ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

逃亡・・・2   カトマンズへ

2016-01-20 | 5章 ジャンキーの旅  逃亡

山間部の日没は早い、暗くなった。頼りはヘッドライトだけで反射板もない。シフトは2速でエンジンは唸りを上げながらゆっくりと坂道を上って行った。たぶん標高1000mぐらいまで上りが続くだろう。カトマンズの標高1400mとポカラの800~900mを結ぶ幹線道路は険しい谷間と稜線にある。道路は中国の援助で完成し、その道路をチャイニーズ・ロードとぼく達は呼んでいた。
 ぼく達を乗せたバンは4時間をかけてやっと幹線道路まで上りきった。その道路はカトマンズとネパール第2の都市ポカラを結ぶ主要幹線道路だ。左折すればポカラへ、道なりに右を進むとカトマンズへ至る。右へ曲ると交通の要所であるムグリンという町がある。ここは大型長距離バスやトラックが停車できる広いサービスエリアでぼく達も1時間ほど休憩することにした。今日の行程の中間点は過ぎている。インド人の運転手は疲れている違いない。ネパールの車は左車線走行である。これからカトマンズまで左側の深い谷に沿った車線を走らなければならない。運転手は十分に休んで疲れをとって欲しい。もし彼の運転が危ないようだったらぼくがハンドルをにぎる。ぼく達はボスが進める食堂で夕食をとった。久し振りにネパールの定食を食べたが、これを食べるとネパールへ戻ったという気がする。インドと違うのはサブジの替わりにタルカリという野菜の煮付けが必ずセットでつく。それとマトンのカレー煮を頼んだ。食事をすると身体が温まる、食欲もあり美味しかった。食事が終るとトイレで小パケのスタッフを吸った。この後カトマンズに着くまで休憩はない。


朝、いったん止んだ雪が再び強く降り出した 寒い
黄色い傘をさして歩いてくる小学生 軒下の雪だまりで遊ぶ
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