だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

来日ミュージカル『キャバレー』を観る

2004-08-29 | stage
MC役のヴァンス・アヴァリー.jpg
○8月26日○
前回の来日公演を見てからというもの、
すっかり大好きになってしまったミュージカル『キャバレー』。

ミュージカルというよりドラマ+音楽という印象がある舞台です。
歌はあくまでもキャバレーのショウとして使われていて、
違和感なくドラマに入っていけるし、MCがショウだけでなく、
物語を見つめ続ける本当の狂言回しで、
しかも最後で主役たちよりも作品の背景を明確に体現するのも見所です。

今回のMC役はヴァンス・アヴェリー。
よく聞いたことがある名前のような気がするのですが…
まえにどこかで見たことあるのかも。
ロバート・ダウニー・Jr.みたいな大きな目で、体はガッチリ。
今まであった細身で両性的なMC役の印象とはまた違った、男っぽい色気のあるMCでした。

サリー役は前回と同じくアンドレア・マカードル。
私はこの人の、イタズラ好きの女の子のような、こまっしゃくれた声が好きです。
オリジナルのナターシャ・リチャードソンより好きかも。

前回見た時の感動が強かったので、今回はあんまり感激はしませんでしたが、
それでもこの作品の構成・音楽はドキドキさせられました。
演出に物足りなさを感じることもありましたが、
来日公演だし、長くやってるしね…と無理矢理納得させたりして。
それでも、作品のよさは衰えません!

ただ、アラン・カミングを一目見にいけばよかったとはよく後悔します…。
女大家役のルーシー・ソルッコという人が、役にマッチしていて記憶に残ってます。
クリフ役のマイケル・カリーが好きな人に、彼がどうだったか聴かれたんですが、
私、あんまり覚えていませんでした。(A;`∇^)
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『赤線』をやっと観て…

2004-08-13 | movie/劇場公開作品
プチエンゼル…時代がかってます。
前々から観に行くつもりだった『赤線』を見に行きました。
場所は渋谷のライズX。出来たばかりの映画館です。
ここがまた面白い劇場で、一階に10数席、
螺旋階段を上がって二階に10数席という小さなところ。
古い小劇場みたいな雰囲気で、面白い。

『赤線』自体も演劇畑の役者さんが多く出ていて、
普通に映画を観にいくよりも贅沢な気分になったりして。

作品に関して言うと、まず役者が面白すぎる!!
別にコメディでもなんでもないのに、笑いをこらえるのに必至でした。
荒川良々が喋っただけで笑えてきてしょうがない。
観にいく目的だった野田秀樹もいつもどおり滑稽な演技で、
期待を裏切らないなこの人!!と嬉しくなりました。

全く知らないで見たのですが、
監督の奥秀太郎さんはNODA-MAPの『2001人芝居』の映像を担当していた方で、
『エリザベート』でもスタッフをしていたとか。
デジタル映像なので、映画になれている人間から見ると、
始めはなんだか違和感があるのですが、
見ているうちにその今までにないシュールな世界、鋭利な映像世界に引き込まれて行きます。
赤い色が目の前を染めて、もう、自分まで後戻りま出来なくなりそうな…。

もしかしたら、私が『2001人芝居』に非常に感動したのは、
この監督の映像のおかげだったりして。
あと、この映画は音楽も独特で、
(音響重視な)ライズXのいい音響で見ると気持ちよかったです。
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『スウィング・ガールズ』試写

2004-08-12 | movie/試写会・映画祭など
もれなくプレゼントのガールズシール。山河高校の校章もあります。

「スウィングしなけりゃ意味ないじゃん!」
そんなわけで試写でした。

夏休みの学校で数学の補講に参加する女子高生。
毎日楽して楽しければいい、と思ってそうな女子高生たちが
野球の試合の応援に出るはずだった吹奏楽部の代わりにビッグバンドを組むことになって…
ジャズなんてちっとも興味ない女の子達が
その魅力にどんどん引き込まれてたくさんの拍手をもらうまでのお話。

面白い話のセオリーと言うものがあるのなら、
『ウォーターボーイズ』も『スウィングガールズ』もそれを則っているんだけれど、
そこを必要以上に誇張してストーリーが少し緩く感じるところがあって、
そこがあまり好きではないんだけれど、監督の作品に対する姿勢は結構好きです。

人物背景の詳細な設定、サイドストーリーなど、
自分が想像していて楽しいことを信じて映画を作っているように感じて、
とても親しみを感じるんです。
そしてティーチインでもいちいちお客さんの質問を真面目に返しながらも
笑いも起させようとしているサービス精神もとてもチャーミングで、
「監督ったら役者もやったら結構面白いんじゃない?」なんて思っちゃいました。
お客さんと記念撮影もしていたし、
この監督の気さくさが作品の評価にも影響を与えるんじゃないかな。
取材をしっかりと作品に埋め込んでいるところも感心しちゃいます。
なかなか出来ないことです、現実をフィクションの中で自然に描くってのは。
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日本漫画映画の全貌

2004-08-11 | diary

夏休み最後の日。
東京現代美術館で開催されている「日本漫画映画の全貌」を見に行きました。

企画展を見に行く前に、映像ギャラリーで上映されている「白蛇伝」を見たのですが、
ディズニー映画(「白雪姫」あたりの)を彷彿とさせる、画の緩やかな動きが印象的でした。

当時の東映の課長さんがいらして、当時の制作現場の様子などのお話をしていかれて、
公開時はまだアニメの中に登場するパンダが日本人には馴染みのない動物で、
見た人たちは架空の動物だと信じていたらしいのですが、
リアルタイムでこのアニメを見た母に「パンダが出てきたの、覚えてる?」と訊くと
「わかんない」と首を傾げてました。
見終わった後も「こんな映画だったんだ」と、感心していたり。
本当に見たのでしょうか。

企画展の方もとても興味深く、
戦前~戦後のアニメーションの滑稽さ、面白さ、繊細さを感じ取ることが出来て、
本当に1000円じゃ安いくらい。
特に印象的だったのは森康二さんのキャラクターシートなどなど…。
気持ちがいい絵っていうのは、人の美意識に近い線をしているからだと思うのですが、
たぶん森さんの書く絵は純粋な心を打つ線をしてるんだと思います。
絵の知識があるわけではないけど、そう感じます。

そして、宮崎駿の映画。これは仕方ない、自分の育ったアニメだから。
イメージボードを見るだけで涙の出るような思い。
「カリオストロの城」の城下町の基本設定なんてもう、それだけで想像が膨らみそう。
楽しかったなぁ。

帰りは母とゆっくり駅まで歩いて買い物して帰宅。
短いようでいい時間を過ごせた夏休みだった…!
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ジブリ美術館へ。

2004-08-08 | diary
ロボット兵の後ろ姿。余計に切なくなります
○8月7日(土)○

…行ってきました。
今はピクサー展もやっていて、洋邦どちらのアニメ好きにもたまらないでしょう。
実際、ピクサー展だけで1時間弱見られたし。
行ってない人に「あそこは何があるの?大人も楽しめるの?」
と聞かれると困っちゃいますが、
少なくとも作り出すことや、想像することが好きな人には、
たくさんのやる気の材料に出会うことが出来ると思います。
アニメが出るまでの試行錯誤が手に取って見ることが出来るんですから。

建物を出ても名残惜しくて、テラスでぼんやりしてました。
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