日々のこと。

オカメインコのココとククとキキとの暮しを徒然なるままに。
(ククは闘病の末2012.6.5に旅立ち、キキが来ました。)

小さきものの深き愛。

2020-11-17 22:01:48 | 日記
このところ友達の大切な子が相次いで旅立っていき、胸をえぐられるような悲しみに息苦しくなっています。

どの子のもできる限り以上のことを飼い主さんがしてあげていたに違いないのに、それでもこんなにも苦しいものなのだなと。

毎週通っている私ですが、遠路はるばる隔週で12年間通い続けた飼い主さんの大切なその子の旅立ちは、あまりに立派でした。

11月15日日曜日、前日もその日の朝も元気で昼も変わらず元気なその子といつものようにずっと一緒に過ごし、お気に入りの場所でまったりし、さてそろそろ籠にと戻ってもらいしばらくすると、様子に変化が起きたそうです。

食べないし元気がない、この調子だと病院に連れて行った方がいいかもと様子を見ていたら、やはりちょっと変、病院に連絡しようとしたら、日曜は午後5時までだったとその時気づいたそうです。

私も彼女のメールを見て、何か不安を感じました。

いつもはしっかりものの彼女なのですが、何かちょっといつもと違う、しっかりした文章を書く人なのに、どこか不安が漂っているような、そんな微妙な感覚です。

とにかくもう連れてはいけないので、今日はあまり餌も食べてくれなかったけど、明日連れていって適切な処置をしてもらえばのりきれる、と思い、少し明るくして夜も過ごすことにしたと聞いた矢先のこと。

着信があり、気づけずかけなおし、繋がらず、また着信があり、すれ違い、やっと繋がったと思ったら、死んじゃった、という声が。

ギリギリまで具合悪いそぶりを見せなかったそうです。

そしてあれっと思って手にのせて少しして、グググっと声を出して旅立ったそうです。

おしゃべりも得意な子で、前日は「ダイジョブ?ダイジョブ?」とやたらとしゃべっていたとのこと。

きっとそろそろ自分の時間切れとなることをわかっていて、自分が逝った後大丈夫かが心配だったのではと思いました。

もしももっと早くに察知されたら、病院に連絡を取り連れて行かれて入院させられて、最期の時を一緒に過ごせなくなるから、あえてこういう最期を選んだのでは、と思いました。

ぎりぎりまで元気な姿をみせ、苦しむ姿を見せるのは最小限にして、大好きな飼い主さんの手の中で旅立つことを選んだのではと思います。

全く別の最期を選んだと思われる旅立ちもありました。

ちょっとした吐き気があるものの、気圧のせいかもと原因が特定できずにいたオカメさん、朝から吐いているので急患扱いで朝一に病院で診てもらい、点滴の効果を期待して入院させることにしたところ、帰宅して間もなく急変して旅立ったと連絡がきたそうです。

ご夫婦二人揃って病院に連れて行って、そんなに具合悪いような感じでもなかったので、少し入院すれば元気になれると思ってそうしたのに、そんなことになるにはと、後悔でいっぱいになっていたようでした。

でも、その子は病院でも全くビビらず前回入院手術をしてもかえって太ってしまったというくらいの肝っ玉の持ち主の女の子だったので、きっと飼い主に苦しむ姿を見せたくなくて、あえてそういう最期を選んだのでは、いつまでもピチピチ元気な私を覚えていてほしい、と思っての最期だったのでは、と思いました。

どんな大病や問題を抱えた子でも、最期はどうありたいかくらいは選べるようになってるのではと思いたいです、思いたいというより、思います。

そうでなければ別れはあまりに悲しすぎます(というフレーズの百恵ちゃんの歌がありますが)。

ずっと一緒にいてあげたいのに、先にいかねばならない辛さを、この小さき生き物達は感じているのでは、と思います。

旅立つことに不満も後悔もないけれど、後に残す飼い主がちゃんと元気に生きていけるか、それだけが気がかりなのではと。

身は滅んでも中身は、心は永久に滅びたりせず、前世も今世も来世も、運命の相手と一緒なことに変わりはない、と私は信じます。

とてもがんばったね、お疲れ様、さびしいよ、でもありがとう、がんばるね、いつか自分にもくるその時にもそう思えますように。

尚、あとから気づいたことですが、11月15日は「いいいんこの日」と言われています。

旅立ちにその日を彼は選んだのかな、と私には思えました。



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