ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ヨギとマントラ

2014-01-30 | 第2話 マントラババ


 朝、いつもの時間にメインホールへ入ると明かりが消され静かに瞑想が行われていた。ぼくは音を立てないように歩き自分の場所に坐って瞑想を始めた。瞑想はホール正面の上段に坐るヨギのオームで始まりオームで終る。明かりが点き皆と一緒にホールから出ようとしたぼくは、お婆さんのマム・ヨギに呼び止められた。朝の瞑想は今日から夏時間に変更され5時~6時になっている、掲示板を読まなかったのかとマム・ヨギに怒られた。ぼくはホールに残り30分間の瞑想をした。宿舎へ戻っていると食堂の建物の奥でヨギ達が火を使って何やらやっている。小道に立って見ているとヨギが手招きをする。この暑いのに木を燃やして何をしている、そう思いながら近づいて見ると細く割った白木を6角形に組んで積み重ねていた。燃え上がる炎に一人のヨギは印を結びマントラ(真言)を唱えている。暫らく見ていたがマントラ行は終ったようだ、崩れ落ちた燃え木をヨギ達は見ている。その中の1人のヨギはぼくにお菓子をくれ、もう行きなさいと合図をした。それを食べながらぼくは部屋へ向かう。また来なさいと言われたが今ぼくは瞑想、ハタ・ヨガとブレッシング(呼吸法)をやっている。マントラ・ヨガはサンスクリットを使うのではないだろうか、とても理解できそうにない、ヨガの厚い英文テキストさえ苦労しているのに。
コメント
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