ライブのホンを彼らと共に書いていた三木さん。
確か、私の出た番組の構成もされていました。
ダウンタウンも少年頭脳カトリ(懐かしいなー!しかもなんで「トリビア」でもなくこの番組?)も好きな私にとって、
全てがリンクしているような感覚に陥ります。
面白いところに三木聡あり。

で、試写会&ティーチ・インなんですが、
三木さんは見た目と比べると(失礼)非常にスマートな方。常に客観的な喋り方をします。
ここについては僕はこう面白いけど、こう思う人もいるかもしれない、
という、常に自分とは違う方向からの見方を意識している。
ご本人も後半で話していたんですが、
観る人それぞれの受け止め方があるから面白いし、こうと決め付けたくないという信念があるらしい。
『イン・ザ・プール』についても、それぞれのツボで本編中2つくらい笑えるところがあればいいと、
非常に謙虚なことを仰ってました(笑)。
今までの色々な監督のお話と比較して、完全に違うのは「映画」ではなく「コント」の意識。
実際観ても分かりますが、あくまでこの映画はコントの延長です。
三木さんのセンスは大好きだけど、これは映画じゃあない。
面白い発見の羅列という印象があります。
芝居の方が面白く見せられたんじゃないかなぁ。
ご本人も「コント」という言葉を連発していて、やっぱり映画監督の目線とは違う、
「自分は笑わせる人間である」という主張を感じるのです。
主演の松尾スズキについては、演技をちょっと抑えてもらっても良かったみたいなんですが、
松尾さん自身が演出家でもあるし、自分なりのプランが出来上がっていたらしく、
そのままいってもらったらしい。でも最後になると見慣れて好きになっちゃうのが不思議。
私の周りの感想はほとんどオダギリジョーがかっこいいことに終始していましたが。
四六時中、勃●しているという役にも関わらず、オダギリジョーの好感度UP!(笑)
でも、映画としては…なんていいましたが、話はちょっと切なかったり、
一歩間違えれば自分もこんな風になっちゃうんじゃないかという危機感にうっすら襲われます。
三木さんのように、日常の中で、笑っちゃうようなとぼけた心理を発見する楽しさを、
改めて感じさせられた映画(のようなもの)です。

色々書きましたが、最終的に私が何を言いたかったかというと、きたろうさんがいい味出してたってことです!
私の笑える二ヶ所は両方きたろうさん(笑)。
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ハリウッド版 『Shall We Dance 』、その後は…

2005-04-17 | movie/試写会・映画祭など
○4月16日(土)○
『Shall We Dance?』の試写会に行ってきました。
期待して行っちゃったんですが、やっぱり周防監督版よりは共感できなかった。
それは私が日本人だってこともあるんだろうけど。
でも置き換えはよくできてましたね。その分面白さは欠けてしまったのは仕方ないかも。
日本人には「社交ダンスは恥ずかしい」っていう当時の印象があって、
社交ダンスを紹介する役割もあった。
技やステップの名前だけでも説明されれば面白かったわけですが、
米国だと説明の必要もなくて、社交ダンスの世界にある礼儀に対する描写だとか、
先生がなぜブラックプールから失意を持って帰ってきたのかという深い説明は省かれます。
ダンスシーンもあんまり素敵じゃないし。仕方ないけど悔しいですね。
リチャード・ギアとJ.LOのダンスシーンも浮いてるし。
ひいき目に観ても最高の出来とはいえない。
面白そうなところだけ抜き取って骨抜きな感じ。
でも会場であった腕のいい編集者の方はいい出来でした、っていってました。
評価はそれぞれ。
私はとりあえず竹中直人の役をやってたスタンリー・トゥッチ
(『ターミナル』や、『ライフ・イズ・コメディ』のキューブリックをやってた人)
が観られたからいいですわ。

そのあと、一緒に行ったYさんと『コンスタンティン』のプログラムを買いに行き、
(彼女曰く、『コンスタンティン』はメチャメチャ面白いらしい。
何時間もその説明をされてしまった…)
ドンキの中をウロウロしたあとゲーセンへ。
そこで、二人合わせて「ン時間」で「ン万円」使ってしまいました
しかもお菓子落とすだけのために。コンビニいきゃあいくらでも買えるし。
二人ともすっからかん。
深夜で銀行ATMもやってないからおろせない。
しかも唯一おろせるYさんの銀行の貯金はン百円。
←立ち尽くす二人。
こうなったら二人でラブホに行こう!という意見に落ち着きそうだったところで
結局、なんとかキャッシュディスペンサー探して私のカードで一万円おろして、
うまいラーメン食べに行きました。
あぶなかったー、女友達と本当の意味で一夜を過ごすところだったわ…。
輝いて見えたなーあの一万円。
ホント、アホ以外の何者でもないね。
でも、すごく楽しかったので、この日のことは忘れないと思います。
ラーメンは奢りでいいよ、Yさん。
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M.A.F.S

2005-04-16 | music
○4月15日(金)
というイベントに行ってきました、@O-EAST。
ミュージック・アート・スポーツ(…あとなんだっけ、ストリート?)の融合ということで、
いろんなアーティスティックな方々が登場してましたよ。
印象的だったのは始めに出てきた水墨画家とダブルダッチのグループ、
あとCUBEっていうサッカーのパフォーマンスかな。
すごい簡単にやってそうに見えるけど、相当スキルがなければ出来ないのではないかと。
筆舌しがたい。
あと男性四人のダンスチームが出てたんだけど、ヒューマンビートボックス!で踊ってた!
AFRAで知名度が上がったといっても、生で聴くと感動しますね。
そんでみんな綺麗に腹割れてるし!
最近美しい肉体に弱いです…
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『バッド・エデュケーション』

2005-04-14 | movie/劇場公開作品
○4月12日(火)○
初めてテアトルタイムズスクエアに行きました。
すごいね、あそこ。ディズニーランドのアトラクションの中みたいだ。きれいだしスクリーンもでかい。
でも映画始まったら、そんなことも忘れて没頭してましたけどね。
ペドロ・アルモドバル監督の最新作ですが、私は前作の『TALK TO HER』が大好きでして、
今回も観る前に賛否両論聞きながらワクワクして臨みました。
まず、きれいな男について語りたくなる映画です。
お前はおすぎか!というくらい「もうほっんとぅに綺麗でかわいいんだから!」と体全体で話したい。
G.G.ベルナルとフェレ・マルチネスの主演ふたりは当然のことながら、子供時代の少年も透き通るような表情で。
「ムーンリヴァー」「帰れソレントへ」の歌のシーンも美しくて見とれてしまいます。
観るまでは、男性同士の愛が一番のテーマかと思ってたら、そんなことは問題にしていない。
ラブストーリーでもサスペンスでもあり、
すごく多くの感情が含まれている物語で、簡単に説明することが憚られる。
そういう意味では問題作ですが、私の周りの、すでに映画を観た人たちの反応は
「衝撃的なシーンが多い」ことに衝撃を受けていたようです。
でも、そんなにショッキングかなぁ??
だいたいの話と、監督の作風から鑑みてそのぐらいは覚悟するべきだと思うのですが、
私にしてみりゃもっと残酷な描写でショックを受けさせる映画は他にもあります。
この映画には「生」を感じて私には嫌悪感を感じさせません。
色彩の鮮やかさ、人間の身体の美しさ、少年時代の汚れのない時間、
全てが眩しく映ります。
『TALK TO HER』ほどは面白くなかったかなぁ、と観終わってからは考えてましたが、
日が経つにつれて、いい映画だったとじわじわ感動します。
高尚な気分になりたかったり、深く考える時間を持ったり、目の保養をしたりという
映画を見る楽しみを十分に満たしてくれる作品です。
それにオープニングも素敵でした。サントラ欲しいかもしれない。
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[電気グルーヴ×スチャダラパー][弥次喜多 in DEEP][世界の真ん中の木]について

2005-04-07 | music
SUMMER SONIC 05
電気とスチャダラがユニットとして出るらしいですね。
うーん困った。今年はRIJFに行く気満々だったけど、サマソニにも行かないといけなくなるのか??
資金的に苦しいものが…。
そうこうしていたら、シングルも出るらしくて。

『Twilight』 電気グルーヴ×スチャダラパー

この間、J-WAVEで聞いたけど、わりと渋目の曲調だったような。
それに比べてこっちの↓ふざけ方は、懐かしき「ジゴロ7」を思わせて分かりやすく楽しいです。

『惚れたぜHarajuku』 アルファ&スチャダラパー
タワレコでジッと聞き入ってしまった。
それにしても、卓球氏と共演する人のは聴くけど、
本人のは余り聴いていないという不思議な状態。

ところで二つ、本を読みました。
『世界の真ん中の木』 二木 真希子
『弥次喜多 in DEEP』 廉価版 (1) しりあがり 寿

実は「弥次喜多」読んでなかったんですね。
『~in DEEP』からだと順番が間違ってるけど。
それで、寝る前に読んで愕然としました。
面白い…。
そう思う前にかなり爆笑してはいたんですが、こんなに笑えるとは。
笑えるのに、いやーぁな夢見ちゃった後の罪悪感が残ります。
これがもうちょっと読むタイミング早かったら、
この世界にはまり込んで抜け出られなかったかもしれない。
いやーあぶないあぶない。こわいこわい。
映画はこの世界と勝負できる内容なんでしょうかね…。
くど監、かなり思い切った決断だったんだね。

そして『世界の真ん中の木』なんですが、宮崎駿映画の名場面の作画を担当されている方の作品。
これはナウシカの原作が好きな人はすんなり読めそうな内容です。
絵は童話の挿絵のように柔らかいタッチですが、ストーリーは読者に重く問い掛けてくる。
自然の体内に生かされているんですね、私たちも。
読み終えると、ほんの薄い文庫なのに果てしなく長い旅から帰ってきたような感覚に襲われます。
とりあえず、『世界の真ん中の木』とこの↓ふたつはジブリの裏・三種の神器でしょうか。
私は『世界の~』より、『シュナの旅』の方が読みやすかったですが。

ワイド版 『風の谷のナウシカ』7巻セット「トルメキア戦役バージョン」
『シュナの旅』 宮崎 駿
コメント (2)
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『弥次喜多』惜しくも観られず。

2005-04-01 | movie/試写会・映画祭など
3月30日のことですが、
宮藤官九郎監督の『真夜中の弥次さん喜多さん』ティーチ・イン写会がありました。
お手伝いに行ったんですが、大変な賑わい様で、満員のために入場を制限するほどでした。
後から来た仕事帰りの人は、早退したにも関わらず入れない人もいて、
観られた人は本当に幸運ですよ。
しっかり有難味を味わって欲しいです。
もちろん、私も観られなかったのです。くやしくてくやしくて。
でもティーチインは拝見させていただきました。内容分からないのに…。
監督は、観客の「楽しかったです!」という言葉にいちいち立ち上がって
「あ、どうも」とぺこりと挨拶をしてました(笑)。
そして質問が終わるまでそのままの体勢で、マイクを片手に握り、
じっと聞き入っている姿がなんとも微笑ましく…。
私が今回出演者の中で楽しみにしているのは第18代目勘三郎なんですが、
勘三郎さんの話も結構出てましたね。
喜多さんこと七之助君について、
勘三郎さんが監督に「二人で並んでみてよ…やっぱ似てるなー!」と引き合わせたらしく、
監督は七之助君と似てますよね?という質問も出てましたが、
他の試写会で長瀬くんと二人で弥次喜多として出たのに、誰も騙されなかったらしいです(笑)。
まあそれは置いておいて。
勘三郎さんは息子とは関係なくこの映画に出るんだと強く仰っていたらしく、
監督はそれがとても嬉しかったのだそう。
それに勘三郎さんは、息子の演技の部分で真剣に演出を聞いていて、
クド監は「いや、あなたの演出じゃないから!」と思っていたら、
自分の出番でどれだけカメラに映れるかというのを把握したかったらしいです。
その様子を想像するだけで映画観てなくても笑えます。

何しろ、映画を見ていなくて、監督の話を聞いて皆が笑っている理由も分かってないので、
どの部分についての話かを完璧理解することは出来ていないんですが…。

監督のホテル?の部屋に長瀬くんが驚かせようと裸で張り付いてたのに
疲れきった監督は無反応で「おつかれさまでしたー」といって
ベッドに入ってしまって気まずかったとか、
竹内力の笑いの宿のシーンはタは映画の10倍くらいの長さも撮っていたとか、
ZAZEN BOYSは元々知り合いだったけど、
向井さんが三味線と同じチューニングでギターを弾いているのを思い出して、
映画の音楽を頼もうと思ったとか、色んな裏話が出てきました。
詳しくはぴあのHPに掲載されるようなので、見てみてくださいな。

Weeklyぴあnet

そういえば、ぴあの別冊にアラン・カミングのインタビューが載ってたな…
今度(ジム・キャリーの出ない)『マスク2』に出る彼。
またメイクの厚そうな役…彼は普通の役をふられることはこれからもうないのかな~。
誰かもうちょっとキテレツじゃないのもやらせてあげてよー。
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