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ストーンヘンジを「遠くから」見る

2016-06-21 | 2015年秋、英国の旅
■2015年10月19日■

この日は今まで行ったことのなかった名所に行くことにしていました。
まずは、ストーンヘンジ。
今まで何度も英国に来ていた割には行ったことのない、スバリ観光名所。
それというのも、周りの人から「ただの石じゃん」と聞かされていたからなのですが、
この旅をしていた頃はパワースポット的なところに行ってみたい気分で
損するとしても、一度くらいはいいのではないか?と行くことにしたのです。



まずウォータールー駅からソールズベリーへ向かいます。
(右の本はウォータールーの本屋で見つけた今はやりの大人向けの塗り絵。
 日本柄と書かれてはいますが、中をめくってみるとどの辺が日本なのかよくわからず(笑)。)



ロンドンからは片道1時間半。乗り換えはありません。
写真の時計を見てもらうと、だいたい1時間半でしょ?



ソールズベリーからはバスでストーンヘンジに向かいます。
バスはストーンヘンジ・ツアーと言う巡回バス
ストーンヘンジの他にもう一つの遺跡、オールドセーラムも廻るようになっています。
私は時間がないので残念ですが今回はストーンヘンジだけのための利用。



バスだけの利用なら大人15ポンド。
ストーンヘンジとオールドセーラムの入場料付きは28ポンド、
ストーンヘンジとオールドセーラムとソールズベリー大聖堂まで入って34ポンド也。
ネットで購入も出来ますが、当日バスの運転手さんに支払って購入することも出来ます。
私はバスのみです。なんでも、入場券がなくても見られるらしいんですよ。



ソールズベリーも素敵な街ですが、とりあえず今回はバスからの眺めのみ。
ストーンヘンジまでは駅から30分くらいで少し時間がかかります。
都会より落ち着いた雰囲気の街並みから離れしばらくすると草原の景色になってきます。



そして着きました、ストーンヘンジのビジターセンターです。



このビジター・センターは3年前に建てられたまだ新しいもので
こんな自然の中にそぐわぬ近代的なデザインの建築物ですね。



ストーンヘンジ周辺には他にも遺跡があちこちにあるのですが、
全部見るのはとても無理。
ひとまずストーンヘンジに向かいます。



ストーンヘンジまでは約1マイルあるので、ビジター・センターからはシャトルバスが出ています。
が、私はエントリーチケットを買わなかったので歩きです。
入場料を払った人はもちろん利用出来ます。
まあ、なんとかなるだろうと思っていたものの…



石見えねえ!どこにある!
1マイル先なので全く見えないですね。(実は方向も違うのですが。)
ちょっと大変な道のりですが、実はちょっと見てみたい遺跡があったので、
そちらに立ち寄ることにしました。



車道を横断し、草の上を歩いていくと、



林の真ん中を切り裂いたような不思議な空間が現れます。
ここがストーンヘンジ・カーサスです。
写真からでは何もなくて判りにくいですが、上から見ると縦長の細長いくぼみが3キロにわたって伸びているのです。



↑黄緑色の長く伸びたところがカーサス。
 その端の赤い"You are here"が、この写真を撮った私がいる場所ですね。
 ストーンヘンジはカーサスの右側にある青い丸。

ストーンヘンジの石列よりも以前、紀元前3600年〜3300年の間に作られたそうなのですが、
何故こんな長い溝を作ったのか未だわからないそうです。
儀式的な意味合いで作られたのではないかと分析する歴史家がいるそうで、
「世界ふしぎ発見」では葬儀に関連したものだったのでは?と紹介されてたと記憶しています。



くぼみの縁取りがはっきりと見えるわけではないので、
林がなければ、歩いていても全く気づかないですね。
上から見たらはっきり分かるんだろうなあ。
ちなみにカーサスは、英語の"コース"の語源になったそうです。



さらにストーンヘンジまで、カーサスの中を歩いていくと、牛たちが放牧されています。
あちこちに彼らの◯も…  踏んじゃいそう。でもどの子もフォトジェニックです。
牛は後でじっくり交流するとして、ストーンヘンジへと急ぎましょう。

牛たちの間をノシノシ進んでいくと、ついに遠くに石が並んでいるのが見えてきます。
シャトルバスも見えてきて、その止まっている場所の入り口から入ろうとしたら、
「チケット持ってる?」と係のおじさん。
「あ、持ってないと入れないですか?」と私。←知らないふり。
「入れないよ。でも心配しないで!柵の外を歩いていけば見られるから!」
そして、おじさんは入場客の進む柵の外側の見られる場所を教えてくれました。

まあ、知ってたから入場券なしでここまで来たんですけどね。
でもおじさんの言葉で、やっぱりなくても見られるんだなと自信がつきました!
おじさんが指差した方向に戻り、さらにバスの止まっている外側を柵に伝って進んでいくと…
ついに見られました、ストーンヘンジ!



ドラマチック・モードな写真。
ズームの効くデジカメで撮ってるのでそこそこ大きく映りますが、



まあ、やはり離れてはいます。
中の人たちは、並んで記念撮影してるみたいですね。
私が撮っている場所はこんな感じ。



でも写真を撮るだけなら十分な距離ではありますね。
ここから見る人も少なくないのか足元の草も生えてないし、
写真のカップルのように、私が写真を撮っている間にやってきて見てる人もちらほらいました。



よく見てみると、石の上にカラス?が止まってます。
結構フン害も浴びている石…



ストーンヘンジの方も、やはり神殿だったとか、教会だったとか、諸説あるようですね。
紀元前2500年〜2000年の間に立てられたとか。
私の位置からはわからないですが、巨石は直径100メートルの円形に建てられています。
巨石の間に入れるなら入場料払うんだけどなー。磁場を感じたい…
でもやはり言われていたように、見てみると石の集まりにしか見えないですね。
何度も来たい場所ではないかな。学者でもない限り。
夏至の時はこんなに盛り上がるみたいですよ。
円形の巨石から離れたヒール・ストーンと、スローター・ストーンを結んで、
日の光がまっすぐに円の中心にある祭壇石に差し込むらしい。
来るなら夏至に足を運ぶべきでしたねー。



入口にいたおじさん方向を見た様子。(右)
もう十分眺めたかなーというところで、また来た道を戻ります。




たくさんの牛写真を撮影しながら。
黙々と草を食んだり、座り込んだり、ぼーっとどこかを眺めてる彼ら。
日本でも牛を間近で見ることがないのでドキドキしてしまいます。
ストーンヘンジより牛を見に来たような状況に(笑)
どれもお気に入りの写真です。(家族には「虚ろな顔して可哀想」と言われたけど(^ ^; )



そして、再びビジターセンターへ。1マイルの徒歩移動は、なかなかの運動だ…
ところで、ビジターセンターのそばには、ストーンヘンジを建てて使っていた人たちが住んでいた家が再建されています。



住居跡はストーンヘンジからさらに北東にあるダーリントン・ウォールズで発掘され、
同じく紀元前2500頃のものと考えられるそうです。



そして、石を動かせるかな?ということで、ストーンヘンジに使われている巨大なサルセン石が置かれていて、
石から伸びた紐を引っ張ると何人力になるのかわかるようになっていました。



チャレンジする子供達。
実際のストーンヘンジのサルセン石は28トンあるとか。



最後にビジターセンターの中の売店で職場用のお土産のお菓子と、
日本へハガキを送るための国際切手を購入しました。
レジの女性がものすごく不機嫌そうでぶっきらぼうだった…
有名観光スポットのお土産屋のレジの人ってだいたいこんな感じ。
イラつくことが多いんでしょうね。同情します。



そして、巡回バスで再びソールズベリーの駅へ。
バスの車窓から移動遊園地が見えました。



クリスマスでもないのにこんなところに。楽しそうですね。
駅に戻ったら、今度はローマ浴場で知られる街、バースへと向かいます!

続く…
コメント
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