だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

泣ける…『新選組!』第47話

2004-11-29 | diary
これがハニートーストだ!
今日の『新選組!』はビデオで観ました。
本当はリアルタイム?で観たかったんですが、
今日は、大学の友達と映画祭・フィルメックスに行った後、
仕事の先輩とカラオケに行って、結局帰りは終電。

だって、寂しい生きものなんですもの、人間って…(/д\゛)仕方ないじゃん?

初めてパセラのハニトーを食べた!
甘い! バテた! もうしばらくは食べないだろうな…
(もちろん、聖書@岡村ちゃんも台詞付きで歌ったぜベイベ☆
 相手が嫌がるのが楽しい…笑)

ところで、『新選組!』です。
今回ほど嬉しく、泣けた回はありませんよ、ホントに。
まず、待ってました! 土方の洋装!
用の足し方を熱心に語る土方さんの嬉しそうな表情といったら…
でも、あれだけ前々から着たかった洋服ですから、見てる方の嬉しさもひとしおですよ(^-^)。

総司と姉上の会話もよかったですね…
「あなたには悪いけど、しわしわのジジイになるまで生きてもらうんだから!と。あのくだりは本当に悲しくて。
後半の、沖田が土方に剣の稽古をつけようとするところも…
始めに比べて、総司は短い時間で成長しましたね。
人生を悟ったような表情がまた悲しい。

勝沼での永倉・佐之助との別れも、急にやってきてショック。
こんなものなんだろうか、仲間の別れって…大体左之助軽すぎるよ!
いいこと言って去ればいいってもんじゃねえだろ(笑)。
しかし、そこで斎藤一が雨の中、新選組の旗を立てるのですから!
俺ひとりでも新選組は守る! …もう、一はいいところを全部持っていきますよ!

そして、私の意外な感動ポイントは、勝海舟@野田さん、三回目の出演なんですが。
…全然意外じゃないって?
いや、何が素敵かって、勝の傍らには山岡鉄舟=羽場裕一さんが!
はぁぁ! この2人、耳男とマナコじゃんよ!
(劇団・夢の遊眠社『桜の森の満開の下』を観てね!)
かたや週に一度ドラマで顔を観ない日はないほどの元・団員。
かたや、テレビではそうそう拝めない元・劇団主宰者。
こんな機会はなかなかないでしょう。
心なしか、先週よりも演劇芝居の野田さんが出てたような気がします。
おべっか使っておいて、言う時はキツイ、裏表があるところが悪いなー、
と思わせますね。
勇が全てを承知で了解していると分かっているのがまたツボを抑えていますね。
ああ。もう最後3回になって、この一年の中で一番重い話になってきて、
多摩時代のことを忘れそうになってましたよ。
もう、観てらんないな…
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新選組!は全部ビデオで録画してます

2004-11-24 | diary
オリジナル風呂敷が付いてくるらしいです<br>
<br>
よ。ちょっと欲しいような…
大河ドラマ・新選組!のDVDが出るそうです!

早いですねーまだ放送中なのに。視聴率もそんなによくないと聞くのに。
でも土方@山本さんや、山南さん@堺さんの芝居も売れ行きがよいらしいし、
やっぱり人気はあるんでしょうな。
私も沖田@藤原君の「ロミオとジュリエット」を見に行きますよ。
大河後、初の“生藤原竜也オーラ”を感じる機会なので楽しみ。
あと、三谷さんの「ナニワ・バタフライ」も行きます!

ところで! 11月21日にして、やっと二回目の出演でしたよ、
勝“野田秀樹”海舟
改めて説明させていただくと、私は三谷さんが脚本をやるからではなく、
この人がドラマに出るから新選組!を観始めたんですよ。
それが健気にここまで観てきてやっと二度目。泣けてきます。

三谷さんが「変な芝居」と太鼓判を押す(笑)野田さんの演技ですが、
今回は思ったより普通でした。
ドラマ初出演で異例の取り直しを要求したのに、
結局思ったほどいい演技が出来なかったとご本人は方々で言ってらっしゃいますが、
普通過ぎたからかな、と思ったりして(失礼!)。
しかし、勝海舟の賢い部分がすごく感じ取れて私はいいと思いますよ。
ちょっと人を小ばかにしたような、食ったような態度をしたかと思えば、
頭を低くして今後の幕府が進むべき道を説く、
ホント、よかったなぁ、勝が野田さんで。来週も出るみたいだし、見ててよかった(笑)。

あと、松本良順@田中哲司さんも役にあってて、
気になってしまうんですよね。
もうすぐ終わりかと思うと、寂しいな。
劇的ビフォアアフターでも見る?
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『ハウルの動く城』は世界を救うか?

2004-11-21 | movie/劇場公開作品
日本に生まれてよかった、と心底思うときがあります。
それは大概、宮崎駿のアニメを観た時かも知れません。
そして、彼の作品を愛せる心が自分にはあるんだ
という安心感からそう思えるのかも知れません。

『ハウルの動く城』には、今までの宮崎駿の作品で感じた楽しい要素が詰まっています。
情緒のある街並み、自然の美しさ、ガラクタの山、不思議な魔法や呪い、
強大な飛行戦艦、ユニークなキャラクターたちとまっすぐな心を持つ少女。
そして、心の奥底を覗くような体験。
どれもがドキドキして、観るものを飽きさせません。

だけれど、私はオールナイトで観終わった後、なんだか釈然としませんでした。
後半勢いよく終わってしまったからかもしれないし、
ハッピーエンドが気に入らないのかもしれない。
帰るまでの道のりで色々考えていました。

なんで楽しめない? あんなに好きになれる保障がたくさんあったのに。
私の安心感はどこへいったんだ?

そして、これを書き始めて気付いたのです、
私は、愛の存在を、ちっとも信じていないのかもしれない。
最後、→戦いは簡単に終わりの方向へ進んでしまうけど
「愛の力で戦争は終わらない、なんでもそう上手くいくはずがない。」
3年くらい前からの、今の世界を見ても感じられることです。
愛に全てを委ねるなんて出来ない、と、純愛ブームの世の中で私は思っているのです。
でも、本当は信じたい。
思い切って信じられたらどんなに幸せだろうとも思うのです。
ただ、それには相当の勇気が要ります。
愛で世界が変わったらどんなにいいでしょう。

釈然としない部分は、原作を読んだら解決するかもしれません。
(魔女達とハウルの関係あたりとか。)
たとえば、キューブリックの『シャイニング』みたいに、
読んでみたら全てがはっきりするかも。
それまでははっきりと決め付けることも出来ませんが、
私は「大人になって」はじめて宮崎アニメを見たのかも、とも思うのでした。
なんだか批判精神にあふれてしまって…。
あまりに今までの宮崎駿作品がフラッシュバックされて、新鮮味に欠けてしまったし、
どうしても素直に楽しめなかったんです。

宮崎駿が何を感じてこの作品を作っていたのか、やっぱり知りたいなぁ。

観終わった時、ふと『ナウシカ』の漫画版が読みたいと思ってしまったのですが、
あれが私にとって今一番リアルに感じられる世界だからなんだと思います。
でも、そういうところから離れて宮崎駿が行き着いているのが『ハウル』なんだとしたら、
それは喜ばしいことなのかもしれません。

ちなみに、世間的にももっとも問題になっていたキムタクの吹き替えですが、
全く問題ありません! 問題ないどころか素敵でした!
登場場面からハウルに惚れますよ、ソフィーじゃなくても。
ソフィーは今までで一番好きなヒロインかもしれません。
ちょっとコンプレックスがあるけど、強気で心優しいソフィーみたいになりたい。
このままじゃ収まりつかないので、また、少なくとももう一回は観に行きたいです。
観ていない人は、早く観に行って感想聞かせてほしいです。
なにより、観終わってしまったってことが一番寂しいんです(涙)。
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演劇『ピローマン』&映画『インファナル・アフェア~無間序曲』

2004-11-15 | stage
○11月10日(木)○

仕事先の先着招待で、パルコ劇場で上演している『ピローマン』を見に行きました。

3時間半ほどの長い舞台で、正直ウトウトしないで見続けられるか不安だったのですが、
予想以上に面白かったです。

警察の取調室に一人の男が目隠しをされて座っているところから幕が開きます。
彼はカチュリアン(高橋克美)という作家なのですが、
なぜそこにつれて来られたのか知らされていません。
部屋に入ってきた警官たち(近藤芳正・中山祐一郎)によると、
彼の作品が、子供を狙った連続殺人事件に関係があると言い、
カチュリアンの兄・ミハエル(山崎一)が全ての事件を自供したと伝えます。
しかし、彼の兄は「責任能力のない人間」と見なされ、
カチュリアン自身に疑いの目を向けられているのです。

始めのうちは「これは笑っていいところなのか?」と
判断に苦しむジョークが出てきたりしてちょっと戸惑うんですが、
兄のミハエルが出てくるあたりからだんだん顔が緩んできます。

ミハエルはセリフでは「知恵遅れ」といわれているのですが、
それは悲惨な成長過程に原因があります。
本来、「知恵遅れ」を芝居に登場させるというのはタブーと言われていますが
(そのわりには結構芝居に出てくることが多い気がするけど…)

奇抜な発言をするので、それだけで話が可笑しく感じられるから、
要するに、おそらく手抜きになってしまいがちだからでしょう。
ミハエルも子供のように残酷な人物ですが、
その純粋さが最後に救いを残してくれます。

カチュリアンは非常に繊細な人物で、唯一の家族・ミハエルを大切に思っています。
彼の書く作品は、大切に育てられた自分の部屋の外での世界への恐怖から生まれた、
子供の虐待される話などの過激な内容でした。

ミハエルは彼の作品が大好きで、監禁されている警察の部屋の中でも、
カチュリアンにお話をするようにねだります。

警官の二人・トゥポルフスキとアリエルは、カチュリアンに対する取調べの様子で
冷血な人間のように思えますが、それぞれに過去の傷を引き摺って、
その過去を忘れようとするがために、容疑者であるカチュリアンに辛く当たります。


カチュリアンの話す彼の話は、とても悲しく痛々しいものですが、
中にはどうしようもなく優しさを感じるものもあります。
一つ一つが、絵本を読んだ時のように新鮮さに満ちていて、
異世界へ訪れた感覚にさせてくれます。


カチュリアンの結末は、彼の描く作品よりもずっと残酷な終わり方なのに、
彼が作品の中で残した優しい世界観が、その暗さを観客に感じさせません。
こんなにも辛い話なのに、観終わった後、4人全てを愛しく感じられる、
奇妙でおかしな素晴らしい芝居でした。


私個人は近藤芳正さんの演技が好きです。
冷たく、意地が悪くて実は弱い人間を演じる近藤さんは絶品。
トゥポルフスキの聞かせる話も、かなり笑えて切ないです。
はぁ、こんなホンが書いてみたいなー。

インファナル~一作目
ちなみに10日(水)は久々にお金払って映画を見に行きました。
レイトショーで『インファナル・アフェア~無間序曲』
先輩と行ったんだけど、私は一作目を見ていないのに観たという…(笑)
『~無間序曲』は一作目の前の、過去の話なので、
ストーリー内の順番的には合っているのですが、
周りのお客さんが「こうだったんだー!」と納得しているときに、
私は何に納得していいのか分からない!

それでも、男の駆け引きの世界を描いた、大好きな手の映画だったので楽しかったです。

で、昨日DVDで一作目を見ました。
面白かったー! 分かりやすいし、うまく出来てる。
ストーリーの進み方もいい。いい映画のお手本みたいな作品です。
ブラピでハリウッド・リメイクするらしいですが、どうなのかなー。
これは香港だから味が出るのに、アメリカに置き換えたら何にも新鮮味がないような気がする。
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映画『笑の大学』

2004-11-01 | movie/劇場公開作品
友達と渋谷で『笑の大学』を見てきました。

愛すべき作品というのは、映画でも演劇でも、
「あそこの、あの場面がさぁ」と皆で語り合うだけで笑いが起こり、
楽しくなるものですが、『笑の大学』はまさにそんな作品です。

私は三谷幸喜といえば、
古畑でもオケピ!でも新選組!でもなく、『笑の大学』なのです。

もともとラジオと演劇で上演された二人芝居で、
1940年頃を舞台に、笑いを愛してやまない浅草の喜劇作家・椿一(稲垣吾郎)と、
今まで笑ったことが一度もないという堅物警視庁検閲係・向坂(役所広司)の
一週間の検閲の様子を描いています。

「低俗な喜劇」の上演許可を出さないために、
わざと椿の台本に無理難題の修正を小出しに押しつける向坂なのですが、
台本を持ち帰った椿が直しをいれていくと、
不思議と話の筋がどんどん良くなっていきます。

「向坂さんのおかげでどんどん面白くなっていく」と喜ぶ椿に、
笑いを認めなかった向坂も、次第に笑いの才能に目覚め?、
生き生きと椿のホンを直すようになります。

舞台版は、向坂役に西村雅彦、椿役に近藤芳正でした。
人気があったので、この芝居のチケットを取ることは出来ず、
代わりにシティーボーイズを見に行った私ですが、
(シティーボーイズだってプラチナチケットなんですが。)
テレビでこの映像を見た時は、本当に幸せな気分でした。
最高の2人芝居だと思って疑いません、未だに。
舞台版では、椿は向坂に対する対抗心をむき出しにして、
毎回必死で苦労して書き直しているところが印象に残っています。
その一方、映画版はぶぅたれながらもスラスラ直してしまう、
「天才肌」な作家に見えました。


そのほか舞台では、映画には出てこなかったエピソードもあって、
椿が向坂にカラスの雛?をプレゼントしたり、
(こののちにこの鳥を巡って向坂さんの家庭の様子も窺えて楽しいのですが…)
いかに笑いというのが人を救うものなのか、椿が語るシーンなどがあったり、
私達としては、その辺が削られていたのが寂しかったのですが、
エピソードとして、映画に出すには少し余分な気もしないでもないし、
これは仕方ないでしょう。
ちょっと気になったのは音楽がすごく強く印象に残る使い方で、
もう少し静かでも内容としては耐えられたんじゃないかと思うのですが。
テレビではこのくらいでもいいかもしれないけれど、
最後の2人の、もう二度と逢うことはないであろう別れのシーンで
涙を誘うような音楽が使われていたのがちょっと残念、
と友人が言ってました(笑)。
私も、あのラストは静かに見送りたかったので、気になってしまいました。

なんだか、何度も見ていて今さら語るのも億劫なくらいです。
とにかく楽しくて、ハンカチが話せませんでした、笑い涙が溢れて。
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