ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅              ブラック・アウト・・・5

2012-03-11 | 2章 ブラック・アウト
 マリーと暮らした生活から自立した毎日、そこには変化があり精神的には楽になっている。朝、スタッフを一服するとバザールの中心部へ向かう。途中、左へ道は分かれるがこの通りが家庭の台所を賄う通称べジ・バザール(野菜市場)へと続く。べジ・バザールを進んで行くと、左側に日本人旅行者が良く利用するレストラン、ゴールデン・カフェがあり、その右斜め前に郵便局がある。バザールの本通りを真直ぐ進むと右からの通りが突き当たりT字路となる。この右の通り沿いにぼくが逮捕されたウパハルGHがある。近くにアフリカンの溜まり場グリーンGHがあるのだが、1人で探して行くとどこにあるのか行き着いたことがない。迷路が続くこの奥のどこかで一時期、二ナとフレッドは身を隠していた。T字路の向こう角に評判の良いヴィベック・レストランがある。この辺り一帯にGH、レストラン、ジュースショップと食料や日用品店等が集中し、朝から夜中まで多くの旅行者がたむろする。左に入る路地がある。誰でもが知っているアジャイとハレラマ2軒のGHが向かい合わせに建っている。シーズンになるとこの辺りのGHは満室で泊まる事が出来ても碌な部屋はない。この路地を先へ進むと左側に気の良い夫婦がやっているチャイ屋があり右側は床屋だ。ぼくは毎朝ここでチャイとバタートーストの朝食をとる。床屋には鏡と椅子が一つだけある。居眠りをしていても兄ちゃんはちゃんと散髪をやってくれる。流しの床屋より料金は少し高い。この路地はベジ・バザールへと繋がっていて郵便局やゴールデン・カフェへ行くには便利な路地だ。朝食が終ると路地をメインバザールの通りへと戻る。左折し商店街を抜けるとぼくの高級レストラン・メトロポリスが右側に見える。その手前の通りを右へ進むとすぐ右に映画館があり向かい側に鉄板焼きそばとアイスクリームの店がある、ここもアフリカンの溜まり場だ。彼らは食材を持って来て勝手に自分達で調理し2階へ上がって行く。焼きそばもアイスクリームも美味しい。この通りの先にピクニックGHがあるのだがちょっと分かり難い。
コメント
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