S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

坂を転がっているような朝

2006-03-16 15:25:38 | Weblog
どこの家も例外なくおかあさんがとても大変な朝。
わたしも朝だけで一日のエネルギーを49.65%使ってしまうような気がする。
朝は毎日6時20分に起きる、そして1回目の洗濯を洗濯機にまかせ、3つお弁当を作る。
そのあと、きょうはゴミの日なので、ゴミをまとめて外に出す。
7時ごろ起きてくるみんなに朝ごはんをササッっと作って並べたら、2回目の洗濯をしながら、1回目の洗濯物を干しに庭に出て、空を横目でふっとながめて、それでもあまり考えることはなくて、手と身体だけを動かしていくと、だんだん目がつりあがっていくような気がする。ここらへんになるとちょっと休みたくなるが居間には朝ごはんを食べた食器を片付けない高校生の娘にまた目がつり上がってくる。
みんなが出かけてしまうと本当に「ほっ・・・」とするんだけど、「風のハルカ」を見たら、大急ぎで着替えて、顔を一応整えて、8時50分に家を出て会社に行く。会社に着くと思わず大きなため息がでちゃうよ。
なんだかなあ・・・・毎日、毎日、転がっていくような朝でほとほと・・・・いやだねえ。いつかわたしにもゆっくり空を見上げながら洗濯物を干す日がくるんだろうか?
今はババちゃんが施設に入れてもらったので、楽にはなったけど、ババちゃんがいたときは、起こしたり、着替えさせたり、オムツをかえたり、顔をふいたりするのに大変な時間がかかったし、ご飯をぜんぶミキサーにかけて流動食を作って、それを食べさせるのも仕事だった。
忙しい朝にババちゃんが、「こんなに朝からおかあさんは何処へ行ったの?」とか「きょうは山にきのこを取りにいく」と言ったり、現実からとんでもなく遠いところにぶっ飛んでいるババちゃんの言葉になんだか可笑しいので、力がへなへなとぬけていくような気がしたものだった。
ぶっ飛んでいてもボケちゃっていても、話をしていた頃のババちゃんがよかった・・・この間の日記に書いたように、今はほとんど施設に行ってもしゃべらなくなってしまったので。
でも忙しくても、大変でも、家族がみんな元気で健康でいたらいいとどこのおかあさんも思ってるよね。
と悟りつつ、たまには、「ふざけんなよ!」っと脱いだものもそのままになっているお父さんや息子にブチ切れたりしているのでした。

楽ーになるときは、死ぬ時かも・・・・・?