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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 二日目 マーク・ゲイティス写真撮影等

2015-06-21 | 2015年春、英国の旅

■2015年4月25日■

シャロコン2日目。この日は朝から雨模様。



早起きが苦手な私ですが、英国にいるときは苦もなく早起きが出来ます。
この日も朝7時前に起きて、二日目に備えてすぐに朝食を取りました。
なぜなら朝からマーク・ゲイティスとのフォトシュートが待っていたからです。



写真撮影とトーク・セッションはゲストごとに時間が区切られています。
参加者によっては会いたいゲストが重なってしまうこともあったようですが、
私の買ったチケットは運良く時間がばらけていて、全て見て廻れそうでした。
直前になってベネディクトのトークと重なっていたマークの写真撮影が朝にずれ込んだので、
完璧に重複のないスケジュールになりそう。
(朝一になってマークは大変そうですが…ファンのためにすみません)


《09:15-10:30 マーク・ゲイティス Photo Session》

写真撮影は9:15からだったので、9:00頃のエクセルへ向かい、
まずは開場待ちの列へ。9:20頃に中に入れました。
←ブレブレw

一日目の記事で触れたように、チケットにはセット券と通常券があります。
全ての入場においてセット券(例えばプラチナやゴールド)を持ってる参加者が優先されるので、
写真撮影の列も、まずはセット券保持者から並ぶ事になります。
スタッフが通常券の列を頻繁に見回りに来て
「ゴールドのチケットの人はいないー?」と間違って並ぶ人がいないように声掛けを行っていました。
私は通常券でしたので、大人しくセット券のファンが終わるのを並んで待ちました。



Photo Booth2の列はこんな雰囲気。ネット上でよく知っている現地のマーク・ファンを何人も見かけました。
(声をかけるほどの勇気はなく…)

並んでいる間、マークにどんなポーズをお願いすればいいのかずーっと悩んでいました。
コンベンションに参加するのは初めてだったので、
来る前に他のイベントのフォトシュートでゲストとファンがどんなポーズをしているのか確認してみましたが、
抱きつくとかとても無理… 嫌がられてる雰囲気が見て取れたらショックだし…等と、
色々考えてしまって実は軽くパニックになっていました。
何度か一緒に写真撮ってもらってるんだから、慣れただろうと思われるかもしれませんが、
実際にはそんな事全然ないのです。毎度同じように緊張するんですよ。



ふと近くのサイン・ブースを見ると、ルパート・グレイブスが笑顔でサインに応じていました。
(写真撮っちゃいけないことになっていましたが、これは殆ど写ってないからセーフということで。)
ルパートさんの様子を見て和みながら、どうしようどうしよう…と順番を待っていたわけです。

撮影部屋の入口まで来ると、チケットを見せてスタッフはバーコードを読み取ります。
メールで受け取ったチケットをプリントアウトしたものでも、
スマホ用チケットアプリを提示してもOK。

中に入ると、部屋の真ん中が四角くテーブルで囲まれていて、
そこで荷物を預かってくれるようになっています。
テーブルの向こう側にはマークが!


↑こんな感じ。

荷物を預けた後、ファンはテーブルの周りを並んで自分の順番をさらに並んで待機。
さながらベルトコンベアのような早さで撮影は進んでいきます。
(預けた荷物も回転寿しのようにスタッフが出口へ移動させて行きます。)
ひょろりと背の高いマークは、ファンにはお馴染みの青いスーツで、
出演中だった舞台"The Vote"の役作りのために口ひげを蓄えています。
スラリとした腕を伸ばし、ひとりひとりの肩を抱いて写真に収まりますが、
その時間はほんの数秒。皆ポーズをリクエストして写っている様子はありませんでした。

はい次!カシャっ!終わり、はい次ー!という具合で、
あまりにスピーディーな撮影にドンドン緊張も高まり、
何を言えばいいのか完全に分からなくなっているうちについに自分の番がやってきました。



見た感じ、ヒラヒラ〜とした身振りのマークですが、
肩を引き寄せる時の腕は力強くて、ドキリとします。
背丈の差から、ほとんど小脇に抱え込まれるような状態。
そうしてその後、一瞬で撮影は終わったわけですが、
こんな経緯から(シッパイしたー!)な顔の私が写真に収まることになりました。

撮影後、1分程度で写真がプリントされて出てきます。
スタッフの手でテーブルの上に並べられるので、自分の写真を受け取って外へ。
こそこそ抜け出て、撮ったばかりの写真を盗み見ます。



ちょっとはにかみ気味な微笑みですよね!?(同意を強要)
実物はもうちょっと明るい表情に見えるンスよ。

数日はリクエストしたことを思い出しては(恥ずかしー)と凹んでいたのですが、
(あと、匂い嗅ぐのも忘れた、とか(笑))
後で公開された写真データを見直してみると、私の前までは固かったマークの表情が、
私の番からにこやかになっていたので、結果オーライ!と考えが改まりました。
(他に私のリクエストを実現している人もいなかったしね、男女問わず。)
マーク的にも断ったけどまんざらではなかったはず。たぶん。(希望的観測。)

少なくとも私のリクエストを受けて居心地悪そうにはなってなくてよかった…。
それより何より…可愛いっ!!!
今見ても、こっちまで微笑んでしまう…。


《10:30-11:15 スティーヴン・モファット&マーク・ゲイティス トークセッション》

そしてその後は、マークをそのまま追いかけるようにトーク・セッションへ。
メイン・ステージに入る際も、チケットの種類によって列が分かれています。
会場のあるブロックの隣のブロックに列が出来ているので、スタッフにチケットを見せて、
どこに並べばいいのか指示をあおぎます。

中に入った後も、ゴールド以上は前のエリアで、それ以外はその後ろといったように
着席する場所も限られています。
私は通常券の参加者が座るエリアの前から2番目に座りました。

新調したカメラが故障していなければここで活躍したのでしょうが、
残念ながら予備のコンパクトカメラと携帯のカメラのみで撮影するしかありませんでした。無念。

ステージは221Bの部屋をそのまま再現した作りになっています。
司会者の紹介で入ってきたスティーブンとマークは、
スティーヴンが中心に、マークが上手側のソファーに座りました。



ソファーに座ったマークは「疲れたから横になりそう…」と一言。
実際には横にはなりませんでしたが、足をソファーに乗っけて、かなり寛いだ状態でトークしていました。
(縞模様の靴下がチラ見え。)
前日も舞台に出演して、しかもこの後も公演有なのに、
朝早くから撮影すみませんでした…(´;ω;`)

トークの内容は他のブログで紹介されていたりするでしょうし、
Sherlockologyのサイトでもトランスクリプトが公開されているので、
ここでは私が見ていて印象に残ったところをピックアップします。
(私もスクリプトを見ながら記憶を引き出すつもりです…)



会話の始まりは、例の有名なカーディフまでの列車の中で現代版シャーロック・ホームズのアイディアが生まれた後、
BBCがそれをどうやって受け入れたのかというところから始まりました。
スティーヴン曰く、アイディアが生まれてからBBC側からイエスを貰うまで非常に迅速に進んだとのこと。

最近BBCを離れてバッド・ロボットに移籍したことでも知られるコントローラーのベン・スティーブンソンからの
90分×3で同意するなら番組のゴーサインを出すという提案も議論せずに受け入れたそうです。

250人のシャーロック候補がいた中で、「ベネディクトはたった一人のシャーロック」だったと説明するマークが
マーク「僕は彼と"Starter for Ten"という映画を一緒にやって…ここ盛り上がるところ」
(観客、気付いてから拍手)
マーク「アメリカじゃ、ここで間を開けるよね。
    (アメリカンアクセントで)『僕は彼と"Starter for Ten"という映画を一緒にやったんだ』」
(観客、笑い)

笑いを取ったマークでしたが、この後、スティーヴンがベネディクトを気に入るキッカケとなった映画を思い出せず、
マーク「イミテ…じゃなくて、ええと」
スティーヴン「『つぐない』!」
マーク「『つぐない』だ!ありがとう。ごめん、早いな!
    (アメリカン・アクセントで)『僕はつぐないというささやかな映画をやったんだ〜』」

と、ちょっとした失念も笑いに変えていました。



一方スティーヴンは、惜しくも亡くなった編集担当のチャーリー・フィリップスと
ドラマ「ジキル」で出会ったことを話し、観客から歓声が上がると、
スティーヴン「あーやめてくれ、見てないクセに!」
と手をパタパタさせてました。(そんなことないですよー持ってますよDVD!)

その後、Paul McGuiganがこのドラマで提案した携帯スクリーンを画面に映し出す手法は
「ハウス・オブ・カーズ」のデヴィッド・フィンチャーまで利用しているという話に。

スティーヴン「"Cucumber"の打ち上げに行ったら、ラッセル・T・デイヴィスに
       『ごめん、ごめんなさい、画面にメールを映してしまいました!』って言われたよ。
       君は許されるよと言ったんだ。協定だね。歓迎するよ。10ポンドもらったし」
(観客、笑)
スティーヴン「彼から10ポンドもらったんだ。すごいよ。デヴィッド・フィンチャーから10ポンド? 彼に電話を。」
マーク「10ドルでしょう。同じじゃないから」





そして、脇役についてということで、司会者の方が「ハドソン夫人やレストレード…」と切り出すと
マークが勢いよく「レストラード!」と言い直していました。
「小学生の間違いだよ」
日本人の多くも「レストレード」読みをしているから怒られそうですね(苦笑)。
その直後も、再び言い直そうとして「レストレード」と言ってしまった司会者に
「レストラード!」と突っ込んでいました。

その警部については原作での描写がそれぼど多くないため、
「六つのナポレオン」から手がかりを得ているとスティーヴン。
彼はシャーロックに魅了されていて、当のシャーロックはそれに気付いていない、とも。



モリアーティの存在については、ヴィクトリア朝時代に組織犯罪が新しかったことから、
現代では現代での恐怖、自爆テロを顧みない男として作り上げたらどうか?と考えたとのこと。

「でも天才たちは狂っていられますか?
 屋上での彼らの対面ですが、悪役は狂人であると同じように賢くありえると?」

という司会者の問いにスティーヴンは
「警察に意見を訊かれる素人探偵なんて実際いるだろうか?
 つまり、僕たちはシャーロック・ホームズ世界にいるわけで、
 現代の英国を正確かつ緻密に描写したと主張したことはありませんよ(笑)」


また、モリアーティとモリーがベッドを共にしたか?という司会者の疑問には、
スティーヴン「わからないな。ただシャーロックにちょっと恋してる素敵な女性が
       モリアーティとうっかりセックスするなんてことを考えるのは恐ろしいと思うよ」
      「『あなたの宿敵知ってるでしょう?』『あなたの方がいいわ』
       そんなことをやるつもりはないから、安心して」


マイクロフトについては、彼が感情的な繋がりを排除することに成功した一方で、
シャーロックは成功しなかったとマークは語ります。
でも本当は私達の一人(つまり金魚の中の魚ということかもしれませんが)になりたいのだとも。
他のインタビューでも語っていますが、マイクロフトは元々冷ややかな人間なのではなく、
自分の感情を懸命にコンロトールしてこれまで生きていると考えながら演じているようですね。



後半の客席からの質問では、
続くエピソードで誰を出演させたいかと言う客席からの問いに、
マークが「アンジェラ・ランズベリー」と答えたのが嬉しかったですね。
つい先頃、4月12日に行われたオリヴィエ賞授賞式で、
マークはアマンダ・アビントンと一緒にプレゼンターとしてアンジェラに主演女優賞を贈っています。



私にとってはアンジェラ・ランズベリーといえば「ジェシカおばさんの事件簿」のミステリー作家ジェシカ・フレッチャーで、
「シャーロック・ホームズの冒険」とともに子供時代親しんだドラマ。
そのフレッチャーさんがシャーロックに登場したら最高の探偵対決になりそう!

他の質問では、パイロット版からどのように90分版に変化させたのかという内容で、
マークは、気に入らなかったところを省くということで、
「所有する隣の店でハドソンさんが働くというのは気に入らなかったし、
 僕が引っぱり上げたベネディクトのズボン、あれは僕の気を狂わせたけど、
 伸縮性のあるボトムで、彼は僕の思う程には賢くは見えなかった」
と明かしました。
確かにあのボトムはパンツ見えてましたもんね。(笑)
そこに、90分になることで、モリアーティやマイクロフトがいたらどうなるか?という要素が加わったということです。
でもなにより、監督のポール・マグガーガンと前述のチャーリーがもたらしたものが
「全てを映画的で卓越した映像にした、それが大きな違いだった」と語っていました。


あっという間のトークが終わった後は、221Bを再現したステージへ接近。


バッファローの頭とヘッドフォン等、展示エリアにある221Bのセットと同様に再現されてますね。
茶色いソファーの上にあるハチ柄のクッションが可愛い。
椅子の下や床には、銃器関係の冊子や本が無造作に置いてありました。

次回は2日目の目玉トーク、ベネディクト・カンバーバッチの巻。

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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 一日目 その3

2015-06-21 | 2015年春、英国の旅
■シャーロック公式コンベンション 一日目 続き■

会場内の展示物についての続きです。
残り2つは展示の中でも特に人気のあったものです。
※転載禁止。



(9)ジョン・ワトソン:ヒストリー・オブ・ア・ヒーロー



シャーロックに出会う前のジョン・ワトソンの活躍と生い立ちを知るコーナー。
展示パネルの前には戦車が置かれています。



最終日には人が少なくなったので写真も撮りやすかったですが、
初日はかなり混雑していてゆっくり見る事も撮る事も出来ませんでした。
最初のパネルには、戦場で活躍するジョン(の合成w)写真と、
第五ノーザンバランド・フージリアーズ連隊の仲間、マレー軍曹の回想が記されています。



内容はザッと以下のような手記。

2009年、8月14日、日曜日。ジョンの世界は変わった。

ジョン・ワトソン大尉は常に実践の男で、隊を形作る中心人物だった。
彼は我々に変化をもたらそうとする一翼を担っていた、真の兵士である。

ジョンは隊の一人であることも、品行を保つための長い巡回に出るのも気に入っていた。
軍隊にいること自体がジョンの愛していたことで、
彼は生まれついてのリーダーであったし、それゆえに尊敬されていたのだ。
攻撃を受ける中での彼は頼もしく、少し用心が必要な時に傍にいて欲しい人物だった。

14日の朝、ジョンと我々分隊はヘルマンド州サンギンへ配置に着くよう命令を受けた。
我々は道を一掃し、街をパトロールしては疑わしい建物を確認して、IED(即席爆発装置)が隠れている環境を探した。

我々の任務はIEDを発見することで、始めの2時間以内に2つを発見した。
なんとか安全にIEDを解除していたが、
我々の存在は監視されており、地元の人間は我々の配置をよく知っていた。

午後遅く、南東の方角に歩いていた時だった。私の後ろから大爆発の音を聞いた。
いくらか混乱があり、全員が地面に倒れた。
その時点で、私は部隊の一人、伍長のハットトリックが倒れ、彼の右足に重傷を負っているのを確認した。
ジョンは処置のためにはい出して行き、ハットトリック伍長の世話を引き継いだ。
私はというと、最前線に行き、安全確保のため隊を再編成した。
機関銃の音がした時も、ジョンは伍長の手当に忙しくしていた。
我々は発射元を素早く特定し、援護射撃を配備した。
そして、その場で発砲と、大勢の人間が撃たれるのを見たのだった。
その後、発砲は聞こえなくなり、グループの皆が無事か確認するために振り返った後、
ジョンが倒れ、撃たれているのを見つけたのだ。


(保存のために、その後の部分も撮影しておいたのですが、画像がぶれていたので、
 確実に読み取れないのですが、)
ジョンの右肩上部が損傷し、僧帽筋(背中の筋肉)を通過して背中から貫通していたので、
伍長と共に撤退を余儀なくされたと書かれていました。
さらに、面白いジョークが必要な時に彼が傍にいないのが悲しい、とも。




ジョンのID(写真がバスカヴィルの時のですがw)や、愛用のマグカップも飾られています。
左上はYear Bookとあるので卒業アルバム?
右上に鉛筆で書かれた名前が、実際に使っていたように紙に馴染んで見えます。





こちらはジョンの生い立ちのパネルですね。
ちょいちょいThe Officeやドキュメンタリーで使われてた写真が引用されてますがw
ジョンは1971年4月20日生まれ…マーティン自身より5ヶ月程早い誕生。
エセックスにある、チェルムスフォードの「キング・エドワード6世・グラマー・スクール」で学んだとあります。
もちろん実在する進学校です。やはりグラマースクールに通っていたのか。
そしてロンドン大学・キングス・カレッジで医学を学び、
修了すると医学士の称号を得ています。内科と外科も両方!
ユニバーシティ・カレッジ病院に移る前は、一時チェルムスフォードのブルームフィールド病院でドクターとして勤め、
その後、英国陸軍軍医として聖バーソロミュー病院へと向かったわけですね。

ジョンの若い頃を想像するのは楽しいですが、
この展示自体は、無理くりスペースを作った雰囲気で、
ちょっと期待外れだったかなー。


(10)シャーロック・コスチューム&プロップ・ミュージアム



衣装と小道具の展示部屋。ここも常に長蛇の列。
毎回終わるギリギリの時間が空いていて、慌てて入って見たりしたのですが、
すぐに時間切れとなり「レディース、明日もあるからもう出てねー」と追い出されるのでした。
そんなわけで写真は慌てていて殆どブレブレです(苦笑)。



入ってすぐにレストレード警部とモリーの衣装があります。
警部の衣装の説明には「オール・シーズンで着用」とあって、
もちろんS1でもS3でも着てました、という意味ですが、
いつもこの恰好してますという意味に捉えてしまいそうw
モリーの衣装は「空の霊柩車」でシャーロックと調査に出掛けた時のものですね。



「ピンク色の研究」で登場したThe Timesの一面。
警部の煙草の銘柄はホワイトチャペル・ライトのようです。
あとは「ライヘンバッハ・ヒーロー」で使っていたというメモ帳と、身分証。



こちらはシャーロックのガウンと、ハドソンさんのドレス。
ガウンはもっとネイビーっぽい色かと思ったら、青と緑のチェックだった!
実際に見てみないと意外と分からないものですね。



ガワー・ストリートで使われていたベイカー街の標識と、
「空の霊柩車」で出てきたスマトラ・ロード駅の看板に爆弾も。

話数順になっているわけでもないようで、
この次は「ベルグレービアの醜聞」の展示に続きます。



英国大使館の文書と、アイリーン・アドラーの携帯電話、そしてそのレントゲン写真。
'Bond Air is go.'の航空券はBritish Airwaysかと思いきや、Flyaway Airwaysという会社です!
続いて、アイリーンの衣装3連発!



Battle Dressを物色中に着ていたガウンに、真ん中はプロモ用の衣装でしょうか。
右はマイクロフトの部屋で着ていたドレスですね。



ガウンは思ったほどスケスケではなかったw
黒いドレスはぱりっとした質感が上品に見えます。襟のデザインがエレガント。
やはり女性の衣装は見ているのが特に楽しいですね。

お次は時間を遡って「ピンク色の研究」へ。



ピンクの人倒れてた! ジェフの服装の地味さと比べてピンク色が目出しますね。



そして「死を呼ぶ暗号」。
セブの会社のオフィスにあった肖像画と暗号に使われたスプレー、ジョンが撮影した暗号の画像。
サーカスの"のぼり"にシャーロックが予約したチケット、そして簪。
事件のその後を伝えるThe Sunday Telegraphの記事では、
「貴重な骨董品は同僚に贈られていた!」という見出しになっていますね。
右上に「大いなるゲーム」で被害者になった司会者コニー・プリンスがTV Choice Awardsを受賞した写真が載っています。
そういえば、本編の中でも、コニーの自宅の暖炉の上にトロフィーが乗ってましたね。芸が細かい。



221Bの(セット制作用の)模型もありました!
右がシャーロックの寝室。隣り合っている小さい部屋はバスルームで、
通路を隔てて左側がキッチンと道に面したリビングですね。

さて、次は「三つの兆候」の結婚式で使われた衣装&小道具。



ジョンとメアリー、シャーロックとジャニーン、4人揃って並んでいて特に人気のコーナー。



上は、披露宴会場の模型と、ゲスト用のコサージュ。




ショーケースに入っている小道具は左から、メアリーのブーケ、披露宴のメニュー、シャーロックの作曲用五線譜、
そして「忘れられない付添人スピーチを書く方法」。
一世一代の大捕物を前にしたレストレード警部に助けを求めたシーンを思い出しますね(笑)。




4人の衣装の近くにまで着たら、メアリーのドレスをじっくり観察。



レースは真っ白ではなくてベージュがかっていて、クラシックな雰囲気のウェディング・ドレスですね。
ちょっとアンティークっぽい。シューズもシンプルです。



ショルトー少佐の軍服も。9つも並ぶ勲章が眩しい。

お次はやっとマイクロフトのスーツが!



「最後の挨拶」で潜伏調査をしてた"シェザ"と、221Bの階段で彼を待ち構えていたマイクロフトの衣装。
マイクロフトの衣装はこの一点のみなので、鼻先がくっつかんがばかりに凝視しました(笑)。



ポケットチーフが花柄ですね!
コートのカラーがラベルと色が違ってベルベットになっています。
ネクタイの色とカラーの色を合わせているみたい。お洒落!



スーツもただのベージュかと思いきや、緑のラインが入ったチェック柄だったんですね。
靴は割と使い古している感じ。
製作の現場としては衣装担当者の力量になるでしょうが、
話の上では誰が服をコーディネートしてるのか気になります。
コーディネーターのアドヴァイスでも受けているのか、マイクロフトが自分で選んでいるのか。
自分で選んでいるとしたら、傘兄は思った以上にお洒落さんですよね。

さらに、撮影を終えたばかりのクリスマス・スペシャルのヴィクトリア朝衣装!




公式で発表されたプロモ写真と同じ衣装なので、ネタバレにはなりませんよね?(汗)
よくよく見るとシャーロックのフラワーホール(ボタンホール)に、
現代と同様の赤いステッチが! やはりこれがなきゃシャーロックの衣装にはならない!?
モノトーンの衣装に赤が鮮やかに目に止まります。

ジョンとメアリーの普段着もありました。



メアリーのグレープフルーツ?がデザインされたショルダーバッグが可愛い!
右側は「最後の挨拶」でCAMが持っていた(記憶に保存していた?)スモールウッド議員の資料。




最後はまず「ライヘンバッハ・ヒーロー」のモリアーティ・コーナー。
左は屋上で着用していたコート。
右は小さいですが、モリアーティがロンドン塔に侵入したことを報じる新聞の切り抜き、
右上のケース内は、リチャード・ブルックのエージェント・ページとCV(履歴書)、携帯電話、
警察が採取したモリアーティの指紋、IT課のジムの名刺。
ケースの中にある小さい白い丸は、チューイング・ガムとダイヤモンド。
本編と同じようにくっついています(笑)。
右下は、アンダーソンの妄想で登場したシャーロックのマスク。

そして、モリアーティと対峙するように、シャーロックの衣装が並んでいます。



おなじみのディアストーカーにコート、紫のスカーフ。
真ん中はシャーロックの七つ道具です。
携帯電話とノートブック、家の鍵にルーペ。
ニコチンパッチの箱に、"Coopers Bank"のキャッシュカード。
(ブナ屋敷の"Copper Beeches"に引っ掛けているのでしょうか?)
マイクロフトがシャーロックに送った"Bond Air"の搭乗券。
説明書きにはありませんでしたが、左側にある黒いボールは、
死の偽装で脈を止めるために使ったボールかもしれません。

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主な展示は以上でした!
一番見応えがあったのはやはり最後の衣装と小道具の部屋ですね。
以前も書いたように、初日はトーク・セッションもサイン会も写真撮影もなかったので、
それほど入場者はいないかと思っていたのですが、
私達と同じように初日のうちに展示を見てしまおうとやってきた人や
グッズを今のうちに物色しておきたい人が沢山いたので、
会場内は思ったよりも盛況でした。

そして私もまだ初日なのに思った以上にヘトヘト。
グリニッジを歩き回った後に興奮状態で乗り込んだので、疲れ切ってしまいました。

行きはロープウェイでしたが、帰りはDLR(ドックランズ・ライト・レイルウェイ)に乗って帰りました。
次の日はついにゲストが搭乗するトークが始まります!
そしてマークとの写真撮影も!(しかも朝一番から…朝弱いのに。)
さらに興奮の二日目は次回に続く…
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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 一日目 その2

2015-06-06 | 2015年春、英国の旅
■シャーロック公式コンベンション 一日目 続き■



グッズ売り場(1)に続いて各エリアごとに紹介します。

(2)ダブルデッカー



記念撮影ポイント。
バスに乗る事は出来ませんが、後日スティーヴンの息子のルイス・モファットが友達を連れて遊んでいたのを目撃しました。
反対側はモリアーティ。



(3)第二ステージ



ベネディクト・カンバーバッチや主なキャストのトーク・セッションは大きいメイン・ステージで行われますが、
こちらでは技術スタッフのトークやクイズ大会等が行われます。
無料なのでチケットを購入する必要はなし。

この辺りで、周辺の位置関係を確認していたら、
男性(媒体の記者?)から声を掛けられ、一緒に記念撮影を頼まれました。
ディアストーカーを被ったアジア人女性が珍しかったのでしょうか?
「それで、君はベネディクトが好きなのかな?」と訊かれたので、
「私はマーク・ゲイティスが好きで…」と話したら「へえ、面白いね!」と言われ、
(面白いってどういう意味じゃい!)と憤慨(笑)しました。


(4)特殊効果ディスプレイ



「シャーロック」を始めとしたテレビ・映画の特殊効果技術を提供している会社、Real SFXによるブース。
撮影に使われた小道具の展示や撮影現場でのビデオが上映されています。



私はスタッフに、上の画像にあるフェイクの雪を見せてもらい、
「手を突っ込んで触ってみて!」と促され、容器の中の実物を触らせて貰いました。
よく見ると、真っ白ではなく灰色だったり、砂糖のように細かいのもあればパン粉くらいの大きさだったり、
一口に雪と言っても全部同じではなくて種類があるんですね!



切り落とされた腕は、表面は柔らかく、冷たい感触でした…。
二日目以降、ステージでも特殊効果の実演をやっていたりしたので見たかったのですが、
時間がどうしても合わなかったので残念です。

(5)写真撮影&サインエリア



写真撮影エリアは壁で仕切られて、地面に行列用のサインが書かれています。
上の画像はど真ん中にあるエリア1。エリアは4カ所に分かれています。
二日目以降はこういった場所で撮影待ちをすることになるわけです。



反対側にはサイン用ブース。
サイン中のキャストをカメラで撮るのは禁止ということもあり、
リード・ゲストのベネディクトやマークのサイン・ブースには、写真撮影エリアと同じように仕切りがされています。

人気のあるキャスト・スタッフのサインを貰うには"ヴァーチャル・キュー"というシステムがあり、
セット券以外のチケットフォルダーは病院や郵便局のようにスタッフから整理券を貰って、
自分の番号の順番が近づいたら並ぶ、といった方法が取られています。

(6)黒キャブ&ファン・グルーブ・ブース



ダブル・デッカーの他に、記念撮影ポイントとして、休憩エリア内にタクシーがありました。
こちらは乗り込んで撮ることも可能。(右の写真は二日目の休息エリアの様子。)

近くには、女性ファンだけで運営しているホームズ・ファン・グループとしてポッドキャスト配信等の活動をしている
The Baker Street Babesのブースもあります。



何故かシャーロック&ジョンの等身大ファン・アートを的にダーツをやっていた…。
命中したら賞品でも当たったのかな。

(7)フェルメールの贋作&マイクロフトのオフィス



シリーズ1第3話「大いなるゲーム(The Great Game)」から、
シャーロックが贋作と見抜いたフェルメールの絵画も展示されています。
「ヴァンビューレン超新星!!!」

そしてそして、写真撮影エリア1に隣接しているのが、
傘兄ファン興奮のディオゲネス・クラブにあるマイクロフトのオフィスです!



きゃー。本編の中で使われていた女王の肖像も透明な地球儀も壁の鏡もそのまま。
実はここでの写真撮影チケットも買っていたので後ほど中に入ることになります。



それにしても、薄暗い。傘兄はよくこんなところで仕事が出来ますね…。

(8)221B&玄関ドアセット

もちろん、221Bの内装を再築したセットもあります。



前述の通り、221Bとマイクロフトのオフィスはチケットを買うと、
カメラマンが写真撮影を行ってくれます。
221Bは通りかかると常にファンが撮影をしているので、なかなか覗くのが難しかったです。
セットの中では、美術監督でお馴染みのアーウェル・ウィン・ジョーンズがサインに応えていました。



そして向かいには玄関のドアが。ここも記念撮影で常に長蛇の列。
結局私は撮る時間がありませんでしたが、ちゃんとノッカーが曲がっていたようですね(笑)。



このように、一通り巡って行きましたが、
この会場の中で特に人気だったのは、小道具と衣装の展示ブース、
そしてジョン・ワトソンがシャーロックに出会うまでのストーリーを展示した
"John Watson: History of a Hero"でした。
この2人はボリュームがあるのでまた次回
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シャーロック公式コンベンション "Sherlocked the Event" 一日目

2015-06-06 | 2015年春、英国の旅
■4月24日 続き■

ついにエクセル・ロンドンへやってきました。
目的はシャーロック公式コンベンション!
この記事を今ご覧になっている方はすでにご存知かも分かりませんが、
ドラマ「シャーロック」のキャスト・スタッフのトークや写真撮影、サイン会か行われる、3日間に渡るイベントです。
初日はトーク等のイベントはなく、会場内の展示を見て廻る予定。

入場チケットが発売されてから、後出し後出しで追加のチケットが発売されたり、
支払い先のリンクが無効なのに主催者となかなか連絡が取れなかったりと、
ヤキモキすることが多かったですが、やっとここまで辿りつくことが出来ました(涙)。



早速チケットの引き換えのために会場へ。
エクセル・ロンドンは、日本で言うビックサイトや幕張メッセのようなところです。
屋内には、COSTA等の飲食店が多く入居しているので、心配していたランチ事情は問題なさそう。
シャーロック・コンベンション(以下シャロコン)はこの中の3つのホールを使って行われました。



シャロコンのチケットには他のコンベンション同様に種類があり、
VIP(£2,995)、プラチナ(£595)、ゴールド(£295)、シルバー(£125)、
そしてスタンダード・チケットという、通し券=ウィークエンド・パス(£44)と一日券=ワン・デイ・パス(£29)があります。

スタンダードはいわゆる入場券なので、入場料の他に別途トークや写真のチケットも購入する必要があります。

ゴールドシルバーは、セット料金で主催者側で選択されたゲストとの写真撮影やサイン料金が含まれていて、
スタンダードのチケットホルダーよりも常に優先して入場することが出来ます。

プラチナはさらに特別なグッズ(マーク・ゲイティスとスティーヴン・モファットのサイン、バッグ、Tシャツ)や、
全てのゲストの中から選んでサインや写真撮影を受ける権利があり、
VIPはベネディクト・カンバーバッチを含むサインや、マークとスティーヴンとのお喋り等も含まれます!
(また、ベネディクトから直接サインが欲しければゴールド以上のチケットを買わねばならなかったりします。)
ざっくりとしてますが、以上のようにチケットにヒエラルキーのような(笑)格差があるのです。

私は沢山の人にサインを貰ったり写真を撮ってもらったりしたいわけではなかったので、
(私はマーク・ゲイティス一択なので… その点、読み進める上でお含み置き下さい・笑)
スタンダードの通し券を買って、欲しい撮影券やトーク券のみ買いました。

噂によると、VIPは数人、プラチナは数十人、ゴールドは数百人単位で購入者がいたとか。
世の中には金持ちが沢山いるもんだ(笑)。



16時頃にスタンダード・チケット購入者受付でチケットを入場パスに替えてもらい、
スタッフにどこから入場するのか 訊くと、開場は18時からとのこと。
前述の通り、開場もVIPから順番に優先されるので、
スタンダード・チケットの私たちはその後に入場することになります。

てっきり入場だけでも出来るのかと思っていたので、開場までエクセルの外のデリで過ごすことに。
ご一緒した美夜さんは仮眠、私は明日以降の作戦を練りました。



18時近くなってエクセルに戻り、列に並びながらツイッターを見ていたら、
見た事のない宣材写真を既に入場したらしい情報アカウントCumberbatchWebが投稿していたので、
「おお!? なんだこれは!」と興奮。


18:10頃にセット券参加者の入場が終わり、いざ私たちも会場の中へ!

するとさっそく、先ほどツイートで見たプリントされた場面写真やら宣材写真の束がずらーっと並んでいるではないですか!
見た事ないような写真がけっこうある!ぎゃー!!!(←本当に叫んでた。)



一番小さいサイズ(といってもB5くらい)の写真は4枚£10で販売しています。
後からグッズコーナーでもカードは使えると分かったのですが、この時は興奮でパニックに陥ってしまい、
「やばい!カードしかないから現金足りない!」
「私、£20持ってる!」
「今だけ一緒に払ってもらえますか?!」と大混乱。
すぐに売切れやしないのに(笑)。
※まだ入場して1分も経っていません。

そして、マーク・ゲイティス狂の私が購入したのは、
先ほどのマーティン・フリーマンとの2ショットを含む、初見のこの3枚。



はぁ〜傘兄素敵〜。(*´ω`*)
シャーロックとマイクロフトの、というよりは、ベネディクトとマークの2ショットって雰囲気の微笑みですね。
それにしてもちょっと興奮しすぎたので、一度現金を引き出すために外に出てクール・ダウンしました。
この調子で二日目以降、いざマーク本人を目の前にしたらどうなってしまうことやら…。
※まだ入場して1分も経っていません。

戻ってみて冷静に眺めると他のキャストの写真もカッコイイものが沢山あるので、
シャーロックとジョンの2ショットとか、階段で上を見上げるモリアーティも欲しかった…。
見ているとキリがなくなりそうです。



写真売り場の右横には、シャーロックが劇中で使っているEschenbachのルーペのブースがありましたよ。



左側には、シャロコン公式グッズ売り場もあり、その中からも空いている時間に何点か購入しました。



公式プログラム(£10)とオイスターカード・ケース、それに「バスカヴィルの犬」のH.O.U.N.D. Tシャツ。
H.O.U.N.D. Tシャツは、前から欲しかったんだ〜!
ミニ・ポスターとトレーディングカードは通し券購入者の特典です。

プログラムの中身はシャロコンの日程や規定の他に、
主に各キャストの経歴、キャラクター紹介が掲載されています。
例えば、ベネディクトはティモシー・カールトンとワンダ・ヴェンサムの間に生まれ、
マンチェスター大学で演技を学び…から始まって悪役を務めたSTIDは4億6千万ドルのヒット作となり
「ホビット」ではスマウグを…といった内容が、本人やスタッフの言葉をたまに挟みながら紹介されています。




シャロコンに出席はしていませんが、マーティンの紹介記事ももちろんあります。
シャロコングッズはその他、ロゴ入りトートバッグやネックストラップ、Tシャツ、バッチやアート・ポスター等がありました。

さらに奥のコーナーにはフィギュアを制作しているBig Chief Studiosのブースも。
シャーロックとジョンのフィギュアは既に発売されていますが、
新作としてモリアーティとマイクロフトのフィギュアが展示されていました。




予約受付中だったけど、これについては保留。
欲しいけど、£210… うむーどうしたものか。



ちなみにドクター・フーのフィギュアも展示されていました。
1代目や最近の10代目・11代目、エイミーらコンパニオンのものも。
(ピントがぶれていて申し訳ない…)



これらの売り場の後ろ側には、BBC公式グッズ売り場もあります。
ここも毎日混んでいて列を作ってスペースに入らないといけないような人気ぶり。
売っているのはBBCショップでも扱っているようなポスターやDVD/CD、書籍、クルード、
チャーム付ブレスレット等のアクセサリー類。

ここまで紹介したブースはまだ会場の一部。



画像の地図で言うと①のあたりです。(左上が出入口。)
地図を辿りながら、もう少し他の部分も紹介しますので、是非お付き合いください!

続きはこちらへ
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エミレーツ・エア・ラインに乗ってExcel Londonへ!

2015-06-05 | 2015年春、英国の旅
■4月24日 続き■

グリニッジを歩いた後、シャーロック・コンベンションの会場=エクセル・ロンドン(Excel London)へ向かうため、
バスに乗ってまずノース・グリニッジへ向かいました。

国立海洋博物館前のバス停から188号線に乗ってすぐ…
…のはずでしたが、ちょうどすぐ傍に止まっていたバスの車両にトラブルが発生していたらしく、
いつまで経っても次のバスが現れません。
本当なら数分待てば乗れるはずでしたが、数十分待たされることに。



やっと来たバスに乗り込んで、O2のあるノース・グリニッジに到着。
ここへはちょうど3年ぶりに来ました!
当時は肌寒かったですが、今年は天候が良くてよかったー。

O2から南東に向かうと、ロープウェイが見えてきます。



この「エミレーツ・エア・ライン」に乗ってテムズ川対岸にあるエクセル・ロンドンに向かいます!
ロンドン五輪の会場移動用に作られたロープウェイで、
見切り発車で開発計画を進めた後、ドバイのエミレーツ航空が命名権を獲得。
飛行機のような名前がついているのはそのためですね。



グリニッジ側の乗車場所の名前はエミレーツ・グリニッジ・ペニンシュラ。

チケット売り場で券を買うと大人片道£4.50、
オイスターカードで乗る場合は片道£3.40です。(2015年現在。往復は×2)
そう! オイスターカードで乗れちゃうのです。
この時点でのレートは£1=184円なので、828円か625円ですね。



地下鉄に乗る時と同じように、改札でカードをかざして通過します。
オープン当初はゴンドラにぎゅうぎゅう詰めで乗り込んでいたようですが、
現在は1組ごとでゴンドラに乗り込めるので、私たち2人組だけで1つのゴンドラを使えます。
全長1.1kmの短い旅の始まり!



アトラクションに乗り込んだようなワクワク気分。
ドックを出ると、ぐんぐんテムズ川の上へと登っていきます。
おや、ノース・グリニッジの桟橋近くに、樹のような不思議なオブジェを発見。



近くからでは写真に収まりきらなかったO2の全容も見え始めます。
ちょうどいい曇り空で心配していた逆光の心配もなし。



反対の東側もテムズ川を真上から見下ろせます。
初めて見る川の上からの風景に「すごいすごい!」と騒いでしまう私。



ロープウェイの一番高い場所は295フィート、およそ90メートル。
ロンドン・アイよりも高さは低いですが、
テムズ川の真上を通るので、ずっと高いように感じるし、
ビッグ・ベン等の中心部からは離れていますが、その分見渡しが良く風景がダイナミック。



カプセルが大きく、一緒に乗り込む人も多いため(時には乳母車も乗ってたりする)
ゆっくり見られないロンドン・アイと比べると、
このロープウェイは貸し切り状態ですし、360度、どの方向もすぐに目を向ける事が出来ます。
(ちなみにロンドン・アイのチケットが4,040円。それに比べたらかなり安いし。)
何よりチケットを予約しなくてもオイスターカードですぐに乗り込めるし、すっかり気に入りました!



そして、前方に目的地のエクセル・ロンドンの姿が!
三角錐がたくさん屋根の上に乗ってますね。
いよいよ近づいてきたことを実感…ドキドキ。



エクセルのある北側は新地が多いように見えました。
再開発予定地でしょうか。工事現場で作業中の地上が良く見えます。



青い窓枠がシャレオツなバルコニー。
中心部から離れているからこの辺で生活したら静かそう。
眺めも良さそうですね。



約10分間の空の旅はあっという間に終わり、
対岸の下車場所エミレーツ・ロイヤル・ドッグスに到着。
降りるとすぐ最寄り駅の表示が出ているので移動しやすい。
私たちは右側=東側へまっすぐ進みます。



少し離れたところから見ると、ロープウェイがお祭りの飾りのように見えますね。
テムズ川岸には船からの荷下ろし用のクレーンが一定感覚で並んでいます。
現役で使われてはいないのかもしれませんが、黒くそびえ立つ様子がまるでアート作品みたい。
奥の停泊している船はレストランになっているようでした。

そして…



とうとう来た! エクセル・ロンドンに到着。
次回はいよいよシャーロック・コンベンション一日目について。
ここまで来るのに長かった(笑)。今更ですが、乞うご期待。
コメント (1)
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グリニッジ散策

2015-06-05 | 2015年春、英国の旅
■4月24日(金)■



シャーロック・コンベンション初日…ではありましたが、
会場に入れるのは夕方以降だったので、
日中は今まで行った事のなかったグリニッジを散策することにしました。
何度もロンドンに来ているのにこんな名所にまだ足を運んだことはなかったのです。

シャロコンでお会いする約束をしていたフォロワーの美夜さんも、
会場に行く前にグリニッジに行く予定だというので、この日は昼からご一緒させて頂くことになりました。
初対面の美夜さんは前々からこのブログを読んで頂いていたということで、ちょっと緊張気味だった私。
実際にお会いしたら大雑把でマイペースな私に合わせてくれる優しい方だったので緊張が解れました。



エンバンクメントからテムズクルーズに乗ってグリニッジ・ピアへ。
クルーズに乗っている間は今までのお互いの旅の思い出を話していて、
写真を取るのをすっかり忘れてました。まあ、もう何回も乗っているしね…。
船を降りるとすぐにカティサークが見えてきます。



中国から紅茶を運ぶために作られた帆船「ティークリッパー」のうち唯一現存するカティサーク。
以前火事の被害にあったそうですが、現在は修復されています。
カティサークってシュミーズって意味なんですね。
船の名前の引用元となったロバート・バーンズの詩に登場するシュミーズ姿の魔女が船の先についていますが、
全体像しか取らなかったのでこの画像では確認しにくい…。

入場料を払って中にも入れそうだったのですが、先に見るべきところが多いので、
まずはビジター・センター「ディスカバー・グリニッジ」に立ち寄りました。



ここは観光案内所と周辺の建物等に関する展示物があります。
中にはパブ/カフェもあるらしい。



ディスカバー・グリニッジ内はあまりゆっくりは過ごしませんでしたが、
人工大理石の柱を撫でたり、建物の模型を眺めたりして、一通り見て回りました。



甲冑も着てみたり。こういうのがあるとつい試したくなる。



グリニッジに来る前に、地元出身の人に見るべき場所を教わったところ、
「テムズのフェリーで移動して、公園とマーケット、音楽学校、パブ、
 カティサークに海事博物館がオススメだね!」
と聞いていたのですが、実際どうやって廻るかは考えていなかったので、
ディスカバー・グリニッジに置いてあった、一番短時間で見て廻れるコースの地図を購入。
その地図を頼りに、まず旧王立グリニッジ海軍兵学校へ向かいます。



うわー、ここ見た事あるー!な風景。最近記憶に残っている映画だけでも、
「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」や「ガリバー旅行記」等々、ロケ地としても有名。
元は海軍病院だったんですね。



キング・チャールズ・コート(右)、クイーン・アン・コート(左)、
キング・ウィリアム・コート(右奥)、クイーン・メアリー・コート(左奥)の
4つの棟からなる建物で、聖ポール大聖堂を手がけたクリストファー・レンも設計に携わっています。



こうして見てみると、確かに大聖堂の外観に似ている気がする。
テムズ川の向こうにはO2がはっきりと見えます。
現在建物の中はギャラリー、チャペル、ホール、大学になっていますが、
今回は内部までは覗きませんでした。
ペインテッド・ホールは無料で素晴らしい内装が見られたはずなので
今思うと、寄っておけばよかったかもしれません…。



音楽学校になっているキング・チャールズ・コートからは
吹奏楽の演奏が聞こえてきます。

カティサークの北側に戻ると、グリニッジ・マーケットの入口があります。
ここも楽しみにしていた場所のひとつ。



入口から入るとまず世界各国の屋台料理が食べられるストールが並んでいます。
奥には手作りアクセサリー等の小物を扱う場所もあり、さらに奥には建物の中に雑貨屋があったりします。
(一部工事中なのか柵に囲まれていました。)



奥にある紅茶が置いてある店でお土産のハーブティーを買った後は、
せっかく食べ物のストールが沢山あるので、お昼をここで買う事に。
私はキューバン・サンドウィッチをチョイスしました!



ロースト・ポークにチーズ、ピクルス、そしてたっぷりのマスタードをパンに挟んで焼いてあります。
£5.50でなかなかのボリューム…。
立ち食いでお行儀悪いですが、美味しかったー。
半分食べて、残りは後で食べることにしました。



お腹が満たされたところで、街を散歩しながらグリニッジ公園へと向かいます。



公園の入口=聖メアリーズ・ゲート。
この公園の中にグリニッジ天文台があります。



天文台のある丘まではちょっとした坂道になっています。
ひーこら足を引きずりながら登り切ると、そこには最高の景色が…。



さっきまで見ていた旧海軍兵学校と公園が一望出来ます。
気分爽快な眺め!



O2もここからだとまた違った角度で見えます。
手前にある煙突はグリニッジ発電所です。



七年戦争で活躍したというジェームズ・ウルフ将軍の銅像が、丘の上から公園を見下ろしています。


(左は天文台の敷地の外側にある24時間時計。)

さて、肝心の天文台ですが、中に入場しなくても
敷地の外の壁にも子午線をまたぐことが出来ると聞いたので、探したけれどなかなか見つからず。
入場するか迷いましたが、ここまできたので天文台の中に入ってみることにしました。
入場料は£9.50。(日本円だとこの時点で1,750円)以前は無料だったらしい…。



入口近くにあるのは、天王星を発見したことで知られるウィリアム・ハーシェルの望遠鏡。
望遠鏡といってもこれはその一部分らしい。
巨大なドラム缶そのもの。デカい。



外からでも覗けますが、敷地に入るとテムズを渡る船員に時刻を知らせるために作られた、有名な赤い球が目に入ります。
13時ちょうどに落ちるという、このタイム・ボール。
右の写真の時点で12:55頃なので、途中まで登っていますが、
落ちた決定的瞬間は受付で入場料を払っていたため見てませんでした(笑)。



七代目天文台長のジョージ・B・エアリーがこの天文台に
天体の赤経・赤緯を計測する子午環という器械を設置しました。
中庭にはその器械の設置されている棟から延びる子午線を表す帯があり、
その先に記念撮影にもってこいなモニュメントのようなものがあります。



列に並んで記念撮影を終えた後は、タイム・ボールが乗っているフラムスティード・ハウスへ。
一階には歴代の天文台長の胸像が飾られています。
この建物の、フラムスティードというのは、初代天文台長の名前。
多分ハレー彗星でお馴染みのエドモンド・ハレー(二代目天文台長)のものもあったはず。
あまり天文学者には詳しくないのでここはさらりを見て、
上階のオクタゴン・ルームへ上がりました。



オクタゴンの名の通り、八角形の部屋。
望遠鏡で空を観察しやすいように、天井と窓が高くなっています。
この天文台を設置したチャールズ二世の肖像も飾られています。



以前は撮影禁止だったようですが、
No Photographの文字もなかったし、他の観光客も撮影してたので問題ないはず…。



子午線観測所の棟へ入ると、時計の歴史を辿ることが出来る部屋もあります。
この部屋で私の目を引いたのは、この時計です。



実物を初めて見た時には「かっこいい時計だなー」と2つの振り子が左右に動く様子を興味深く見つめていたのですが、
日本に帰ってから「経度への挑戦」というドラマを見て、
時計職人ジョン・ハリソンが作ったこの時計の深い歴史を知りました。
(天文台のショップにもこのドラマのDVDが販売されていました。)

18世紀当時、英国艦隊の座礁事故の発生を受けて、
国は懸賞金を掛けて経度測定法を募りました。
天文学者は、星の位置関係で経度を測定する方法を研究していましたが、
元々大工として評判の時計を作っていたジョン・ハリソンは
出発地と現在地の時間を計る方法を追求しました。
その測定のために彼が作り出したのが、このタイムキーパー「H1」です。


(写真は2作目「H2」と3作目「H3」)

海上で使用する時計は熱や湿気の影響で時計が変形するため、
正確な経度測定は困難を極めました。
ジョン・ハリソンは自ら海へ実験の旅に出た結果を元に改良を進め、
年を重ねた後も、息子が代理で航海に出て、さらに計測を重ねながら、
最終的にはよりコンパクトになった懐中時計のようなタイムキーパー「H4」を開発します。



精度の高いH4は海軍の将校の評価を得ますが、
当時の天文台長マスケリンを始めとした天文学者の反応は冷ややかで
ジョン・ハリソンはせっかくH4を開発したにも関わらず、懸賞金をすぐに受け取ることが出来なかったとか。
その後、国王ジョージ3世の擁護を経て、議会の承認を得ることで一部を得ることが出来たようですが、
その偉大な功績は当時正統に評価されていなかったようですね。

私は帰った後にドラマを見ましたが、
もし今後グリニッジ天文台を訪れる予定の方がいれば、
是非「経度への挑戦」を見ておくことをオススメします。
経度委員会の嫌がらせに屈しないジョン(マイケル・ガンボン)と息子のウィリアム(イアン・ハート)親子が熱いんですよ!
その他、ジェレミー・アイアンズ、ブライアン・コックス、ビル・ナイ、アンドリュー・スコット等々、キャストも豪華ですしね!
ただ、日本版は発売されていないのでCS放送かUK版で見る事になりますが…。
高めの入場料払ってまで見るべきか迷いましたが、やはり中まで見に入って正解でした。



日時計の時代から、ジョン・ハリソンの海上時計を経て、
タイム・ボールで時を知らせるようになったその後、
19世紀にはビッグ・ベンに見られるような時計台が人々の時間を知らせるようになります。
展示では、電話の時報の変遷も聞き比べる事が出来ました。

一階には、ジョージ・B・エアリーの子午環が置かれています。
記念撮影ポイントだったモニュメントの反対側ですね。



狭い部屋の天井まで届く大きさの子午環は、1851年から1954年まで使用されていました。
1884年にワシントンDCで行われた会議によって、
この子午環の指し示す経度0°を国際的な子午線とする合意がなされたとのこと。



これは子午環の高度を計るための顕微鏡。
あまりに大きい装置で、実際にどのように計測したのか想像が着きませんが、
子午環は主に星が子午線を通過する時間や、地平線上の星の角度を計測するために使われたそうです。



さて。グリニッジ天文台を見た後は、国立海洋博物館にも立ち寄りました。
ここは入場無料ですが、天文台が思った以上に展示が充実していたので、
すっかり疲れ切って、一部屋見るのが精一杯(苦笑)。
博物館のカフェでレモネードと、マーケットで買ったサンドイッチの残りを食べて休息しました。



クイーンズ・ハウスの外観を眺めながら、グリニッジ・パークを後にします。
この建物の設計はイニゴー・ジョーンズ。バンケティング・ハウスを設計した人ですね。
左右対称の階段が美しいです。



駆け足で見て廻ったグリニッジでしたが、こんなに心地のいい場所が沢山あるとは知りませんでした。
もっと早くに来ていればよかった…
それでも、今回は全てを見ることは出来なかったので、
またじっくり見に来る機会があればいいですね。


次回はエミレーツ・エアラインに乗って、ついにExcel Londonへ向かいます。
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