だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

大英博物館~チャールズ一世特集

2013-01-30 | 2012年、英国の旅 ~秋編
滞在12日。大きなイベントは全て終わったので、
お昼過ぎまで前日の"The Game Is On"のことを思い出したり、記憶をまとめたりしていたのですが、
夕方近くになって一日屋内に籠っているのももったいないので、
前回の旅では主だった場所しか廻らなかった大英博物館に再び行って参りました。



ホテルの脇にいた鳥しゃん。
ホテルからバスに乗り、Museum Streetで下車。
Museum Street沿いのビルにはこんなストリート・アートが。



女王もアートの題材になります。



この道を北西にまっすぐ歩くと突き当たりが大英博物館です。



正面入口から入ってすぐ右手の部屋で、なぜか縄文土器が展示されていました!
こんなところで日本の歴史に触れることになるとは!
日本でも縄文土器を見たことがあったかどうか、記憶にないくらいです。
せっかくなのでじっくり眺めてきました。



縄を使って編み目模様を作る、という解説も分かりやすく説明されていますね!
みなさん興味津々で縄文土器を見つめていらっしゃいます。



半年ぶりのGreat Coat。
当時、"Shakespeare Staging the World"という特別展をやっていたのですが、来るのが遅すぎたために
インフォメーションで「あと30分しかみられませんよ?」と言われて断念。
やっぱりもっと早く来るべきだった。(反省)

気を取り直して、まず、前回時間切れで見られなかった地下のアフリカに関する展示へ向かいます。



モザンビーク内戦で使用されたロシア製自動小銃を使い、アーティストたちがオブジェとして作り上げた「ツリー・オブ・ライフ」(左)。
2004年に作られたものです。
つい最近、今世紀に製作されたものでも歴史的価値のあるものは展示されるのですねー。
(この写真はこの旅の中でも特にお気に入りの一つです。)

そして、展示が移動しているのに気付かずに見逃した、サットン・フーの舟塚の兜。



この船塚、アングロサクソン人の国イースト・アングリア王国の王レッドウォールドの墓とされています。
兜は遠目では分かりにくいですが、兜には酒を酌み交わす戦士等の細かい細工が施されています。



こちらは剣と楯。
楯はレプリカですが、6つの翼を持つ竜が描かれています。


さて、今回はチャールズ一世が処刑されるまでを描いた芝居が目的の旅だったので、
大英博物館もチャールズ一世に絞って展示を見て回りました。
(奇しくも、この記事を書いている1月30日はチャールズ一世が処刑された日なのです!)
見て回る、と言っても、"Europe 1400-1800"をじっくり観察するといった感じなのですが。
その中からいくつかご紹介します。

もちろん、この部屋にもこの二人がいらっしゃいます。



このなかなか凛々しいチャールズ一世とクロムウェルは、フランス出身の彫刻家Louis-François Roubiliacの作品です。
"Victoria and Albert Museum"にいたヘンデルの彫刻もこの方の作品ですね。



お次はピューター製の大皿。
片手では持てなそうな程でかいです。王の紋章と"CR"の印が刻まれています。



左は青と緑でペイントされた陶器で出来た胸像。1679年に作られたものなので処刑後のものですね。
なかなかいい表情をされていらっしゃいます(笑)。
右の方は、チャールズ一世が生存中に作られた指輪。
写真だと分かりにくいですが、表側は花柄の装飾がされており、内側は"OBBAY THY KING"と彫られています。
我らが王に従う、という意味でしょうか。



左は1691年、右は1700年から1735年の間に作られた、蓋がべっ甲で出来た箱。
王のポートレートの細工が見事です。



左の剣のバスケット型の柄。
この柄はCivil Warの時代に使われていた形だそうです。
表に彫られているのはおそらく王の処刑の様子。
かなり細かく彫られているので、首を持っているのかどうなのか逆に分かりにくいという…。

右は出ました、クロムウェルのデスマスク。
この時代の人の顔って、私たちは肖像画や彫像で顔形を確認しますが、
同じ人でもだいぶ描く画家や彫刻家によって変わっていたりしますよね。
このデスマスクを見る限り、クロムウェルって想像したとおりの顔してるかも。
デスマスク怖い!って思う人も多いでしょうが、私は意外と平気です。
目玉飛び出してるとかでなければ。


続きましてコイン特集。



小さめの13は製版師のNicholas Briotがチャールズ一世の戴冠を記念して作った金貨。
14もNicholas Briotが王のイギリス周辺海域の主権を主張するために依頼を受けて大量生産したもので、
イギリスのライバルであるオランダを攻撃するためでもあったようです。



Civil Warの時代には装飾品として、また記念としての様々な金バッジが作られ、
左の2はチャールズ一世が1643年に先鋭部隊のために作らせたthe Forlorn Hopeというバッジ。
5はオックスフォードで作られた3ポンド金貨。
彼が抱える剣とオリーブの枝は、戦争と平和の選択を意味し、
裏側は王の大綱であるプロテスタント信仰、英国法、議会の自由が宣言されているそうです。
ちなみにオックスフォードは1643年から1646年まで王の主要造幣局だったとか。



1649年1月30日、チャールズ一世は処刑されるわけですが、
今まで見てきたあちこちのギャラリー同様、彼を讃える芸術品は多いです。
12のメダルも同じように、彼の不屈の精神を讃えています。
表面には描かれてませんが、裏面に金床とハンマーの間にあるダイヤモンドが描かれているようです。

13,14はクロムウェルが護国卿となる直前、共和制時代の幕開けに作られたと思われるコイン。
この時代のコインは聖ジョージ十字(白地に赤い十字)を描いたシンプルなデザインが特徴。
15はダンバーの戦いの参加者へ作られたものらしいのですが、実際に渡されたのかは不明だそう。

共和制時代には造幣局の機械化が検討されていたそうなのですが、
それも1658年のクロムウェルの死によって頓挫してしまいました。
16はその頃試験的に製造されていたクロムウェルのポートレートのコインで、コレクターに人気なんだそう。

その他、下のメダルは、たとえばクロムウェルの秘書役のJohn Thurloe(19)、クロムウェルの娘Elizabeth Claypole(20)、
チャールズ一世の相談役だったThomas Wriothseley(21)のものですね。

以下は、チャールズ一世~共和制時代以外に気になったものを。



この美しい像は1773年に作られたジョージ三世の妃、シャーロット王妃のもの。
一緒にいる子供たちは娘のシャーロット(プリンセス・ロイヤル)とオーガスタスです。



かわいい小さな二体の人形。これは紀元前150-50のもので、英国で見つかった最古の人形とか。
でも人形というよりは、兜の上の飾りだったのでは?という説も。

そして右は同時代、英国の鉄器時代の角がついたヘルメット。
元々は黄金に光り、赤いガラスの鋲で飾られていたはずのもの。
これが見つかったのはテムズ川のウォータールー橋だというではありませんか。
(隅田川の畔で銅鐸とか見つかったらビックリしちゃうな…)

その他、小さい特別展でスペインやヨーロッパの装飾品が展示されていたんですが、
どんなテーマだったのか分からないまま見ていました。




銃の銃床?部分の絵と彫刻が見事ですよねー。



一通り見終わって閉館の時間となりました。
帰った帰った!と追い出される客たちw



知らないうちに雨が降って止んでいたようで、石畳が雨で輝いていました。
雨に降られたことはあったけど、止んだ後の歩道がこれほど美しかったとは、気付きませんでした。
せっかくなのであちこち散歩をしてから帰ることに。



コヴェント・ガーデンはすっかりクリスマス一色に。



ふと横に入る小径もイルミネーションで飾られています。
一方、SOHOまで来ると、イルミネーションよりはネオンの輝きが目立ってきます。



こちらはこちらで、色とりどりで散歩を楽しくさせてくれます。



明日はいよいよロンドンで初のミュージカル観劇の日です!
コメント (4)
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The Game is On: An Afternoon with Mark Gatiss and friends at the Criterion Theatre

2013-01-21 | 2012年、英国の旅 ~秋編

11月11日。UK滞在11日目。



この旅の目的の最後の一つ、"The Game is On"というトーク・イベントを見に行きました。
このイベントは1974年に設立された"the London Lesbian and Gay Switchboard"という
同性愛者を助けるホットラインやデータベースを運営する団体の援助のために企画されたもの。
後援者であるマーク・ゲイティスをプレゼンターに彼が製作&出演してるドラマ「シャーロック(SHERLOCK)」の出演者&スタッフを招いて、
ファンからのメールや、観客の生の質問に答えるというトークイベントでした。

夏あたりからマークの旦那さんで、同じく後援者でもあるイアン・ハラードさんがTwitterで
「シャーロック・ファンが興奮するイベントを11月にやるよ!」と宣伝していたのですが、
その後なかなか最新情報がなく、誰がゲストで来るのかも分からないままで、
そのイベントに合わせてマークの出演する舞台"55 Days"も見に行けたらいいのに、と思っていました。

結局、芝居のチケットも飛行機の予約も済んだ後、
ラッキーにもロンドン滞在時にイベントが行われることを知ったので、さっそくチケットを購入!
マーク&イアンがチケット発売告知をする前からファン情報をチェックしていたので、
前から2列目という超良席を発売直後にゲット!

しかも、私はマーク・ゲイティスを見られるだけでも満足だったのですが、
後から主要キャスト(残念ながら主役のベネディクト・カンバーバッチはいませんでしたが)ほとんどが出演すると知り、
macの前でひとり絶叫してしまいました! 最強にラッキー!



この日は劇場に向かうまで、オックスフォード・ストリートからリージェント・ストリートを散歩。
夜ではないのでライトアップは見られませんでした。
夜、バスから見た時は、トナカイの角のような白い枝が上に伸びたイルミネーションでした。

そして、ピカデリー・サーカスにあるクライテリオン・シアターでチケットを引き取り完了!



ぎゃー! ちょー興奮する!!
この日になるまでそんなに実感湧かなかったのですが、
チケットを受け取り、そこにあるタイトルを見た途端、急にドキドキしてまいりました!!!
(右は夜のクライテリオン・シアター。いつもは"The 39 Steps"を上演しています。)
クライテリオン・シアターは、ワトスンと、ワトスンにホームズを紹介したスタンフォードが再会時の食事したとされる
クライテリオン・バーの傍にあるので、そこにも引っ掛けて選ばれたイベント会場なんですよね!

興奮を落ち着かせるために、開場時間までコヴェント・ガーデン周辺を散歩。



日曜のコヴェント・ガーデン・マーケットは特に賑やか。
正面には大きなトナカイが作られていて、ツリーと同じく絶好の記念写真ポイントになってます。
右はCatherine StreetにあるDrury Lane Theatre。
(リーグ・オブ・ジェントルマンのライヴ盤Live at Drury Laneはここで上演されたものですね!)
「シュレック」のミュージカルが上演されています。



同じ道にあるDuchess Theatre。こっちでは"OUR BOYS"を上演中。
ドクター・フーのRoryでおなじみArthur Darvillが出演してます。

その後、ずっと緊張していてどこでお昼を食べたのかも覚えてないですが、
(たぶんいつも通りPret A Mangerで食べたんだと思うけど。)
30分前には再びクライテリオン・シアターへ。
開場まではまだ時間がかかるようで、それまでロビーで待つことに。



お客さんはほとんど若い女性!
シャーロックや、ドクター・フーのファン・アートTシャツなんかを着ている子もいます。
シャーロック・ファンが集まる場所に来るなんて当然初めてだったので新鮮…。
ロビー内ではLLGSのカードホルダーが置いてあって、若いお兄さんが希望者に渡していたようなのですが、
私は緊張していて近づけなかったのでした…
かわいいお兄さんだったけど、ただでさえシャイでヘテロセクシャルな私にはチャンスなしw

開場後、実際に席に行ってみると、あまりに舞台が近かった! ゲストの座る椅子がもうすぐそこです!
顔のにやけが止まりませんでした。

そして、席を確認した後、スウェーデンから来たYさんと落ち合いました。
実は事情があってチケットを2枚買ってしまったので、一枚をお譲りする約束をしていたのです。
Yさんはレストレード役のルパート・グレイヴスのファンで、
このイベントのために日帰りで駆けつけた熱い方。
異国で日本人の方と「シャーロック」話をして、ホッとするひとときを過ごせました。



そしてとうとうイベントはスタート!
まずイアン・ハラードさんからこのイベントの主旨とボランティアによって運営されている等の説明がありました。
ナショナル・シアターの"Scenes from an Execution"に出演中だったイアンさんは、
髪を後ろになで上げて、役のために?珍しく髭も生やしてました。素敵!

イベント前にアンドリュー・スコットが出演出来なくなったという情報は知らされていたのですが、
当日になってハドソン夫人役のユナ・スタッブスも撮影で欠席となったことが発表されました。
Ohhh... とガッカリする観客。

続けて「あとマーティン・フリーマンは…」と言いかけ、
観客が「えええっ!? まさか…」と息をのむと
「マーティンは出るから大丈夫!(ニヤニヤ)」とイアン。
旦那と揃って煽り上手な人ですね (; ´Д`)

そして、イアンの紹介でプレゼンターのマークが登場!
イアン&マークのパートナー同士の固い握手に、私を始めとしたファンは歓喜?の叫びw

登場して早々、マークは「後半は私がユナ・スタッブスを演じます」と言って観客を笑わせてくれます。
「今日は"マーク・ゲイティスと友達"、というタイトルなので、まず始めにウェストミンスター市議会の駐車場責任者を紹介しましょうか」
なんて言いつつ、一番目の"お友達"として「シャーロック」の共同製作者であるスティーブン・モファットとスー・ヴァーチュが登場。
(今回の旅2度目の生モファット夫妻だよ。ラッキーすぎるな…)

黒縁メガネを取り出したマークは(メガネを掛けるマークを「ひゅーひゅー」とひやかす観客w)、
おそらく彼がチョイスしたファンからのメールを印刷した進行用のボードを見ながら、2人に質問し始めます。

前半はスティーブン&スー、モリー・フーパー役のルイーズ・ブリーリー、ルパート・グレイヴス、
そしてジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンの順で10分程度、質問に答える時間が設けられ、
休憩を挟んで後半は、観客が挙手してマークが選んだ人の質問に出演者が答える、という内容。

※当日の内容の詳細については、私やYさんのつぶやきを中心にした
【BBC シャーロックのイベント】The Game Is On! Q&A のまとめ
 にまとめていただいてます。
 私の記憶はここにだいたい納められています。もう今は薄れかけているのでw 当時のようすはこちらでどうぞ。



まとめに書かれていない内容としては、
S1E3「大いなるゲーム(The Great Game)」のコメンタリーで、
マークとベネディクトが言いかけた「兄弟間の確執」が、
シャーロックとマイクロフトの父親の浮気が原因だったと明かされたり、
S2E1「ベルグレーヴィアの醜聞(A Scandal in Belgravia)」で
マントルピースの上に乗っているクリスマスカードは、全てジョン宛のものであるということが判明したり。
(とはいえ、画面にはほとんど映っていません。)

おそらく会場が一番興奮していたのはマークとルパート・グレイヴスのトークの中で、
「マイクロフトとレストレードの関係」について触れられた時でしょう。
この2人のキャラクターは、シャーロック&ジョンのように、
"カップル"として捉えているファンがたくさんいますw

ルパートさんはまったくそのへんのことを理解していませんでしたが(笑)、
さすがにマークは十分理解しており、
ファン・アートで流行っているジョンが赤いパンツを履いているという設定までご存知でした。
(ファンがtwitterやら手紙やらで逐一報告しているんでしょうね。)

※ルパートさんの詳しいトークについてはYさんのブログをご覧下さい。
 他の部分についても詳しく書かれています。

先に書いたように、アンドリュー・スコットは欠席でしたが、
マークが代理のパペットを連れてきてw 彼の回答を読んでいました。
アンドリューはS2E3「ライヘンバッハ・フォール(The Reichenbach Fall)」で
リチャード・ブルックが登場する場面がお気に入りだそうです。

あとは、スティーブンやマークがラスボーン版ほどは語っていない、
私たち日本人にとっても馴染み深いグラナダ版シャーロック・ホームズについてどう思っているのかという質問に、
スティーブンは、精神病っぽい描写を取り入れたジェレミー・ブレットのドラマを
ホームズ譚を再構築し、新しいひねりを効かせていたと評価していて、
マークは、初めてテレビでグラナダ版のCMを見た時にジェレミーの出で立ちにとても興奮したと語りました。
ただ、ホームズの1本の短編を60分の番組で作るのはどうしても時間が余ってしまうので、
難しいよね、と問題点についても語っていましたね。



とにかく、初めて体験した本場の「シャーロック」関連のイベントはとにかく会場が"熱かった"です。
出演者のトークに敏感に反応するファンたちの声に熱気を感じました。
日本では黄色い声は上げても、そんなにいちいちビックリしたり、歓声を上げたりってしないですもんね。
大きなキャンバスを持ってきて、質問途中で出演者に絵を渡しているファンもいました。

それに、出演者を映像で見るのと実際に見るのでは印象がかなり違うんだなと、改めて実感。
スティーブン&スー夫妻は、役者じゃないのでギャップは感じませんでしたが、
ルイーズさんはモリーの雰囲気もありつつ、ちょっとせっかちな感じの喋り方だったり、
ダンディな方かと思っていたルパートさんは、子供みたいに落ち着きが無くて挙動不審でw、
大人の男性というよりは、やんちゃ坊主のようなかわいい人でした。
そして、皆にかわいいかわいいモフモフ言われているマーティンは、
ゲストの中でも一番ドライで、一番男前に見えました。
何故あんなお洒落な男前がキュートなビルボたんになれてしまうのでしょうか…。
不思議でなりません。

マークは、今までの出待ちやトークイベントで見た通りのお茶目且つウィットに富んだ仕切りっぷりで、
ドライなマーティンのトークを湿らす潤滑油となってましたw
それが自然なのか、意識的なのか、いつも観客を楽しませようとする姿勢を崩さない。
さすが私のGOD...tissだなと、勝手に誇らしく思いますw
それに目の前にあった茶色いハイカットの革靴も、素敵だったなー(遠い目)。

お気に入りのシーンは、という質問へ、具体的に答える前(答えた後?)に、
マークは「まだ見ていないシーン」と言っていましたが、この答えは個人的に一番好きです。
私たちも、まだ見ぬシリーズ3が今は一番楽しみですもんね。
最後の「ライヘンバッハ・フォール(The Reichenbach Fall)」解決法の締めも楽しかった!
(詳しくはまとめをごらんください!)
約2時間、あっという間でしたが、濃密な空間で過ごせて感無量でした。



イベントの様子を写したLLGSのギャラリーはこちら。

イベントが終わると、Yさんはヒースローにすぐ戻らないといけないとのことなので、
名残り惜しかったのですがすぐにお別れして、
私は楽屋口の様子を偵察に行きました。

イベント中に「サインや写真撮影は、今回出来ません」と言われていたのですが、
遠くから出演者のご尊顔だけでも拝めないかなーと思って。
でも、もう既に帰ってしまったらしく、お見送りは出来ませんでした。
(開演前に待っていてサインをもらっているファンはいたようです。)



帰りは、再びSOHO散歩。急に一人になると寂しくて、
「今度ロンドンに来るときは誰かと一緒に来て、SOHOのレストランで食事してえ」と思ったものです。



写真は、縫製店のウィンドウにあったシルクのドレス。

そしてせっかくなのでS1E1「ピンク色の研究(A Study in Pink)」に出て来るレストランを再び見に行ったり。



そして、タクシーチェイスを同じアングルで眺めてみたり。



そしてS1E2「死を呼ぶ暗号(The Blind Banker)」に出て来るシャフツベリー・アベニューも。
ここはいつも通ってる場所ですけどもね。



イベントも終わり、帰国の日もだんだんと近づいて参りました。

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London Eyeに乗る

2013-01-16 | 2012年、英国の旅 ~秋編
UK滞在10日目。
この日は春に行けなかったロンドン名物の観覧車"ロンドンアイ"に乗ってきました。
行きはすっかり乗り馴れたバスで。
ダブルデッカーが行き交うオックスフォード・ストリートで降車し、SOHOを横切って目指すはテムズ川。



SOHOの本屋やレストラン、スイーツショップをひやかします。
雑誌やブロマイドが売られている古本屋にはホームズのマグカップがあったw



わざわざ歩いてテムズ川まで向かったのは、翌日に控えた
マーク・ゲイティスがプレゼンターを務める「SHERLOCK(シャーロック)」キャストを迎えたトーク・イベント
「The Game Is On!」のチケットを、会場であるPiccadilly Circus駅前のCriterion Theatreに引き換えに寄ろうと思ったからなのですが、
Box Officeで訊くと「明日の10時以降でないと引き換えられません」とのこと。
当日にチケットを渡す約束があったので、出来れば前もって引き換えられたらよかったのですが、
仕方ないので、コーヒーショップでお昼を食べて、ロンドンアイに向かいます。



途中、Northumberland Avenueでバッキンガム宮殿方面に向かう何十台もの馬車と遭遇!
慌ててシャッターを切ったので、ピントブレブレでしたが、
美しい馬に車、頭に付けたポピーと同じ色のマントを纏った御者の行列に目を奪われました。



シャーロック・ホームズ・パブ(今回は寄りませんでしたが)を横目に見ながらハンガーフォード橋を渡ると
さっそく今日乗るロンドンアイが見えてきます!

この日は土曜日。
いつものように、川の南岸=Southbankではパフォーマンスする大道芸人やミュージシャンがあちこちに。
家族連れは回転木馬に乗ったり綿飴を買ったりして休日を楽しんでいます




ロンドンアイのチケットはあらかじめホームページで購入し、
当日、予約済みのカウンターで引き取りました。
Confirmation Formを出せばすぐにチケットを発券してもらえます。

私の入場予約時間は16時。事前に調べたらその日の日没が16:30だったので、
夕暮れ→夜景がいっぺんに楽しめる時間と踏んで予約したのです!
予約が済んでいれば、土曜日でも30分前くらいにカウンターに並んだ後、十分余裕を持って観覧車に向かうことが出来ますよ。
…と思います。11月上旬は。

私は£17.28のStandard Ticketを買いましたが、
あちこち観光するのに時間がない人は、ディズニーランドのファストパスのように優先的に乗ることの出来るFast Trackや、
じっくり風景に酔いながら楽しみたい人はシャンパン、ワイン付きのチケットもあるので、
それぞれの用途にあったチケットをどうぞ。



さて、チケットを持った私は、16時きっかりにロンドンアイ前の行列に加わり、順番を待ちました。



並んだ途端、自分の後ろに長い列が…皆日没を狙ってるんでしょうな。
土曜日でかなり並ぶはずなので、30分はかかるだろうと予想していたのですが、
意外にも15分程で私がカプセルに入り込む順番が来てしまいました。



カプセルは定員25名なので、乗り込むと内部は賑やかです。
子供連れやベビーカーなんかが一緒だとけっこう狭いw



地上でお客さんが乗り込む度に観覧車の回転が止まるので、
止まってはゆっくり動き、また止まるの繰り返しで、一周するのに30分程度かかります。
(上の写真、左はSouthbankのパフォーマーとそれを囲む人たち、右はジュビリー・ガーデンズ。)



夢中で写真を撮っているうちに、ジワジワ頂上に近づいていきます。



見渡すと、ビッグ・ベンにウェストミンスター宮殿、その隣にウェストミンスター寺院。
横にのびている道はヴィクトリア・ストリートで、この先を行くとスコットランド・ヤードですね。

右の写真、緑の屋根が国防省かな…その向かいに先日行ったバンケティング・ハウスがあるはず。
真ん中は外務英連邦省でその右に隠れてるはずのダウニング街とホースガーズ、
緑と池が見えるのはセント・ジェームズ・パークで、その奥がバッキンガム宮殿と。



左はチャリング・クロス駅。遠くにBTタワーが見えます。
ということは、今日歩いてきたSOHOや何度も行ったコヴェント・ガーデンもこの方向。
右はシティ方面。遠くにセントポール大聖堂が見えます。
手前の赤いライトアップされてる建物はナショナル・シアターです。



そしてカプセルは観覧車のてっぺんへ。
お隣のカプセルでも盛り上がっているようです。



あとは"下り"。ここでやっと夜景らしい暗さになってきました。
ロンドンアイはテムズに向かって半時計回りなので、後半の方でビッグベンがよく見えます。
カプセルの中から写真を撮るのって、ガラスで反射しちゃうから結構難しかった…。
本当はもっと撮ったんですけどね…載せられるクオリティのものが少なくて(汗)。

 

↑今回一番良く撮れた…気がする写真。
「是非夜景を撮ってきてください!」というリクエストもあって来たロンドンアイだったのですが、
もうちょっと遅くに乗り込んでもよかったな…。夜景よりも夕景が多くなってしまいました。

降りてからは、ロンドンアイのチケットカウンター横に入口のある、4D Experienceへ。
3Dメガネで鳥瞰映像を見ながら"体感"することも出来るアトラクション。
例えば、鳥が雲を通り抜けるとアトラクション内に霧が立ちこめたり、
シャボン玉の映像を見ながら、自分の周りにもシャボン玉が舞ったり。

このアトラクションはロンドンアイのチケットを買った人は誰でも見られるのですが、
正直ロンドンアイ自体よりも感動しますw 見終わった後、どのお客さんも大喝采!
これは忘れずに見ておいた方がいいです。



帰りはSouthbankの夜景を見ながら散歩。
始めは青色だったロンドンアイの照明が、17時を過ぎたら赤色になった!
リメンバランス・デーがらみでしょうか。



回転木馬はまだ営業中。並木道もライトアップされています。



「SHERLOCK(シャーロック)」ロケ地の復習1。
「死を呼ぶ暗号(The Blind Banker)」に出て来るピロティでは今夜もストリートキッズ(死語?)が技を競ってます。
National Theatreではロビーでジャズの演奏中。
(「戦火の馬」の馬が宙づりになってる!)



「SHERLOCK(シャーロック)」ロケ地の復習2。
「大いなるゲーム(The Great Game)」の死体発見現場から見えるセントポール大聖堂。
来た道を戻って来ると、準備中のクリスマスマーケットの小屋の上にはサンタの人形が。



最後に、ウェストミンスター橋を渡りながらビッグベンを眺めます。
いやー、カメラは買い替えたけど、やっぱり夜景を撮るのは難しいですね。



帰り道にバンケティング・ハウスの前を通ったら、
またイベントをやっているようで、松明がたかれていました。
会場がどんなセッティングになっているのか見てみたいわー。



そして帰りはオックスフォード・ストリートからバスに乗車。
まだ11月上旬ですが、イルミネーションもばっちりで、
気分はもうすっかりクリスマスです。



次回はいよいよThe Game Is On!の話題へ。
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【カーディフ編】カーディフ城へ

2013-01-07 | 2012年、英国の旅 ~秋編
カーディフ3日目、最終日。
カードが使えないというトラブルが発生したものの、
なんとか解決してロンドンにも無事戻れることになりそうなので、
最後の楽しみにとっておいた、カーディフ城に寄ることにしました。
何気にUKでお城を訪ねるのは初めてです。



ホテルをチェックアウトし、荷物を引きずりながら
お城に行くまでアーケードでショッピング。
今回のカーディフでの出来事を忘れないようになぜか指輪を購入。(ギターは買ってませんw)



これがお城の正面入口。
門を通って、右にあるショップとカフェのある屋内のチケットカウンターで入場券を買います。
入場料は11ポンド。
荷物が多かったので、預けられる場所を問い合わせると、門番の人に言ってみて、とのこと。
門の前まで戻り、門番のオジサンに訊くと、こっち来て!と荷物置き場に案内され、そこに預けることが出来ました。

先ほどのチケットカウンターから、2階に上がると、
まずカーディフ城の歴史を映像で見ることが出来るのですが、
若いカップルがカーディフの街を探検する、というような映像で、内容としてはイマイチw
終わってから係のおじさんに「日本語のオーディオガイドってありますかね?」と訊くと、
「もちろんあるよ~!」と陽気に操作法を教えてくれました。



いよいよ中央に聳える城塞The Keepへ!
古代ローマ人がここに砦を築いたのが西暦元年。2000年前!?
The Keepはノルマン人によって12世紀に建てられたそうで。



The Keepまでの階段が思ったよりキツい! 見下ろすと結構な高さ。



上りきったところは庭園のような外郭があり、
さらに塔に上るとカーディフの街が一望出来ます。



左は塔から北側にあるBute Park。紅葉色とりどり!
右は一日目に見た官庁街。



南側は先ほどチケットを買ったショップ&カフェと入口。
その向こう側にはアーケード等がある街の中心部。
カーディフ・ベイも、見えないですが、この方向です。
南西は時計塔とお屋敷。その先にはミレニアム・スタジアムが見えますね。



塔に上る途中にも部屋があります。
トイレ用の穴の傍の壁には文字が彫られてる…

ちなみに、今回の旅はチャールズ一世をテーマに掲げてるわけですが、
カーディフ城は市民革命時にチャールズ一世方についていたそうですよ。



The Keepから出ると、中庭にはリメンバランス・デーが近いこともあり、
イラクやアフガニスタン等、戦地で亡くなった兵士達の追悼の十字架が並んでいました。



ポピーが飾られたクロスを見ると、兵士の顔写真が貼られており、
名前、年齢、メッセージが書かれています。
驚くのは、そこに書かれている年齢の若さです。
圧倒的に10代から20代、私よりも若い男の子たちです。
今でも派兵されていることは分かってはいましたが、
実際こんなに若い兵士が命を落としていることを知ると、なんとも悲しい気持ちになります。
まだまだ前途がある子たちなはずなのに。

そばで見ていた小学生くらいの男の子も、友達に
「僕の友達のお兄ちゃんも戦地に行ってるんだよー」と話していたり。
派兵について日常的に語られることに、ちょっとショックを受けました。



次は時計塔のあるお屋敷の中へ。
ウィリアム・パージェスによって設計され、19世紀にビュート家の当主によって改装されたお屋敷です。



出窓のステンドグラスが美しいバンケット・ホール。
暖炉周りや天井の装飾も繊細且つ豪華です。



ダイニングも"アラブの部屋"も素敵でしたが、特に図書室は圧巻。
お屋敷の外観は石造りで冷たそうですが、内部は豪華で温かい色合いの内装でホッとします。



じっくりお屋敷を見た後は、ショップの地下にあるFiring LineというMuseumへ。
ここは意外と立ち寄ってる人がいないようですが、
ワーテルローの戦いから現在のイラク・アフガニスタンへの派兵まで、300年の戦いの歴史を見ることが出来ます。
一見の価値ありの展示ばかり。軍服の試着?も出来ますよ。



王政復古時の解説も。この絵、Captain Brazenを思い出すなー。
捕虜の日本兵が持っていたらしい日の丸や刀もありました。



一通り見終わった後、カフェでパニーニを注文。旨ぁー!
ただ見た目よりずっとボリュームがあるのか、半分でお腹いっぱいだったので、
半分はお夜食用にとっておきました。



預けていた荷物を取りに行って、お城を出たら、
バスの時間までもう少し街をウロウロ。
城の前のお土産屋さんでユニオンフラッグとウェールズの旗のピンバッチを購入し、満足してカーディフの旅が終わろうとしていました。

ところが!

バスの停まっているだろう場所に行ったところ、それらしきバスがいないのです。
城のすぐ横の広いロータリーのような、バス停があちこちに点在している場所なのですが、
どこに停まっているのかさっぱり分からない。

近場のバス停で待っている地元のおばさんに訊いてみたら、あまりにも訛りが強くてちんぷんかんぷん!
おばさんも困惑して、地元民ではない男性に話を振ってくれましたが、
「あちらにあるホテルで訊けば分かるかもしれないよ」とのこと。
慌ててヒルトンホテルのフロントでも訊いてみて、
「ここから見える駐車場みたいな場所があるでしょ…」と説明されて向かったものの、
その場所にもバスはおらず。
気付いたら発車時間を過ぎておりました。

昨日のカードの件もあり、もうその時点でヘトヘト。
たとえバスが見つかったとしても、
ここから4時間近くかけてバスに揺られないといけないのかと思うとげんなりしてしまい、
「もうダメだ、列車で帰ろう」
バス代は1000円くらいだったので、もう完全にあきらめ、
大人しくカーディフ・セントラル駅に向かい、ロンドン行きのチケットを購入。

予約席ではなかったので、途中までは席なし。
下車した人の席を見つけて座ることが出来ました。
やれやれ…辞書はなくすわ、カードは使えなくなるわ、バスは見つからないわ、
カーディフの旅はさんざんだった…。
ドクター・フー縁の地巡りは出来たし、街自体はとっても素敵だったけど。



約2時間後、パディントン駅に到着。
そこからバスに乗り、馴染みのホテルに向かった私。
ホテルにつくと、何故か泊まる部屋がアップグレードされてました。
やっぱりロンドンに居る方がついてるのかも。
慣れた場所でやっと落ち着いて休むことが出来ました。
楽しかったけど、波乱続きだったカーディフ編、終わり!
コメント (2)
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