ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅         マリー・・・・・20

2012-02-13 | 2部1章 マリー

 
 裁判所へ出頭したついでにパスポートのコピーをとった、何に使えるのか分からないが。パスポートは二度と使えないようにパンチで小さな穴が明けられていた。一年振りに見たぼくのパスポートは増ページしたにも関わらず空きページは一枚もない。カトマンズに戻ったらパスポートの更新をしようと思っていたが、今ではもうその必要はない。しかしパスポートを持たない外国人なんてホームレスのようなものだ。飛行機、列車の予約切符は買えない、ホテルにも泊まる事が出来ない。インドという国は正式に何かをやって貰おうとすると書類の山を作る手伝いをやらされる。そして、その書類が回っていく要所々で公然とバクシシを要求される。えぇ~加減さらせ、ただパスポートのコピーを取るだけやないか、と言っても二人のインド人が付き纏い、一人50ルピーずつバクシシを取られてしまった。
 収監者のリリースはディワリ祭と関係があるのだろうか、大祭を前にして例えば恩赦を与えているという。メインバザールを歩いていると抱き合って何やら楽しそうに話をしているアフリカンがいる、刑務所内で見た顔である。アンクル・チャチャ、ランジャンと会う、グリーンG・Hにはムサカがいた。エマ、ジゥドー、アルファーがリリースされるとちょっと不味い、刑務所内の借金をまだ払っていない。カトマンズの外国語学校がディワリ祭で一ヶ月間の休みとなり、それを利用してデリーへスタッフの買出しに来ていたのだが、此処でディワリ祭を迎えようとは、一年が経ってしまった。保釈にはなったが身動きが取れない、早く新しいパスポートを作らなければならない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジャンキーの旅      ... | トップ | ジャンキーの旅      ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

2部1章 マリー」カテゴリの最新記事