だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

雨のSouthbank(She Stoops to Conquarを見る前に…)

2012-06-26 | 2012年、英国の旅 ~春編
滞在14日目。
やっと三本目の芝居、"She Stoops to Conquer"を見に行きます。
場所はナショナル・シアター。Waterloo橋の傍、サウス・バンクにあります。
サウス・バンクはこれまでも何度も近くを散歩しているので、場所はすぐ分かりました。

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ナショナル・シアターにはOlivier Theatre(1150席)、Lyttelton Theatre(890席)、Cottesloe Theatre(300席)と
三種類の劇場があります。
"She Stoops to Conquer"は一番大きいOlivier Theatreで上演されていて、
私が購入した席は一番安い2階席(Circle)の下手側でした。

着いたら早速ボックスオフィスで予約したチケットを引き取ります。
3回目なので、もう引き取りも慣れたものです。
係の人に楽しんでね!と言われると足取りも軽くなります。



日本でいうと新国立劇場が一番雰囲気が近いかな…
コンクリート造りの建物の中は吹き抜けになっていて、
一階中央にはカフェとイベントスペース、
入り口近くには演劇関連の本や映像を扱うショップがあります。

まだ開演には早いので、始まるまで周辺を散歩することに。
この日は朝から雨。
チケットを引き換えで外に出ると、劇場周辺の雨は止んでいましたが、
セント・ポール大聖堂の方だけ激しく雨が降っているのが見えました!



こんな天候の中、サンド・アートを作っている人が。



いつもサウスバンクを通りかかる時は潮位が高い時間だったので、
川岸に降りることが出来なかったのですが、
この日は夕方近かったので、階段を使って下に降りてみました!



前にも触れましたが、SHERLOCKの"The Great Game"でガードマンの死体が見つかった場所。



確かに死体が転がっていてもおかしくないかも。



場面写真を見ると足下が泥っぽいですが、実際には小石だらけ。
ジャリジャリで歩きにくい。そして川風も強い。



そんな場所ですが、同じように家族連れやカップルが何組か川岸に降りて
川を眺めたり、足下の石を観察したりしてました。



小石を拾ったり川を走る船の音に耳を傾けたりしているうちに、
空はすっかり青空に。
向こう側は相変わらず雲がモクモクしています。



階段を上って歩道から川の景色を見てみると、
幻想的な風景を撮影することが出来ました。



まるで夏の空みたい!!
…4月だし、気温は冬並みに寒い日なのですが。
観光客ではない地元の人たちにとっても珍しい空らしく、みんな写真を撮っていました。



その後は来た道を戻って、
ナショナル・シアターの並びにあるBFI(英国映画協会) South Bankのショップで映画関連の本を立ち読み。



このショップは、英国の映画に関する書籍はもちろんですが、
世界の映画のDVDが揃えてあります。小津安二郎等の監督作品やジブリ作品も。
邦画のロケ地巡りのための本も置いてありました。
ここはBFIのアーカイブがあるはずなので、申し込めば映像資料を見ることも出来るのかもしれませんが、
図書館は4月の時点で改装中でした。

テレビ関連の本を読んでいるうちにお腹が空いてきたので、
再びナショナル・シアターへ。
何しろ節約の旅なので、軽食も控えめに、
ナショナル・シアター内のエスプレッソ・バーでカフェオレとベーグルを注文。



外ではさっきまで晴れてると思っていた空がまた曇って雨模様に。



開場前なので、到着した時には人気の少なかったロビーも
観劇を待つ人でいっぱいに。
イベント・スペースではジャズを演奏していました。



1階には座って休む場所がないので、3階まで上がり、窓辺のソファに座って開演を待つことに。
各階にある、水や軽食を売っている売店コーナーでプログラムを買い、
外の景色を見ながら、解説を読んで予習。



続く…
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バタシー発電所とクラッパム・コモン

2012-06-22 | 2012年、英国の旅 ~春編
滞在13日目。
この日、初めてダブルデッカーに乗りました。
Tubeは日本の地下鉄とほとんど変わりなかったので
なんの心配もなく使っていたのですが、
バスは日本でもあまり使う頻度が多くないので、ちょっと躊躇していたんです…。

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まず、地下鉄のVauxhall駅でおり、バス停留所の案内に従って行くと、
アルファベット順に停留所がずらりと並んでいます。



テムズの南側は、北側程地下鉄が走っていないので、
バスが大事な交通手段なんでしょうね。

どこから乗って行けばいいのか迷ってしまいますが、落ち着いて。
行く前に調べておいた乗換案内を見ると、目的地に一番近い停留所はSleaford Street。
各停留所に貼ってある停車場所を見ると、
路線番号156のWimbledon行き、
もしくは、344系統のClapham Junction行きに乗れば停まるようです。
Clapham Junction行きが早く来るようなので、Eの停留所から乗り込みました。



乗るまではちゃんと乗り込めるのか、そして降りたい所で降りられるのか
不安でいっぱいだったのですが、なんにも心配することはありませんでしたね…。
バスも日本の都バスとまったく同じ感覚で乗れました。

料金は地下鉄と同じくオイスターカードをタッチするだけだし、
次の停留所はLEDとアナウンスでお知らせしてくれます。
そして、降りるところでブザーを押すだけ。なんら変わりない…。
ガイドブックには「バスの形式によっては運転手に行き先を伝えないと停留所をお知らせしてくれない」と書いてあったので、
ドキドキしていたのですが、なんの問題もなかったです。



これが私の乗ったClapham Junction行きのダブルデッカー。
そして、これで私が向かった先というのが、これ。



バタシー発電所です!!!
…黒い塀が邪魔ですね。近寄って、門のスキマから覗いてみましょうか…。



おおおー、かっちょいー!! そして、デカイ!!
発電所の設計は今はテートモダンとなっているバンクサイド発電所を手がけた
ジャイルズ・ギルバート・スコット卿によるもの。
1953年に完成し、石炭火力発電所として使われていましたが1982年に閉鎖され、
今はそのままの形で残されています。

バンクサイド発電所が美術館としてオープンしたように、
バタシー発電所も新しい施設として再開発が検討され続けていますが、
現在はシンガポールの不動産開発会社が再開発の権利を得ており、
今後の動向が気になるところです。

もう少し坂を上って高いところから眺めてみましょうか。



歩いていくと、橋になっている場所に足場があったので、
そこに足を掛け、橋の欄干部分に寄りかかって発電所跡の方を見てみると、最高の眺めでした!



しびれるーっ!!

バタシー発電所は撮影場所としてもよく知られてますね。
有名なところではピンク・フロイドの「アニマルズ」のジャケット写真。
個人的には、モンティ・パイソンの映画「人生狂騒曲」のワンシーン。
この発電所跡の中で撮影されてます。

Monty Python: Find the Fish


初めて見た時は気味悪いし怖くて仕方なかったw 意味が分からんw
でも好きなんですよねー。

そして、SHERLOCKの"A Scandal in Belgravia"も全く同じ場所で撮影されています。
内部で撮影されているのがこのシーン。←これは一応ネタバレなので注意。
(DVDのコメンタリーで、マーク・ゲイティスが「ここはモンティ・パイソンの…」と
 ちゃんと言及していたので嬉しかった!)



左はSHERLOCKの場面写真。

ずーっと見てても全然飽きがきません。
夕方や夜の眺めも見てみたかったなー。


納得の行くまで発電所跡を眺めた後は、
National RailのBattersea Park駅に向かい、そこからクイーンズ・タウン・ロードを南に歩きます。



月曜日ということもあってか、人通りは少なかったです。



クネクネした道を歩いていくとひっそりとQueenstown Road駅が。
見過ごしてしまいそうな小さな駅です。
駅を過ぎガードをくぐると、住宅が並ぶまっすぐな道が続いています。



お家の窓のチューリップと扉の青のコントラストがキレイ。



お店の外見もなんだかクラシックな雰囲気で街並を美しく見せています。
しばらくすると、個人的にちょこっと気になってた場所が。



ここはドリカムゆかりの場所…という程でもないですが、
「さよならを待ってる」という曲のPVが撮影された道です。

さよならを待ってる DREAMS COME TRUE


渡英する前に何気なく見ていて、
「ここはロンドンのどこかなんじゃないか?」
と調べてみたら、バタシーの近くだったので通ってみただけのことなのですが、
相当入れ込んでるファンでもこんなところにはわざわざ来ないと思います。
完全に自己満足の世界w



空を見上げると英国らしい煙突ごしに飛行機が。
ヒースローに行く飛行機はロンドンの上を通るので、
見上げればしょっちゅう飛行機を見かけます。

さあ、さらにクイーンズタウン・ロード~シダーズ・タウン・ロードをズンズン歩いて行きます。



すると突き当たりに見えてくるのは、クラッパム・コモンという公園です!



平日のお昼からサッカーに高じる人たち。

ここは、グラナダ・テレビ版シャーロック・ホームズを演じた
ジェレミー・ブレットが晩年を過ごした場所なのです。
公園の近くにお住まいがあったらしいのですが、
何しろ広いので、いくらか探してはみたのですが見当たらなかったです。
残念でしたが、公園自体はとても過ごしやすい素敵な場所でした。



親子連れがたくさんいて、あちこちに子供たちが走り回っていました。
この日は天気もよく、太陽が出ていたので、ベンチに座ってのんびりと日光浴。



東屋のそばにはカフェもあります。
公園の周辺は、リッチな住宅が多い印象を受けました。
このあたりのペントハウスにジェレミーも住んでいたのかー。
こんな目の前にのんびり出来る公園があったら、さぞかし住み心地がよかっただろうな。



東側の、ザ・ペイヴメントという道を歩いていると、Holy Trinity Church傍でリスを見かけました。
どこの公園でもリスはいるんだなー。
やっぱり、人の気配を感じるとサササと逃げてしまいましたが。



駅に近づくと、カフェやお店が多く並ぶ、賑やかな雰囲気に。
ザ・ペイヴメントからクラッパム・コモン・サウス・サイドという広い通りに出ます。



地下鉄のCrapham Common駅の外観はこじんまりしててなんだか公衆トイレみたいだw



ここからNorthern Lineに乗って、今日のお散歩は終了!
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オリビエ賞イベント@コヴェント・ガーデン

2012-06-19 | 2012年、英国の旅 ~春編
アビーロードからの続き。

次はSt. John's Wood駅からコヴェント・ガーデンに向かいます。

4月15日は優れた舞台芸術に贈られるローレンス・オリビエ賞授賞式の日。
(米国のトニー賞に近いのかもしれませんが、こちらはバレエ等も含まれます。)
授賞式会場はロイヤル・オペラハウスですが、
会場近くのコヴェント・ガーデン・マーケット前の広場で、
今ウェストエンドで上演されているミュージカルの出演者が
作品のナンバーを披露するイベントがあると聞きつけて、
コヴェント・ガーデンへ向かったという訳です。
(前の日に間違えて行ってしまったのは、このイベントを見ようと思っていたからなのです。)

到着すると、リハーサルの最中でした。



この日はかなり寒くて、ジッと立っていると体が凍りそうだったので、
マーケットの中のカフェでホットチョコレートを買い、
飲みながらリハーサルを眺めました。



リハーサルはほとんどのキャストが私服のまま。
普段着で歌うミュージカルを見るのも貴重な経験かもw

舞台下手にはリハーサルから授賞式の終わりまで、
常に手話通訳士の方がいて、歌詞やコメントを訳しているのが印象的でした。
イベント後の授賞式のスクリーニングでも、画面の横に立ってずーっと訳していたんです。
日本のイベントではあんまり見ないですよね。親切だな。
男女2人で交替されていたんですが、2人ともチャーミングな通訳士さんでした。

キャストが立ち位置や決めポーズ等と確認し、一通り終わると、
イベントの司会者Neil Foxと、去年まで「ウィキッド」でグリンダ役を演じていたLouise Dearmanが登場。



いよいよ始まるー!と心浮き立ったその時、突然空から雹が!



あまりの急な出来事に写真もピンボケw
寒い寒いとは思ってたけどまさか雹が降るとは!
一時騒然としましたが、しばらくすると止み、元の曇り空に。
この気まぐれな天候が、まさにロンドンです。

気を取り直して、イベントはスタート!
まずは「レ・ミゼラブル」。



一幕最後の曲"One Day More"のシーンです。
レミゼを生で見たのは中学生の時以来なので、一曲だけでも迫力に圧倒されました。
劇場でもこんな近くで見られることはそうそうないですもんね。

パフォーマンスが終わると、演目の合間合間に
イベントに出て来るミュージカルに関する4択のトリビアクイズ大会がありました。
広場に集まった観客も携帯で参加出来て、
「正解率一番の○○さんはどこー?」ってLouiseさんが訊くと
マーケットの上にあるレストランのバルコニーで手ー挙げてる人がいたり。

クイズが終わると、イベントの進行役でもあるLouise Dearmanさんが
ニューアルバムに収録されている"Here Come The Sun"のカバーを披露。
太陽が恋しいこのイベントにぴったりのナンバーですねw



続いて、そのLouiseさんが出演していた「ウィキッド」から。
"As Long As Your Mine" と"For Good"。
ElphabaはRachel Tucker、GlindaはGina Beck、FiyeroはMatt Willis。
西の魔女=エルファバの顔は緑色ではありませんw



動画は"The Wizard and I"。画質は悪いけど、歌唱力は伝わるはず。

Wicked - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012


お次は「STOMP」!



百聞は一見に如かず、ですので、動画もどうぞ。

STOMP #1 - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012
 

そして「ビリー・エリオット」。演じるはRyan Collinson君、たしか13歳。
この時はマイクの音を拾えていない音響トラブルがあって、ちょっとかわいそうでした。



Billy Elliot "Electricity" - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012


こちらで見る方が画質いいです。

ここで再びLouise Dearman登場。
歌ったのは"Little Bird"だったっけか…失念。



授賞式開始前の、最後のパフォーマンスは「CHICAGO」!
「CHICAGO」は来日公演を2回は見に行っているくらい馴染み深い作品なので、
一緒に歌いながら楽しみました。

まずBilly Flynnが歌う"All I Care About"とMama Mortonの"When You're Good to Mama"。



そしてヴェルマ&ロキシーの"Nowadays"



CHICAGO "Nowadays" - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012


締めくくりは勢揃いしての"All That Jazz"!

CHICAGO "All That Jazz" - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012


リハーサルでは、ビリーとママ・モートンの出て来るタイミングが合ってなかったんですが、
さすが、本番ではピタっとポーズが決まってます!

ここでイベントは一時お休み。
授賞式のスクリーニング会場になります。

私は体が冷えきってしまったので、しばらく動いて体を暖かくしようと辺りをウロウロ。
ロイヤル・オペラハウスの横を通ると、レッド・カーペットが。
当然スターはもう会場入りしているので誰もいません。



少し暖まったところで広場に戻り、授賞式を座って見ることにしました。
私が一番気になっていたのは、
もちろん"Frankenstein"でBenedict CumberbatchとJonny Lee Millerがノミネートされていた主演男優賞の行方。
彼らは日替わりでフランケンシュタイン博士とクリーチャーを演じ、2人同時にノミネートされていたのでした。



ベネディクト・カンバーバッチは欠席していましたが(Ster Trekの撮影だったっけ?)、
見事、2人が主演男優賞を受賞しました。おめでとう!



好評につき、6月から映画館やアメリカ等の海外でも上映されているようなので、
日本で見られる機会があればいいんですけどねー。上演はないまでも、何らかのカタチで。


授賞式の中盤、受賞会場の休憩時間なのか、
広場のステージで再びライブが始まりました! 作品は「ジャージー・ボーイズ」!
一曲目の"Sherry"で観客もノリノリ!



動画は"Who Loves You"と"Oh, what a night"

Jersey Boys #2 - Olivier Awards in Covent Garden Piazza 2012

(キャストはRyan Molloy, Matthew Wycliffe, Jon Boydon, Eugene McCoy)

とにかくこのイベントの中で一番盛り上がった作品でした。
ちゃんと劇場で見てみたかったです。
若い女の子のファンがいっぱい来てましたねー。

「ジャージー・ボーイズ」のパフォーマンスの後に
「ココは寒いねー、でも盛り上がってるー?」と登場したのは、
授賞式の司会者、Imelda StauntonとMichael Ball!



2人が広場に来たのは、"BBC Radio 2 Olivier Audience Award"の発表のため。観客賞ってやつですね。
放送時間より早く登場してしまったので、
始まるまでアカペラで歌を歌ってくれたりしましたw

ノミネート作品は「レ・ミゼラブル」「ビリー・エリオット」「ジャージー・ボーイズ」「ウィキッド」の4作品。
プレゼンターはクイーンのブライアン・メイ!



せっかくのブライアン・メイなのに、画像がブレブレで申し訳ない…。
「ウィー・ウィル・ロック・ユー」もウエストエンドで上演されてるからね。
ブライアン・メイが発表したWinnerは「レ・ミゼラブル」でした。



勝鬨の"One Day More"、再び。

こうして、暗くなるまで授賞式は続きました。
特に歓声が大きかったのはミュージカル作品賞を受賞した"Matilda the Musical"で、
中でも主演女優賞を受賞した4人の"マチルダたち"が微笑ましかったです。
こまっしゃくれた小さな女優たちの受賞コメントもかわいかったですね。

ちなみに。先日生で見たReece Shearsmithも"Betty Blue Byes"でノミネートされていたのですが、
残念ながら受賞ならず。
でもリースはいつか絶対俳優として受賞すると思うよ!
それだけの技量のある役者ですもの!



そんなわけで、イベントに授賞式にとお腹いっぱい楽しめましたが、
体は寒さでガタガタ…
Covent Garden駅は混んでいたので、例によってPiccadilly Circus駅まで出て帰りました。
つくづく、春のロンドンにダウンは必要だと思いました。
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ビートルズといえば、アビーロード

2012-06-19 | 2012年、英国の旅 ~春編
滞在12日目。この日はあの名所に向かったのでした。
まずSt. John's Wood駅で下車。



駅前のグローブ・エンド・ロードを歩くとすぐそこにあります。
この道です!
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…このアングルじゃ分かりにくいか。
道の真ん中から撮った写真を見ると一目瞭然!



アビーロードです!!!



ビートルズがここでジャケット撮影をした時には、
"この先横断歩道あり"の目印であるギザギザの線がなかったので、
ちょっと見た目が違いますが、確かにこここそアビーロードなのです!



名所案内のサイトかどこかで、
「アビーロードは皆が写真を撮りたがるので、
 それを分かっている通行中の車も歩行者を考慮して止まってくれる」
って書いてあったような気がしたんですが、
全然そんなことない!w

ただでさえ交通量は多いし、ビートルズよろしく並んで横断しようとするグループも
激しくクラクションを鳴らされていたし。
ジャケ写の通りに撮影するのは至難の業と言えるかもしれません。
そんなわけで、アビーロードには車の交通量が少なそうな時間帯を狙っていくのがベストかと思います。



そうそう、もちろん、EMIのアビーロード・スタジオもすぐ目の前です。



元々はEMI Recording Studiosという名前で、
ビートルズが「アビーロード」を発表した後に改名されたスタジオ。
スタジオの近隣には使用するミュージシャンが宿泊するための住宅もあります。
一昨年(2010年)くらいにEMIが経営難で売却するというニュースがあり、
ポール・マッカートニーを始め、反対意見が殺到したため、
結局売却は中止になったと記憶していますが、
その後、EMIは維持出来る状態にあるんでしょうかね?

塀には世界中から来た観光客が残した落書きが。



私は何も書きませんでしたが、
あんまり胸ときめくようなビートルズ愛溢れるメッセージはなかったですねー。
ちょっとがっかり。
ちなみに、St. John's Wood駅にはビートルズ・コーヒーショップがあります。



続く。
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セント・ジェームズ・パークとホワイトホール

2012-06-16 | 2012年、英国の旅 ~春編
続き。
バッキンガム宮殿で衛兵交替式を見た後は、セント・ジェームズ・パークを散歩します。

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たくさん公園のあるロンドンですが、散歩するのは初めて。
ロンドンの公園=リス、のイメージを勝手に抱いていたので、
リスと出会えるかなーという期待に胸を躍らせて歩きました。
(私、リスに似てると言われるので、親近感があるのですwww)
でもリスよりも圧倒的に鳥の方がたくさんいます。



カモに餌をやる少年。
鳥の種類には疎いのですが、あちこちに様々な種類の鳥を見かけます。



間近にいても飛び去ったりしない鳥たち。
そして、リスもいましたよ!
なにやら一生懸命穴を掘ってました。周りに見向きもせず…。
鳩がその様子をジッと見つめていましたw



公園の中から見たバッキンガム宮殿。
さっきの喧噪が嘘のように静か。



鴨も川の字(?)になってお休みしています。
茂みの近くに行って見ると2匹目のリスを発見。
でもリスたちは近寄ると怖がってすぐ逃げちゃうんですよね…。



ホースガーズ・ロードの近くまで来ると、
水たまりの水を飲む2匹のペリカンが!



観光客がみんなで群がって撮影会状態でした。
でも、そんな汚い水たまりの水でいいのかい? 近くに湖があるのに…



しばらくすると、陽が差してきたので、
芝生の上に座ってひなたぼっこすることに。



とにかく、ロンドンの春は寒い…。
手足を太陽の光を当てないとエネルギーが保てません。



恋人たちも、昼下がりのひとときを楽しんでいる様子。
エネルギー補給完了して公園の出口に向かうと、
こんなかわいらしい家が建っていました。



ダック・アイランド・コテージ。
公園の鳥を管理していた人の家だったみたいですね。

公園を出ると、すぐ目の前に近衛騎兵隊が警備するホーズガーズがあります。



隣の建物はオールド・アドミラルティ・ビルディング。
外務連邦省が使用しているそうで、海軍省のために建てられたものの中で一番大きいとのこと。



ホーズガーズの中を通って表に出ると、
建物の両サイドに騎兵がいて、ここでも写真撮影会状態になっていました。



宮殿と同じように、一時間ごとに騎兵の交替式が見られるそうなのですが、
私が通りかかった頃は、ちょうど終わった直後でした。残念。

さて、この表通りは官庁街として知られるホワイトホールです。



もちろんこの通りには、首相官邸のあるダウニング・ストリートもあります。



ここもやっぱり人だかり!
なんとか中が見えないものかと写真を撮ってみるけど、
ゲット出来たのは警備のおじさんの見事なカメラ目線だけw



道の反対側から見てみましょうか。
道の真ん中には戦没者記念碑と、
従軍する男性たちの代わりに国を支えた女性たちの働きを讃える記念碑、the women of world war 2があります。



お、国防省の裏に建っている銅像…
これは"モンティ・パイソン"の番組名の由来となった(と言われている)バーナード・モントゴメリー元帥ではないですか。
第二次大戦で活躍した、英国陸軍の総司令官ですね。



そして反対側の歩道から見たダウニング街とホースガーズ。
改めてなかなかの人だかり。



ホワイトホールを北に行くとトラファルガー広場に出ます。



この日は何かイベントが行われていました。
荷物チェックを通らないと中に入れないみたい。

私はこのまま、またしてもコヴェント・ガーデンへ。



コヴェント・ガーデン・ピアッツァという広場でイベントがあると思い込んでいたのですが、
実は日にちを間違えていて、実際に開催されるのは翌日なのでした…
(なので、イベントのレポートは次回をお楽しみに。)
好きな場所だから全然問題ないのですが、失敗した~。

仕方ないので、ウィンドウ・ショッピングを楽しみました。
見てるだけでも楽しいです。
パイプのお店には"シャーロック・ホームズの帰還"のパイプセットが!
ホームズだけじゃなくて、モリアーティやマイクロフトの名前のものまであります。




海賊や海にまつわるグッズのお店も。
(名作クラシック・コメディ"Dad's Army"のグッズもちょっと置いてありました。)

帰りはLeicester Square駅前からコヴェントリー・ストリートを通って
Piccadilly Circus駅へ出る定番の散歩コース。

ここを通る度に気になっていたのですが、
コヴェントリー・ストリートには何故かM&Msのどでかいショップがあります。



M&M'sは確かアメリカ生まれですが、ショップにはユニオンジャック仕様のM&M'Sグッズが所狭しと置いてあります。
チョコの秤売りもあるので、甘いものに目がない方は是非寄って"チョコ充"されてはいかがでしょうか。

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バッキンガム宮殿の衛兵交替式

2012-06-13 | 2012年、英国の旅 ~春編
滞在11日目にして、やっと観光客らしい場所に行ってきました!
バッキンガム宮殿の衛兵交替式です!
交替式のある日はあらかじめここでチェックします。
今年はダイヤモンド・ジュビリーがあったりオリンピックも開催されるので、
変則的になるのかもしれませんね。
ちなみに4月は一日おきで偶数日に行われていました。

式は11時15分から開始なので、10時30分には到着しておきたいところですが、
出かけるまでダラダラしてしまう私は、駅に着いたのが30分くらい…。

大きな地図で見る



今日はWestminster駅で下りて、グレート・ジョージ・ストリート~バードケージ・ウォークを歩きます。
右側にはセント・ジェームズ・パーク。
公園は後でゆっくり見るとして、そのまま進むと、
左手に衛兵の兵舎、ウェリントン・バラックが見えてきます。
時刻は大体10時50分くらい。柵ごしに中を覗いてる人がたくさんいました。
私も空いたスペースから覗いてみると、おお、やってるやってる!



これから宮殿に向かう衛兵たちが整列しています。
実際の雰囲気は、↓こんな感じです。

Changing the Guard ceremonies in London #1 - Wellington Barracks





制服の乱れをチェック中。
あれ、笛を吹いているのはひとりだけなのか…
と思っていたら、宮殿寄りのスペースに鼓笛隊の皆さんも集まってきました。



柵に群がる観光客たち。
この写真は道路の手すりに乗っかって撮りましたw
動画はこちら↓
Changing the Guard ceremonies in London #5 - Wellington Barracks


そろそろ、バッキンガム宮殿に向かうようです!



騎馬警官も待機中。
私は先回りして、セント・ジェームズ・パークのこの位置で待機することにしました。
こちらにも人がわんさか集まっています。



おおー! やっとバッキンガム宮殿を見られたー!
そのまま待機していてもよかったのですが、
さっきまで見ていた衛兵たちが入ってくるのをちゃんと見たかったので、
横断歩道を渡って道の反対側に移動。
しばらくすると、セント・ジェームズ宮殿から行進してきた衛兵が先にバッキンガム宮殿に入って行きます。



そして、反対側のウェリントン・バラックからも、先ほどの衛兵と鼓笛隊が向かって来ました!

Changing the Guard ceremonies in London #8




続いて、ホーズガーズからやってきた騎馬衛兵が入場。



今の位置からだと、宮殿前に移動して中の交替式を見るのは無理なので、
おとなしく先ほどの場所に戻って、今度はウェリントン・バラックに戻って行く衛兵を待ち受けます。



周りはツアー客だらけ。ガイドさんもよく見える位置をあれこれ探りながら案内している様子。
こういう時、ひとりだとダラダラ人の案内を待たずに身軽に動けるから快適!
よく見えそうな位置を確保して、観光客のカメラのシャッターを押してあげたりしながら待ちました。
そうしているうちに、宮殿の正面の門が開いて、衛兵たちが出てきます。

Changing the Guard ceremonies in London #9





宮殿を背景に行進する衛兵!
行き当たりばったりな割に、なかなか絶妙な位置で見られたかも! よかったー!
式が終わり、周りの観光客の皆さんもほっと一息のようす。



それにしても、改めて見てみると宮殿の周りは花が咲き誇っていて素晴らしい景色!



ザ・マルからクイーン・ヴィクトリア・メモリアルを正面に見るために移動。
交替式が終わり、自動車が頻繁に行き交っています。



さて、メイン・イベントを終えたことですし、
先ほど通ったセント・ジェームズ・パークをのんびり散歩と行きますか。



他の見物していた人たちも、みんな公園に流れていくみたい。

続く…。
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ハマースミス橋とPower Plant Studio跡へ

2012-06-09 | 2012年、英国の旅 ~春編
つづき。
Shepherd's bush Market駅からHammersmith駅にやってきました。
ここからはドリカムゆかりの場所を訪れます。

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駅の南側にはHMVハマースミス・アポロというホールがあります。
ここはYMOがワールドツアー公演をやった場所でもあるんだな~。



セント・ポールス・グリーンという公園の中を通って南へ。
教会があったけど、何て名前なんだろう。セント・ポールスなのだろうか。
公園の横には幼稚園もありました。



そのまま道を南に進んで行くと、見えてきました!



ハマースミス・ブリッジです!



ロンドン中心部から少し上流の、テムズ川に掛かるとても美しい橋ですが、
これだけを見に来る人はあんまりいないんだろうな。
私がここに来た理由は、橋の上と下から見た眺めにあります。



私と同じ、DREAMS COME TRUEのファンならすぐ分かるこの景色。
ドリカムの2ndアルバム"LOVE GOES ON..."のジャケットが撮影された場所なのです。



20年以上前の作品ですが、風景は全く変わっていないですね! これまた感無量!



この辺りはテムズ川の流れが穏やかで、周りはゆったりとした時間が流れています。
ハマースミス橋に来たら寄ってみたかった川沿いにあるパブのひとつ、
"BLUE ANCHOR"に入ってみました。



考えてみると、ロンドンに来てからパブに入るのは初めて!
お昼を食べそこねていたので、食事をとりたかったのですが、
もう夕方近くなっていたので終わってしまったとのこと。
仕方ないので、飲み物だけ頼むことに。

白ワインのオススメは?とお店のお兄さんに訊くと
「フルーティなものと辛口なもの、どちらが好み?」
「フルーティな方を」
それじゃあ、これは?とアルゼンチンの白ワインを薦められたので、
言われるがままにw注文しました。



お店の中ではお仕事終わりのおじさんたちや、犬を連れた老夫婦が楽しそうに飲んでいました。
このお店は映画「スライディング・ドア」で、ボート・レースの試合の後に打ち上げをするパブのロケ場所でもあります。
お店の中にもオール等、ボートにまつわる飾りがいくつもありました。

実際、ハマースミス橋では春にオックスフォード大学対ケンブリッジ大学のボート・レガッタが行われており、
この日も、ボートの練習をする若い学生たちが多く見られました。
リンゴ・スターとピーター・セラーズが出演した「マジック・クリスチャン」にも
ここのボート・レガッタの様子が登場したりします。
川の流れが緩やかだから、ボートの試合にはうってつけなんでしょうね。



ボートの練習が終わった学生たちは、そのまま川沿いのパブで仲間と一杯。
こんなところでサークル活動?なんて、本当に羨ましいなあ。
パブは中だけでなく、外にもベンチがあるので、晴れていれば川を見ながらゆったりお酒が飲めます。




ベンチに座って、ワインを飲んでいると、
空きっ腹にお酒を入れたせいか、すっかりいい気分になってしまい、
「ああ!なんて素晴らしい景色なんだ!」
と、いつも以上に写真を撮りまくってしまいました。
夕暮れのテムズ川は酔っていなくても美しい風景ですが、
雲間から洩れる日の光がとても幻想的で、ずっとそこに座っていたいくらい気に入ってしまいました。




名残り惜しいですが、ずっとハマースミス橋に居座ることは出来ないので、
来た道を戻り、Hammersmith駅から宿泊先の最寄り駅に帰ります。

実は、予約した後に気付いたのですが、
ホテルの近くにもドリカムにゆかりのある場所があったのです。



ここはJubilee線Willesden Green駅から南西にあるハイ・ロードという道。
Willesden Green駅とDollis Hill駅の間にあたるメイベリー・ガーデンズという道に、
ドリカムがかつてレコーディングしていた「POWER PLANT STUDIO」があります。



といっても、すでにレコーディング・スタジオではありません。
今のテナントは誰なのか分かりませんが、ここにスタジオがあったことは確かです。
確認のために、念のため角のお店で訊けばよかったな…。



スタジオは無くなってしまいましたが、
POWER PLANTという名前は、ドリカムのファンクラブの名前に残されています。
彼らの歩みが始まった、大事な場所なのでしょうね。


ちなみに、ハイ・ロード周辺は、私も滞在中に毎日ウロウロした思い出深い場所です。



暮らしている人たちの人種も様々で、地元のお店もバラエティに富んでいるし、
他の街から戻って来てこの辺りの茶色い整った街並を見るとホッとしたものです。




ハイ・ロードにあるスーパー、Sainsbury's。
普段は駅前のSainsbury's Local(スーパーというよりコンビニっぽい)を利用していたのですが、
駅前にはない化粧品やお惣菜を買う時に立ち寄りました。
お会計時の支払いをスムースに済ませる自信がない時は、セルフレジもあるので、
ひとりでチャチャッとお買い物することが出来ます。
日本にいる時と変わらないので、こういうお店で買い物する時に困った記憶は全くないです。



買い物を済ませて帰路に着く時に見えた、ハイ・ロードに沈む夕焼け。
「今日も素敵な一日だったなー」
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BBCテレビジョンセンターと、バカ歩き発祥の地

2012-06-07 | 2012年、英国の旅 ~春編
滞在10日目。
この日は「SHERLOCK」関連の場所ではなく、
Monty PythonとDREAMS COME TRUEに関わる場所を見に行きました。

パイソンズは…と、説明するまでもないかもしれませんが、
60年代末から放送されたコメディ番組"Monty Python's Flying Circus"を作った
英国を代表するコメディアンのグループです。

番組は、スケッチ(コント)に必要不可欠なオチを使わず、
アニメやナンセンスな映像を差し込んで、スケッチとスケッチの間をつなぎ合わす演出で知られ、
ベタな笑いからシュールで痛烈な皮肉を込めたスケッチまで盛り込まれていています。
英国だけにとどまらず世界中に多くのファンを持つ、まさしく伝説のコメディです。

ドリカムはかつて"Go For It!"という曲で
「黒は好きじゃない モンティー・パイソンも
 あなたの好きなのは 好きじゃない」

と唄っていましたが、実際には、彼らを気に入っていて、
出演していたテレビ番組では、Monty Pythonが映画「卒業」をパロディにしたスケッチを真似していました。

今はNYでレコーディングをしているドリカムですが、
初期のエピック・ソニー時代はロンドンに滞在し、
SADE等のプロデューサーだったMike Pelaとレコーディングをしていた時期があり、
実はロンドンにゆかりの深い人たちなのです。
小さい頃の私は、彼らを通してロンドンの雰囲気を感じ取り、憧れていたのでした。

Monty Pythonもドリカムも好きな私としては、
彼らのゆかりの地を巡るのも大切なイベントです。

そんなわけで、まずこの日訪れたのはWhiteCity駅近くのBBCテレビジョンセンター。

大きな地図で見る




DOCTOR WHOのメイキングなんかでも出て来たりしますよね。
といっても、中を見学するわけではなかったのですが。
パイソンズのスケッチやアニメに出て来る外観だけ見られれば本望。
モンティ・パイソンとBBCというと、どうしてもこの建物を思い出してしまうんです。
たとえばこれ↓とか。

Monty Python - Stolen Newsreader


何故か強盗に盗まれ、その中でも原稿は読み続けるアナウンサー!
そして最後は… w 盗まれる意味が分からないが面白いっ!

しかし、モンティ・パイソンの最も訪れるべき"名所"は、
このテレヴィジョン・センターの裏をしばらく歩いたところにあります。
長居せずに、次の場所へ急ぎましょう。



まず、WhiteCity駅に戻り、北へ上ったらサウス・アフリカ・ロードで左折。



ホワイト・シティ・クローズという住宅エリアを横目で見ながら、
ひたすらサウス・アフリカ・ロードを西へ西へ。
このあたりは住宅が多く、小さい子供や親子連れが目立ちました。



突き当たって、ソウレイ・ロードへ渡ると、
ウォーム・ホルト・パークという公園が見えてきます。



英国の公園としてはこじんまりしてるけど、
花もキレイに咲いてるし、サッカーも楽しそうです。



公園を過ぎてキャロウェイ・ロードという道に入り、
さらにとなりの道に入るとお目当ての道に出ます。



ソープバンク・ロード!
何の変哲もないただの住宅街ですが、
こここそ、コメディの歴史が動いた場所なのです!(大げさかなw)
まず以下の動画を30秒見てみてください。

Ministry Of Silly Walks


モンティ・パイソンで最も有名なスケッチのひとつ、「バカ歩き省」の一コマです。
いかにも官僚っぽい出で立ちのジョン・クリーズが、
突然バカみたいに長い足を振り上げながら歩いて行くこの場面。
まさしく、この歩いている場所こそソープバンク・ロード!



当時はお店だったようですが、今は普通のお家になっています。



まったく観光地的な名所ではないので、
住人と道路工事をしてるお兄さん以外は誰もいません。
そんな中、写真を撮りまくっていた私は、一瞬ちょっと間抜けな気分にもなりましたがw、
40年も前の名作スケッチの風景をほとんどそのまま見ることが出来るなんて感無量でした。
このズラーっと並んだ住宅が、まさしく私の抱いていたロンドンのイメージそのままなのです。



十分バカ歩き発祥の地を見た後は、アックス・ブリッジロードに出て東へ。



この道はアラブ系のお店が多かったです。
歩く人たちも特に人種がバラバラな印象でした。
サウス・アフリカ・ロードも白人よりはアラブ系の人が多かった気がします。



Church of Saint Stephen & Saint Thomasを右に見て、
少し歩くと、Shepherd's bush Market駅に着きます。



駅のホームからBBCテレビジョンセンターが見えますね!
ここからSouthbound(南方向)の終点、Hammersmithへ移動します。

続く…
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大英博物館とラッセルスクエア

2012-06-05 | 2012年、英国の旅 ~春編
SPEEDY'Sで遅めのランチを済ませた後、ガワー・ストリートを散歩し、
第二の目的地、大英博物館に到着しました。

大きな地図で見る

とにかく、膨大な展示物がある大英博物館。
歴史に疎い私には全ての中からチェックすべき展示を選ぶことは到底出来ません。
そこで、ちょうど出発前にBSで放送されていた、
2時間で回る大英博物館 ~究極の完全ガイド~」を参考にしました。
実際に時間を計ってみると、16時に回り始めて、見終えたのは17時半!
1時間半で回れました。(どっちにしても17時半になったら展示室から追い出されちゃうんですが。)
実は見逃していたものもあったので、正確に回れたとは言い切れないのですが。
順序は同じで、帰りにショップを覗く余裕もあったので、2時間で十分クリア出来ると思います。
自分の覚え書きとして、展示品をいくつか書き残しておきますね。

まずは1階、Ground Floor。



↑モアイ像こと、ホア・ハカナナイヤの石像(1000年頃)。
1868年、測量航海の際、イースター島で発見され、ヴィクトリア女王に献上された。



うずくまるアフロディテ像。
2300年前にギリシアで作られたものを、ローマで模倣したもの。



アッシリアの守護獣神像(BC210年頃)。
古代オリエント世界で絶大な勢力を誇ったアッシリア帝国・サルボン2世の王宮跡から見つかった像。
高さは4m以上。魔除けとして、宮殿の入り口に配置されていたと思われる。
前から見ると2本の前足が彫られているのが分かるが、
横から見ると4本の足が彫られており、獣神が歩いているように見える。
獣神の足下の台座には…



升目が彫られている。
兵士が時間をつぶすためにゲームをしていた跡だと言われている。



アッシリアのライオン狩り(BC645年頃)。
アッシュル・バニパル王の宮殿(現在のイラク周辺)の部屋に飾られていたレリーフ。
神聖な王等の人間は抽象的に描かれているが、ライオンや馬等の動物は精巧に描かれており、
当時の彫刻家の情熱が注がれたことが伺い知れる。



ハリカルナッソスのマウソロス廟(BC4世紀)。
古代の七不思議の一つ、カリア王国の首都にあったとされるマウソロス王の墓から見つかったもの。
墓は下の段に男女の神々や戦士の像が置かれ、36本の円柱に支えられたピラミッド型の屋根の上に、
4頭立ての馬車の像が置かれていた。
この馬の頭部はそのうちの一頭。



古代ギリシャ中期のイオニア式で建てられた、トルコ南西部リキュア王の霊廟。



パルテノン神殿の彫刻群(BC5世紀)。
両脇に並ぶのは中廊の内側に飾られたフリーズ(浮き彫り)。



神殿のペディメント(破風)部分に置かれていた彫刻。
三角形を描くように並んでいる。



裏から見たペディメントの彫刻。
本来見えない部分だが、正面と同じように丁寧に彫られている。



その他のペディメント彫刻。左は月神セレネの馬の頭部。



アステカのトルコ石モザイク(15・16世紀)。
トルコ石は太陽の光を表し、王や神官の装身具として使われた。
出土した55点のうち、9点が大英博物館に所蔵されている。
右は「テスカトリポカ神の仮面」。
メキシコシティ、テンプロマヨール遺跡から発掘された。
本物の当骸骨にトルコ石を施しており、目鼻は貝殻、歯は人間の歯で出来ている。

この後は2階Upper Floorへ。
まずは古代エジプトのエリア。




エジプトのミイラ(BC2500年頃から)。
古代エジプトでは永遠の命が信じていたため、同時に入れ物となる肉体も必要とされた。
一体がミイラになるまでに70日掛かる。



ミイラの上に載せられているのは、再生と復活の象徴とされていたスカラベ(フンコロガシ)の像と
来世でミイラの主に仕えるシャビティという像。




ウルの牡山羊とスタンダード(BC27世紀)
ウルは古代メソポタミアにあったシュメール人の都市国家。現在のイラク南部に当たる。
1927年、王家の墓の遺跡が発掘された。
その用途は謎に包まれているが、スタンダードは楽器の共鳴板だったという説がある。
スタンダードの装飾は戦争と平和を表しており、
片側(写真左)には戦車や捕虜が王に命乞いをする様子、
もう片側(写真右)には宮殿に品々をおさめる人々の様子が描かれている。



ウルのゲーム盤(BC2600年頃)。
世界最古のゲーム盤(すごろく)のひとつ。
長らくその使い方は分かっていなかったが、
「バビロニアの粘土版(BC177)」の楔形文字を解読したところ、
そのルールが書き記されていることが分かった。



これがその粘土版。
7つの駒と正四面体のさいころを使って遊ぶ。
盤の凹んだ部分から4つの升目がある方へ駒を動かし、
中央の升目を通って、最後の2マスを通ったらあがり。
ただ、自分の駒のあるマスには自分の別の駒を置けなかったり、
自分の駒のあるマスに相手の駒が置かれると、振り出しに戻されてしまう等、細かい決まりがある。



オクサスの遺宝(BC5~4世紀)。
アッシリアなき後にオリエント世界を統一したアケメネス朝ペルシャの、金を使った工芸品。
中央アジアのオクサス川で発見された。
黄金の馬車(左)は当時の車輪の大きい丈夫な馬車の作りを伺い知ることが出来る。
黄金の腕輪(右)にはグリフィンの装飾が細やかに作られている。


ここからは英国エリア。



サットン・フーの舟塚…は、改装中で見られず…。



ルイスのチェス盤(12世紀)。
1831年、スコットランド北西部ルイス島で発見されたチェスの駒。
セイウチの牙で出来ている。
発見されたうち、大英博物館が67個、エディンバラのスコットランド国立博物館が11個を所蔵している。
当時ルイス島を支配していたノルウェーで作られたものではないかと考えられている。



ローマ皇帝パドリアヌス帝の像の頭部(2世紀)
テムズ川の泥の中から見つかった。

奥にある貴重な時計ばかりを展示した部屋には…



Rolling Ball Clock(19世紀)
ボールが左右に転がることで歯車が回る時計。
ボールの転がる間隔は30秒。
動画はこちら。↓







ガレオン船型自動時計(1585)。
ドイツのハンス・シュトロハイム作。
大航海時代の主力であったガレオン船がモデル。
時間が来ると、甲板の上の人形が鐘を鳴らし、大砲から火花を散しながら船が前進した。
マストの下にある小さな文字盤の奥に神聖ローマ皇帝ルドルフ2世(右下)が乗っている。



ここまで見たらGround Floorに戻り、



ロゼッタストーン(BC195)。
ヒエログリフ解読のきっかけとなった石碑。
古代ギリシャ文字、古代エジプト民用文字・デモティック、古代エジプト神聖文字・ヒエログリフの
三種類の文字でプトレマイオス5世を讃える内容が彫られている。
1799年、ナポレオンのエジプト遠征軍隊が発見したが英国に降伏し、
フランスから英国に運び込まれた。
その後、フランスのジャン・フランソワ・シャンポリオンや
英国のトーマス・ヤングらがこの解読に着手し、
シャンポリオンが他のオベリスクに刻まれていた
「クレオパトラ」「プトレマイオス」という文字を手がかりとして解読に成功した。



丸く囲まれた部分が「プトレマイオス」

ここまででタイムアップ!




Lower Floorにある、モザンビーク内戦で使用されたロシア製自動小銃AK-47を元に作られた
ツリー・オブ・ライフは見ることが出来ませんでしたが、大体手順どおりに回れました。
この達成感!
個人的には一番楽しみにしていたウルのゲーム盤をじっくり見られたのが嬉しかったです。
時計の部屋も、古いものばかりではなく日本製の腕時計なんかも置いてあって新鮮でした。



外はまた雨がパラパラと降り出していましたが、
最後にちょっと寄り道。
大英博物館のすぐ横にある、ラッセルスクエアです。




「SHERLOCK」"A Study in Pink"で、ジョンとスタンフォードが出会う公園です。



2人が座ってるベンチまで正確に覚えてなかったので、
アングルまでは合ってないですが、雰囲気は分かりますでしょ(汗)。
ロンドン大学のすぐ裏手っていうのも、ここが撮影に使われた理由かもしれませんね。



ラッセルスクエア周辺の建物。この辺は住まいもオフィスもあるのに雰囲気が落ち着いている。
人の歩くスピードは早いけれど。
ちなみに右は公衆トイレ。20ペンス(だったと思う)を払うと入れます。



立派な外見のホテル・ラッセル。

この後は、ピカデリーを歩いてGreen Park駅まで散歩して帰りました。
考えてみると結構な距離だったかも…。
自分にお疲れ様でした。

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"もう一つのベイカー街" SPEEDY'S CAFE

2012-06-04 | 2012年、英国の旅 ~春編
滞在九日目。
シャーロック・ホームズの住まいといえばベイカー街ですが、
現代版である「SHERLOCK」のファンにとっては"もう一つのベイカー街"があるのです。
シャーロックとジョンの住む221Bの建物のロケ地は、実際のベイカー街とは別の通りにあります。
そして、その一階には撮影にも使われたカフェ"SPEEDY'S"があります。
この日はついに「SHERLOCK」ファンにとっては聖地と言っても過言ではない、
その"SPEEDY'S"に行ってきました!
(以下、未見の方はリンクにネタバレありなので注意して読んでください。)

"もう一つのベイカー街"は、実際のベイカー街からは4駅離れた、
Euston Square駅を出てすぐのノース・ガワー・ストリート(North Gower St.)にあるのです。

大きな地図で見る



駅方面から見たノース・ガワー・ストリート。もう見えて来た!




とうとうSPEEDY'Sにキター!!
本当のベイカー街に行った時とはまた違った興奮を感じました。
もう何度も見た風景なので、ぶるぶる鳥肌が。

ちなみにこれは放送されてないパイロット版でのSPEEDY'S。



シーズン2?の撮影中の雰囲気はこんな感じ。


足を踏み入れてみると、ガラスケースの中にサラダやお惣菜が並んでて、
カウンターの後ろにメニューが書かれています。
最近、特別メニューの"SHERLOCK WRAP"が出来たとお店のツイッターで知ったので、頼んでみようと思ったのですが、
"SHERLOCK WRAP"と口に出すのが何となくこっぱずかしく、
後ろにあった貼り紙を指して「"その"ラップとカフェオレをください」と注文。
「じゃあ席に座って待っててねー」とカウンターのお兄さんに言われ、奥のテーブルに座りました。



お客さんは学生さんや休憩中らしいスーツ姿の会社員、常連っぽいおじさんたちと、アットホームな雰囲気。
店員さんとお客さんが親しげに会話していて、地元の人にも愛されてるカフェなんだなーと分かります。
その一方で、私が入った時には中国人のSHERLOCKファンがご主人と店先で写真を撮っていました。

壁には撮影中のベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンや、マイクロフト姿のマーク・ゲイティス、
パイロット版の撮影中にカフェの前でポーズするMrs. Hudson役のユーナ・スタッブスさん等の写真が飾ってあります。



私の座った席の後ろ側は厨房につながる扉。
シーズン2の"A Scandal in Belgravia"ではカフェの内部のシーンもありますが、
このカットのカメラは厨房の扉越しにセッティングして撮影されたみたいです。
テーブルも撮影のために配置をちょっと変えてあったみたい。

注文したラップがなかなか出てこず、
ウェイトレスのお姉さんに「もう注文訊きました?」と訊かれたりしながら、
しばらくしてやっと運ばれてた、"SHERLOCK WRAP"。



チキンとキュウリの中にスイートチリソースが入ってて、ベーコンの味が効いてます。
辛いのかと思いきや、食べごたえがあって旨い!
見た目で想像したよりも、ずっとお腹いっぱいに。

閉店ギリギリまでのんびりカフェオレを飲んで、昼過ぎのゆったり流れる時間を十分味わいました。
(注文した時に恥ずかしがって言えなかったのに、支払いの時に「何を注文しました?」と訊かれ、
 結局SherlockWrapだと説明しないといけなかった…)



《追記》
その後、SPEEDY'Sに立ち寄った際の記事はこちらをどうぞ。
夜のSPEEDY'S(2012年11月5日)…メニューの画像も載せています。本物のベイカー街へも。
2つのベイカー街(2014年1月31日)…人気の少ない夜の様子を少しだけ。



名残惜しいけれどカフェを後にし、南に向かいます。



ユーストン・ロードを横切るために一度Warren Street駅前の横断歩道を渡って、
Euston Square駅まで戻り、ノース・ガワー・ストリートの真南にあるガワー・ストリートを歩きます。



SPEEDY'Sとは道を挟んで反対側のEuston Square駅。
この駅もBaker Streer駅と同様、1863年に開業した古い駅で、
19世紀まではNorth Gower駅という名前だったそうですよ。



ガワー・ストリートはノース・ガワー・ストリートよりも建物が整然と並んでいて、ホテルの件数が多い!
後から気付いたんですが、夏目漱石が英国に留学した際に初めて泊まった下宿がここにあったそうです。
19世紀には薩摩や長州の留学生がこのあたりに下宿していたとか。



彼らが学んだロンドン大学(University College London)がガワー・ストリートの裏手にあるので、
そのすぐそばに住んでいたというわけですね。
当時国籍や人種に関係なく学生を受け入れていたのはロンドン大学だけだったそうです。
ワトソンも学んだロンドン大学、ですね。



大学のある街だけあって、近くには本屋も多い気がする…。
ここはWaterstoneの2階の出窓。



ゴードンスクエア近くのChrist the King (R.C.) Gordon Square。
横道を覗きつつ、ガワー・ストリートをさらに歩いて行くと、
右手にベッドフォードスクエアの緑が見えてきます。
そこを左に入った道がモンタギュー・プレイス。
大英博物館の真後ろの道です。



今日、さらに立ち寄る場所は、そうです、大英博物館!
時間を見ると、16時。ちょっとのんびり歩きすぎた!
果たして、見たいものをちゃんと見ることが出来るのでしょうか??
裏手の入り口から、いざ、大英博物館の中へ入ります。

続く…
コメント (2)
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