だから、ここに来た!

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大英博物館&ナショナルギャラリー&SOHOで食事

2014-06-30 | 2014年、英国の旅
久しぶりに旅行記を再開。
もう5ヶ月も前のことなんですよ。信じられない。
そして、記憶もすっかり薄らいでしまっている…。

■1月29日。
この日はミュージアムを巡ることにしました。この日の朝食もこんな感じ。


大英博物館は、今までに何回か行っているので、
(リンクはこちら→初めての大英博物館チャールズ一世特集春画展
今回は今まで見ていなかったアジア方面の部屋を見ていきました。
あまり集中してみられなかったので、解説の控え等は取っていないのですが、
ざっくり面白そうなものは写真に残しておきました。

まずは、頭に頭が乗っている方たち。


いっぱい並んでる方たちと、いっぱい手がある方。


嗅ぎ煙草入れと鏡。
嗅ぎ煙草入れは小さくてどれもお洒落でしたね。


いい顔してる方たち。右の写真の右端のひとがお気に入り。



日本の部屋にも改めて行ってみました。日本の展示は一番上の階にあるのですよね。


アンニュイな体勢。

吹き抜けの仏像。上から見るか、下から見るか。


中国の陶器の部屋を見終えて、今まで見てきた他の国の展示の見所をちょっとだけ案内した後、
13時過ぎ頃に1階の売店で昼食を取りました。



私が買ったのはクスクスのサラダ。野菜とチキンが乗ってて、ドレッシング・ソース付き。
飲み物はホットジンジャーレモンティーで、デザートにスコーンも。
このスコーン、結局ここで食べきれなくて持ち帰りました。
(翌朝の朝食で食べようとしたけれど、食べきれなかった。どんだけのボリューム…)



その後、トラファルガースクエアに向かい、まずはチャールズ一世像の前で記念撮影して、
ナショナル・ギャラリーのアンソニー・ヴァン・ダイクの部屋へ行きました。
ゴッホのひまわりなんぞには目もくれず、
(以前は並ぶ必要はなかったはずなのですが、この頃はひまわりを見る客は列を作るようになっていました。)
例の、チャールズ一世の肖像画の前でしばし絵の細部を観察したのでした。



ナショナル・ギャラリーの後は、ナショナル・ポートレート・ギャラリーも素見して、
一通り見終わると、17時過ぎてすっかり外は夜に。
食事の場所を探すために、レスタースクエアからSOHOにかけてうろつきました。



中華街の電飾が華やか。そう言えば旧正月の時期でしたね。
SOHOまで着て、南北を行ったり来たりして迷ったあげく、
レキシントン・ストリートにある"Bill's"でディナーすることに決めました。



いつも一人でロンドンの街を廻っていたので、SOHOのレストランには入った事がありませんでした。
SOHOをひとりで歩く度に、「いつか誰かと来た時にはこの辺りで食事したいな…」と思っていたものです。
今回、その夢が実現!…と言っても、"Bill's"は他の街にもあるんですけどね。
店員さんに注文するのも何気に初めてですよ。



私が頼んだのはチキンとタマネギのパイ…だった気がするw
マッシュポテト付きですね。これが結構お腹に溜まるんだよな(汗)。



Sさんはバケツみたいな器にカラス貝みたいなタテ長の貝が山盛り入ったものとチップスの組み合せだったはず。
私もパイみたいな無難な選択しないで、貝頼めばよかった…。



食後は(私の)定番ホット・チョコレート。
「コリオレイナス」の思い出等を振り返りながら、夜は更けて行きました。

次回は、バンケティング・ハウス再び&「コリオレイナス」NT Live上映です。
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【ネタバレ】SHERLOCK S3E3 "His Last Vow"【その3】

2014-06-07 | TV/SHERLOCK S2〜
日本でのシャーロック3の放送も佳境に入り、
いよいよ日付変わって今日、「最後の誓い」の放送です。
シリーズ2を原語で見た後、吹替を見た際には
「こういう意味だったのか」と答え合わせをするような感覚で見ている部分もあったのですが、
今回は吹替の言い回しの置き換え方の方に意識が行くようになりました。
ある意味成長…だといいのですが。

日本語にしたらどう置き換えるんだろう?と疑問に思っていた、
例えば「空の霊柩車」で、別の場所にいるシャーロックとジョンの発言を繋げるところなんかは
シャーロック「(ジョンとの仲は)ぜっ」ジョン「こう?」
シャーロック「(依頼人に向かって)お前に浴びせかけたい…」ジョン「おしっこを」
なんていう風に上手く繋げていて楽しかったですね。

Redbeardについてはなんて説明するのか楽しみにしていましたが、
あっさり「三の兆候」で「我が家の犬の"赤ひげ"」と答えてしまっていて少しがっかり。
"Redbeard"ってなんだよ!って考えるのも楽しかったんですけどね。

マイクロフト好きの間では、"I'm living in the world of Goldfish."も
「馴染むなんて不可能だ」という訳になっていて、寂しいという声が多数ありました。
無難な訳だとは思うのですが、あまりに普通でちょっとつまんないですよねw

ところで、もう13時間後には放送されてしまいますが、
ここでの振り返り企画を最後まで終わらせていなかったことに気付き、今更慌てて更新します。
もちろん今回もマイクロフト縛りで。


■CAMへのクリスマス・プレゼント■

胸を撃たれたシャーロックは病院を抜け出し、CAMと密会。
彼の屋敷アップルドアの保管室を見せるよう要求します。
もちろん、引き換えを用意して。



おい、何言ってんだシャーロック!!と世界の傘兄ファンがツッコミを入れたシーンw
そして、



パンチを飲んで熟睡中?のお兄さんから大事なラップトップを拝借。寝顔カワユす。


■プレッシャーポイント■





マイクロフト → シャーロック → ジョン → メアリー と、
それぞれの弱みを繋ぎ合わせ、メアリーの情報を引き換えにすることで、
マイクロフト、つまり英国の国家機密を掌握しようとするCAM。
卑怯ですが、実に賢いです。

そして、このS3で深く掘り下げられた彼らの関係性が、
ここに結実しているのがよく分かります。

お前がいなくなれば胸が裂けるほど辛い、と珍しく弟に告白したマイクロフト、
ジョンとメアリー(と子供)を何があっても守ると誓ったシャーロック、
メアリーが何者であろうと受け入れる決意をしたジョン。
これまでの出来事がまさにここに繋がっていたのだと分かる場面ですね。
この辺り、CAMが賢いというより、このシリーズ自体の作りが見事です。

シャーロックはCAMがアップルドアの保管庫にメアリーの情報を隠しているものだと思い込んでいましたが、
実際は、全てCAMの頭の中。証拠や文書はなく、それを公表するだけで済むというCAM。
これもまさに現代のメディア王的な考えですね。要はそれを世間が信じて広まってしまえば事実かどうかは無関係だという…。

そして、メアリーの秘密を"物質的に"回収不可能になり行き詰まったシャーロックは、
CAMの本当の"保管庫"を破壊するのでした。



"誓い"を守ったシャーロックに、呆然とするジョン。



おそらくパソコンを持ち出されることも、
現場を取り押さえることも計画通りだったマイクロフトも、
弟が実行したことに言葉を失います。





■007×シャーロック■




※自分のtumblrから転載。

「空の霊柩車」で007の「スカイフォール」と同じ屋上シーンが登場したり、
ハドソンさんの口から"Live and Let Die"なんて台詞が出てきたりしますが、
この"a blunt instrument"は「カジノ・ロワイヤル」のMの台詞から引用していると、スティーヴン・モファットが明言しています。
つまり、兄の言う"同僚"はMのことらしいです。

そして、この最後のthe other oneという台詞。
兄弟愛を否定する流れ的に、「もう一人の兄弟」という意味に取れます。
中の人、マーク・ゲイティスは「面白いよね? 面白いよ!」とこのほのめかしを面白がっているようですが、
私は兄弟は2人がいいな。個人的には。



本当は弟がいなくなっちゃったら寂しいお兄ちゃんは、あくまで冷酷に装い、
職場ではブラコンを必死に隠しているようです(笑)。


■最後の別れ■



※自分のtumblrから転載。

珍しく兄に丁寧にジョンと会話する機会を求めるシャーロック。
ところで、このシリーズではあまり傘を持ち歩いていなかったマイクロフトが、
やっとここで傘を持ってますね。
ディオゲネスのオフィスには傘が置いてありましたけどね。
この兄弟のコート姿は絵になります。


■東風■



※自分のtumblrから転載。

このEast Windの件は、どんな風に説明されるのか、
日本の放送が楽しみですが、
ここで表現しているEast Windがシャーロックのことなのか、
それとも、これからやってくる嵐のことなのか、
どちらとも取れるようで。

今生の別れを覚悟して飛行機に乗り込むシャーロック。
私たちも、このままシャーロックとお別れになるのかと思いきや。



思わぬ知らせを受けた兄は、旅立ったばかりの弟へ電話を入れます。





そして、車内のモニターに写し出されるのは…





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とりあえず、ここまで。

ジムモリさんの復活?は驚きましたが、あまり嬉しくは感じなかったというのが正直な感想です。
ジムのこと大好きですし、S2が終わった時点では戻ってきて欲しい!とも思っていたのですが、
それよりも、製作者側の、視聴者を驚かせようとする姿勢ばかりが目についてしまって、
私たちが求めているのは、驚きだけじゃなくて、まずは良質な物語なんだけどな、と。
でも、他の視聴者はこのぐらいの驚きを求めているんでしょうね。私が保守的なのかも。

なにより、ホームズ譚として見ていくと、今回のS3はかなりドラマ独自の世界観になってしまって、
時々S1やS2の、原作を踏襲していた頃が懐かしく思える時がありました。
S3も、聖典のアイデアを織り込んではいますが、
それよりもこの現代版で打ち出した設定の方がインパクトが強くて、
なんだか遠くまで来てしまった感が最後まで拭えませんでした。
…ホームズ家やハドソンさんの過去はそこまで出してこなくてもよかったのになとも思います。
ちょっとミステリアスなくらいがちょうどいいのに。
(それに比べてジョンは全然明かされてないし。ハリーさえ出て来ない。)

私はこのドラマが好きですし、嫌いになりようがないですが、
次のシーズンでまた始めの頃のワクワク感が味わえたらいいなという期待を込めて、
S3をこれからも繰り返し見て行きたいです。
「最後の誓い」の吹替版を見たら、また感想が変わるかもしれませんしね。
それと、Paul McGuiganが戻って来るといいなー。
やはり、彼はこのドラマに必要な人です!
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6月8日更新
上のように言っていたものの…面白かったです、「最後の誓い」。
特にシャーロックが撃たれた後のマインドパレスのシーンは泣きそうに。
実家のシーンの暖かみ。これからの展開が分かるだけに、兄との会話も切なくなります。
何よりメアリーの正体が分かった後のジョン…というよりマーティンの演技。
母国語で見ると、話のリズムもすんなり入ってきて、印象が異なりますね。
モファットの脚本はやっぱり上手い。ジムの件はどうなることやらと思いますがw 何度も見直したいです。
日本語のクレジットの後に登場したジムがよかったですね!
コメント (2)
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