ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

発達障害児のための高校受験

2008-04-24 22:08:58 | 発達障害児に教える基本
発達障害のある子の高校受験の準備をするときに
いったい何から学習させたらよいのか
戸惑ってしまうときがあります。

そんなときは、まず、実際の入試問題に近い模擬テスト(本屋さんで売っています)などを先にさせてみて、何から手をつけていったらよいのか、
計画を立てると良いです。

なぜかというと、
こうしたタイプの子は、非常に漢字が苦手だったりするので、
基礎から学ぶワークで学習させ始めると、
いつまでも書き取りの部分で時間を取られ、その割に漢字を覚えていない…
ということになりやすいです。
そこで、先に入試問題にあたってみて、
「漢字の読み」の方でも点数を落としているようなら、
読みばかりを集中的にする!!
という学習に切り替えた方が、
短期間に確実に成績を上げることができるんです。

そんな風に、まず全体のテストの中で、
どの問題なら、できるようになれそうか?
確実に点が取れそうか?
能力や効率に照らして、
それらを見極めてから、
学習したことができるだけ入試のときの点数に直結するように
してあげること…
が心に余裕を生み、
最初には苦手だった「漢字の書き」のようなものも、
少しずつ取り組めるようになっていきます。

発達障害のある子は、
自分が、今、どの学習にエネルギーを注げば、
学力を上げることができるか…を判断する力の弱い子が
多いです。
それで、能率の悪い勉強を長時間続けた結果、
嫌気がさして、勉強をあきらめてしまう子がいるんですね

それで、学習そのものは、子どもが努力しなくてはならないところですが、
能率よく学んでいくための
時間の配分や学習計画、
小さな目標を立てる作業は、
その都度、少し手助けしてあげるといいと思います。
 
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