私の住んでいる団地の向かい側の団地に
変質者とうわさされる男性が住んでいました。
年は20~30歳くらいの見るからにもっさりした外見の男性で
いつも近くの公園のブランコの近くにいたように
思います。
私自身が被害にあったわけではないので
あくまでもうわさなのですが、
何人かの幼女がブランコの後ろから抱きすくめられた…という
話をよく耳にしていました。
そこで私が公園に行くときや夕方の習い事に行くときは
近所の男の子をまるで護衛のように
あてがわれていた(?)記憶があります。
男の子と言うのは、2人いるんですが、ひとりは本当の仲良しで
小学校の高学年になるまで気持ちの通い合う子だったんですが、
もうひとりは少し年上の苦手な子…。
親同士の気遣いが重かったです。
今の時代なら、近所の人がそんな事件を起したとなれば、
住民同士で団結して追い出しにかかると思うのです。
ですがその時代は、
いつもその男性を警戒しながらも
誰も何も言い出せずにいました。
また そんな折、
近所の年上の女の子のお父さんが
近くの路上に車を止めていた男性に殺害されるという
痛ましい事件がありました。
そのお父さんはごく普通のサラリーマンで
また殺害した男性もごく一般的な男性だったと記憶しています。
殺害の理由は おそらく誤解で、とてもささいなものでした。
いつも車をいたずらされて腹を立てていた男性が
たまたま通りかかって車に触れてしまった
女の子の父親を刺してしまったようなのです。
(子どもの時に聞いた話なので正確なことはわかりません。)
あまりの突然のことに
事件前の口げんかひとつない住宅街のクリーンさと
事件後の何事もなかったかのような静かな(うわさに忙しい人こそいましたが)
光景が
どこか異様な風景として記憶に刻まれています。
そんな中で いつも悪口を言われ 憎まれ 毛嫌いされ
何とかしよう!という住民の話し合いの対象となっているのは
農薬の匂いでも 近所の人の嫌なところでも 変質者でも
女の子の父親を奪っていった殺人者でもありませんでした。
ハト!
ハト!
ハト!
ハト!
団地の人々は、ハトに怒ってました。
ハトをののしり、憎み、いつも何とかして駆除しなければと
頭を悩ませていました。
ハト!
そんなある日、
2羽の小さなハトは、首を、ふつうの人の手で、
へし折られたのでした。
それを残虐だと感じる人は、いないかのようでした。
子どもの目の前で、そうした行為に走ることを
とがめる人もありませんでした。
その後も平和で、
会えばみなにこやかに挨拶する
団地暮らしは続きました。
しばらくして
「だ~れが殺したクックロ~ビン~」という歌が
友達の間ではやりはじめた時
私は何度も
プラン~と垂れた小さな首のことを思い出しました。
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変質者とうわさされる男性が住んでいました。
年は20~30歳くらいの見るからにもっさりした外見の男性で
いつも近くの公園のブランコの近くにいたように
思います。
私自身が被害にあったわけではないので
あくまでもうわさなのですが、
何人かの幼女がブランコの後ろから抱きすくめられた…という
話をよく耳にしていました。
そこで私が公園に行くときや夕方の習い事に行くときは
近所の男の子をまるで護衛のように
あてがわれていた(?)記憶があります。
男の子と言うのは、2人いるんですが、ひとりは本当の仲良しで
小学校の高学年になるまで気持ちの通い合う子だったんですが、
もうひとりは少し年上の苦手な子…。
親同士の気遣いが重かったです。
今の時代なら、近所の人がそんな事件を起したとなれば、
住民同士で団結して追い出しにかかると思うのです。
ですがその時代は、
いつもその男性を警戒しながらも
誰も何も言い出せずにいました。
また そんな折、
近所の年上の女の子のお父さんが
近くの路上に車を止めていた男性に殺害されるという
痛ましい事件がありました。
そのお父さんはごく普通のサラリーマンで
また殺害した男性もごく一般的な男性だったと記憶しています。
殺害の理由は おそらく誤解で、とてもささいなものでした。
いつも車をいたずらされて腹を立てていた男性が
たまたま通りかかって車に触れてしまった
女の子の父親を刺してしまったようなのです。
(子どもの時に聞いた話なので正確なことはわかりません。)
あまりの突然のことに
事件前の口げんかひとつない住宅街のクリーンさと
事件後の何事もなかったかのような静かな(うわさに忙しい人こそいましたが)
光景が
どこか異様な風景として記憶に刻まれています。
そんな中で いつも悪口を言われ 憎まれ 毛嫌いされ
何とかしよう!という住民の話し合いの対象となっているのは
農薬の匂いでも 近所の人の嫌なところでも 変質者でも
女の子の父親を奪っていった殺人者でもありませんでした。
ハト!
ハト!
ハト!
ハト!
団地の人々は、ハトに怒ってました。
ハトをののしり、憎み、いつも何とかして駆除しなければと
頭を悩ませていました。
ハト!
そんなある日、
2羽の小さなハトは、首を、ふつうの人の手で、
へし折られたのでした。
それを残虐だと感じる人は、いないかのようでした。
子どもの目の前で、そうした行為に走ることを
とがめる人もありませんでした。
その後も平和で、
会えばみなにこやかに挨拶する
団地暮らしは続きました。
しばらくして
「だ~れが殺したクックロ~ビン~」という歌が
友達の間ではやりはじめた時
私は何度も
プラン~と垂れた小さな首のことを思い出しました。
![](http://education.blogmura.com/edu_handicapped/img/edu_handicapped88_31.gif)
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