goo blog サービス終了のお知らせ 

だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

ディオゲネス・クラブ aka カールトン・ハウス・テラス〜そして帰国

2015-02-22 | 2014年、英国の旅
2月2日の続き。

スピタルフィールズ・マーケットを見た後は、バスでリバプール・ストリートからチャリング・クロスへ移動。
街並を眺めながら、バンクを通り過ぎ、ストランドをまっすぐ進んで行きます。



車窓から見るセント・ポール大聖堂の美しさ!
バスを降りて、まずお気に入りの紅茶専門店Whittardでお土産を買い、トラファルガー・スクエアへ。



トラファルガー・スクエアでは春節の時期だったので、イベントをやっていた様子。
広場を横目で見ながら、そのままザ・マルへ向かいます。



夜のアドミラルティ・アーチ。
門の横にある標識にシャレたいたずら書きが。
旅の最後に辿りついたのは、お馴染み「シャーロック」に登場するディオゲネス・クラブこと、カールトン・ハウス・テラスです。



今までも何度か来ていますが、夜に見ると存在感が増しますねー。
私達にとっては名所も同然なんですが、記念撮影していたら、
目の前の道に駐車して出てきたカップルに、
「ダウニング街の代わりに記念撮影してるの?」と勘違いされたりして。



たしかに10ではあるんですね(笑)。
でも代わりじゃないから!ここが名所だから!

これを書いている2015年に入り、
年末に放送予定?の「シャーロック」クリスマス・スペシャルもここで撮影が行われたので、
今まで以上にお馴染みの場所になることは間違いなし。
マイクロフト・ホームズ贔屓のファンなら必ず立ち寄りたい場所ですね。

思う存分記念撮影をしてから、再びトラファルガー・スクエアへ戻りました。



チャールズ一世像の台座にはやはりここにも命日の花輪が飾られていました。


--------------------------------------------------------------

2月3日。帰国の日。
短いようでとてつもなく長かった旅の終わりです。



当時はまだ日本で公開前だった、「8月の家族たち」のポスター。

今回の旅はその後の一年間、思い出すことも多かったですし、一番後悔の多い旅だったと言えます。
カードが使えないだとか、物がなくなるといったことはなかったですが、
自分の人間力のなさに思い悩んだ旅だったといいますか…。

しかし、ウィンザー城も、イースト・ロンドンのマーケットもとても見応えがあって、行ってよかったです。
旅のメインだった芝居「コリオレイナス」はその後日本でも映画館上映されましたし、
貴重な舞台を生でも映像でも見られて、これでもかと目に焼き付けることが出来ました。

帰国の飛行機は、毎度利用していたヴァージン・アトランティック。
現在は日本から撤退してしまい、もう乗ることはないかもしれませんが、
この時は撤退するなんて夢にも思っていませんでした。
次もVAで、と思っていたくらいでしたから、食べ慣れた機内食が(オリジナルカクテルも)食べられないと思うと寂しいです。

そんなわけで、締めくくりはVAの機内食を振り返ります。



プレッツェル付きのウェルカム・ドリンク。
私はいつもレモネードを頼んでいました。



ディナーはラザニア。それに、焼きそばみたいなサラダ。



消灯後、何時間か経って配られるアイスクリーム。
長時間のフライトでコチコチになった体がしゃきっとします。



お夜食のピザ?トルティーヤだったかな。



朝食。イングリッシュ・ブレックファースト的機内食です。
このトロピカーナの蓋がいつも緩くて、持ち帰ると帰り道にこぼしちゃうんだよな。
着陸前に、ラムネ菓子が配られるんですよね。あれも好きだった。

-------------------------------------------------------

VAは撤退してしまいましたが、私の旅が終わったわけではありません。
新たな発見を求めて、東京からロンドンへ!
次回、2015年春、英国の旅。お楽しみに!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペチコート・レーン&ブリック・レーン&スピタルフィールズ・マーケット

2015-02-22 | 2014年、英国の旅
2014年2月2日。
最後の観光。
ブリック・レーンには美味しいインド料理の店が沢山あるらしいという情報から、
この日はマーケットを見て廻った後、カレーを食べる予定にしていました。



ホテル近くにあるThe Horse Hospitalは、
元々はその名の通り馬の病院だったようですが、今はアートギャラリーとして使われています。



最寄り駅からロンドン・リバプール・ストリートへ到着。
まずは駅からミドルセックス・ストリートに入って、ペチコート・レーン・マーケットへ。



古着等のストールがずらりと並ぶマーケットはロンドンの方々で見ることが出来ますが、
ここも古くからある代表的なマーケットの一つ。
鞄や帽子、アクセサリー、時計、香水等、無造作に大量に並べられていました。

見て回る人も店を出している人も多国籍ですね。そして値段が安い!
デパートで売られているようなブランドものもあったりします。
とにかくロンドンのマーケットで安く洋服を買いたい!という人にはうってつけではないでしょうか。
カムデン・マーケットのような若者向けだけではなく、大人も探せるものが多いと思います。
Sさんはここでお洒落なジャケットを、私は家族へのお土産にハンチングを購入しました。

ペチコート・レーンから北に向かうと、見てきた道とは少し雰囲気の違う、ヨーロッパらしい店並が。
道の真ん中にヤギの像が立っています。



ここはスピタルフィールズ・マーケット。
下調べは全くしていなかったのですが、偶然辿り着きました。元々は野菜市場だったとか。



ペチコート・レーンとは打って変わって小洒落ていてアーティスティックな店やストールが並んでいます。
古本や骨董品もあるし、ハンドメイドの洋服やバッグ、インテリアもあって、あちこち目移りしてしまう!
(真ん中のワンピースはネクタイがモチーフになってます!お洒落!)
ここは後でもう一度ゆっくり見るとして、まずは目的地であるブリック・レーンを目指すことに。



ブリック・レーンはスピタルフィールズ・マーケットのさらに北側にあります。
今までの通りはショッピングを楽しむ場所でしたが、ここは食い倒れ!な雰囲気ですね。
歩いているとあちこちから食べ物の匂いでお腹が空いてきます。



屋内のスペースにはこんなモロッコ料理のストールがあったかと思えば、



ヨーロッパのマーケットらしいパンのストールも。右側はチョコレートのお店。
本当の意味で多国籍な場所です。



屋内の屋台で料理を買って、道ばたで座り込んだり立ち話しながら食事する若者があちらこちらに。
学生時代、こんな風に休日を過ごしたかったなー。




個人的に、左下の写真が一番お気に入り。
最近はイースト・ロンドンの人気が高まっているせいか、ノッティングヒル並に賑わっていました。
周辺で手頃な買い物が出来てお腹も満たせるせいか、若い人が多いですね。



食べ物だけでなく、家具や雑貨の店も。
ストールというよりただ道に品物が積み上がっているだけの店…。



歩道でご主人をジッと待っていた犬。つぶらな瞳に心奪われた…(*´ω`*)。
道の外れまで来たので、そろそろ目的のカレーが食べられる店を探すことに。



インド料理のレストランが並ぶ場所は、あちこちから客引きがすごかったのですが、
客引きをするようなところは繁盛してない=美味しくないんじゃないか?ということで、
客引きしていない店を選んで入ることにしました。



外がよく見えるガラス張りで清潔感のある店。
名前は忘れてしまいましたが、店内のテレビではボリウッド映画が流れていました。
メニューは前菜やカレーの具材は何種類かある材料から選べます。
私が頼んだ前菜は確かジャガイモとタマネギ入り。
飲み物で頼んだラッシーは、日本で飲むものとは違って、意外と甘みが少ないです。



そしてカレーの登場!
一人に2種類のカレーを頼んだので4種類がテーブルに並びました。
どんなものを頼んだか忘れてしまったのですが、
実は私は辛い者が少し苦手でして…(なんで行ったんだよと突っ込まれそう)
全部は食べきれませんでした。ごめんなさい。



腹ごしらえが終わったら、元来た道を戻ります。
よくよく見ると、あちこちの壁に鮮やかなグラフィティが。
そして先ほど寄ったスピタルフィールズ・マーケットで改めてショッピング。



カップケーキがカラフルで可愛い!!
ここでは友達へのお土産用に紅茶や小物を買ったり、自分のための買い物にいそしみました。
なんどもなんどもぐるぐる廻って、けっこう長居してしまったかも。
いい店が沢山ありましたが、ストールによっては写真撮影出来ないため、ここで紹介しきれなくて残念。



マーケットの中には飲食店もあるので、買い物に疲れても近場で休みながらお茶も出来そうですね。
そして! ここで私が自分のために買ったのは、これです!



ディアストーカー初購入!
実は今まで見かけてもサイズが合わなかったり、安っぽかったりして、何度も買わずにいました。
スピタルフィールズ・マーケットの帽子の店でぴったりサイズを発見。
ちょっと値は張りましたが、色合いも形も好みにピッタリで大満足!
帰国する時も被って帰りました。収穫収穫!


次回に少し続く…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドンマーへ、マーク・ゲイティスに会いに行く、みたび

2014-12-17 | 2014年、英国の旅

2月1日、続き。

ウィンザー城から帰った後、疲労のためにホテルベッドへ倒れ込み、数時間眠りました。
とにかく、旅の最中なので気は張ってたのですが、体はヘトヘトだったのです。
ただ、またしても昨日の出待ちの件が心残りだったので、
頭の中ではどうすべきかずっと考えていました。

連れの方ががっかりしていたのはよく分かっていたので、
なんとかしなければいけないという使命感が私にはあったのです…。
考えに考えた末、マークにはそう毎回うまくは会えないかもしれないけど、
まだトムヒ(ドルストン)を見ていないから、彼を見に行こうではないか!と提案しました。
私は内心、マークに会えなきゃ意味がない、と思っていましたが、
ちょっと目線を反らした目的が必要だったんです。

密かにやる気を漲らせて、またしてもドンマーに向かった私達は、
以前下見をした時が土曜日で、
マークもハドリーさんも正面から出てきたため、
この日は正面で待つことにしました。



芝居がはねた後、マークのファンサイトを作っているGatiss Guildの子達がちょうどこの日の公演を見に行っていたらしく、
劇場前にたむろしていました。
話しかける勇気も英語力もないので、密かに見守っていると、
例のセキュリティが現れて、この日、トムの出待ちファンサービスはないことを告げました。
早々にトムヒを見る計画は打ち砕かれてしまったわけです(苦笑)。

しばらく正面入口の前に立っていたのですが、
私はなんとなく、昨日待っていた裏口が気になって、
Sさんに表で待ってもらいながら、自分は裏口を偵察に行くことにしました。

ドンマーはSeven Dialsという、モニュメントを中心として
放射線状に分かれている7つの小道の一つにあるのですが、
昨日待っていたもう一つ裏手の道に入ると、裏にも多くのファンが待っていて、
ちょうど、マークが劇場から出てきたところでした!

私は走って正面入口に戻り、待っていたSさんに走りながら
「こっちだった!こっちだった!」と指差しながら合図しました。
Sさんは何事が分かってなかったようでしたが(笑)、
一緒に裏手に戻ると、今にも去って行きそうなマークがまだそこにいたのでした。

「ミスター・ゲイティス!!」
走りながら渾身の叫び声を上げて(笑)マークを呼び止めると、
そこには、マークだけではなく、ミセス・ハドソンでおなじみのユナ・スタッブスさんもいらっしゃいました。
「Markったら、引っ張りだこねー」というような笑顔のユナさんに見守られながら、
困り顔もせず立ち止まってくれたマークに
Sさんと写真を撮ってもらうようお願い出来たのでした!!
去り際だったので、お話をしたり、ポージングまではお願い出来なかったのですが、
立ち止まってくれただけでも幸運です。

お礼を言い終えた後、「じゃあね」と去るマークと一緒に、ユナさんも「おやすみー!」と笑顔で手を振ってくださり、
その笑顔によって疲れも緊張も解れた私。
Sさん、それに周りにいたファンも皆、手を振りかえしたのでした。
そして、マークとユナさんは腕を組みながら、コヴェント・ガーデンの街に消えていったのです。



こうして、3度に渡ったマークとの接近の試みは完結したのでした。
お2人の温かい雰囲気に、私達は冬の外気の冷たさも忘れました。

…ちょっとやり過ぎたことは反省しています。
この記事を書くまでの1年間、ずっと反省し続けましたし、
私はあくまで本人に迷惑をかけない距離感のファンでいたいと思っていましたが、
今回は、一緒に行ったSさんに、彼のファンに対する暖かい人柄を感じて欲しかったし、
初めての旅で、いい思い出を残してもらいたかったのです。
…実際いい思い出になったかは、聞けていませんが、
力不足な私に出来ることは、これが精一杯でした。

ロンドンにいるアジアのファンと比べたら、極東にいる私のようなファンは、
自分の伝えたいことを渡すチャンスは"ここ"しかないので、
どうしても必死になってしまいます。
悲しいけど、いつでも来るようなチャンスではないんです。

とは言っても、ファンとしての自分のあり方も、その後色々考えさせられました。
…今も考え中です。
実は毎日のように悩んではいますが、
私がマークのファンであることはこれからもずっと変わらないでしょう。
ただひたすら、好きでいることが、今の私にとっては重要な気がします。
そしてさらに、同じファンの仲間との橋渡しや共有がうまく出来れば、
こんなに嬉しいことはないと思うのです。


最後に、この前日に私がどさくさ紛れに撮ってもらったマークの写真を。



※今までのものに比べていい写りの物ではありませんが、
 不細工な私の顔は、マークの顔の邪魔にならないために消しておきました。:p

どんなに忙しくても、仕事に心血を注いでいる最中でも、
ファンに対していつも優しく接してくれるマークを心から尊敬しますし、本当に大好きです。
私もそんな、心の広い大人になりたいものです…。

ちなみに、この日全速力で走った私は喉を痛めて後日風邪を引くことになります…///

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウィンザー城

2014-11-24 | 2014年、英国の旅
うかうかしてたらすぐに1年経っちゃうじゃん、と急に焦ってきたので、
久しぶりに旅日記を更新します。

2月1日。
何度か英国に来ている私ですが、観光名所の中の観光名所とも言えるウィンザー城に行ったことがなかったので、
今回の旅では是非行っておきたい!と思っていました。
前日のこともあり、疲れが溜まり、浮かない気分ではありましたが、
天気も良かった(風は強かった)ので楽しみでした。



ウィンザー城を含めた名所を巡るバスツアー等もありましたが、
どうもツアーであちこち巡るとゆっくり見られそうもなかったので、
今回はまっすぐ電車で城だけ目指すことに。



ウィンザー城はウォータールー駅かパディントン駅から向かうことが出来ます。
今回は滞在したホテルからのアクセスがいいのでパディントンからの電車に乗ることに。



たぶんピカデリー・サーカス駅から乗りかえた記憶が。
地下鉄のパディントン駅は、ナショナル・レイルの駅よりも近代的です。



パディントンからウィンザーへ向かう時はスラウで乗りかえます。
そう、"The Office"でお馴染みのスラウ。(と思ってるのは私だけ?)
チケットは予約も出来ますが、余裕で乗れるっしょ、と高をくくって、
自販機で自由席のチケット購入。



列車の発車するプラットホームは、直前にならないと分からないので、
それまで飲み物やクリスプを買ったり、SDカードを買ったりしているうちに、
いつのまにかプラットホームが判明しており、
慌てて乗り込んだ時には席がいっぱいの状態でした。



(立ちっぱなしか…しんどいな…)とげんなりしたのですが、
スラウまでは15分程度なのであっという間。
降りてすぐに乗換の列車を探しました。
が、ウィンザー行きの電光掲示板には駅のホームにはない"Bus"という表記が。
駅員さんに聞いてみると、現在はウィンザーまでは列車ではなくバスで振替運転しているというではありませんか。
そんなこと、聞いてないぞ!(調べてなかっただけか?)
そんなわけで、駅を出て、外のバスに乗り込んだのでした。



バスに乗る時には特にチケットを見せることもなく、
無賃乗車出来てしまう恐れがあるほど、非常に適当です。
バスはほぼ満員で、親子連れや年配の夫婦もいたと思います。
スラウから10分程すると、遠くにウィンザー城が見えてきて、バスはテムズ川沿いに進んで行きます。



そして、ウィンザー&イートン・リバーサイド駅の近くで降りることになりました。



てっきりウィンザー&イートン・セントラル駅で降りると思っていたのに、
別の場所で降りることになってここはどこだよ!とツッコミながら、
ひとまず城伝いに道を歩いて行くと、丸いカーブを描くテムズ・ストリートに出ました。



だんだん観光地ぽい雰囲気に。



こっちが本来降りるはずだった、ウィンザー&イートン・セントラル駅ですね。
駅前でバグパイプを演奏してたおっちゃんが可愛かったので隠し撮りしました。



城の脇のキャッスルヒルに来ると、休憩中の観光客がたくさんいました。
奥のチケット売り場も結構な長さの列になっていました。



並びながら、列の整理をするイケメン青年をチェック。
チケットを購入する際に何か一悶着あった気がするのですが、
(おつりが合わなかった系の…)ちょっと記憶が薄れてしまいました。
ひとまず城の中に入ることは出来ました。



旗がユニオンフラッグなので、女王はご不在です。
まずはラウンドタワーの周りをゆっくり観察。



庭が美しくて見入ってしまいます。



そのまま北側へぐるりと回るとこんな景色。



外側に向かって、大砲がおかれています。
奥にはひっそりと一人の衛兵が。



この北側から内部に入ると、クイーン・メアリーのドールハウスがあります。



ドールハウスの部屋はテレビで見たことがありましたが、
実際にその緻密さを目の前にして興奮しました。
地下の駐車場に停まっている車から、折り畳むようにして収納出来る庭まで、
まるで本物をそのまま小さくしたような精巧さ。
歴代の王子や王女が遊んだ着せ替え人形もありましたが、
ドールハウスの存在感にただただ圧倒されました。

さらに先に進むと「ステート・アパートメント」公式諸間。
歴代の王の甲冑や銃剣、陶器や銀食器等、王室にまつわる品々がずらりと並びます。
一番印象に残っているのはヘンリー8世の甲冑ですね。デカかった。想像以上に。

そして私たちが特に楽しみにしていたのは、ヴァン・ダイクの絵画コレクション。
これにはひたすらため息ばかり出ました。
特にこのチャールズ一世の肖像画は素晴らしかったですね。
絵はがきが売っていないか調べたのですがなくてがっかりしました。

火事の被害にあったことで知られる、セント・ジョージ・ホールも圧巻でした。
写真撮影が出来ないのが残念ですが、「ステート・アパートメント」を見るだけでもウィンザーに来る価値はあります。
もっと早く来ておけばよかったです。



ステート・アパートメンツを後ろに記念撮影。一人だとなかなか風景+自分で撮る機会がないから感謝〜。
そしてラウンドタワー前まで戻ってもう一度じっくりお庭を拝見。




次はセント・ジョージ礼拝堂へ。



女王陛下を守る騎士に贈られる最高勲章:ガーター勲章の叙任式が行われることで知られるゴシック建築様式の礼拝堂。
ヘンリー八世やエリザベス女王の両親、ジョージ六世、エリザベス皇太后や妹君マーガレット王女の墓もあります。



何度か触れたように、1月31日がチャールズ一世の命日だったため、
ここにも花輪が手向けられていました。



内部の写真撮影は禁止なので、お土産の絵はがきで。
礼拝堂のど真ん中にヘンリー八世とチャールズ一世の大理石の墓板があります。
この石の上に花が手向けられていました。

絵はがきを見ると分かるように、礼拝堂の中には騎士の紋章が並んでいますが、
非ヨーロッパ圏から唯一勲章を与えられている今上天皇の菊の御紋もあります。
ステート・アパートメントのセント・ジョージ・ホールにも、
ここにはない、今まで勲章を与えられた騎士の紋章が並んでいました。
明治以降の日本の天皇の名前もちゃんと表記されていましたよ。



ご覧のように天気はよかったものの、礼拝堂の前は強い風で、
フリースのフードとダウンのフード二枚重ねで頭を守りました。
お土産コーナーも見ましたがこれといって欲しい物はなく
(欲しかったヴァン・ダイクの絵はがきもなかった…)
3時間程で城を出ました。



あとで気付いたのですが、南側にまっすぐ続くザ・ロング・ウォークを見ておくべきでしたね…。
ろくに下調べもせずに行ったので、絶景を見逃しました。
でもこの日の風だと歩いてるうちに具合悪くなってたかも。

城を出た後は、キャッスル・ヒルの向かいにのびるピースコッド・ストリートを歩いて、
遅いランチの店を探しました。



歩き疲れたところで見つけたレストランで、トマト&チーズ入りオムレツとサイダーを注文。
本当はこの後にハマーフィルムで使われたBray Studioに行きたかったのですが、
もう日が傾きかけており、近くに向かうためのバス停も見つからず、諦めることになりました。
ここに来る時点で電池切れかけの状態だったので、
ここからテムズを遡ってスタジオまで行く気力が残っていないのは事実でした。



ピースコッド・ストリートは見慣れたお店も並んで、活気があってよかったんですけどねー。

ウィンザーからの帰り道も、やはりバスでスラウまで行くことは間違いなく、
降りた場所は覚えていても、帰りに乗車する場所が分からず、
苛つきながら飲食店の店員さんに聞いたりして彷徨いたことまでは覚えていますが、
どうやって辿り着いたかは記憶に残っていません。
脳のハードディスクに記憶を残す気力さえ残っていなかったのかもしれません…。



スラウのプラットホームで電車を待っていると、行きに見かけなかった振替運転についてのポスターが貼ってありました。
単に工事のための振替だと思っていたのですが、
この後に地下鉄のストがあったので、その影響もあったのかな…。



帰りも経由するのはパディントン駅。夜のホームは幻想的で大好きです。


続く…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドンマーへ、マーク・ゲイティスに会いに行く、ふたたび

2014-09-03 | 2014年、英国の旅

■1月31日■ 続き

ロンドン街歩きから帰った後、ホテルで少し休んでから、
同行してくれていたSさんに、もう一度ドンマー・ウェアハウスに行ってもいいか、確認しました。
数日前にマーク・ゲイティス氏に差し入れをした後、「コリオレイナス」の出待ち(SD)で会えなかったことが、どうしても心残りだったのです。

※詳細はこちらを参照のこと。

その後の数日は、SDのことは忘れて旅を楽しんでいたのですが、
このままやり残した気分のまま日本に戻っていいのだろうか、
Sさんの厚意もあって、またここまでやってきたのに…
そんな気持ちが心の端にはありました。
ただ、これはSD慣れしていない私のわがままな考えで、それを強いるのはとても心苦しかったのです。

この部分は詳しくは書きませんが、2人で真剣に言葉を交わしました。
それほど、この件にはナーヴァスになっていたのです。
そして、もう一度、SDをするためにコヴェント・ガーデンに向かうことになりました。
(ホテルからコヴェント・ガーデンまでは近かったのです。)


前回芝居がはねた後、ドンマーの正面入口で待っていましたが、
今回は裏口で待機することにしました。
前回のことがあった後、裏口で会ったというファンのレポートを見たからです。
ただ、日によってセキュリティの対応は変わるでしょうから、
これも確実な選択と言えるか分かりませんでした。

私たちが劇場の裏口の向かいの歩道で待っていると、同じアジア人の女の子が近くに立っており、
やはりマークを待っているようでした。
横にいたSさんに話しかけてきた彼女(中国人)は、
シャーロックのキャストのサインや写真を貼付けたスクラップ・ブックを
私たちに見せてくれました。
(この時、私は以前SDの偵察に行った時にも彼女がいたことを思い出しました。)

今度、アップルストアでアンドリュー・スコットも来るトークイベントがあるの、知ってる?
などと話をしていると、正面の劇場入口で待っていた彼女の仲間がやってきて、状況を確認し合っていました。
この中国人の情報網…。
我々日本人から見ると、悪く言えば図々しい印象を受けますがよく言えばその積極性が羨ましいところです。
"A Game Is On"のイベントの時も目撃しましたしね…。)

セキュリティから声を掛けられるのが嫌な私は、陰に隠れたり辺りをうろちょろしていたのですが、
(中国人ファンも「あの人(セキュリティ)は嘘しか言わない」と言い切っていました・笑)
待っている間に携帯で、今日はリース・シェアスミスも観劇に来ていることを知りました。
マークの仕事仲間が来ているということは、急いでるから話す時間なんてないかも…
今までのこともあり、絶望的な気分になってきました。


夜の10時半頃、セキュリティがうろつき始めると、
しばらくして、裏口からスタッフや脇役キャストが出てくるようになりました。
そして、もうすぐ出てくるかな…と思ってからそう間もなく、
裏口からマークが出てきたのです。
それも、リースと一緒に。

(リースだ! マークと一緒のリースだ!!)
以前生でリースを見たことがありましたが、マークと一緒にいるリースは初めて目撃しました。
声には出しませんでしたが、Sさんの背中をボンボン叩いていたかもしれません。
ハグを交わしたマークはリースと分かれ、近寄ってきたファンに歩み寄って会話を交わし始めました。

前述の中国人ファンの仲間が集まって来る中、
私たちも話しかけるタイミングを必死で伺いました。
気を抜くと、他のファンに機会を奪われてしまいかねません。
"55 days"の時はこんなことなかったのに・涙)

私は、ファンのサインに応え終えたところでマークにすかさず声をかけ、
プログラムを差し出し、会話する時間を確保するためにもサインをお願いしました。
そして、
「火曜の舞台の前にお会いしたんですが、覚えていらっしゃいますか?」
と訊いたのです。
「覚えてるよ! ええと…」
マークは顔をプログラムから上げて、思い出そうとしていました。
「彼女がハマー・ホラーのファンの子です」とSさんを紹介すると、
マークは「ああ!」と思い出してくれました。

火曜の彼の劇場入りの際、
Sさんはハマー・ホラーについて日本語で書かれた本と、この芝居の役=メニーニアスに扮したマークの素晴らしい絵を、
私は、渡英前に体調を崩していたのを読んだので、ホッカイロと靴下を渡していました。

そして、マークは、
「君は温かいやつをくれたよね!」
と笑いながら、私に向かってホッカイロをモミモミする仕種をしたのです!
「そう!そうです!」

(使ってくれてた!!!)
ロンドンでもホッカイロは売っているらしいんですが、知らない人は知らないらしいので、
ふせんに使い方を書いて、貼ったものをお渡ししたのです。
それでも、こんなにすぐに使ってくれているとは思いませんでした。
喜んでいる隙に、やはりマークは中国人のファンたちに奪われてしまいましたが、
ちゃんと渡したものを確認してくれていたことを知れただけでも天にも上る気持ちでした。
もうこれで何の悔いもない。お土産なしで日本に帰っても構わないと思いました。(買ったけど。)

ただ、Sさんが芝居の感想を伝えるタイミングがなくなってしまったので、
他のファンとの話が終わったところで声を掛け、また奪われの繰り返しでした。
ここまで来ていた私が考えるのもなんですが、
こんな風に囲まれて、マークにとっては迷惑だろうな…と申し訳ない気持ちにもなるのでした。
何しろ、そんな状況でも、彼は一人一人にきちんと対応してるんですから。

Sさんもお話出来て、お写真も撮ってもらった後、
マークはいつものように颯爽とその場を去っていきました。
こんな劇場の裏手で、大量に待ち受けてたファンに、
イヤイヤな空気を醸し出すこともなく最後まで残ってくれるマークの優しさに、
今回も惚れ直したのでした。

私たちはやっと彼と会話を交わせたこと、差し入れを見てもらえたことをお互い喜びました。
そして、彼が時間を割いてくれたことに感謝しながらホテルへ向かったのです。


ところが。

帰路の途中、カメラを確認したところ、撮ったはずのマークとSさんの画像がないことに気付きました。
「なんで?!」
「さっきフラッシュも焚いて撮ったはずなのに!」

…この話はもう少し続きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テムズクルーズでビッグ・ベン&タワー・ブリッジ

2014-09-03 | 2014年、英国の旅
更新を怠っていたので、そろそろ続きを。

■2014年1月31日■ 続き

Speedy'sとベイカー街に寄った後は、Tubeでウエストミンスターへ。



ウエストミンスター駅の改札。シャーロック"The Empty Hearth"で少しだけ映るので、改めて。
階段を上ると、すぐにビッグ・ベンが見えてきます。



ロンドンらしくはありますが、怪しい空模様。
川の上は風が特に強いので風が冷たく、写真を撮るのも一苦労です。



この日はロンドン塔までテムズクルーズに乗ることに決めていました。
今回乗ったのはThames Clippersという水上バス。
理由は一番安いから。オイスター・カードで乗船するとお得です。
(何故安いかというと、観光ガイドがついてないから。)
私はチャージされている金額が足りなかったので、現金で支払いました…。



ロンドン・アイ・ピアについた頃にちょうど船が出たところだったので、20分程度待たされましたが、
自販機でスナック菓子を買って待ってるうちに次の船がやってきました。



乗客が少なくて快適。
客席の先頭に陣取ってカメラ撮影し放題です。
通勤や仕事の移動でこの水上バスを使っている人もいるみたいでした。
テムズ川を下って通勤なんて羨ましい。渋滞もしないだろうし。



シャードを過ぎると巡洋艦ベルファストが見えて来ます。
(ガラス越しでピントがあわずにすみませんです。)



巡洋艦ベルファストを過ぎるとタワー・ブリッジが見えてきます。
そしてどんどん悪化する天候(苦笑)。



船から降りると雨も少し強めになっていました。
タワー・ピアに降りたということはロンドン塔に行くわけですが、今回は中は見ずに外観を素見しだけ。
ショップでお土産を物色しました。



お土産確認をした後は、タワー・ブリッジへ。



雨が冷たい&風が強くてその思い出しかもはや残っていないのですが、
そんな日でも相変わらずピーナッツ売りは出店してました。



タワーブリッジを'行って帰って'した後は、
冷えた体を癒しがてら、Tower Hill TerraceにあったEATで腹ごしらえ。



見た目よりずっと食べ応えのあるビーフのハンバーグコンボです!
Tower Hill TerraceにはCostaやダイナーやお土産屋さんが入っているんですが、
店じまいが夕方くらいでわりと早いです。我々も追い出されました。

2時間程度の街歩きの後、帰りもテムズ・クルーズ。



↑この人の口元、サイモン・ペグに似てませんか。
帰りは行きよりも乗客が多かったですね。船の中には売店もあります。
座った席のポケットに、ユニオンフラッグ柄の折りたたみ傘があったので、
誰かが捨てて行ったなら拝借してしまおうか、と相談していたところ、
持ち主が戻ってきて恥ずかしかった思い出が甦る(笑)。



夜のタワー・ブリッジはこんなライティングになっています。
さよならタワー・ブリッジ、また近いうちに…。



そして、元のロンドン・アイのふもとに戻ってきました。
夜の人通りはいつもより少ないような。



毎回夜のウエストミンスターをうまく撮影しようと頑張りますが、
やはりコンパクトデジカメでは限界がありますねー。
これでも以前のカメラよりはまともに撮れている方なのですがねー。



これでも傘を飛ばされそうになりながら必死で撮った中の数枚なんですよ。

つづく…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2つのベイカー街

2014-08-01 | 2014年、英国の旅
■2014年1月31日■

この日はロンドン観光に集中することに。
まず、"2つの"ベイカー街へを足を運びました。



ホテルから近いので、歩きで北にあるユーストン・ロードへ。
一番右の写真はセント・パンクラス教会ですね。



ユーストン駅を右に見ながらしばらく西へテクテク。
そして、数十分程度で到着。



おなじみSpeedy'sです。今までのSpeedy'sの記事は以下の通り。
"もう一つのベイカー街" SPEEDY'S CAFE(2012年4月12日)
夜のSPEEDY'S(2012年11月5日)

10:30頃についたのですが、朝食時のせいか店内が混んでいて入れず。
外のテーブルは空いていたので、中が空くまでとりあえず注文だけして待つことに。
↓Speedy'sのメニュー。今後行かれる方は参考にどうぞ。



私は朝食を食べたばかりでお腹が空いていなかったので、紅茶だけ注文。
SさんはSPEEDY'S ブレックファストを頼みました。

屋外が雨で余りに寒くて肝心の食事の写真を撮っていないのですが、
SPEEDY'S ブレックファストは半分に切ったトーストと、
別の大きな皿にベーコンと目玉焼き、ハンバーガーパティとキノコのソテー、
そして大量のチップスが乗っているものでした。
味付けはもちろんケチャップや塩で(^ ^;

外で待っている最中、コリオレイナスのパンフレットを持った若い女子達が店を覗きこんでは
混んでいるので諦めて去って行くのを見ながら、
しぶとく外でお茶を啜りながら待っていると、
30分程してやっと中の席が空いたので移動しました。



シャーロック・ファンにとっては憧れの聖地=Speedy'sですが、
特に混雑時の店内は油臭くて仕方ないです(苦笑)。
あんまりのんびりしていられない雰囲気。
前に来た時みたいに、閉店前くらいが一番のんびり出来るかもしれませんね。

食欲旺盛なSさんでもSPEEDY'S ブレックファストを食べ切るのは大変らしく、
私もチップスを消化するのを手伝いました。つまり、そんな感じで結構な量です。



落ち着いたところで店内の写真を改めて眺めて、
マイクロフトの写真もしっかり目に焼き付けて外に出ると、
イケオジたちが屋外で雑談中。寒い中元気ですね。



Speedy'sって今でこそロケ地で有名になってますが、
実際はこういう地元のおじさんたちが立ち寄るありふれたお店なんですよね。
店の外観をたっぷり撮影した後は、本場のベイカー街へ向かいます。



ユーストン・ロードをバスでまっすぐ西へ! 移動が分かりやすいです。
20分程度でベイカー・ストリート駅そばに到着。
ちょうどお昼時のシャーロック・ホームズ・ミュージアムはいつも通り行列が出来ています。



今回は土産物だけを物色。
行く度に品揃えが微妙に異なるので、旅行の度に覗いてみたくなるんですよね。



ロシア版ホームズのマトリョーシカ! でもこれは売り物ではないのかも?



シャーロックのクルード! Forbidden Planetに置いてないのにここに置いてあったか!
DVDも置いてあったので、HMVに寄れなかった私はここでシャーロックS3のDVDを購入しました。

ところで、売店の地下のトイレはちょっとしゃれています。



置いてあるキャンドルがちゃんとミュージアム仕様で、
水を流すハンドルも上から鎖を引っ張る昔ながらのタンクなんですよね。



体重計も置いてある。
地下の奥の部屋を覗くと、(在庫置き場の)書斎になっています。



給仕のビリーらしき少年がいますね。

外に出て、隣の"ハドソン夫人の店"と書かれている窓辺も、
ホームズグッズが飾られています。



ホームズのモデルもいくらでも俳優がいるからこれは誰の胸像で…と見比べるのが楽しいですね。
スヌーピーも好きなので、嬉しいです(笑)。



そういえば、ブループラークをちゃんと撮っていなかったかも…と思い、写真に収めました。

次はテムズ川周辺のロンドン名所を少し巡ります。雨に濡れながら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「コリオレイナス」NT Live @Kensington

2014-07-20 | 2014年、英国の旅
■1月30日 続き■

バンケティング・ハウスを見た後、昼食と一休みを兼ねて、
トラファルガー広場近くの"The Lord Moon of The Mall"というパブに。



観光客の利用が多いのか、メニューに各国語の注文の仕方が書いてありました。
このパブは広いので、テーブルナンバーを伝えて料理を注文するようになってます、確か。



私はベタにフィッシュ&チップス、
Sさんの頼んだのは渡英前にオススメされたという"Bangers and Mash"
…ソーセージとマッシュポテトにグレービーソースがかかった、こちらも英国の定番料理です。
飲み物はサイダー。銘柄はLongbow、だったかな。
控えめに見えますが、例によってお腹一杯になります。

この店は地下にトイレがあって、廊下にさっきまで見てきたバンケティング・ハウスや
ホワイトホール周辺の建物の絵が色々飾ってありました。
写真がうまく撮れなかったので、ここには載せられませんが。

この後は、オデオン・シネマ・ケンジントンで2日前に見た「コリオレイナス」の生中継を見る予定。
舞台でも見ているとはいえ、2階からの眺めだったので、
役者の顔がはっきり見られる映画館上映が楽しみで、すっかり興奮していました。

2時間ほどまったりして、17時頃、映画館のあるケンジントンに向かう事に。
トラファルガー・ホテル前からハマースミス行きバスに乗って移動。
ロンドンに何度か来るようになってから、出来るだけバスを活用しようと躍起になる私。
ラッキーなことに、まだ乗った事がなかった新型車両に乗車出来ました。テンション上がったぁ。



イルミネーションに彩られたハロッズをちらり眺めながら、
20分程度でハイストリート・ケンジントンに到着。



駅から西へ、画材屋さんやスーパー等を覗きながら大通りをのんびり歩いていくと、
公園傍の、人通りが静かになってきたところに、オデオン・シネマがありました。



ちゃんとトムヒのポスターも貼ってあります!
劇場をどこにするのか、日本にいる間も散々悩んだのですが、
古い雰囲気のある劇場よりも、とにかくスクリーンが大きそうな劇場を選びました。
この劇場は約400席、ロンドンの最中心部からは少し離れているので、
ギリギリまで悩んでも、余裕を持って席を選べました。



「コリオレイナス」NT Liveは日本でも上映されたので、
雰囲気はご存知の方もいらっしゃると思いますが、
ケンジントンで見た時は、年配のお客さんが多かったです。
てっきりトムヒ目当ての若者が多いのかと思っていましたが、土地柄でしょうか。
キャパシティも大きいにも関わらずほとんど埋まっていて、
NT Liveの上映が世代に関わらず浸透していることに驚きました。

開場後はパンフレットにも載っていたリハーサル写真がスライドショーのように映し出されていて、
ニヤニヤしながら上映を待ちます。



実際映像で「コリオレイナス」を見てみると、生で観るのとでは全く印象が違いました。
前半の、戦闘中の炎や黒い塵が落ちてきたりする演出は、映像では分かりにくくてもったいないですね。
でも役者の微かな表情の変化まではっきりと分かり、
トムヒの演技涙までも、はっきりと確認出来てよかったです。
血糊の量も、舞台の時より多かったような。ライヴ上映用のサービスでしょうか(笑)。

我らがマーク・ゲイティスは、私たちがその前に生で見た時には声があまり出ていない感じがしていたのですが、
NT Liveで見た時は、いつもより頑張って出しているように見えました。
一時期、出演者の中で風邪も流行っていたみたいなので、コントロールが大変ですよね…。
数日前に映画"Victor Frankenstein"の撮影のために剃っていた髭も、
この上映の頃では復活しかけていて「早く生えてこいっ!」と祈ったりして。
(髭面マークが好きだから・笑)

こんな感じで。…あんまり髭見えないですが。

それに、映像だとよりハドリー・フレイザーの発声の安定感にホッとされられました。
あの人はやっぱり声が全然違う…。

劇場で見た時よりも、客席からの笑い声は大きく上がっていた気がします。
生で見ていると観客全体も劇場の空気の中の一つとなってしまいますが、
映画館で見る限りは、役者に影響を与えることはないですから、
いい意味で緊張感がなくて自由に楽しめるかもしれませんね。

上映後は、余韻に浸りながら、あまり乗り馴れていない地下鉄ディストリクト線を使ってホテルへ。
芝居の後、という雰囲気のせいか、
なんとなく下北沢で電車を待っている時のような、切ない気分になってしまった。(笑)



次の日は"2つのベイカー街"と、雨のロンドン名所めぐりです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バンケティング・ハウスでチャールズ一世追悼

2014-07-20 | 2014年、英国の旅
■2014年1月30日 続き■

バッキンガム宮殿からセント・ジェームズ・パークを抜けて、
ホースガーズを通るとバンケティング・ハウスがあります。

前回も書いたように、1月30日はチャールズ一世の命日。
彼は最後の一晩を過ごしたセント・ジェームズ宮殿から処刑場であるバンケティング・ハウスまでの道を、
今回の私たちのように歩いてきたはずです。

ちなみに、私、2012年秋にチャールズ一世の最後の55日を描いた芝居"55 Days"を見に渡英した際、
自転車散歩中に道に迷ってしまい、辿り着いたのがセント・ジェームズ宮殿でした。


↑その時に撮った写真。

その旅でもチャールズ一世にまつわるものを見て回っていたのですが、
宮殿を見るつもりはなく、全く自覚がないままいつのまにか宮殿に行ってたみたい。
陛下の魂に呼ばれたのかもしれませんね。

2012年の秋もバンケティング・ハウスには来ていたのですが、
(その時の記事はこちら。)
今回は命日ということもあり、追悼行事があるということで、もう一度中に入ることにしました。



玄関には柵や入口の上に花が備えられています。
やはりいつもとはちょっと違う様子ですね。



まさに処刑された場所から見上げる窓。

バンケティング・ハウスの入場料は大人£6.60。
15歳以下は無料、学生料金やシニア料金もあるみたいですね。

ショップでお兄さんに入場料を払って、まず地下のビデオ上映を見に地下へ。



一昨年来た時は修理中だったトイレがめちゃくちゃキレイになってた。

ビデオ上映を見た後、音声ガイドをもらうのを忘れたので、
上に向かう前にもう一度売店に寄ったら、スタッフが女性に変わっていて、
ぶっきらぼうにガイドを渡されながら、しばらくは使わないでくれと言われたので、
(ああ、上でちょうど何かやっているんだろうか)
階段を上り、2階の扉を開けると、厳粛な雰囲気で追悼行事が行われていました。

少し扉を開けたところで、中のおばさんから今は入るなと扉をぴしゃりと閉められ、
すっかり心が折れてしまった時、後から来たご夫婦?が同じ様に断られながらも、
中に入れるよう交渉していて、その結果、私たちも行事の最中ではありましたが、
一緒に入れてもらえることになりました。感謝。



部屋に入るとKing Charles the Martyr協会の男性が上のようなしおりを渡してくれました。
中には説教や聖歌の歌詞が書かれています。
観光客に公開されている時間は窓側のベンチのみが置かれていますが、
この日は白い椅子がいくつも並べてあり、
正装した方もいれば、普段着の方もいましたが、協会の人たちが静かに聖歌隊の声に耳を傾けていました。

王権神授説を訴え続け処刑されてしまったチャールズ一世ですが、
やがて、王政復古を迎えることになり、殉教者として捉えられているんですよね。
その英国国教会のクリスチャンとして死ぬという、最後の言葉がしおりの始めにも記されています。

厳かな追悼式が行われているだろうことは知っていたのに、何故か浮かれたニットの帽子を被って行った私は、
かなり場違いな感じになってしまいました。
まさか追悼式中に中に入れるとは思ってもみませんでしたから。



13時半頃まで式典は続き、終了した後は割と早々に解散をされるようで、
聖職者の方々がいくらか残って立ち話をしています。



映像も撮影していたみたいですが、ネット上で見かけたことはないので、協会の記録用でしょうか。



普段は王座が置かれている場所に、祭壇が置かれています。
式典後、この十字架が無造作に袋の中にガサッと入れられていたのが衝撃でした(笑)。



式典で使われていた旗。王冠と斧と一緒に描かれているものが分かりません。
ご存知の方がいればご一報ください…。
この旗も後でヒーターの傍に丸めて置かれていて、意外と雑な扱いをされているのに吃驚。



それにしても、ルーベンスの絵には毎度感動させられます。
バンケティング・ハウスはいくつも部屋があるわけではないので、
見る所といえばこの部屋くらいですが、
それでも、1・2時間いても退屈しないのはこの絵のお陰といっても過言ではないでしょう。



↑天井の絵の周りを飾る花模様のレプリカ。
見上げると小さく見えますが、近くでみると大きい。
音声ガイドを聞きながら、時の流れを感じているうちに時間が立ってしまいます。



1時間近く絵を眺めたり、建物自体を観察したりした後、
階段に飾られた陛下の絵にさよならしてバンケティング・ハウスを後にしました。



外に出たら、さっきの旗や燭台を持ったおじさまがタクシー待ちしてました。
雨で傘も差さずにぽつりと一人車待ってて気になったので、乗り込むまで観察してました(笑)。

次回は、「コリオレイナス」のNT Live上映について。

続く…


【おまけ】
バンケティング・ハウスそばのホワイトホール・プレイスという道には、
ロンドン警視庁本部の最初の所在地を示すブループラークが付いています。
スコットランド・ヤードという呼び方は、
この反対側の道、グレート・スコットランド・ヤードに面していることから付けられたものですよね。
現在のこの場所は、エネルギー・気候変動省になっています。
現在のスコットランド・ヤードはこちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セント・ジェームズ・パークを散歩

2014-07-05 | 2014年、英国の旅
■1月30日■

旅行記続き。この日はまず、ハイド・パーク・コーナー駅から出発。



駅を出てすぐのウェリントン・アーチを眺めるところから始まります。



下から見たクアドリガ。なんか、子供がこっち見てる…。
自分が前回来た時は工事中で中に入れませんでしたが、現在は入場出来る様子。
しかし、この後の予定があったので止めておきました。



一通り眺めて、グリーン・パークとバッキンガム・パレス・ガーデンズの間を突っ切り、バッキンガム宮殿の正面へ。
歩いたのは11時頃でしたが、ランニングする人の姿も。
冬の冷たい空気に緑の匂いがして、気分がすっきりします。

10分ほど歩いて、見えてきたバッキンガム宮殿。
この日は衛兵交代式がない日でしたが、それでも観光客で賑わっています。



今回は交代式を特に見なくてもいいと決めていたので、正面からの記念撮影をして、
前回来た時にはあまりじっくり見ていなかったヴィクトリア記念堂を観察しました。



この写真、個人的に気に入ってます。後ろ姿が特にカッコいい!
空の色が暗くて、金色が映えて見えるでしょ?



その下にはヴィクトリア女王。そして、マーメイドおじさん?が水を吐いてます(笑)。

天候は曇りで完全に冬の天候でしたが、公園の入口付近では桜が咲いていました。



暖かい色合いにホッとさせられますね。
さて、ここからセント・ジェームズ・パークを歩いていくわけですが、
ここを歩くことは、ちゃんとした意味があることなのです。

1649年1月30日はチャールズ一世の処刑された日なのですが、
まさにこの日がその命日。
彼はザ・マルを挟んだ反対側にあるセント・ジェームズ宮殿から、このセント・ジェームズ・パークを歩いて、
処刑場となったバンケティング・ハウスまで歩いたというのです。
"55 Days"を通じてチャールズ一世を学んだ私たちは、
その足跡を歩むべく、この公園を歩くことに決めたわけです。

ところが。歴史に思いを馳せるどころか、私たちを待ち構えていた者は、



リスです。




今までは遠巻きに見る事の多かったリスたちですが、
今回散歩したときはやけに懐かれて、
皆が餌をやるせいか、人間を見つけるとチョコマカすり寄ってきます。
若い女の子も年配のおじさんも、足を止めて彼らの気を引こうと必死です。



やつらは、ちょわーっ!と柵を渡ってやってきたかと思うと、
カメラで追えない程の速さで足によじり上ってこようとします。



↑体半分しか写ってないし。

とっても迷惑!というような口調で書いてはいますが、
私自身はリスが好きなので(人から顔がリスっぽいと言われることがあるから親近感が湧いていまして…w)
こいつら、めんこいっ!と夢中で追いかけるはめに。
ホジホジ。
お陰で全く厳かな気分ではなく、ひたすら小動物を愛でる道行になってしまいました。

それに加えて、セント・ジェームズ・パークには鳥もたくさんおります。




鳥は詳しくないので全く分からないのですが、
あちらこちらに日本にいたら見かけないような鳥がひょこひょこ歩いていて、
その中にやはりリスも入り交じって、ちょっとしたカオスです。



元々、セント・ジェームズ・パークはジェームズ一世の時代からもっと大きな動物を飼育していたらしいので、
今でも動物園のような気分になってしまうのもおかしくはないですが。
そんな中で、重鎮気取りの方もいます。



この落ち着き。微動だにしない。ハシビロコウじゃないんだから。




来た道を振り返り、水鏡に写るバッキンガム宮殿を眺めながら、
我々は先へと進みます。



パラパラと降る雨を気にしつつ、
広場からホーズ・ガーズを抜けて、ホワイトホールへ。



ホワイトホール側には、記念撮影する中国からの観光客団体がわんさかいて、
近衛兵と一緒に記念撮影するような余裕はなく。
我々にはもっと大事な訪れるべき場所があるのでした。



そう、この日の目的地の一つは、ホーズ・ガーズの真向かいにあるバンケティング・ハウスです。
次回は、チャールズ一世の追悼式に潜り込みます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする