あらためて、土曜の地震は散々でした。
揺れた時傍にいたものの、2羽共暴れているので一瞬ためらい、それでもすぐにかけよってまずは大怪我しそうなきーちゃんの布を捲った時には既に左右の風切羽が全滅。
籠から出すとまだ興奮しているきーちゃんが飛び出して床に。
床に見る見る血だまりが。
それでもそこで動きが止まりじっとしていたため、ドキドキしながらもココの布を捲ると、ココもまだ暴れています。
籠から出すとココもバタバタ部屋を飛び回っては床に落ちたりを数回繰り返し、何とか拾い上げました。かけつけた主人の肩にココをのせ、じっと動かないままのきーちゃんを何とかせねばと思うものの、血だまりと床に散乱した血しぶきに、泣きたくなりました。
でも病院ももう終わってしまっているし、きーちゃんを処置するのは私しかいません。
頭を冷やしながら、調度一年ほど前に先生にいただいた粉薬をとりあえずもってきました。
そしてティッシュを広げて粉を出し、動かないままのきーちゃんを掬い上げ、膝の上へ。
まだ出血しているので、きーちゃんを左手でおさえ、右手で右翼を広げながらティッシュを押し当て暫く圧迫止血。
ぎゃーと声をあげるものの、きーちゃん、抵抗しません。
こんなに動かなくなったきーちゃんは初めてでした。
暫く抑えた後、粉を指でつまんで出血箇所に刷り込み、また暫くティッシュで抑えました。
大体血も出なくなったところで一旦きーちゃんを放すと、カーペットの上に下りてじっと動きません。
あらためてよく見ると、まだぶらぶら状態の羽がありそう。
これをほっといて以前朝血だらけになっていたことがあったので、心を鬼にして再度きーちゃんを掴み、あちこち触って確認してみました。
このときはかなり嫌がってぎゃーぎゃー抵抗しましたが、やはり数本、血がついた新生羽が取れてきました。
手を離すと嫌がってカーペットの上に下り、ティッシュの箱に寄り添ってまた動かなくなりました。
ここで一息ついて、今度はココ。
その前に手をよく洗い、手も衣服もさっと消毒。
ココを見ると、鼻はちょっと腫れているものの羽や翼の内側も無事。
歌う元気もあり。
なのでココは寝かせることに。
籠に戻し布をかけると、こちらを励ましてくれているのか、歌まで歌ってくれました。
さて、きーちゃん。
動く元気がありません、ハアハアしています。
大丈夫だよと宥めながら暫く手にのせてナデナデし、ビタミンと乳酸菌入りの水を作るとかぷかぷと飲みました。
のびかけの尻尾が横に飛び出ていて、それもとれかけているんじゃと引っ張ったところ、取れません。
気になるものの、ひっぱってもとれないなら様子見かなと、きーちゃんをやっと籠に戻しました。
籠の中では延々と羽繕い。
たまに水は飲むけれど特に餌は食べないので、二時間ほど様子をみて、寝かせることにしました。
心配でたまりませんでしたが、いつもの餌箱で寝ているようなので、まあ大丈夫そう。
あとは夜中まで散らかった部屋の後始末に追われクタクタ。
その後も余震が何度かあったようなので朝布を捲るまでドキドキでしたが、ココもきーちゃんもヘトヘトだったのか、朝布を捲ると2羽共無事。
その後ココはほぼ普段どおり、きーちゃんも、体重は減りパワーも控えめではありますが、そこそこパクパク食べ、歌も歌い踊りも踊る元気はあるようです。
落ち込んでいる私に、わかっているのやら偶然なのやら、
「のりちゃん、だいじょぶ、さあたべよ」、
可愛い声に凄くじーんとしました。
取れた羽を数えてみたら、
左の風切羽が合計16枚、そのうち一枚が新生羽で出血、
右は合計8枚、4枚が新生羽で大出血。
尻尾2本。
鼻も珍しくぶつけてちょっと腫れ、風切羽の?血しぶきがちょこっと口の脇についていました。
左をなくしたのは今回が初めて。
これからは左右が新生羽となります。
折れたらそれこそ大惨事。
どうかもう、せめて伸びきるまでパニックが起きませんように。
それにしても、床の血だまりを見た時に、もうだめかもとちらっと頭をよぎりました。
昨年10月に大パニックを夜と翌朝起こした時以来の恐怖の大惨事。
それでも復活してくれるきーちゃんを見ていると、生命力の強さに驚かされます。
どうかそのパワーで、これから先の鳥生を逞しく生きていってほしいです。
また、きーちゃんが先になってココへの対応が後回しになっても、ココは鼻をちょっとぶつけたくらいで済みました。
同じオカメでも、同じくらいパニクっても、こうまで違うものなんですね。
きーちゃんのばたつき方がココとは全く違うためそうなってしまうわけですが、まず間違いなく、きーちゃんのばたつき方が珍しいんだと思います。
一瞬にして翼全滅なんて、これまで見たことないです。
特殊な子をお迎えしてしまったのかも。
でもきっと私のところにくる運命だったんだと思います。
ココもきーちゃんも、これからも精一杯がんばるから、どうかどうか元気で長生きしておくれ。