ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

大らかに子育てしたい…でも不安はぬぐえない。うちの子 自閉症なの?

2008-02-27 10:06:04 | 自閉症
よその子と比べず 大らかに子育てしたい!
でも子どもと過ごす日々の中で
どうしても不安がぬぐえない…という声を聞きます。

祖父母に相談すると
「うちの孫が障害児のはずがない。もっとかまってあげなさい。」という
アドバイス。

何だか よその子と育ちが違う…
私が神経質なのだろうか?
自分の愛情が足りないのだろうか?

そんな悩みや迷いの多い子育てをされている方がいます。
私も少し前まで乳幼児をお預かりする有料ボランティアをしていた時に
続けて5組も 
2歳0ヶ月女の子 1歳8ヶ月男の子 3歳、1歳の姉妹
4歳男の子(他にも1歳代の少し心配な子がいました) 

何だかおかしい…自分の気にしすぎ?…ただ成長がゆっくりなだけ?
数年前にお預かりしていた軽度発達障害のある女の子の幼児期に似ている…
と不安を覚え
いろいろな本をしらべたり
専門家に相談してみたりしました。

すると 私が不安を覚える理由のほとんどが
「自閉症の特性をあらわすサイン」として
関連本に明記されていました。
それにしても続けて5組も来たのはなぜか…というと
親御さんが病院などの用事で出かける際
連れて行くのがとてもたいへん!
だからこそ有料ボランティアに預けるのですが
そうした子育てが難しい子の中には
高い確率で自閉症の特性を持った子が集まりやすかったんですね。

もちろん私は そうした判断をする専門家ではありませんし
自閉症の特性があるから 自閉症である
とは限りません。

ただ発達障害の特性は

周囲がいつまでも気づかずにいると
その後の経過が悪くなる

と言われているので
いくつか引っかかるサインがあるのなら
まず情報集めだけはした方が良いように思います。
そして心配なことが少しでもあるなら 安心を得るためにも
専門家をたずねてみるのをおすすめします。

しかし0~2歳半くらいまでは
専門家であっても正しい判断をくだすことが難しいようです。
現在4歳で親子レッスンに通って下さっている自閉症のお子さんも
2歳代で専門の先生に「障害はない」という判断されました。
安心して暮らしていたら
後に 中度の自閉症とわかったため 
療育のスタートが少し遅れてしまったようです。

自閉症は誤解の多い障害です。
かつては 反応性の情緒障害と考えられ
子どもを叱らず受け入れると良いと考えられていました。
(心の病気)と考えられていたんですね。

また重度の自閉症の子=自閉症という
偏ったイメージもあって
外から見ただけでは おしゃべりも行動も
自閉症だとはだれも気づかない アスペルガー症候群や高機能自閉症
について 正しく把握している人は
教育者であっても少ないように思います。

子どもにレッテルを貼るためではなく
子どもの困難を軽くし
幸せに生きていくことをサポートするために
障害のサインに気づき 今するべき一歩を踏み出すことが
大切だと思います

次回は 障害のサインにどのようなものがあるのか
具体的に書いていきますね。
 

 
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引用は 自閉症のすべてがわかる本 佐々木正美 講談社健康ライブラリー