だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

ハイゲイト・セメタリーと、グレアム・チャップマンのブループラーク

2017-02-19 | 2016年、英国の旅
◼︎2016年10月26日 続き◼︎

ハムステッド・ヒースで日向ぼっこして、オムレツを食べた後は、
北東にあるハイゲイト墓地へ、徒歩で向かいました。



ハイゲイト墓地は1839年に開設された墓地で、車道を隔てて西と東に分かれています。
著名人が多く埋葬されていて、入場料4ポンドで中に入ることができます。
私はというとマークが昔、おすすめ観光スポットとして紹介していたのでずっと気になっていたのですが、
今回は時間もないので(歩きすぎてクタクタだったしw)東側だけ入ってきました。


↑左が西側の入口、右が東側の入口。
小屋のような場所で係りのおばさまに入場料を支払います。



墓地の中は撮影OK。墓地でカメラを使うのってちょっと躊躇われますが、
(間違って何か映っちゃたどうしようとかね…)
みなさん入口でもらった地図を手に、墓石を探しています。



やはり天使の像が多いので、背中を向けたら追いかけられそうな恐怖に襲われるドクター・フー民でありました。
右は作曲家グスタフ・マーラーの娘で彫刻家のアンナ・マーラーの墓。

さて、私が一番訪れたかった場所はというと、ダグラス・アダムスの墓石です。
「銀河ヒッチハイク・ガイド」シリーズの作者として有名ですね。
そしてモンティ・パイソンのグレアム・チャップマンと交流があり、
メンバーではありませんが、スケッチも書いてます。

A doctor whose patients are stabbed by his nurse

かなり痛烈で(いい意味で)酷いスケッチw

それに、昔のドクター・フーにもエピソードを書いていますね。
そんなSF好き、英国コメディ好きは避けて通れないお方ですが、
彼のお墓がここにあるのです。
地図を頼って場所を確認すると…あった!



名前が違うじゃないかって?
いや、手前のではありません。奥にある墓板です。
もう少し近寄ってみると、



こちらです。
想像してたよりずっと小さい! まな板よりちょっと大きい程度。
しかも後ろが鬱蒼としてる。
そして噂に聞いていた通り、訪れた人たちは花を供えるのではなく、自分のペンを備えています。



よく見ると日本製のペンもさしてあります。
もちろんペンのお供えをすることはわかっていたのですが、
お供え用を持ってくるのを忘れていたため、
いつも持ち歩いていた三色ボールペンを差し込みました。
旅行中は、このボールペンしか持っていなかったけど、
まあ、油性ペンは持っているから大丈夫だろうということで!



あとはファッション・デザイナーでセックス・ピストルズ等のマネージメントで知られた
マルコム・マクラーレンの墓もあります。



青い墓石というのはこの墓地ではあまり見かけなかったので新鮮に感じました。
でも、景観には自然に溶け込んでいましたね。デスマスク?付きというのも珍しい。



↑映画監督のHercules Bellvilleの墓。
墓のデザインも、ペンギン・ブックス型のような故人にちなんだものもありますね。
ランタンがたくさん置かれていて、まるでお花屋さんのように賑やかな墓地もあります。



こんなにたくさん飾り?つけられているお墓は他にありませんでした。
ところで、この墓地で一番よく知られていて、間違いなく一番有名なのは、哲学者カール・マルクスの墓です。



何がすごいって圧倒的にでかい!(笑) どーん!!
しかも顔が乗っているからかなりのインパクト。
墓地の奥に位置する、一番わかりやすいお墓でもあります。



「哲学者は世界を様々な解釈をしてきただけだ。しかし、重要なのは世界を変えたことである」
という、彼の言葉の引用が記されています。



このカールマルクスの墓が折り返し地点になっていて、
ここからまっすぐ、元の入口に向かうことができます。
横に獣道のような道がいくつもあるので、そこを進んでいくのも面白そうですが、
今日のところはメインどころだけチェックして墓地をあとにします。



墓地を出た後、北にあるウォーター・ロウ・パークの、露で湿った芝生をずんずん進んでいき、
ハイゲイトヒルという通りに向かった私。
実はハイゲイト墓地に来ることがあれば、ついでに来て見たいと思っていた場所がありました。



それがエンジェル・インというパブ。
ここには先にも触れたモンティ・パイソンのメンバー、
グレアム・チャップマンのブループラークが掲げてあります。
ブルー・プラークというのは英国で著名人にちなんだ建物に掲げられた青いプレートのことです。



ハイゲイトは生前グレアムの「庭」だった場所で、実際このパブでも酒を飲んでいたらしく。
かなり破天荒でお騒がせなところもあった人ということもあってか、
公式に設置しているイングリッシュ・ヘリテージでは設置が却下されたらしいですが、
家族や友人が準備をして、2012年、ブリティッシュ・コメディ・ソサエティがこの非公式なブルー・プラークの設置しています。


↑序幕式に出席したパイソンズのマイケル・ペイリンとテリー・ジョーンズ。

(レスターにも彼の若い頃住んでいた家に"グリーン"プラークが設置されたそうなのですが、
 こちらはその後、私が旅行する直前に盗まれたと報じられています。)



"A very naughty boy"というのが、愛を感じるし(笑)、
生家などではなく、「大いに飲んだ」場所にブループラークが飾られてるというのが、
とてもグレアム・チャップマンぽいと思うのでした。
パブの中には入りませんでしたが、ずっと見たかったので嬉しかったです。
やっと立ち寄れてよかったー。

この後は観劇のために一度宿泊先に戻ります。

続く。
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リージェンツ・パークとハムステッド・ヒース

2017-02-09 | 2016年、英国の旅
◼︎2016年10月26日◼︎




この日も夜は芝居を観る予定。日中は行ったことのない公園を散歩することにしました。
その前に、定番の聖地、ベイカー・ストリートとノース・ガワーストリートを冷やかしつつ。



まずユーストン駅からノース・ガワーストリートへ。
今回SPEEDY'Sには入りませんでしたが、店内はいつも通り賑わっている様子。



その後、バスに乗ってベイカー・ストリートにも。
ホームズ博物館のお土産売り場を覗きましたが、今回は何も買わず。
ストリーミングで中継してみたんですが、wifi環境悪すぎて画像酷すぎw
博物館の並びに本屋さんが出来ていて、ホームズ関連の本やグッズも置いてありましたよ。

そして、ベイカー・ストリートの北にあるリージェンツ・パークを歩きました。
実は今まで何度もロンドンに来ているのに、リージェンツ・パークの中を歩いたことがなかったのです。
本当は花が咲き誇る季節に歩きたかった。でもなかなか初夏にくる機会がないのです。



入ってすぐ見えるボーティング・レイクには鳥がいっぱい。鳩も多いし糞も多いw
清教徒革命以前は鹿も住んでたらしいですよ。
その頃はメリルボーン・パークと呼ばれていたそうです。



リージェンツ・ユニバーシティはまさに公園の中にあるんですね。
公園の中の丸い車道に囲まれたインナー・サークルへの入口には立派な門が立ってます。

私にとって、リージェンツ・パークと言えば、ローズ・ガーデン。
ドリカムの" Eyes to me"に出てくる「バラの花の庭も ガジュマルの木陰も」の
「バラの花の庭」はこのローズ・ガーデンのことです。
そんなわけで憧れだったのですが、どう考えてもシーズンではなく。
それでも一部はまだ花が残っていました。



生き残っているバラを見つけてはシャッターを切る私。



しかし、やはりすでに肌寒い季節なので、
周辺は公園内の整備のトラックやタンク車があちこちにあって、
あんまり花を愛でる雰囲気ではなかったですね…。
トリトン像のある噴水はちゃんと吹き出しています!



花が咲き乱れる季節ではありませんが、
その代わり、黄色く色づいた美しい並木道があちらこちらに。



この木々の彩りを見るのも秋のロンドンの楽しみですね。
さらに、リージェンツ・パークからバスで移動し、
ロンドン最大の公園、ハムステッド・ヒースへ向かいます。



地元の人たちにも旅行者にも愛されている公園として有名なハムステッド・ヒースですが、
ここも今まで来る機会がなかなかありませんでした。
今回来ようと思い立ったのは、ドラマ「ロンドン・スパイ」で、
ベン・ウィショー演じる主人公と友人のジム・ブロードベントがここで落ち合って会話をするシーンがあったから。
親密な2人がロンドンの街を眺めながら安らいで会話する場所として出てくるので、
私もリラックスして景色を楽しみたいと思ったのでした。



園内にはケンウッド・ハウスや、詩人ジョン・キーツが散歩したという小道もありますが、
時間の都合上、ロンドンの街を眺められるParliament Hillだけ立ち寄りました。
丘への坂道をどんどん登っていくのは私だけではなく、
犬の散歩をする人やランニング中の人、乳母車を押すママさんのグループも。
上までたどり着くと、雲間から陽が差し込み、グラウンドの向こうに家並みとロンドンのビル群が見えます。



思ったより遠くにビルがあるんだな(笑)。
街よりも、なぜか流れていく雲の方が近くに感じられます。
横になって昼寝する人も。



ベンチに座って皆のんびり。時間の流れを感じません。
子供連れの家族もいますが、2人で散歩しに来ている人たちも、
会話するというよりは、眺めと雰囲気を楽しんでいる様子。
ふと気づくと、てんとう虫があちらこちらに飛んでいます。



てんとう虫を観察したり、雲に隠れた太陽が隙間から顔を出さないかの待ちわびたりしながら、
私も、ベンチに座って数十分ぼんやりと過ごしました。
北側の景色も最高ですよ。



右下に見えるのはハイゲイト第一池。
体が温まったところで、池の近くまで降りていくと、



嬉しそうに池の中に飛び込んでいくワンちゃんが。
公園を歩いた後は、公園の入り口付近、ハイゲイト・ロードにあるレストラン「ビストロ・ラズ」でランチをとりました。
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トマトとマッシュルームのオムレツと、ターキッシュ・コーヒー。



ターキッシュ・コーヒーの飲み方を店員さんに聞いたんですが、
濃度が濃いから底の方は飲まなくていいのよ、と教えられた以外は結局よくわからず(苦笑)
おなじみターキッシュデライトと一緒にいただきました。
オムレツも美味しかったー。お一人様でも入れる、いい雰囲気のお店です。

食事の後は、これまたずっと行ってみたかったハイゲイト墓地へ向かいます。

続く。
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英国公開初日「ドクター・ストレンジ」をBFI IMAXで見る!【最後だけネタバレ】

2017-02-01 | 2016年、英国の旅
■2016年10月25日■ 旅日記続き

バラ・マーケットで腹ごしらえし、たっぷり街歩きをした後は、
公開初日の映画「ドクター・ストレンジ」を見に行きました!
日本ではちょうど2017年1月27日に公開されたばかりですね。



この前日にはウェストミンスター寺院でプレミア上映も行われていました。




10月25日が英国での公開初日だったので、いてもたってもいられず、
オンラインで近場の劇場を探して、BFI IMAXで鑑賞することに決めました。



ところが、宿泊先から出発する前にオンラインでチケットを予約しようとしたらカードが使えないという事態が発生!
(バラ・マーケットに向かう前のことです。)

「またかよ…」
カードが使えなくなるのは以前の経験から慣れていますので、
今度は何だ?と仕方なく携帯から問い合わせ窓口に電話を掛けてもなかなか繋がらず。
カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」が繰り返し流れるのを何度も聞きながら、
やっと男性のオペレーターに繋がりました。

結局、確認したところ、海外の不正利用防止のための停止措置だったことが判明。
これまで何度かロンドンに来てるのに、不正利用防止で停止になったのは初めて!
それだけに理由がよくわからないのですが、いつもと違う宿泊先に泊まってるせいか?…
簡単な口頭の本人確認が済んだら、また利用できるようになりました。

ただ、映画チケットの事前予約購入が出来なかったので、
直接劇場のチケットカウンターで購入することに。


↑これは2015年に撮ったBFIの外観。

BFI IMAXはテムズの南側、ウォータールー駅北にあるラウンドアバウトの真ん中に劇場が立っていて、
一見してどこから入場したらいいのかわからない建物ですが、
実は周りに地下へ降りる階段があり、そこから地下道を通って入ることが出来ます。
「シャーロック」のプレミア上映なんかが行なわれているBFIサウスバンクは、
ここからまっすぐテムズ川へ向かったところにあります。



日本の映画館では空いてる席を「こことここが空いてますー」と教えてくれますが、
BFIでは「ここがベストシートで間違いないです!」 と勝手にいい席を選んでくれます(笑)
私が購入したのは下手後方。19.50ポンド=当時約2,500円。
レートによっては日本とそれほど変わらないですね。
ロンドンの映画館に入るのは、「コリオレイナス」のNT Liveを見に行ったきりで、
外国で普通の映画上映をIMAX 3Dで見るのはベルリンで「ホビット竜に奪われた王国」を見たきり。わくわくしました。



BFI IMAXはキャパ500席くらいで、カーブになった客席は映画館というより劇場といった感じ。
スクリーンが透けてて、向こう側の打ちっ放しの壁が見えます。
客層は老若男女問わず、ほぼ満員状態。

上映前の予告のラインナップは
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2」「ローグ・ワン」「ファンタスティック・ビースト」「ハドソン川の奇跡」でした。
「ハドソン川の奇跡」は日本ではすでに公開されてましたが、英国では11月公開でこの後公開されるようでした。
「GoG2」は日本公開は少し遅れますが、他の2作品は英国とそれほど公開時期は変わらなかったようですね。
「ドクター・ストレンジ」ほどは時間差が開いていない…
↓中国は11月4日公開ですよあーた。



すでにご覧になった方は、もちろんあらすじをご存知かと思いますが、
簡単な筋としては、ベネディクト・カンバーバッチ演じる高慢な天才外科医Dr. スティーブン・ストレンジが、
自動車事故によって手が不自由となり、あらゆる外科的処置を施すも改善せず。
やがて、チベットのカーマ・タージという場所にたどり着き、
そこで魔術を習得し世界を守るヒーローとなっていく…
その始まりを描いたストーリーです。

BFIで(当然字幕なしで)見た時は、やはり英語の意味を全て追うのは難しいなと思ったのですが、
日本で公開されてから吹き替え版で見たら日本語で聞いても独特の(理論物理学的な)用語がわからなかったので、
英語の問題ではなかったみたいです…(苦笑)
マルチヴァース? はい、聞いたことはあります…

建物や地平線がねじれ、呑み込まれるVFX映像は「インセプション」のようだけれど、
登場人物がまさにそのねじれまくった中で格闘するのは初めて見る映像なので、
もう一段階、映像革命が起こったような興奮を覚えます。
魔術の師匠エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)を訪れたドクター・ストレンジが、
異次元に吹き飛ばされるシーンがありますが、今まで体験したことのない映像体験でした。
あのシーンを見るためだけでもIMAXで見るべき!

1/27(金)公開『ドクター・ストレンジ』IMAX®特別映像


そして、単純にベネディクト・カンバーバッチ(ちゃんとアメリカ訛り)がかっこいい。
IMAXだと肌ツヤまで綺麗に見えるし。
髭を剃る場面の胸板さらしてるところは、とてもいいお胸で…実に目の保養になりました!
傲慢でもどこかチャーミング、っていうのがベネさんの素養ですよね。
それにシャーロックに比べたらずっと人間性がまともだし(笑)、
それほどムカつく奴には見えませんでした(笑)。




ここからは内容に触れる【ネタバレ】エリア。


ドクター・ストレンジがウォンの名前を聞いて、アデルやビヨンセ見たいな?と冗談で聞いたりするところや、
その後にウォンが"Single Ladies(Put a Ring on It)"を聴いてるところとか、
(予告でも出ていた)紙で渡された文字が、マントラかと思ったらWifiのパスワードだったとか、
カーマ・タージの入口で座り込みするドクターが、扉が開いて背中から転倒し「助かった〜!」というところとか、
頭から銃弾を摘出して家族に感謝されるドクター・ストレンジがハグを求められて
正面からでなく軽い感じで受け止めてる(=嫌がっている) ところとか、
BFIで見た時は笑いがかなり起こってました。
日本で見た時は皆クスリともしてなかったな…

ドクターとカエシリウスとの会話、
「ミスター…」「ドクターだ」「ミスター・ドクター?」といったベタなジョークのやり取りなんかもあって、
思った以上にコミカルな場面が多かったですね。





ニューヨーク支部でのカエシリウスとの戦いはヒーローなのにまだ未熟さが残っているところが、
マントの活躍と相まって、マスターになった後とのギャップになっていて好きでした。
マントちゃんはこの映画の一番のアイドルですよねー。
見終わった後に振り返って抱く感想が「マントが可愛い」っていう…(笑)

Doctor Strange Movie CLIP - Sanctum Battle (2016) - Benedict Cumberbatch Movie


ドルマムゥとの戦い=時間ループの作戦は、
人を殺めずに地球からドルマムゥを引き上げさせたいというドクターの思いがわかるやり方でしたね。
カイシリウスの部下が死んでるところを見ても悲しそうにしてたし。
高慢ではあるけれど、純粋に医者としての心を忘れていない人なんだなと思わされます。

Dormammu I've come to bargain - Doctor Strange


※ちなみにドルマムゥの声もベネさんが担当しているらしい。これは公開後に明かされました。

そして、ドクター・フーのファンとして、時間ループの件は近年の傑作エピソードとして取り上げられることの多い
シリーズ9の"Heaven Sent"を思い出しました。
あの何度も倒れながらも立ち向かっていくようなシークエンスが好きな方は是非見てもらいたい…
武器を使わず地球を守ろうとするという点や、「ドクター」も共通するし。

Doctor Strange Blu-ray Trailer [HD] Benedict Cumberbatch, Tilda Swinton, Mads Mikkelsen


マーベル作品恒例の、スタッフロール後の後日談映像も2か所ありましたね。
ドクター・ストレンジとアベンジャーズ連中の共演が楽しみ。
(実は正直MCUはあまり楽しめないたちなのですがね…)
最後に不審な動きを始めたモルド(チュイテル・イジョフォー)は原作では悪役らしいので、
この後の展開も気になります。

↓これは日本でIMAX 3D鑑賞した時の劇場ポスターと配布されていたポスター。


見終わってBFIから出ると、子供達が早速ドクター・ストレンジの真似をして、
楽しそうに手でぐるぐるやっているのを見ました。
ベネさんが子供から真似されるようなヒーローになっていくことに、
シャーロック以来のファンとしても感無量です。

↓これは日本公開前、TOHOシネマズのコンセッション上の巨大垂れ幕。



最後にジミー・キンメル・ショーのスケッチに出演したストレンジ先生をどうぞ。
孤高の魔術師ストレンジ先生でも、子供の扱いは難しいようで…

Jimmy Kimmel Hires Dr Strange


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ロンドン街歩き 〜ロンドン・ブリッジからピカデリー周辺まで〜

2016-12-06 | 2016年、英国の旅
■2016年10月25日■ 続き

バラ・マーケットでお腹いっぱいになった後は、
時間があるので、ポケモンGOをやりつつ、ロンドン散歩。
と言っても、特にこれといって珍しいポケモンに出会うわけでもなかったので、何の変哲も無い街歩きです。
まずロンドン・ブリッジから。



↑ロンドン・ブリッジからセント・ポール大聖堂方面。
キャノン・ストリート駅からちょうど電車が出て行くところですね。
今回はロンドン・ブリッジからこの景色を見ることが多かった。
ちなみにご存知かとは思いますが、有名な跳ね橋がタワー・ブリッジで、
ロンドン・ブリッジはコンクリート造りの普通の橋です。




あ、これはテレビでやってたテムズ川をスピードボートで下るアトラクション!
値段が高いから挑戦はしませんでしたが、もうちょっとリーズナブルなら乗ってみたいな。



キャノン・ストリートをずっと西に歩いて行くとセント・ポール大聖堂。
このあたりはさすがに観光客が多いです。



よく見ると、登ってる人もたくさんいますねー。
この「黄金回廊」からの景色はこちらから。



正面からの眺め。記念撮影スポットです。
さらにずんずん進んで、ルドゲート・ヒルを歩いていると、
"ヒル=丘"なので、西からくるダブルデッカーがよく見えます。
車通りも多い、いい眺めなので、なかなかのバス撮影スポットかも。
ストランドに入ると王立裁判所があります。



ここから一気にコヴェント・ガーデンを抜けて、シャフツベリー・アベニューへ。
おなじみ、コミック&映画&テレビマニアの聖地、Forbidden Planetで買い物。



「ドクター・フー」12代目のソニックスクリュードライバーを入手!
うちには11代目のSSDもありますが、もったいなくて開けずにクローゼットにしまってあります(苦笑)。
これもそうなりそう(笑)。



パレス・シアターでは舞台"Harry Potter and the Cursed Child(ハリー・ポッターと呪いの子)"を上演中。
私はそれほど「ハリー・ポッター」にハマってはいないので観劇しませんでしたが、
現在のところ2017年末までチケット予約が出来るようですよ。
クイーンズ・シアターとギールグッド・シアターは変わらず、レミゼと「夜中に犬に起こった奇妙な事件」を上演中。

続いて、実は今回の旅で下着を半分持ってくるのを忘れたのでリージェント・ストリートのユニクロへ。



なんで忘れたのかって? それがさっぱり分かりません。
持っていくセーターを選んでる時に、持っていかないものと一緒に振り分けてしまったのかも。
とにかく、持ってきた分では着回せないので、ワイヤレスブラとヒートテックのレギンスを購入。
ヒートテックは日本のものより厚手な感じがします。ボトムが薄手だったので重宝しました。

そして脇道へ入り、サヴィル・ロウ方面へ。



サヴィル・ロウの角にはマイクロフト兄さんもお召しになってたGieves and Hawkes
このあたりを歩く男性はさすがにオシャレなスーツに身を包んでいて、眺めるだけでフワーッと気分が上がります。
若いお兄さんたちを隠し撮りしたかった…



高級ブランド店が並ぶオールド・ボンド・ストリートを抜け、
フォートナム・アンド・メイソンの横のピカデリー・アーケードを通ると、
突き当たりに小粋な紳士の銅像が建っています。



台座には「ボー(伊達男)・ブランメル」と書いてあります。
その下には"To be truly elegant one should not be noticed."の文字。
これは銅像のモデル「ボー・ブランメル(発音はブラメルに聞こえる)」ことジョージ・ブライアン・ブランメルの言葉で、
「真にエレガントになるには、誰にも気付かれないことだ」といった意味でしょうか。
素敵な立ち姿だったのでまじまじと見ていたら、近くにいたおじさんもつられて説明書きを読みはじめていました。

このブランメル、平民の出ですがイートン校からオックスフォードに進み、
その絶対的な優雅さへのポリシーと美的センスで王太子時代のジョージ4世とも仲良くなり、
社交界の花として、貴族からもてやはされた人物なんだそう。

身支度に毎回2時間もかけるほどの徹底ぶりで、無粋な人間も徹底的に嫌ったというシニカルな彼は、
言うまでもなく、豪邸に調度品を並べる生活を送っていたらしいのですが、
結局、最終的には財産が底をついてフランスの養老院で最期を迎えたとか。
なんとも独特な人生ですが、確かにこの立ち姿には時代を超えた美しさを感じます。

このブランメルが立っているジェルマイン・ストリートも、サヴィル・ロウのような洒落たテイラーやパブが並んでいます。
アイザック・ニュートンやウィリアム・ピット、ウォルター・スコットもこのへんに住んでたとか。
それだけでなく、有名なチーズショップもあるというので、
いつもお世話になっているフォロワーさんのリクエストでその"Paxton and Whitfield"に立ち寄りました。



実は、この前日も迷わないように下見に来ていたのですが、
さすがに時間が遅かったので開いてなかった。



中に入ると若い女性の店員さんが迎えてくれました。
チーズだけではなく、ジャムや蜂蜜のようなパンにつけるディップや、カトラリー、
おつまみやお酒(エール)も置いてあります!
チーズに詳しければ何か買ったのですが、あまりに知識がないので、
ひとまずリクエストされた黄色いエコバッグを購入。店員のお姉さんには申し訳ない…



もう少し詳しくなったらまた来ます、と心で呟きながら退散。
お店の中は濃厚なチーズの匂いでいっぱいでした。

ちなみに、夜のジェルマイン・ストリートはこんな感じ。



ショーウィンドウのマネキンすらもイケメンに思える。かっこいいアーミージャケット。



イルミネーションが吊られていましたが、点灯するのはもう少し先かな。残念。

さて、次はいよいよベネディクト・カンバーバッチ主演「ドクター・ストレンジ」をIMAXで見に行きますよ!
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バラ・マーケット、再び!

2016-12-03 | 2016年、英国の旅
■2016年10月25日■

滞在2日目。



この日は朝に一悶着あったのですが、それは後で書くとして、
まず「ロンドンの胃袋」バラ・マーケットに行って来ました。
初めて渡英した時に来たきりなので、およそ4年ぶり。



何故久しぶりに行ってみたかというと、来年2017年に放送される「シャーロック」第4シリーズのロケが行われたからです。
もちろん、美味しいランチが食べたいという理由も。
ただ、後からカメラで撮影した写真を見てみると、
ロケ現場と見当違いのところばかり撮っていたので、がっかりしてしまいました(苦笑)。
ちなみに、当時のロケの様子はこちらから。ネタバレ注意!
こちらこちらも、撮影の様子が良くわかります!もちろんネタバレ注意!

出かける前にどんな店があるのか確認しておきたい方は、こちらの地図から調べられますよ。

4年前に来た時は、土曜日の夕方だったので人出が多く、
立ち食いをするスペースもないほどだったのですが、
この日は火曜の昼前ということもあって、まだ観光客も少ないようでした。



改めて歩いてみると、魚に果物にチーズにお酒にスイーツにと、目移りするほどの食材の宝庫!
もうすぐハロウィーンの季節だったので、青果店には大きなカボチャが積まれています。



↑左の写真はアップルケーキとチーズケーキ。1つで3ポンド。
右のマカロンはボックスに10個入れて10ポンド。
マカロンを買おうか迷いましたが、持ち帰ると崩れそうなので断念。



↑左は入り口近くのワインのお店。看板が鮮やかでひときわ目を引きます。
右の手前はファッジのお店。すでに梱包されているのもあれば、量り売りのファッジもありますね。
奥はビーフサンドの屋台? バラ・マーケットはこんな食べ歩き出来る屋台が何十件も並んでいます。

今回私が食べたのは、パエリア。



右の写真の左奥のお店で購入しました。↑
エビがゴロッと入っていてアツアツです!いくらか忘れちゃったけど…5ポンドくらいかな?
混雑していると座るところがないので、立って食べることになりますが、
この時は空いていたので、ベンチに座り、Tescoで買ったジュースを飲みながら頂きました。
ちょっと残しちゃったけど。



奥の奥までストールが続いているので、すぐに何を食べるのか&買うのか決めちゃうのは危険!
特に、買い食いするランチはサザーク大聖堂近くに集まっています。



ただ大聖堂の近くは鳩が多くてねー。あまり清潔ではありません。
人が多い時だと食べ終わった後の容器のゴミも溢れかえっているので、
今回のように、平日の空いてる時間に行くのが個人的にはオススメです。



ロンドンブリッジ駅方面に戻りつつ残りのお店も見て回ると味のある看板の床屋さんもありました。
予約不要! お店の人が利用したりするんですかね?



最後にトルコ料理のお店でターキッシュ・デライトを購入。
お店の写真を撮り忘れたのですが、こちらに繁盛している時間の写真があります。
先ほどリンクを貼った「シャーロック」のロケ現場のレポートにも写り込んでいますね。
お店のおじさんが暇そうにしていたので、オススメのフレーバーを聞きながら好きな味をチョイスしました。



一番人気はローズ・フレーバーと教えてもらったので、
その他、ジンジャーとミントとレモンといったちょっと変わった香りを選んでみたのですが、
食べてみると味はそんなに変わりませんでした(笑)。
日本のお菓子で言うと求肥のような歯ごたえのあるゼリーっぽい食感です。



さて、お腹がいっぱいになった後は、ちょっとおつかいでロンドン街歩き。
テムズ川の向こう側に、ウォーキートーキーこと20フェンチャーチ・ストリートが見えます。
下に駐車していた車を反射光で溶かしてしまったというお騒がせビルディングです。
やっぱり変な形してますねー。



ところで、テムズの上にルージュラが浮いているのですが…

続く…
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リース・シェアスミス出演舞台"The Dresser (ドレッサー)"を観る

2016-11-24 | 2016年、英国の旅

◼︎10月25日(火)・28日(金)観劇◼︎

※ストーリーの結末は触れていません。

マーク・ゲイティスが出演する"The Boys in the Band"の上演が4月に発表され、
観劇に合わせた旅行計画を練っていた私。
そんな時、翌月にリース・シアスミスが"The Dresser"(ドレッサー)で、タイトルロールとも言えるノーマン役を演じると発表されました。


「ドレッサー」はシェイクスピア劇団の座長と付き人の、とある1日を描いたもので、映画化もされています。
私はこの映画を学生時代に一度、テレビで見た記憶があり、面白かった!ということだけ記憶に残っていました。
そして偶然にも!久しぶりに見直そうと、WOWOWで放送されていた「ドレッサー」をその発表直前に録画していたのです。

改めて見直してみて、学生時代の私はなかなかいい趣味をしていたなと安心しました(笑)。
この作品は("The Boys in the Band"と同様に)喜劇のようでいて悲劇であり、
それはまさに人生そのもののように思えるのでした。

ちなみに「ドレッサー」はちょうど1年前の2015年に
BBC TWOでイアン・マッケランとアンソニー・ホプキンスという2大名優を迎えてドラマ化もされていました。


↑2人のノーマン。サー・イアンはすぐそばのWyndham's Theatreで上演中の"No Man's Land"に12月まで出演しています。

そのドラマの良い評判の記憶も新しいため、「何故このタイミングでまた『ドレッサー』を?」と
上演に値するものなのか疑問に思う劇評も見受けられましたが、
読み合わせに立ち会った作者のロナルド・ハーウッドはノーマンを演じるリースについて
“God, he’s good.”とコメントしています。
(ロナルド・ハーウッドは自身の付き人時代を元にこの芝居を書いています。)
私も「リースが演じるノーマンなら素晴らしいにちがいない!」という予感がしていたのです。

そう、リースは最高の演技を見せてくれました。
私はあまりに感動して、1回だけ見るつもりが急遽プラス1回観劇してしまったほどです。
頭に残った記憶が上書きされないように、もう映画もドラマも出来れば見たくない(笑)


↑「ハイ・ライズ」でリースを起用しているベン・ウィートリー監督も観劇したようです。

装置は回り舞台になっていて、楽屋のセットが回転すると、裏が舞台のセットになっています。
時代設定は1942年、空襲が英国の街を脅かす戦時中。
舞台のすのこに上演前から裏方が出てきて、煙草をふかしているのですが、
次第に飛行機の音が大きく鳴り響き、爆弾の炸裂する音で暗転し、芝居が始まります。



座長="サー"役はケン・スコット。
「ホビット」シリーズのバーリン等でおなじみの名優です。
アルバート・フィニーやアンソニー・ホプキンスと比べると、
威圧的というよりちょっとチャーミングな座長さんです。

映画では冒頭、この座長率いる劇団の劇場までの行脚が描かれていたりするのですが、
元々の舞台は、付き人のノーマンが楽屋で一人考え込んでいる姿が浮かび上がるところから始まります。

この日に上演する演目は「リア王」。ですが、肝心の座長は不在。
愛着のあった劇場が空襲で破壊されたショックからか、
座長は心身ともに支障をきたしていました。
街中で服を脱ぎ捨てながら走り出したり、自分の帽子の上で飛び跳ねたり…
一部始終を目撃していたノーマンは座長を病院に見届け、
その日の公演について妻で劇団員でもある"奥様"(ハリエット・ソープ)や舞台監督のマッジと相談します。




休演を望む"奥様"やマッジに対して、絶対上演すると言い張るノーマン。
そこに、病院で休んでいるはずの座長が現れます。
(入口に手をかけて、何事もなかったように無造作に服を着た座長が、
 笑顔で「おはようノーマン」と現れる姿が笑いを誘います。)



ノーマンは"奥様"やマッジを追い払い、座長にやる気を出してもらうべく奮闘。
背を向けてグイと瓶入りの酒を飲み込むと、不安げな座長に、まず明るく話しかけます。

「さあ!始めからやり直しましょう!
 こんばんは、サー!
 …『こんばんは、ノーマン』
 ご機嫌いかがですか?『悲しいんだノーマン。お前はどうだい?』
 とってもいいですよ。静かだったしね、カツラやヒゲを洗ったり、衣装にアイロンかけたり、あなたの下着を洗ったり。
 あなたはどうしてましたか?『私は帽子の上で飛び跳ねてたよ』
 あら、それはおかしなこと!」

などと、返事のない座長の代わりに自分で会話をやってみせます。
リースはこの落語みたいな一人芝居が本当に上手い!
喋っている間にも、紅茶を入れるお湯を沸かすために手を動かし続け、
その間に、座長の様子を伺う心配そうな表情を時折覗かせたりします。
手の動きも多彩なので、ぶらぶらするような無駄な動きが一切ありません。


↑「ビスケットはいかが?」と言って差し出した缶の中に、お菓子が一個しか入ってなくて「カコーン!」といい音がなるw
 ちゃんと手前に引き寄せてからいい音がなるように観客側に見せてた。この辺も上手い。

不安げに押し黙る座長にお茶を飲ませて落ち着かせると、
ノーマンは少しずつ舞台に出るための支度を促していきます。
「今日は満員ですよ」と声をかけると、初めて座長が「本当か?満員なのか?」と嬉しそうに聞き返します。
ところが、今日の演目がリア王だと聞くと、
「無理だ…」自信を失うの繰り返し。

さらにやっと化粧を始めたと思うと、「オセロー」と間違えて、顔を黒く塗り始める座長。
「サー! それは違う舞台です!」
それでも、ノーマンは様子を伺いに来るマッジたちを追い返しながら、
(この扉を開けて追い返す立ち振る舞いも鮮やかで完璧!)
化粧の順番から冒頭のセリフまで、手取り足とり準備の指示を出します。
衣装も、着やすいように床に輪っかの状態にして、中に入って着られるようにしてるんですよね。


↑「あたしがやります、そのためにいるんですから!」とネクタイを解いてあげるノーマン。

座長だけではなく、劇団の中でも問題は発生していました。
道化を演じていたダヴェンポート・スコットと云う役者が警察に捕まって出演できなくなってしまったのです。
人出不足のため、裏方の人数も足りません。
(ダヴェンポート・スコットの話は何度も出てきますが、本人は登場しません!)

空襲警報が鳴る中、ノーマンはやっと支度を整えた座長の指示で、
いやいやながら、役者の代わりに観客の前に出て口上を述べます。
(ここは幕が下りて、実際に私たちが「リア王」を見に来た当時の観客のように見ることが出来ます。)

「…紳士淑女の皆さま。
 警報が鳴りました。空襲が続いています。
 我々は芝居を始めます。
 "生きたい"方は… "行きたい"方は劇場を出てください」



第二幕でも、ノーマンの奮闘は続きます。
ダベンポート・スコットの不在のために、効果音を担当する人出が足りず、
雷雨の音を出すためにティンパニや鉄の板、布を使った装置を使って、
行ったり来たりしながら1人何役もこなすノーマン。
一緒に効果音役を頼まれていた、座長と折り合いの悪い役者のオクセンビーも、
始めは頑なに断っていましたが、途中からノーマンを手伝います。

ノーマンや役者たちの働きで、芝居は無事に終わり、
舞台の幕にしがみつきながら、終演の口上を述べる座長。
その後ろに、もちろんノーマンが控えて明日からの上演予定の演目を口伝えしてあげるのでした。
そして、汗だくのノーマンは、立つこともままならない座長を抱きかかえながら楽屋へと連れて行き、
長椅子で休息を取らせるのですが…


↑"The Dresser"は地方公演を回ってから、ロンドンの公演が始まりました。

座長の機嫌を取りながら劇場を飛び回り、公演自体の裏方としての役割もこなすノーマン。
滅私奉公を続けた彼の、この舞台の結末はあまりに切ないものですが、
まさしくこれが人生なのだと思わされます。
人生は「こんなはずじゃなかったのに…」に溢れていますから。

最後のノーマンの狼狽ぶりは、見ていて辛くなりますが、
リースが真に迫る演技をしているからこそ、心から彼に同情することが出来るのです。
(結末が気になる方は是非映像作品をチェックしてみてください。)



日本でも、コメディアンが舞台に出ると「芸人に演技が出来るのか」と思われがちですが、
英国でも同じような厳しい視点があるようで、
かつては「リーグ・オブ・ジェントルマン」の他のメンバーも演技が出来るのかと疑問に思われていたようですが、
リースの演技は始めからコメディの枠を超えていたように思います。

面白おかしく演技しようとする下心が見えると、喜劇は薄っぺらいものになりますが、
彼の場合は、怒りや妬みのような、およそ笑いとは反対の感情を表現するのに長けていて、
それでいてとても可笑しいという芸当をやってのける役者なのです。
そんな彼に、ノーマンのような、忠実さと怒りがないまぜになったキャラクターはぴったりハマるのです。


↑プレスナイト後のリース。

映画版を見た時には気づかなかったのですが、頻繁に酒を飲むノーマンは、
アルコール中毒の気があるかもしれませんね。
終盤は顔色が真っ白で髪も汗でぺったりとなっていますが、
それはあくまで演技と演出で、リース自身の汗や顔色ではないと思うんですよね。
彼の精魂込めた演技を見ていると、毎公演の疲労が計り知れません。

上演後、興奮して楽屋口へ向かい、彼に感謝の言葉を伝えに行ったのですが、
(その時のことはまた後で書きたいと思っています)
やっぱり緊張して心からの感想が伝えきれなかったこともあり…
ノーマンは同僚を"Ducky"と呼ぶので("love"とか"dear"のような、女性が使う呼びかけの言葉らしい)、
「素晴らしい舞台をありがとう、Ducky!」と改めて呼びかけたい気持ちです。

The Dresser Vox Pops - Duke of York's Theatre - ATG Tickets


来年1月までにロンドンに行く機会がある方は、是非見に行って欲しいです。
直前でもチケットは購入出来ると思いますし、
映画やドラマがあるので予習もしやすいですよ。
こちらからどうぞ。




(2017年2月追記)

ちなみに、上演後リースに会ってきました。
4年前も出待ちしようとしましたが、勇気が足りなかったんですよね。
リースはちょっと近寄りがたいイメージが勝手にあったのですが、
今回もとても優しく接してくれました。
今回リーグ・オブ・ジェントルマンの3人と一緒に撮ってもらった写真にサインをもらうというミッションを自分に課していたのですが、
リースに見せたら「ああ、この時のこと覚えてるよ!」と言ってもらえて嬉しかったですね。
そしてサインもいただきました。



一緒に撮ってもらったセルフィーは、28日に2回目を見に行った後のもの。
熱演の後に申し訳ないと思いつつ…
あまりに良かったのでもう一度素晴らしかったといいに行きたくて。
そこで同じく出待ちをしていたイタリア人?の親娘がいて、
お母さんが興奮気味に「あなたすばらしかったわ!」「ハグさせて!」と
リースを抱きしめてたのがちょっと面白かったし、
やっぱりそれほど良かったよね!と共感しました。


↓2月4日にすべての公演の最終日を迎えたリースのツイート。



 

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マーク・ゲイティス&イアン・ハラード共演舞台"The Boys in the Band"「真夜中のパーティー」を観る

2016-11-12 | 2016年、英国の旅
今までは旅日記を時系列に沿って書いてきましたが、
後半に行くにつれてだんだん記憶が薄れてしまうので、
今回からは記憶が鮮明なうちに舞台について先に記しておきたいと思います。
(この記事はあらすじについて触れています。)


◼︎10月26日(水)・10月30日(日)◼︎


今年(2016年)4月に、マーク・ゲイティスとプライベートのパートナーであるイアン・ハラードが共演する舞台
"The Boys in the Band"が上演されると発表されました。


2人は今までテレビやラジオ/オーディオドラマでは共演したことがありましたが、舞台での共演は初めて。
もともとはイアンが企画を温めていましたが、そこに忙しい中でちょうど予定が空いていたマークが参加することになったとか。
マークの活躍はご存知の通りですが、イアンもオフ・ウエストエンドを中心に舞台での活躍を続けています。
それぞれ仕事で遠出することが多かった2人は、久しぶりに一緒にいる時間が増えて喜んでいるようです。


Mark Gatiss - The Boys in the Band by Mart Crowley at London Pride

↑2016年のロンドンプライドで"The Boys in the Band"の告知をするイアンとマーク


この2人を中心に、BBCの長寿番組「イーストエンダーズ」で知られるジャック・ダージズや、
ミランダ・ハート主演のシットコム"Miranda"で知られるジェームズ・ホームズ、
ミュージカル「アベニューQ」のダニエル・ボーイズら、7人の男性俳優が脇を固めます。



そもそもこの"The Boys in the Band"とはどういう作品なのか?
"The Boys in the Band"は1968年にニューヨークで初演された舞台で、
1970年には映画化もされています。(邦題は「真夜中のパーティー」)

この1960年代末というのは、NYのゲイコミュニティーに変革をもたらした
「ストーンウォールの反乱」という同性愛者による史上最大級の暴動が起こった時代でもあります。

当時は同性愛者であることで勤務先を解雇されても違法性はないとされ、
同性間の性交渉を禁止する「ソドミー法」が通用していた時代。
公の場所でキスや手を握っただけでも拘束の理由とされていました。
(実際、この芝居の中でもジェームズ・ホームズ演じるエモリーが
 警察が乗り込んでくるふりをして登場したりします。)

「ストーンウォールの反乱」はそんな虐げられていた同性愛者たちが
ゲイバー「ストーンウォール・イン」に踏み込んできた警察に対して初めて本格的に立ち向かった出来事だったのです。


そんな世の中の流れの中で登場したこの舞台は現在、
初めて真正面からゲイの登場人物を描いた作品として受け止められています。
今回のロンドンでの上演も20年ぶりとあって、
初日には作者のマート・クロウリーが駆けつける等、注目を集めていました。


Boys In The Band - Audience Reactions

↑デヴィッド・テナント、アンドリュー・スコット、グレアム・ノートンら著名人の感想コメントと、
 作者のマート・クロウリー、演出家のアダム・ペンフォード、出演陣のコメント。
 ハロルドの第二幕開始直後のシーンも見られます。


物語は、失業保険で贅沢に暮らすマイケル(イアン)のアパートで繰り広げられます。

舞台上に飾られているのは、映画好きのマイケルらしく、ハリウッドを彩ってきた女優たちのポートレート。
(上演が始まる時にこのポートレートがチカチカ光るようになっています。)
60年代らしいレトロなテーブルと椅子、玄関のそばにはレコードプレーヤーが置いてあります。

上手上部に2階の部屋に通じる階段があり、
下手には観客の出入口を兼ねる花道が伸びていて、その先がキッチンに繋がっている設定。
(花道の先には小道具を置く棚が設置されていました。)
アメリカなので、コンセントもイギリスのBFタイプではなくAタイプ。細かいですね。

芝居が始まるまでは、「ジミー・マック」や「ヒート・ウェーブ」等、
60年代のヒット曲が大音量で流れていました。



友人ハロルド(マーク)の誕生日をアパートで祝うために、
ボーイフレンドのドナルド(ダニエル・ボーイズ)と共に身支度をするマイケル。
そんな彼のところに、学生時代の友人である弁護士のアラン(ジョン・ホプキンス)から電話が掛かってきます。
マイケルは電話口で泣き出すアランのただならぬ様子に、
会いたいという彼の頼みを断りきれず、パーティーの間に会う約束をします。

彼はマイケルがゲイということを知りません。
マイケルは次々にやってくる友人たちを迎える中、
アランに自分たちがゲイだとバレないよう、態度に気をつけるように友人たちにいい含めますが、
結局アランから今日は訪問しないと連絡が入ります。
ホッとする一同。
ところが、マイケルが仲間とダンスを楽しむ中、突然、来ないはずだったアランが現れます…



マイケルの言いつけ通り、アランをもてなす友人たち。
ただ、友人の一人であるエモリー(ジェームズ・ホームズ)は、
いわゆるオネエ言葉で喋り続け、堅物なアランの反感を買います。
そしてついには妻との関係を揶揄されたアランが激怒し、エモリーに殴りかかる事態に。



「ホモめ!」などと罵倒し続けるアランと、鼻から流血し絶叫するエモリーを慌てて引き離す友人たち。
阿鼻叫喚の乱闘の中、ブザーが鳴り、ついにパーティーの主役ハロルドが現れます。



エモリーからの「プレゼント」である男娼のカウボーイ(ジャック・ダージズ)から熱いキスを受け取り、
サングラスをずり下げて彼の腕についたカードを読むと、高らかに笑い出すハロルド。
"Dear Harold, bang, bang, you're alive. But roll over and play dead. Happy birthday, Emory."
その後、音楽と共に暗転し、一幕が終わります。

第一幕は45分と短いので、幕間まであっという間です。
(つまりマークは第一幕でほとんど出てきません。)



ここまで読むと、とてもシリアスな芝居に読み取れると思いますし、
映画化された「真夜中のパーティー」を見ると、当然笑い声は入っていないので、
真面目なドラマのようにも思えるのですが、
実際の舞台では、客席が揺れると思えるほどに観客がドッカンドッカン笑います!!

ハロルドの遅刻の理由について、エモリーがアランの眼の前で
「『彼女』は病んでる『レディー』なのよ!」と言ったり、
アランが2階から降りてくるのを見て「ヤバイ、名士の『尼さん』が来たわ!」などという度に笑いが起こります。
エモリーの言ってやった!という満足げな顔に、私も笑いを堪えられませんでした。

アランとエモリーの取っ組み合いからハロルドが登場するまでも皆手を叩いて大盛り上がり。
まさかこんなに笑ってしまう舞台だったとは!
その大爆笑の中、マーク演じるハロルドが登場すると「待ってました!」とばかりにさらに歓声が起こります。


↑今回の舞台制作で一番予算が掛かったという、ハロルドのかつらw


続いて第二幕では、エモリーとアランの乱闘を見て動揺し、
しばらく絶っていた酒を飲み始めたマイケルの態度が一変。
友人たちを相手に暴言を吐いたり、
主賓のハロルドの食生活や、肌の手入れ、薬に頼った生活をキツく批判し始めます。

しばらくは黙って攻撃をいなしていたハロルド。
しかしマイケルのあまりに不遜な態度に、ディナーのラザニアの皿にフォークをカタリと置いて反撃します。
「全部私が金を払ってるんだよ。薬も!コスメも!バスルームも!」

どうも彼らには、親友と呼ぶだけでは説明しきれない因縁深い過去があるようですが、
物語の中ではそれははっきり語られません。



さらに、マイケルは気分を害して帰ろうとするアランを引き止め、
友人たちにゲームをしようと提案します。
そのゲームとは、今まで自分が愛した人物に電話をかけて「愛している」ということが出来るか試すもの。

電話をかけたら1ポイント、
相手が出たら2ポイント、
名前を名乗れたら2ポイント、
そして「愛してる」と言えたら5ポイント。


マイケルはエモリーら友人たちに電話をかけさせた後、
アランに、同じ学生時代の友人であるジャスティンに電話しろと命令します。
アランが「隠れゲイ」で、ジャスティンと関係を持っていたと疑っているからです。
彼はただの良い友人で、自分はゲイではないと否定するアランに、
マイケルはそれでも強制的に電話をかけさせます。

震える指で電話をかけ、繋がった相手に、なんとか「愛してる」と伝えるアラン。
それを見たマイケルは「聞いたか、ジャスティン!」と得意げに電話をひったくりますが、
アランがかけた相手は、ジャスティンではなく、実は彼の妻だったのです。

←(稽古場でマイケルを演じるイアン)

アランは妻との諍いをきっかけにマイケルを訪れ、
彼に助けを求めるつもりでアパートに立ち寄ったのでした。
受話器を再び受け取ると、彼は妻と和解した後、電話を切り、
マイケルへ静かに礼を言って、部屋を出て行くのでした。

自分がしでかした事の大きさに気づき、愕然とするマイケル。

「今度は私の番」

最後に、ハロルドがマイケルに対してとどめのセリフを言い放ちます。

「あんたは哀れな男。あんたはゲイで、そうなりたくない。
 でもね、自分を変えることなんて出来ないよ」
「いつかヘテロセクシャルの生活を知ることが出来るかもしれない。
 情熱を持って、ありったけ望めばね。
 それでもあんたはずっとゲイなのよ。
 いつまでもだよ、マイケル
 あんたが死ぬ時まで」


そして振り返ると、微笑んで両手を広げて言うのでした。
「みんな、素敵なパーティーと素晴らしいプレゼントをどうもありがとう!」


↑(稽古場でハロルドを演じるマーク)

カウボーイを連れたハロルドが部屋を出て行くと、ついにマイケルは泣き崩れます。

「ドナルド! ドナルド! ああ… 僕はなんてことをしたんだ!
 また不安が始まった! 分かるんだ、また始まろうとしてる!
 置いてかないで! お願いだ! 僕にはどうすることも出来ない!」


ボーイフレンドのドナルドは、座って泣きじゃくるマイケルをしっかりと抱きしめるのでした。

Sherlock actor Mark Gatiss and Ian Hallard on Boys in the Band

↑チャンネル4で放送された、マークとイアンのインタビュー。ここで第二幕の場面も少し見られます。


ゲームが始まるまでは、大いに笑っていた観客も、
アランとマイケルのやり取りや、ゲームで電話のダイヤルをする最中、
そして打ち拉がれるマイケルの姿を、息を呑んで見守っていました。

敬虔なクリスチャンとして、自分がゲイであることを認めるのは、マイケルにとって難しいことなのでしょう。
マイケルは、ゲイである自分を責める代わりに、ハロルドやアランたちに辛く当たっていたのかもしれません。
そして同じく自分を「醜いあばた顔でユダヤ人のオカマ」と名乗る自嘲的なハロルドは、
同類で長年の付き合いである彼の弱さを見抜いているのです。

これはマークがインタビューでも触れていた事でもあるのですが、
ハロルドは最後、「明日電話するから」とマイケルに言い残して部屋を去ります。
つまり、このパーティーの惨劇で彼らの友情が終わる事はないのでしょうが、
今までも、そしてこれからもこんな自己嫌悪のゲームが続いていく事を意味しているのです。
マークはこれを「人々が捕らえられた恐ろしいゲーム。繰り返ししでかす地獄のゲームみたいなもの」と表現しています。

思うにこれは、同性愛者であるかどうかということだけでなく、
自分を認められるかどうかという、誰しもが抱える問題を、ほんの1日の出来事として描いた物語なのです。



ところで。"The Boys in the Band"が上演されたPark Theatreは、
The Stageの"Fringe Theatre of the Year Award 2015"を受賞した評価の高い劇場です。
今まで私が訪れたことのある劇場では、ドンマー・ウェアハウスに形態が似ていますが、
2階席Circleの列が2列なので、1階席から見ると天井が広く、圧迫感を感じません。

劇場の1、2階両方にバーがあるので、中も外もとても賑やか。
(お酒だけでなく、ハーブティーなどノンアルコールの飲み物もあります。)
今回の芝居は、初めて正面からゲイを扱った伝説的舞台ということもあり、
仲の良さそうな男性カップルがあちこちに見られました。
一緒に見に来られて羨ましいですね…(←一人で観劇した人)



私は初見がStallの最前列、2回目が2列目で観劇したのですが、
舞台から役者に手が届くほど席が近いので、
ハロルドが燻らすマリファナ(本物ではないでしょうが)の煙が鼻先まで漂ってきました。

男娼のカウボーイも、ハロルドに薦められてマリファナを吸い始め、
すっかりいい気分になったのか、床に寝転んだり、
ワインの瓶を物色してハロルドのグラスになみなみと注いだり、
他の登場人物が話している間も、ウロウロ歩きまわったりして気になって仕方ありません(笑)。
動きだけじゃなく、見事な上半身の肉体美も目が離せませんでした!
映画と同様、おバカだけど憎めないキャラクターです、

バーナード(グレッグ・ロケット)の香水のいい匂いも嗅ぐことができました(笑)。
彼は想像してたより無邪気でとてもチャーミングでしたね。
エモリーは酔いつぶれた彼をケアしたり、ハロルドのために手作りラザニアを持参したり、
お騒がせなお嬢さんではありますが、面倒見のいいところもあります。
ジェームズ・ホームズは期待通りのはじけた演じっぷりでした。

エモリーと喧嘩になったアランは、後半では彼にしたことを魅力的な低音ヴォイスで詫びます。
最後のゲームの場面では、イアンのマイケル以上に熱のこもった演技で、説得力のあるアラン像だったと思います。

彼らの他に、ラリー(ベン・マンスフィールド)とハンク(ネイサン・ノーラン)というカップルが登場するのですが、
フォトグラファーのラリーは遊び人で、ハンクは数学教師というタイプの違う二人。
ラリーは実はドナルドと面識(つまり一夜の関係)があります。
2階でアランとマイケルが話している間、1階でこの2人で会話をしている演出が
映画の方ではそれほど分かりやすく映されてなかったので、印象に残っています。
それにやきもきするハンクは、実際には「堅物な教師」というよりも「地味な優男」という感じで好感が持てましたね。
ラリーとハンクの最後の愛の告白は素直に胸を打たれます。

でも私の一番のお気に入りはドナルドです!
お茶目で頼り甲斐のあるドナルドにマイケルがすがりたくなる気持ちがよくわかります。
ダニエル・ボーイズの演技もとても自然で優しさ溢れていて、
冒頭と最後に安らぎを与えてくれます。
(ちなみにダニエルもカミングアウトしているゲイです。)


"The Boys in the Band"は、まさに、それぞれが適したポジションで見せ場を作るチームプレーで出来ています。
何より、中心となるマイケル、ハロルド、エモリーのキャスティングがぴったりで、
映画化されたキャストからのイメージからも逸脱せず、ハマっていることが魅力です。

マイケルの誠実さゆえの苦悩をイアンがまっすぐに演じ、
ハロルドの優雅さ、謎めいた雰囲気をマークがいつも通り(笑)演じる安心感。
両足を揃えて、右手はスッとジャケットのポケットに差し込み、
左手の指先で軽くマリファナをつまむ仕草は、
マークが作り出したハロルド像として目に焼き付いてます。

舞台を見るまでは、戯曲や映画を見ながら、
自己嫌悪しがちな人間として、二幕のマイケルの愕然とした様子に心から同情したり、
自虐的で皮肉屋なハロルドの言動に魅了されたりしていたのですが、
先ほども書いたように、これほど笑えて楽しい舞台だとは正直思っていませんでした。

Park Theatreのような熱気のある小屋で、観客の一人として大いに笑い、
文字通り間近にこの舞台を感じることが出来て、
忘れがたい思い出にも、得難い経験にもなりました。

The Boys in the Band - Photoshoot behind the scenes


"The Boys in the Band"はロンドンの公演の後、
マンチェスター、ブライトン、リーズと地方公演を廻っています。

舞台情報サイトのWhatsOnStageの情報によると、
2017年にはウエストエンドにも進出するとか…。
ロンドンに行く機会がある方には是非オススメしますよ!



それでは、上演後にマークやイアンと会ったことについてはまた近いうちに。
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7度目の渡英(ポケモンGOとWifi)

2016-11-02 | 2016年、英国の旅
そうです。これで7度目の渡英です。
半年前から管理者と休暇時期を相談して、10月末に出発することに決め、
戯曲を読んだり映画化された作品を見たりして過ごした半年。
予想通り、出発前は仕事が忙しすぎて気分を高める余裕もなく、
風邪を引いて直前まで咳が止まらない状態でしたが、なんとか行って帰ることが出来ました。



行きは羽田なので、駅前から出ているシャトルバスを初めて利用。
今まではモノレールだったので、移動がとても楽!

そして恒例の機内食チェック。



朝食はイングリッシュ・ブレックファスト、2回目は日本食。

いつも通り12時間の飛行機の旅を経て、ヒースローに到着。
今回は、初めてポータブルWifiを借りたので、空港に着いた後、まずはルーターを受け取りに行きました。
レンタルしている会社は沢山ありますが、今回はVisit Britainのページで購入しました。
一週間レンタルで、5,307円(現在)です。



ターミナル5のゲートを出ると、右手奥に受け取り窓口のExcess Baggage Companyがあります。
ここで予約番号と名前を伝えると、パッケージを渡してくれます。



↑これがそのパッケージ。取り出すと真四角のポーチの中にルーターと充電用アダプタが入っています。
ルーターを起動して、サービスをスタートさせると、24時間のカウントダウンが始まり、
端末のwifi設定画面でルーターに表示されたIDを選択しPWを入力すれば利用出来るようになります。



ポケモンGOも起動できた!

設定が完了したところで宿泊先に向かい、チェックインし、
1日目は散歩しながらロンドンでポケモンGOをやってみることに。



で、やってみて気づいたのですが、



スリープがめっちゃ出てくるw ポッポより出てくる。



あとルージュラやゴースがよく出てきます。
他の欧州の国やカナダでもこのあたりがよく出てくるみたいですね。
友達は、ゴースはハロウィンが近いからよく出るようになったのかもしれないと言ってましたが。



ビッグベンはジムになってました。



ポケモントレーナーの方にオススメなのは、バスに乗りながらプレイすることですね。
日本でも同じではありますが、ロンドンはバスの路線が沢山あるので、
地下鉄を使う代わりにバスで移動して、その間にプレイするのが効率がいいと思います。
道が混んでいるので「運転者ではありません」表示もそれほど出てきませんし。



ロンドンならではのポケストップ巡りをするのも楽しいかもしれませんね。

私は初めの数日はプレイを続けてかなり距離を稼げたのですが、
後半はハロウィン仕様にアップグレードするよう強制的にapp storeに切り替わり、
前述したようにwifi環境が安定していないためにアップグレード出来ず、
旅の後半はほとんどプレイできませんでした。
スリープばかり溜まって、欧州限定のポケモンゲットできず。
でも、ポケモンよりも芝居の方が大事ですからね。

ちなみに、話は変わりますが、


初めて新5ポンド札を手に入れました!
左のビッグベンの部分が透明になって透けているのがわかりますか!?
手触りもプラスティック製なのでツルツルです!
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