ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・75

2014-06-20 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

   1月12日(木曜日)
ここ数日、朝靄が立ち太陽が出るのは9時頃だ、寒い朝。6時いつもの開錠と人数の点検、我慢していた小便の放尿が済むと7時のティーで起こされるまで温かい毛布に包まれてひと眠りする。ティーも寝床で毛布を被って飲み又潜り込む。次に起きるのは大体9時前だ。今は毎日歯磨きをして顔を洗っている。身体を洗うのは3日に一度くらい。日中でもブルブルとくるが洗い終わってTシャツを着るとぽかぽかして気持ちが良い。この寒さの中でアフリカ人、インド人は毎日良く身体を洗うものだ。確かに洗った後は気持ちが良いし寒さを感じない。井戸水なのでバケツに入れると白い湯気が立ってお湯ように見え、そんなに冷たくはない。
 今日は何もなかった。面会もない、午前中から暇を持て余していた。こんな日は朝からスタッフを入れて毛布に包まれ美味しいティーを飲みながら本でも読んでいたい。それに音楽でもあれば文句なし。刑務所にいるというよりホテルのドミトリーにいるみたいな感じになる、鉄格子と刑務官がいなければ。1日のスタッフ入れる回数が増えている。10時頃に入れて施錠後の1~2時頃に又、入れる。日中の粉はあまりやりたくない、分かっているのだが何もやる事がないと粉に頼ってしまう。入れてしまっても強いキックがある訳でもないし入れなくても同じような感じなのだが入れてしまう。こんな事が後々堪えてくる、その時間に入れないとシックになるのだ。裁判所へ行く日は朝、出る前に多めにスタッフを入れて行く。帰りが午後4~5時と遅くなるとシックになり苦しい。何れパケを隠し持って裁判所へ出頭する事になるだろう。裁判所内でスタッフを入れる隠れた場所なんてはありそうにないが。出頭日は2週間に一度だけなのだがその1日が辛くなりそうだ。だからと言って行かないと裁判は進まない。
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