だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

ハイゲイト・セメタリーと、グレアム・チャップマンのブループラーク

2017-02-19 | 2016年、英国の旅
◼︎2016年10月26日 続き◼︎

ハムステッド・ヒースで日向ぼっこして、オムレツを食べた後は、
北東にあるハイゲイト墓地へ、徒歩で向かいました。



ハイゲイト墓地は1839年に開設された墓地で、車道を隔てて西と東に分かれています。
著名人が多く埋葬されていて、入場料4ポンドで中に入ることができます。
私はというとマークが昔、おすすめ観光スポットとして紹介していたのでずっと気になっていたのですが、
今回は時間もないので(歩きすぎてクタクタだったしw)東側だけ入ってきました。


↑左が西側の入口、右が東側の入口。
小屋のような場所で係りのおばさまに入場料を支払います。



墓地の中は撮影OK。墓地でカメラを使うのってちょっと躊躇われますが、
(間違って何か映っちゃたどうしようとかね…)
みなさん入口でもらった地図を手に、墓石を探しています。



やはり天使の像が多いので、背中を向けたら追いかけられそうな恐怖に襲われるドクター・フー民でありました。
右は作曲家グスタフ・マーラーの娘で彫刻家のアンナ・マーラーの墓。

さて、私が一番訪れたかった場所はというと、ダグラス・アダムスの墓石です。
「銀河ヒッチハイク・ガイド」シリーズの作者として有名ですね。
そしてモンティ・パイソンのグレアム・チャップマンと交流があり、
メンバーではありませんが、スケッチも書いてます。

A doctor whose patients are stabbed by his nurse

かなり痛烈で(いい意味で)酷いスケッチw

それに、昔のドクター・フーにもエピソードを書いていますね。
そんなSF好き、英国コメディ好きは避けて通れないお方ですが、
彼のお墓がここにあるのです。
地図を頼って場所を確認すると…あった!



名前が違うじゃないかって?
いや、手前のではありません。奥にある墓板です。
もう少し近寄ってみると、



こちらです。
想像してたよりずっと小さい! まな板よりちょっと大きい程度。
しかも後ろが鬱蒼としてる。
そして噂に聞いていた通り、訪れた人たちは花を供えるのではなく、自分のペンを備えています。



よく見ると日本製のペンもさしてあります。
もちろんペンのお供えをすることはわかっていたのですが、
お供え用を持ってくるのを忘れていたため、
いつも持ち歩いていた三色ボールペンを差し込みました。
旅行中は、このボールペンしか持っていなかったけど、
まあ、油性ペンは持っているから大丈夫だろうということで!



あとはファッション・デザイナーでセックス・ピストルズ等のマネージメントで知られた
マルコム・マクラーレンの墓もあります。



青い墓石というのはこの墓地ではあまり見かけなかったので新鮮に感じました。
でも、景観には自然に溶け込んでいましたね。デスマスク?付きというのも珍しい。



↑映画監督のHercules Bellvilleの墓。
墓のデザインも、ペンギン・ブックス型のような故人にちなんだものもありますね。
ランタンがたくさん置かれていて、まるでお花屋さんのように賑やかな墓地もあります。



こんなにたくさん飾り?つけられているお墓は他にありませんでした。
ところで、この墓地で一番よく知られていて、間違いなく一番有名なのは、哲学者カール・マルクスの墓です。



何がすごいって圧倒的にでかい!(笑) どーん!!
しかも顔が乗っているからかなりのインパクト。
墓地の奥に位置する、一番わかりやすいお墓でもあります。



「哲学者は世界を様々な解釈をしてきただけだ。しかし、重要なのは世界を変えたことである」
という、彼の言葉の引用が記されています。



このカールマルクスの墓が折り返し地点になっていて、
ここからまっすぐ、元の入口に向かうことができます。
横に獣道のような道がいくつもあるので、そこを進んでいくのも面白そうですが、
今日のところはメインどころだけチェックして墓地をあとにします。



墓地を出た後、北にあるウォーター・ロウ・パークの、露で湿った芝生をずんずん進んでいき、
ハイゲイトヒルという通りに向かった私。
実はハイゲイト墓地に来ることがあれば、ついでに来て見たいと思っていた場所がありました。



それがエンジェル・インというパブ。
ここには先にも触れたモンティ・パイソンのメンバー、
グレアム・チャップマンのブループラークが掲げてあります。
ブルー・プラークというのは英国で著名人にちなんだ建物に掲げられた青いプレートのことです。



ハイゲイトは生前グレアムの「庭」だった場所で、実際このパブでも酒を飲んでいたらしく。
かなり破天荒でお騒がせなところもあった人ということもあってか、
公式に設置しているイングリッシュ・ヘリテージでは設置が却下されたらしいですが、
家族や友人が準備をして、2012年、ブリティッシュ・コメディ・ソサエティがこの非公式なブルー・プラークの設置しています。


↑序幕式に出席したパイソンズのマイケル・ペイリンとテリー・ジョーンズ。

(レスターにも彼の若い頃住んでいた家に"グリーン"プラークが設置されたそうなのですが、
 こちらはその後、私が旅行する直前に盗まれたと報じられています。)



"A very naughty boy"というのが、愛を感じるし(笑)、
生家などではなく、「大いに飲んだ」場所にブループラークが飾られてるというのが、
とてもグレアム・チャップマンぽいと思うのでした。
パブの中には入りませんでしたが、ずっと見たかったので嬉しかったです。
やっと立ち寄れてよかったー。

この後は観劇のために一度宿泊先に戻ります。

続く。
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【ネタバレ】SHERLOCK シャーロック S4「臥せる探偵」 "The Lying Detective"【その1】

2017-02-11 | TV/SHERLOCK S2〜

BBCにて1月8日に放送された「シャーロック」 S4 第2話"The Lying Detective"
今回はスティーヴン・モファットによる脚本です。
"The Lying Detective"は言わずもがな?聖典の「瀕死の探偵"The Dying Detective"」から引用したもの。
lyingという単語から「横たわる」とも「嘘をつく」とも捉えることが出来ますね。
日本で放送される時にどんな邦題になるのか楽しみです。

今回も印象に残ったところ(マイクロフト強め)で振り返ります。





メアリーを失い、彼女を救えなかったシャーロックを拒絶するジョン。
新しいカウンセラーにも通いますが、メアリーを忘れることは出来ず、
彼の目にだけ、メアリーの姿が見える様子。
自分を忘れるようメアリーに説得されますが、受け入れずにいるのでした…




一方、その約3週間前…

シャーロックは慈善家のカルバートン・スミスの娘フェイスから相談を受けていました。
父が誰かを殺したいと言っていたが思い出せないというフェイス。
しかし、シャーロックはジョンから拒絶されたショックが原因でドラッグをやりすぎたせいか、 疲弊仕切った様子。




フェイスが持つ杖を見て、ふとジョンのことを思い出し、忘れようとする場面も。
父が殺したい人物は誰なのかを知りたいフェイスを一度は部屋から追い出したシャーロックでしたが、
唐突に彼女のカバンの重さに注目し、引き止めて外へチップスを食べに誘います。
このシャーロックの久しぶりの外出は、もちろん兄の耳にも届くのでした





タキシード姿!眼福!!あーかわいい(←独り言です。)
この後のシーンでも同じことを言っていますが、やたら首相と話してたと言いたがるところがまた彼のパワーコンプレックスを感じさせます。
そして、ヘリコプター(撮影はドローンで操作していたはず)で弟の動向を監視する兄。



フェイスと一緒であることは知らないマイクロフトたち。
弟の不可解な徘徊にイラつく兄に対して、レディ・スモールウッドはメアリーを亡くしたのだから仕方ないと声をかけます。
その言葉に更にイラつくマイクロフト。



ここ、第三話という試験に出ます!(笑)
自分の非情さをアピールするかのような発言をするマイクロフト。
第一話でマイクロフトに疑いをかけられたレディ・スモールウッドは、彼の態度をたしなめます。




初めて見た時には通信状況でこの部分が途切れて見られなかったのですが、
後から見て、飲んでる紅茶を吹き出しました(笑)!
レディ・スモールウッドがマイクロフトをロックオンしてる!(笑)

一方、兄に監視されていると気づいた弟は、なかなか手の込んだ方法で兄をおちょくります。
シャーロックの歩いた後を線で繋ぐと…



弟に手を焼いてジョンに電話をかけるマイクロフト。
当然シャーロックのことだとわかっているジョンは渋々電話を取ります。
家族の問題に国家のセキュリティをかけて監視するマイクロフトに呆れ気味のジョンは電話を切ろうとしますが…




一体誰のことを言ってるんだ?ジョンが不審に思ったのに気付き、
シャーロックからの連絡が来たら知らせるように伝えて、自分から電話を切るマイクロフト。
レディ・スモールウッドはマイクロフトが心配するもう一つの対象に気づきます。




マイクロフトが連絡を取っているシェリンフォードとは何者、もしくは何なのか。
それはシャーロックとも関係するのか…

当のシャーロックはすっかり気に入ったフェイスとともにサウスバンクのベンチで朝を迎えます。
自殺願望があり、カバンに銃を隠し持つフェイス。
彼女の依頼を受けるために、その銃を報酬として受け取り、テムズ川に投げ込みます。



そして視線の先には、メアリーが銃弾に倒れたロンドン水族館が。



フェイスに言い聞かせているようでいて、
メアリーの死と自分の命に思いを巡らせているように見えるシャーロック。
そこで突然、発作のような苦痛に襲われます。
シャーロックが悶える姿を、冷静に見つめるフェイス。





「ANYONE」?

その言葉を残して、忽然を姿を消すフェイス。
一人残されたシャーロックは呆然としながらフェイスとの会話を振り返ります。
シャーロックが事件に興味を持ったのは、
彼女の父、カルバートン・スミスが殺そうとしている名前が1語であるという点でした。
名前が1語というのはありえない。シャーロック・ホームズ、フェイス・スミス、ウィンストン・チャーチル…
必ず2つ以上の組み合わせのはず。だが、何故1語なのか…

「ANYONE」
つまり…「誰でもいい」



カルバートン・スミスは無差別連続殺人犯だ!
(日本で放送される時に1語=ANYONEがなんと説明されるのか楽しみです。)
シャーロックが真相に気づくと、そこは車道の真ん中。


↑ちなみにこの中にマーク・ゲイティスの愛犬のブンスンと義理の両親がエキストラとして出演しています。

その後、221Bの部屋中にカルバートン・スミスの写真を貼り付けて射撃の的にし
荒れ放題のシャーロックに、自称後継者のビリーも逃げ出します。



ここでシャーロックが叫ぶのは、シェイクスピアの「ヘンリー4世 第1部」の一節です。
(一部省略されています。)

"Once more unto the breach, dear friends!
Once more! Or close the wall up with our English dead! Set the teeth and stretch the nostril wide!
Hold hard the breath and build up every spirit to his full height!
On! On, you noblest English Whose blood is fet from fathers of war-proof!
And you, good yeoman, Whose limbs were made in England,
Show us here The mettle of your pasture Which I doubt not For there is none of you here so mean and base
That hath not noble lustre in your eyes! I see you standing like greyhounds in the slips, Straining upon the start!
The game's afoot."


最後の「The game's afoot」は、聖典の「修道院屋敷」にも登場しますね。
数あるホームズ映像作品の中でも好んで使われるため、ホームズが出典かと思われることも多い有名なセリフ。
「忌まわしき花嫁」でもちゃんと使われていました。



そんな荒れ狂ったシャーロックの状態を知らないまま
カウンセラーを訪れていたジョンの元に、猛スピードで迫り来るアストン・マティーンが!



なんと、運転するのはハドソンさん!!(このエピソードのヒロインですね!!)
もちろん、彼女の暴走もマイクロフトは確認済みのようです。



シャーロックの様子を心配したハドソンさんは、ジョンに助けを求めますが彼は断ります。




泣いて飛び出していくハドソンさんを、追いかけて、と促すメアリー(の幻想)。
マイクロフトでもモリーでもなく、ジョンでないとダメだというハドソンさんの説得に負けたジョンが、
医者としてシャーロックの様子を見ると約束をすると、安心したハドソンさんは車のトランクを開けます。
そこにいるのは…



実は、ジョンが新しいカウンセラーに通うことも、カウンセリングの日時と場所も検討をつけていたシャーロック。
(しかし、トランクに詰め込まれることは想定外だったらしい。)

←花瓶の水を飲み干すシャーロック。

シャーロックはジョンに新たな敵、カルバートン・スミスがどんなに最悪の人物なのかわかってほしいと協力を求めます。
すでに、カルバートン・スミスとの面会も約束済みで、彼が用意した送迎の車も外で待ち受けている状態。
腕にある注射痕を見て、シャーロックが正気ではないと判断したジョンは、
モリーにセカンド・オピニオンを頼もうとしますが、連絡する前にモリーがやってきます。
全てシャーロックが2週間前に準備を立てていたのでした。

もう何が何だかわからないジョンを、ハドソンさんが励まします。




でもアストン・マーティンは貸してくれないみたい。

カルバートン・スミスの元へ向かう道中、救急車の中でモリーの診察を受けたシャーロックは、
「死体置き場にいる人の方が健康」と言われる状態。
それでも、カルバートン・スミスと対面します。



シャーロックからシリアル・キラーと疑われていることを利用して、シリアルフードのCMを撮影中のスミス。
このシリアルを買いたいと思う人が実際いるのだろうか…
スミスはさらにシャーロックとジョンを自分が出資する病院に招待します。
シャーロックファンの看護師さんは、ジョンをただの付き添いくらいにしか思っていないようで…





ジョンが書いてるのに!(涙) そりゃ微妙な顔にもなりますわな。
院内の子供達のために、事件のエピソードを披露するシャーロックとジョン。
(ここでは聖典の「入院患者」からブレッシントンと5人の容疑者が引用されています。)

「帽子をかぶらなきゃ。子供達は帽子が好きよ」

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子供達ごしに2人を見つめるメアリー(の幻想)の笑顔が優しくてつらい…

子供達へのお話の後、スミスはシャーロックに連続殺人犯をどう捕まえるのか問います。
例えば女王が殺人を命令したらどうなるのか…
金と名声と名誉ある人間を捕まえられるのか?
一同不穏な雰囲気の中、ジョンは一言。



このシャーロックの'That's my boy!'というような顔!

その後、彼らを自分のお気に入りの部屋、霊安室に連れて行くスミス。
そこで、悪名高きシリアルキラー、HHホームズがホテルで殺人を続けていたように、
殺人を続けるには病院がうってつけの場所だと語ります。
それは自分が殺人犯だと告白しているのかとジョンが問い詰めると、
スミスは逆にジョンに彼が本当に医師と言えるのか問いかけるのでした。
ドラッグで何が本当かわからない親友を見ても、自分が医者だと言えるのか?と。

そこに、響き渡る杖と足音。
シャーロックがスミスの携帯を盗んだ隙に、彼を騙って娘のフェイスに罪の告白のメールをしていたのでした。
シャーロックの予定通り、病院に駆けつけたフェイス。
彼女は父親の殺意を知っているはず。
しかし、そこにやってきた女性は、シャーロックの知るフェイスとは別人なのでした。



当然、「別人の」フェイスはシャーロックと会ったこともないと父に説明します。
フェイスと一緒にチップスを食べ、ロンドンの街を散歩し、朝まで過ごしたはず。
しかし、振り返ってみると、近くにいたはずのハドソンさんもビリーも、彼女の存在に気づいていませんでした。
シャーロックは混乱し、スミスがメスを隠し持っていると言い始め、自らも近くにあったメスを取り上げます。



スミスに刃先を向けたシャーロックを、ジョンが止めるのですが…



シャーロックをこれでもかというほどボコボコに殴り蹴るジョン。
これには目を覆いたくなります…
さすがのスミスも、この様子に驚きジョンを制止しますが、
血を垂らしながら床に這いつくばったままのシャーロックが口を開きます。



そしてジョンは…







(ノД`)・゜・。




続く。







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リージェンツ・パークとハムステッド・ヒース

2017-02-09 | 2016年、英国の旅
◼︎2016年10月26日◼︎




この日も夜は芝居を観る予定。日中は行ったことのない公園を散歩することにしました。
その前に、定番の聖地、ベイカー・ストリートとノース・ガワーストリートを冷やかしつつ。



まずユーストン駅からノース・ガワーストリートへ。
今回SPEEDY'Sには入りませんでしたが、店内はいつも通り賑わっている様子。



その後、バスに乗ってベイカー・ストリートにも。
ホームズ博物館のお土産売り場を覗きましたが、今回は何も買わず。
ストリーミングで中継してみたんですが、wifi環境悪すぎて画像酷すぎw
博物館の並びに本屋さんが出来ていて、ホームズ関連の本やグッズも置いてありましたよ。

そして、ベイカー・ストリートの北にあるリージェンツ・パークを歩きました。
実は今まで何度もロンドンに来ているのに、リージェンツ・パークの中を歩いたことがなかったのです。
本当は花が咲き誇る季節に歩きたかった。でもなかなか初夏にくる機会がないのです。



入ってすぐ見えるボーティング・レイクには鳥がいっぱい。鳩も多いし糞も多いw
清教徒革命以前は鹿も住んでたらしいですよ。
その頃はメリルボーン・パークと呼ばれていたそうです。



リージェンツ・ユニバーシティはまさに公園の中にあるんですね。
公園の中の丸い車道に囲まれたインナー・サークルへの入口には立派な門が立ってます。

私にとって、リージェンツ・パークと言えば、ローズ・ガーデン。
ドリカムの" Eyes to me"に出てくる「バラの花の庭も ガジュマルの木陰も」の
「バラの花の庭」はこのローズ・ガーデンのことです。
そんなわけで憧れだったのですが、どう考えてもシーズンではなく。
それでも一部はまだ花が残っていました。



生き残っているバラを見つけてはシャッターを切る私。



しかし、やはりすでに肌寒い季節なので、
周辺は公園内の整備のトラックやタンク車があちこちにあって、
あんまり花を愛でる雰囲気ではなかったですね…。
トリトン像のある噴水はちゃんと吹き出しています!



花が咲き乱れる季節ではありませんが、
その代わり、黄色く色づいた美しい並木道があちらこちらに。



この木々の彩りを見るのも秋のロンドンの楽しみですね。
さらに、リージェンツ・パークからバスで移動し、
ロンドン最大の公園、ハムステッド・ヒースへ向かいます。



地元の人たちにも旅行者にも愛されている公園として有名なハムステッド・ヒースですが、
ここも今まで来る機会がなかなかありませんでした。
今回来ようと思い立ったのは、ドラマ「ロンドン・スパイ」で、
ベン・ウィショー演じる主人公と友人のジム・ブロードベントがここで落ち合って会話をするシーンがあったから。
親密な2人がロンドンの街を眺めながら安らいで会話する場所として出てくるので、
私もリラックスして景色を楽しみたいと思ったのでした。



園内にはケンウッド・ハウスや、詩人ジョン・キーツが散歩したという小道もありますが、
時間の都合上、ロンドンの街を眺められるParliament Hillだけ立ち寄りました。
丘への坂道をどんどん登っていくのは私だけではなく、
犬の散歩をする人やランニング中の人、乳母車を押すママさんのグループも。
上までたどり着くと、雲間から陽が差し込み、グラウンドの向こうに家並みとロンドンのビル群が見えます。



思ったより遠くにビルがあるんだな(笑)。
街よりも、なぜか流れていく雲の方が近くに感じられます。
横になって昼寝する人も。



ベンチに座って皆のんびり。時間の流れを感じません。
子供連れの家族もいますが、2人で散歩しに来ている人たちも、
会話するというよりは、眺めと雰囲気を楽しんでいる様子。
ふと気づくと、てんとう虫があちらこちらに飛んでいます。



てんとう虫を観察したり、雲に隠れた太陽が隙間から顔を出さないかの待ちわびたりしながら、
私も、ベンチに座って数十分ぼんやりと過ごしました。
北側の景色も最高ですよ。



右下に見えるのはハイゲイト第一池。
体が温まったところで、池の近くまで降りていくと、



嬉しそうに池の中に飛び込んでいくワンちゃんが。
公園を歩いた後は、公園の入り口付近、ハイゲイト・ロードにあるレストラン「ビストロ・ラズ」でランチをとりました。
src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/1d/acddf87d4eeec18e6c0e0f13a66a924f.jpg" border="1" height="350">

トマトとマッシュルームのオムレツと、ターキッシュ・コーヒー。



ターキッシュ・コーヒーの飲み方を店員さんに聞いたんですが、
濃度が濃いから底の方は飲まなくていいのよ、と教えられた以外は結局よくわからず(苦笑)
おなじみターキッシュデライトと一緒にいただきました。
オムレツも美味しかったー。お一人様でも入れる、いい雰囲気のお店です。

食事の後は、これまたずっと行ってみたかったハイゲイト墓地へ向かいます。

続く。
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英国公開初日「ドクター・ストレンジ」をBFI IMAXで見る!【最後だけネタバレ】

2017-02-01 | 2016年、英国の旅
■2016年10月25日■ 旅日記続き

バラ・マーケットで腹ごしらえし、たっぷり街歩きをした後は、
公開初日の映画「ドクター・ストレンジ」を見に行きました!
日本ではちょうど2017年1月27日に公開されたばかりですね。



この前日にはウェストミンスター寺院でプレミア上映も行われていました。




10月25日が英国での公開初日だったので、いてもたってもいられず、
オンラインで近場の劇場を探して、BFI IMAXで鑑賞することに決めました。



ところが、宿泊先から出発する前にオンラインでチケットを予約しようとしたらカードが使えないという事態が発生!
(バラ・マーケットに向かう前のことです。)

「またかよ…」
カードが使えなくなるのは以前の経験から慣れていますので、
今度は何だ?と仕方なく携帯から問い合わせ窓口に電話を掛けてもなかなか繋がらず。
カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」が繰り返し流れるのを何度も聞きながら、
やっと男性のオペレーターに繋がりました。

結局、確認したところ、海外の不正利用防止のための停止措置だったことが判明。
これまで何度かロンドンに来てるのに、不正利用防止で停止になったのは初めて!
それだけに理由がよくわからないのですが、いつもと違う宿泊先に泊まってるせいか?…
簡単な口頭の本人確認が済んだら、また利用できるようになりました。

ただ、映画チケットの事前予約購入が出来なかったので、
直接劇場のチケットカウンターで購入することに。


↑これは2015年に撮ったBFIの外観。

BFI IMAXはテムズの南側、ウォータールー駅北にあるラウンドアバウトの真ん中に劇場が立っていて、
一見してどこから入場したらいいのかわからない建物ですが、
実は周りに地下へ降りる階段があり、そこから地下道を通って入ることが出来ます。
「シャーロック」のプレミア上映なんかが行なわれているBFIサウスバンクは、
ここからまっすぐテムズ川へ向かったところにあります。



日本の映画館では空いてる席を「こことここが空いてますー」と教えてくれますが、
BFIでは「ここがベストシートで間違いないです!」 と勝手にいい席を選んでくれます(笑)
私が購入したのは下手後方。19.50ポンド=当時約2,500円。
レートによっては日本とそれほど変わらないですね。
ロンドンの映画館に入るのは、「コリオレイナス」のNT Liveを見に行ったきりで、
外国で普通の映画上映をIMAX 3Dで見るのはベルリンで「ホビット竜に奪われた王国」を見たきり。わくわくしました。



BFI IMAXはキャパ500席くらいで、カーブになった客席は映画館というより劇場といった感じ。
スクリーンが透けてて、向こう側の打ちっ放しの壁が見えます。
客層は老若男女問わず、ほぼ満員状態。

上映前の予告のラインナップは
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2」「ローグ・ワン」「ファンタスティック・ビースト」「ハドソン川の奇跡」でした。
「ハドソン川の奇跡」は日本ではすでに公開されてましたが、英国では11月公開でこの後公開されるようでした。
「GoG2」は日本公開は少し遅れますが、他の2作品は英国とそれほど公開時期は変わらなかったようですね。
「ドクター・ストレンジ」ほどは時間差が開いていない…
↓中国は11月4日公開ですよあーた。



すでにご覧になった方は、もちろんあらすじをご存知かと思いますが、
簡単な筋としては、ベネディクト・カンバーバッチ演じる高慢な天才外科医Dr. スティーブン・ストレンジが、
自動車事故によって手が不自由となり、あらゆる外科的処置を施すも改善せず。
やがて、チベットのカーマ・タージという場所にたどり着き、
そこで魔術を習得し世界を守るヒーローとなっていく…
その始まりを描いたストーリーです。

BFIで(当然字幕なしで)見た時は、やはり英語の意味を全て追うのは難しいなと思ったのですが、
日本で公開されてから吹き替え版で見たら日本語で聞いても独特の(理論物理学的な)用語がわからなかったので、
英語の問題ではなかったみたいです…(苦笑)
マルチヴァース? はい、聞いたことはあります…

建物や地平線がねじれ、呑み込まれるVFX映像は「インセプション」のようだけれど、
登場人物がまさにそのねじれまくった中で格闘するのは初めて見る映像なので、
もう一段階、映像革命が起こったような興奮を覚えます。
魔術の師匠エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)を訪れたドクター・ストレンジが、
異次元に吹き飛ばされるシーンがありますが、今まで体験したことのない映像体験でした。
あのシーンを見るためだけでもIMAXで見るべき!

1/27(金)公開『ドクター・ストレンジ』IMAX®特別映像


そして、単純にベネディクト・カンバーバッチ(ちゃんとアメリカ訛り)がかっこいい。
IMAXだと肌ツヤまで綺麗に見えるし。
髭を剃る場面の胸板さらしてるところは、とてもいいお胸で…実に目の保養になりました!
傲慢でもどこかチャーミング、っていうのがベネさんの素養ですよね。
それにシャーロックに比べたらずっと人間性がまともだし(笑)、
それほどムカつく奴には見えませんでした(笑)。




ここからは内容に触れる【ネタバレ】エリア。


ドクター・ストレンジがウォンの名前を聞いて、アデルやビヨンセ見たいな?と冗談で聞いたりするところや、
その後にウォンが"Single Ladies(Put a Ring on It)"を聴いてるところとか、
(予告でも出ていた)紙で渡された文字が、マントラかと思ったらWifiのパスワードだったとか、
カーマ・タージの入口で座り込みするドクターが、扉が開いて背中から転倒し「助かった〜!」というところとか、
頭から銃弾を摘出して家族に感謝されるドクター・ストレンジがハグを求められて
正面からでなく軽い感じで受け止めてる(=嫌がっている) ところとか、
BFIで見た時は笑いがかなり起こってました。
日本で見た時は皆クスリともしてなかったな…

ドクターとカエシリウスとの会話、
「ミスター…」「ドクターだ」「ミスター・ドクター?」といったベタなジョークのやり取りなんかもあって、
思った以上にコミカルな場面が多かったですね。





ニューヨーク支部でのカエシリウスとの戦いはヒーローなのにまだ未熟さが残っているところが、
マントの活躍と相まって、マスターになった後とのギャップになっていて好きでした。
マントちゃんはこの映画の一番のアイドルですよねー。
見終わった後に振り返って抱く感想が「マントが可愛い」っていう…(笑)

Doctor Strange Movie CLIP - Sanctum Battle (2016) - Benedict Cumberbatch Movie


ドルマムゥとの戦い=時間ループの作戦は、
人を殺めずに地球からドルマムゥを引き上げさせたいというドクターの思いがわかるやり方でしたね。
カイシリウスの部下が死んでるところを見ても悲しそうにしてたし。
高慢ではあるけれど、純粋に医者としての心を忘れていない人なんだなと思わされます。

Dormammu I've come to bargain - Doctor Strange


※ちなみにドルマムゥの声もベネさんが担当しているらしい。これは公開後に明かされました。

そして、ドクター・フーのファンとして、時間ループの件は近年の傑作エピソードとして取り上げられることの多い
シリーズ9の"Heaven Sent"を思い出しました。
あの何度も倒れながらも立ち向かっていくようなシークエンスが好きな方は是非見てもらいたい…
武器を使わず地球を守ろうとするという点や、「ドクター」も共通するし。

Doctor Strange Blu-ray Trailer [HD] Benedict Cumberbatch, Tilda Swinton, Mads Mikkelsen


マーベル作品恒例の、スタッフロール後の後日談映像も2か所ありましたね。
ドクター・ストレンジとアベンジャーズ連中の共演が楽しみ。
(実は正直MCUはあまり楽しめないたちなのですがね…)
最後に不審な動きを始めたモルド(チュイテル・イジョフォー)は原作では悪役らしいので、
この後の展開も気になります。

↓これは日本でIMAX 3D鑑賞した時の劇場ポスターと配布されていたポスター。


見終わってBFIから出ると、子供達が早速ドクター・ストレンジの真似をして、
楽しそうに手でぐるぐるやっているのを見ました。
ベネさんが子供から真似されるようなヒーローになっていくことに、
シャーロック以来のファンとしても感無量です。

↓これは日本公開前、TOHOシネマズのコンセッション上の巨大垂れ幕。



最後にジミー・キンメル・ショーのスケッチに出演したストレンジ先生をどうぞ。
孤高の魔術師ストレンジ先生でも、子供の扱いは難しいようで…

Jimmy Kimmel Hires Dr Strange


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